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ゾウ革のファスナー二つ折り財布 50104

ゾウ革のファスナー二つ折り財布 50104

2025/03/08

ゴールドブラウンのゾウ革で

ファスナー二つ折り財布をお作りしました。

ファスナーの布の色、金具の色など、

フルオーダーメイドでは

細部までお選びいただきます。

今回のゾウ革は斑柄もお選びいただきました。

 

 

 

 

 

 

今回の柄ははっきりと整った柄です。

パーツを取る場所によって

まったく雰囲気がかわりますから、

小物の場合

お選びいただける状況であれば

ご指定いただくことは少なくありません。

 

 

 

 

 

 

裏面もきれいな柄で、

この革色がどのように変わっていくかが

とても楽しみです。

 

ちょうど先だって、他のご愛用者から

メールでご連絡をいただきました。

「黒のゾウ革のジーヴズを

10年ほど使っています。時間が経って

革がとても良い感じになってきました。

他のお色を使ってみたくなり…」

というお引き合いです。

 

 

 

 

 

 

店頭でのご相談でも

メールのご相談でも、

フルオーダーメイドの場合は

ファスナー布の色や金属の色も

お選びいただいてますから、

持ち主のお好みのお品に仕上がります。

だから長く持ちたくなる。

 

 

 

 

 

 

今回はカードを入れる枚数から

財布のタテ寸法を出しています。

二つ折りで少し深めですが、

とてもきれいなサイズです。

 

ご注文者がお持ちになると

お互いの主張の度合いが

とてもいい感じです。

 

 

 

 

 

 

札入れ部には仕切りをお付けして

領収書とお札を分けて入れることができます。

 

おもしろいのが小銭入れの付け方で、

下の面にしっかり付けて

土台が動かないようにしたことで、

出し入れしやすい形としました。

 

 

 

 

 

 

そして小銭入れの上

=他のカード入れの下ですが、

そこには

カードがヨコに入るようにしています。

 

ちょっと変わった構造です。

ご希望いただいた内容から発展させて、

もしかするとデザイナーが

暴走してしまったかもしれませんが、

この入れ具合となりました。

うまく使えば

かなり便利なポケットと思います。

 

 

 

 

 

 

ゾウ革は今年に入って

かなりの値上げをしていますから、

これからは

以前ほど入れられないかもしれません。

 

ネイビーとゴールドブラウン、

ベージュでしたら

お財布やシステム手帳くらいのサイズは

まだお作りできますので、

気になる方は店頭で革をご覧くださいね。

 

 

5センチ幅のベルトmバックル持ち込み  50107

5センチ幅のベルトmバックル持ち込み 50107

2025/03/06

5センチ幅のベルトは

もしかするとメンズでは初めて

お作りしたと記憶しています。

 

これだけの幅のバックルとなりますと、

やはりお持ち込みです。

しっかりしたシルバーの

昔のクロムハーツのお品だそうです。

 

 

 

 

 

 

現在はこのように線の太いアイテムは

ないそうですから、貴重です。

どこのブランドのお品物も

昔の製品はすばらしかったですね。

 

こんなバックルをお持ちになれたのは、

良い時代に買い物ができたということです。

 

 

 

  

 

 

 

「気に入っていたのですが

とうとう革がダメになってしまって…」

作り変えでご来店くださったのですが、

 

なんとラッキーなことに、お店には

厚さ3.6ミリの最後の1枚革ベルトの

材料があったのです。

これでもう、ほんとの最後。

 

 

 

 

 

 

 

当店オリジナルレザーで

3.6ミリの厚みを作ることができたのは

かなり前のことですが、

きちんと保管していたので

長~くお使いいただける状態です。

 

脂をしっかり入れた革なら

保管の仕方ひとつで長保ちします。

 

 

 

 

 

 

こちらのクライアントは背の高い方で、

5センチ幅のベルトをしても

特に幅広のベルトには見えません。

 

同じクロムハーツのチェーンを付けて

オールブラックのお姿にお似合いです。

 

 

 

 

 

 

今回のベルト材料と言い、

どうやらお買い物にツイている方のようです。

お渡し時に

とても喜んで、ずっと眺めてくださり、

作った私たちも嬉しかったです。

ありがとうございました。

 

 

ボストンバッグ→リュックサックへ 

ボストンバッグ→リュックサックへ 

2025/03/04

こちらのクライアントが

以前注文したボストンバッグには、

まるで飾りのように見える金具を

底面にお付けしています。

 

 

 

 

 

 

「後からリュックにできるように

ショルダー紐を付けたいんです。でも、

ボストンバッグとして持っている時には

飾りのように見えて欲しいので、

このデザインが良いのではないかと…」

 

その思惑はピタリと当たり、

このボストンバッグが

まさかリュックになるとは

どなたも想像なさらないでしょう。

すばらしいデザイン力です。

 

 

 

 

 

 

上のお写真の金具が

下のお写真のように使われるのですが、

それに対して付けたショルダー紐は

とてもシンプルなタイプです。

 

ただただ、2本の持ち手に

太めのショルダー紐を通して

左右の金具に留めるだけ、という簡単さ。

これには目から鱗が落ちました。

 

 

 

  

 

 

 

ただし紐幅は広く、なんと5センチ。

それが、背負ってみると

驚くほど楽で、重量を感じません。

 

またこれほどショルダー幅がありますと、

ルバルの革ということも相まって

肩への当たりも柔らかく、

こんなに楽に持てるの!という感覚です。

 

 

 

 

 

 

長さ調節をすれば

ショルダーバッグにも早変わりします。

その時には

持ち手の金具にショルダー紐を取り付けるだけ。

 

いつもいつもすばらしい発想を

ありがとうございます。

 

「このショルダー紐を

どのように作るか決めるのに、

こんなに長くかかっちゃいましたよ。」

とはご謙遜。

きちんと考えるからこそ、

ベストの答えに行きつきます。

このたびもありがとうございました。

 

 

 

アンティーク鏡の新しい居場所

アンティーク鏡の新しい居場所

2025/03/01

本日ご紹介するのは、

アンティーク鏡の新居です。

それは

湘英クリニック 伊勢原医院」。

慢性腎不全の治療をしている医院です。

 

まるでこの鏡を待っていたかのような

白い壁+ダークブラウンの腰板です。

お写真を頂戴して

わあっと歓声が出ました。

 

 

 

 

 

 

置き場所によって

こんなに姿を変えるのも

アンティークのおもしろさです。

 

それにしても腰板との相性には

驚くものがあります。

 

 

 

 

 

 

鏡は大事に取り外され、運ばれました。

当初心配していた、

枠はうまく外れても

鏡自身を壊さざるを得ないのではないか

という心配も杞憂に終わり、

めでたく新居に移ることができました。

ありがたいことです。

 

 

 

*こんな感じで作業をしたようです。

 

 

 

 

 

 

モダンな天井燈ともぴったり合い、

こういうアプローチもあるのだという

良い見本となりました。

持ち主の感性ですね。

 

これからはこの場所で

たくさんの人を見守ってくれることでしょう。

 

新しい鏡の持ち主さんは、

たまたま当店に依頼したいものがあって

おいでになりました。ご縁です。

今までに作ったことのないアイテムを

そのうちご紹介できると思います。

どうぞお楽しみに!

 

 

 

銀座のお話

銀座のお話

2025/02/27

 

「ここのこの場所がね、

本当の銀座なんですよ。」

同ビル6階にご挨拶に行きましたら、

社長が銀座のお話を

してくださいました。

とても興味深いお話です。

 

40年以上この三木ビルで

会社を営んでいらっしゃり、

お父様も銀座がお好きだったことで

子供の頃から

銀座に親しんでおいでの方です。

 

三木ビル本館は、

4階までが戦前の建物で、

5階からは戦後建て増しされたもの。

どうりで建物のそこここに

本物のクラシックがあるわけです。

 

 

 

*右が三木ビル本館

 

 

「もともと、

この『並木通り』の1~4丁目だけが

『銀座』エリアなんですよ。

今はそれを

ご存じの方はあまりいないですが。

 

ただ昔は、消防署や電通が

現在のLOFTや無印のところに在って

お店はほんの少しでしたから、

人通りのない寂しい通りでした。

三木ビルさんが映画館の『並木座』

やってらして、

名画座として有名でしたね。

 

 

*現在のこのお店が、昔の「並木座」

 

いまでこそブランド店で有名な

5丁目から向こうですが、

昔はクラブがたくさんある夜の街

という感じで、そのエリアは

『尾張町』と呼ばれていました。

 

また、昭和通りを超えると

歌舞伎座もありますが、

『木挽町』と言って、

父は銀座とは言いませんでした。」

 

あとから調べてみますと、明治2年に

1~4丁目が最初に

「銀座」と命名されたとのこと。

なるほど、ここが

銀座という名前の発祥の地です。

江戸期の銀座はこちらでどうぞ。

 

30年ほど前ですと

銀座に勤めている人びとは、

1~5丁目までを、そして

外堀通りから昭和通りの手前までを

「銀座」と呼んでいた記憶があります。

それ以外の地は銀座と呼ばない、

と何かの建物について述べた時に

訂正された記憶があります。

 

当時銀座を歩く人たちは

働く人も買い物客も

きちんとした服装をして、

すっとした姿勢で

颯爽と歩いていました。

カジュアル化の進んだ現在からは

想像できない、銀座人の姿です。

 

三木ビルの1階、メンズジーンズ店

「G-STAR RAW」が

あの並木座だった…なるほど

「並木座」を思い起こしてみますと、

店舗のありようは似ています。

 

 

*エレベーターからのクラシカル通路

 

 

由緒あるビルに入ったとも気づかず、

でしたが

昔から銀座を知る人のお話を聞いて

銀座発祥の地に

恥じぬお店であらねば、と思います。

 

また、社長がお話をなさる時の物腰は

まさに当時の銀座の人、で

伺うこちらの背筋も伸びました。

 

このたびはすばらしいお話を

ありがとうございました。

また機会があったら

いろいろなお話を伺いたいと思います。

 

 

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