ORDER WORKS

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貴方のオーダーのヒントになさってください。

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札入れの付いたキーケース 674

札入れの付いたキーケース 674

2018/03/14

キーケースは、

さまざまなアイテムの中でも、

満足出来るものに

なかなか出会えないアイテムです。

 

本日はそんな中から、

ユニークなオーダー品を

ご紹介します。

 

 

ぱっと見は普通のキーホルダーです。

開くと

下のお写真のように

6本のキーホルダー金具がついています。

 

6本ですとよく

本数が多すぎます、とも言われますが、

キーの厚みや容量を考えますと

悪くないサイズに納まることが多いです。

 

 

ここまでは何の変哲もない

キーホルダーですが、

あらっと思うのは、ここから。

 

お札が入るのです。

それもキーホルダーの後ろ側に。

 

 

こんなキーホルダーは

長いオーダー受注の経験の中で

初めて。

何十年経っても、

作ったことのないお品が

こうして出てくるって、

本当にすごいことです。

 

 

こんなものがあったらいいな、

とお思いになったら

何でもお話しくださいね。

 

想像力が、新しいものを生み出します。

おもしろいご注文を

ありがとうございました。

見本有り二つ折り財布 7602

見本有り二つ折り財布 7602

2018/03/12

当店には、製作依頼で

いろいろな現物が持ち込まれます。

 

それはたいてい、今お使いの現品を

一定期間使っていて、

ご不満の内容をご説明くださるためです。

 

オレンジとベージュのお財布

 

ご不満は

全体の大きさだったり、

機能の足し算や

引き算だったりすることが多いですが、

質感や

丈夫さ、ということもあります。

 

ほんとに人の感じ方は様々です。

 

札入れ部分

 

今回は

「使い勝手は良いのですが、

もっと良質の革で

丈夫なものが欲しいのです。」

というご依頼。

 

色にもこだわりをお持ちなので、

たまたま在庫としてあった

当店定番革質のオレンジカラーの

厚みを整え、

きっちりとお作りしました。

 

サイドポケット

 

そういうわけですから

若干のサイズ変更もあります。

革の厚みに対するサイズ変更なので

それはそれはわずかのものです。

 

中身を入れて

気持ちいい~、と感じる微妙な大きさを

目指します。

 

まとめて収納するカードポケット

 

工業製品のように

計算どおりに

製作することが出来ないことが、

オーダー品を作る時の大変さです。

 

一枚の革と言っても

部分部分で

コンマ数ミリ厚さが違って出来上がるのが

当たり前の素材。

 

言わば「生もの」ともいうべき素材は

使う人の技術次第で

良いものにもなれば

困ったものにもなります。

 

お受け取りの時

喜んでいただけて良かったです。

ありがとうございました。

高級カジュアルボストンバッグ 71215

高級カジュアルボストンバッグ 71215

2018/03/10

本日ご紹介するのは、

簡単そうに見えて

じつはかなり大変なオーダー。

 

出来上がった形は

お持込の見本とほぼ同じようですが、

丁寧なコンサルティングのおかげで

収まったデザインです。

 

このお品を通じて あらためて、

私どもも、コンサルティングの

大切さを知ったひと品でした。

 

カジュアルボストンバッグ

 

「このバッグ、気に入ってるんですがね、

どうも今ひとつ

使い勝手が良くない。

 

柔らかすぎて

中に物を入れると形が崩れちゃう。

それで革も伸びてしまって

最初の大きさの倍くらいになっちゃって。

フタの大きさに対して

大き過ぎる感じもしますし、

とにかくなんとも使いづらくて…

 

でもデザインは気に入っているので、

このふたのパーツは

使えるのなら使ってほしいんだ。」

 

バッグの後ろ面

 

ひとつひとつのご不満要素の内容は

はっきりしてらっしゃいますが、

具体的にどういう症状があり、

どういう原因から

これらのご不満が起こるかは、不明です。

 

こういう内容は

クライアントにお尋ねしても

明快な回答が引き出せないのは

当然のことなので、

まずデザイナーが手に取り

頭の中でシミュレーションを行います。

 

フタを開いたところ

 

その間、使いにくい内容を

イメージや感覚的な言葉でなく

具体的に解き明かし、

クライアントに確認していきます。

 

まずこのバッグの場合、

フタはしっかりした素材なのですが、

クライアントがおっしゃる通り

本体素材の革が

柔らかすぎることは確かです。

 

前ポケット

 

しかし、使いにくく感じる要素は、

革が柔らかいことばかりでは

ないようです。

製作方法がまずかったのです。

 

このバッグはイタリア製で

デザインはとても素敵なのですが、

どうやら鞄製造のプロが

企画したものではなさそうです。

 

確認しますと、

「ああ、これは洋服屋さんで

買い求めたもので、

そこが企画したものだったと

思います。」

 

鞄内部

 

ステキな形になっているのですが、

「使う」という観点からすると

あらら~という作りがいくつもあります。

 

洋服屋さんが扱う鞄は

デザインがすてきで、

最終的なファッションの決め手には

なりますが、

壊れやすかったり

使いにくいことが、ままあります。

 

十分な厚み

 

さらに聞き取りを進めますと、

どうやら海外の高級ホテルを

よくお使いの方で、

そこで丁寧に対応してもらえる

バッグが欲しい、というご希望を

伺うこともできました。

 

たしかに現品の革は

正直、イタリア物としては

ちょっと安っぽい感じでしょうか。

 

まず素材を考慮したうえで、

「型崩れが著しい」原因となる

製作方法をすべて洗い出し、

それらを改良し

製作することに…

 

見本の鞄

 

上のお写真は、現品の本体部分。

外ポケットのマチの厚さは、

さらに上の

当店のお品のお写真と比べると

ほぼ倍になっています。

 

こんな柔らかい革で

これだけの厚みを取れば、

形が変わってしまうのは当たり前。

 

じつは、洋服屋さんの提案する鞄には

ものを入れてはいけない、

という不文律があるのです。

おしゃれのためですから!

 

ですから、鞄にしっかりと

多くのものをお入れになる方には、

鞄やさんが作った鞄をお薦めします。

 

見本と仕上がった鞄

 

結果として、フルオーダーでも

タテヨコの寸法は

同じサイズでお作りしました。

そうは見えないと思いますが。

 

でも、見た目はずっと

小さく見えます。

また、使い勝手には

天と地ほどの差があります。

 

しっかり形が取れていますし、

それでもなおかつ

クライアントがご希望なさったように

柔らかく、少しふにゃっとしています。

 

形をキープつつ

少しふにゃっとする、という

相反する質感を得るためには

いったいどういう製作工程をふめば

可能になるでしょう?

そのへんの、ある意味感覚的な部分は

長年培ってきた感覚と技術、

としか申し上げられません。

 

当店の製作は、ただ作るのとは

訳が違います。

ここまで出来るスキルがあるからこそ

フルオーダーを続けられるのです。

 

やりがいのあるお題を

ありがとうございました。

カードケース 7214

カードケース 7214

2018/03/08

お揃いのカードケースを

革違いでお作りしました。

 

今は生活の中で

カードがどんどん増えます。

それをどう収納し

持ち歩くか、みなさんお悩みと思います。

 

 

本日ご紹介するカードケースは

ビニール製で

枚数の多いカードケースに

カバーをかけた、シンプルなご注文。

 

確か70枚ほど入るケースだったと

記憶しています。

ビニール製なので

ぱらぱらとめくって行けば、

何が入っているのかは一目瞭然。

 

 

クライアントはこのケースを

ずっと使っているのですが、

「これがなかなか良いんですよ、

でも売ってるケースのカバーは

すぐに破れてしまうので、

長持ちするようにしたくて。

それと人前で出す時も

革の方がすてきでしょう。」

 

 

中身のカードケースは

ずっと定番で販売されているそうです。

 

なるほどこれに

全部カードが入るとなると、

なかなか厚手で迫力があります。

 

革なら長持ちしますし、

まさか中身がビニールとは

外からは想像できません。

 

 

留めはベルト&マグネットですが、

このくらいのマグネットでは

今のカードはびくともしないようです。

 

このカバーがダメになるまでに、

中身のビニールケースは

どれくらい取り換えるのでしょう?

 

そう思うと、

革素材の耐久性はすごい!

 

 

良いものを長く持つ。

持っていて誇らしくなるものを持つ。

手触りや

香りを楽しめるものを持つ。

 

革製品の「三大いいとこ」です♫

 

こんなご注文があるのですね、

という

目からうろこの落ちるようなご注文を

ありがとうございました。

二つ折り財布のオーダーメイド品 70209

二つ折り財布のオーダーメイド品 70209

2018/03/04

「うわ~、たくさん入ってますね。」

と思わず言ってしまったほど

たくさんのカードが入ったお財布を

お持ちくださったクライアント。

 

適量以上に中身の入っているお財布を

お持ちの方はたくさんいらっしゃいます。

しかし、それにしても

このお財布にこれだけ入るとは…

 

新旧のお財布

 

以前もお書きしましたが、

革製品の場合、新品のお品に

長年使い慣れた財布と同じだけ

中身を全部入れようと思ったら、

それは絶対に無理!です。

 

革は一朝一夕では変形しません。

もちろんみなさまのカードも、

いきなり増えるわけではなく(笑)

少しずつ入れていった結果が、これ。

 

これだけ入れられるようになるには、

当然、ある程度お時間がかかります。

 

上部から見たお財布

 

また、ほとんどの人が

ご自分が使っているお財布の

最初の状態を覚えていません。

まあ、日々変形していくのですから、

それも当然でしょう。

 

それでもオーダー時に

「今の量が全部入る財布が欲しいです、

でも、大きくしたくはないんです。」

と希望するクライアントも多く、

「どうやったら大きさを変えないで

これだけ入れられるっていうの?」

とツッコミを入れたくなることも

正直、しばしばあります。

 

カード入れ部分1

 

そんなわけですから、それらを

最初から全部入れるためには

かなりの努力を要します。

 

たくさん入る、

しかも現在の大きさを維持する…

出来上がったものこそ

美しく、すっきりと

何の苦労の跡もなく見えますが、

その製作時には、

それこそ胃の痛くなるような

細心で緻密な作業をしています。

 

カード入れ部分2

 

全体の大きさはもちろん

カード入れの位置、カードの枚数、

さまざまな要素を勘案・熟考します。

 

最初からたくさん入れる方法も

たくさんあるにはありますが、

しかし、

ベストの答えはひとつ。

 

毎回毎回デザイナーは、

あっという間に、簡単に

答えをお出ししていると

思われていますが、

頭の中では大型電算機が

ものすごいエネルギーを使って

ブンブン唸っています(古い!)

 

お財布の厚み

 

 

まあともかく、

「たくさん入れたいお財布」の逸話は

ものすごくたくさんあります…

 

いま振り返ると、

多くのクライアントがお持込になる

驚くようなものに多数遭遇し、

そのご要望にお応えしたい、

何とか作らなくてはならない、

その連続が

当店の技術を

ここまで高めてきたのだと

感じます。

 

まさに

オートクチュール店を育てるのは

そのお店のクライアント、

ということでしょうね。

ありがとうございます。

 

新しいお財布

 

ところで当店は、店舗の場所を

下北沢→代官山→銀座、と

移転してきたわけですが、

それぞれの土地には

やはりそれぞれの特徴があって、

希望されるお品の製作精度も、

面白いことに、全く違うのです。

 

「土地柄」と言われるものが

確かに存在することを

身を以て知ることが出来ました。

 

このような興味深い経験も、

オートクチュールのお店の

独特の仕事ならでは、ですね。

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