実際のオーダー例
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貴方のオーダーのヒントになさってください。
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リザード長財布&小銭入れのオーダーメイド
2016/06/19「60年ほど前の
トカゲの革をたくさん持ってるの。
何とか仕立てていただけないかしら。」
お持ち込みいただく古い革は
たいてい保管状態が良くなかったり、
あまり質の良いものでなかったりと
することが多いので
お仕立てを断ることがほとんどです。
今回のリザード革は黒色で、
たまたま問題ない状態の革でした。
それをお伝えしますと、
「じゃあ、私と息子の分の長財布を
作っていただこうかしら。
どんな形がいいかしら?」
状態はいい革ですが、
いかんせん小さい革なので、
長財布を作るとなると
何枚かで継がなくてはなりません。
細かく見ていきますと、
一番大きいものを使うと
何とかタテの3枚接ぎで足りそうです。
お選びになった長財布は、シンプルなバーティ。
「普段あんまりお札をたくさん持たないし、
でも折り目のないお札が
必要な時もありますから。」
「息子には、それに合わせて
小銭入れを作ってあげたいのだけど、
それくらいは残りますか?」
ぎりぎり何とかお作りできるくらいです。
クライアントのお母様の分は
内側にワインカラーをお薦めし、
息子さんのは、真っ黒の札入れにしました。
内側のお色を変えて
接ぎをする糸の色まで変えますと、
だいぶ雰囲気が変わってきます。
お話を伺い、
小銭入れも定番からお薦めしました。
この小銭入れ
小さいのですが、たくさん入ります。
そして、ズボンのポケットに
楽に入って、中で手で握ることができます。
そんな、なんとなく楽しい小銭入れ。
なかなかの優れもので、
使った方からは評判のいいタイプです。
「あら、きれいにできましたね。
革から形になると
なんだかびっくりするほど素敵です。
同じ革だったとは思えませんね。」
お持ち込みの革でのお仕立ては
その革の状態によって難しいことが多いですが
これは素晴らしい成功例。
良かったですね。
中身を変えられるエレファント革のクラッチバッグ
2016/06/17「いやあ、この完成までには
10年ほどかかりましたかね。」
と笑って話してくださるクライアントから
長いお付き合いをいただいています。
オーダー例でもいくつかご紹介していますが
10年ほど前、
個々の持ち物と、持ち方が決まってきたので
そろそろオーダーしたい、
というご依頼でご来店くださったクライアント。
今までに服装に合わせて、お色違いで
いくつかのパターンをお作りしたり、
リメイクしたりしました。
「前回と今回は、いよいよ集大成です。
職場が変わってから生活が変わり、
持ち物や毎日やることも変わり、と
いろいろ変化がありましたが
これならどんなことにも対応できます。」
このクラッチバッグは
外側と内側を
その日のファッションに合わせて
変えることができる仕組み。
お手持ちの細かいものが
きちんと収納されるので、
ひとつひとつのものの出し入れが楽ですし、
きちんとまとめて収納できるから
忘れ物もありません。
収納ポーチを
外側のカバーに収めてしまえば、
とてもシンプルで
シックなクラッチバッグに見えます。
今回お作りした外側のカバーは
ブラックのエレファント革。
深いシワの上質な革を使って
シックでワイルド
かつ上品なイメージに仕上げました。
「ここまでうまく行ったなら、どんな時でも
どこへ行くのでも、ぜったいに困りません。」
自分の生活がスムーズに送れる
最高のお供ができたことへのお礼を
おっしゃってくださいました。
ありがとうございます。
思い出のバッグをリメイクしたトートバッグ
2016/06/15「これは、父が50年ほど前に
イタリアから買ってきたガーメントケースです。
大切な形見で、良い革だと思ったので
作り直しをしていただけるのなら、
と思ってお持ちしました。」
クライアントがお持ち込みになったのは、
2枚目、3枚目のお写真のお品。
じつはもう一点
お父様の形見をお持ちくださったのですが、
そちらは残念ながら
あまりいい革ではなかったので
仕立て直しはお奨めしませんでした。
50年前のものだというのに
この革にはまだ
ツヤがあって、表面に潤いがあります。
昔のお品ほど良い品質のものがありますが、
これはその代表のようなお品。
ガーメントケースですから
ハンガーが付いていますが、
これがまた良い素材を使っています。
「でももう重くてね、
自分で持つことはできないので
何か違うものに作り変えられたら、と。」
大きなケースなので
結構うまくリメイクできそうなものです。
リメイクの場合、
実物をほどいてみると
案外小物しかできない、ということも
往々にしてあります。
でもこれは、裏地もしっかりしていて
まあまあお使いいただいた様子があるのに
どこも壊れていません。
形見ということもあり、
普段はお受けしない案件ですが、
特別にお引き受けしました。
トートバッグにしたい、ということは
決まっていましたが、
そこから先はどんなものがいいのか
何回もお話ししました。
革は、一回カットしてしまったら
変更が利きませんから。
その中で、大きさは
クライアントのお持ちになっている
一番出番の多いトートバッグを
参考にして決めました。
「絶対にお願いしたいのは、
ショルダーにも、手持ちにもできること。
それから
バッグの口をファスナーにして塞ぐこと、
それをお願いしたい。」
現物の大きさを考えて、
ぎりぎりまで使い切るような大きさになりました。
作る過程で、当初使うはずだった
当店のオリジナルナイロン地は
もともと付いていた布地に変更しました。
最初、とても裏地までは
使うことはムリだろうと踏んでいましたが、
嬉しい誤算です。
まだまだ当分持つ、しっかりした布地です。
これで完璧に
形見のお品をリメイクすることができます。
なんと運の良いクライアントでしょう。
そのままでしたら
もう使われることなく終わってしまった
このお品に、
新しい命を吹き込んだのは
クライアントご自身です。
すべてが出来上がって
残ったパーツは、たったこれだけ。
とてもうまく進んだ案件です。
作りもきちんとしていて
金具はいい作りのものばかりで
出来上がっていました。
こういう古い、良いものを
新しくよみがえらせることができて
とても嬉しい仕事でした。
先日、道でこのクライアントにあった時
バッグについてお尋ねしましたら、
「ああ、結局毎日使ってますよ。
すごく良かった。」
というお返事。
ありがとうございました。
着物の時も持てるレディスハンドバッグ
2016/06/12とてもシンプルで
とても軽いハンドバッグをご紹介します。
「着物をよく着るので
洋服の時だけではなく
どちらにも持てるタイプのバッグが欲しいです。」
最初にお出でになった時
すばらしい着物を
さらっと着こなしていたクライアント。
お話を伺いますと
欲しい形は大体決まっているのですが、
その質感とイメージが
製作方法と一致しない、難しいご注文。
柔らかい形であっても
形がある程度しっかり取れていてほしい、
こういうご依頼はたびたびありますが、
内縫いで形をしっかりさせるのは
ハンドバッグを作る製法です。
ハンドバッグというのは
革製バッグの中では、ひとジャンル。
それは、柔らかい革で全体を硬く作るからです。
たいていは、フォーマルな感じで
普通に市販で売られていますから
革製品として作れるのは当たり前でしょう?
と思われるかもしれませんが、
製作技術も、使う材料も特殊です。
だから、オーダーメイドをお受けするお店で
そういうタイプをお作りするところは
珍しいわけです。
ただ、今回お客様がお望みになっているのは、
かっちりしすぎないもので
革の柔らかさでない、全体の柔らかさを残した、
フォーマルなハンドバッグと、
普通のバッグとの中間を目指したもの。
その他にも、入れるものが少ないので
バッグの厚みが狭かったり、
その中に仕切りを入れたり、と
とても難しいお題です。
内縫いは、小さいほど返すのが難しいのです。
そこで、まず大きさのダミーを作り修正、
それから全体の質感は
お店にある見本バッグと、ご説明で
すり合わせていきました。
こうご説明しても
なんのことだか、きっと
雲をつかむような感じがすると思います。
金具を吟味して選び
クラシックな様相も出しました。
わざと裏地を少しだけ表から見えるようにして
着物の八掛を思わせる意匠にしました。
この辺は、クライアントの見た目から
デザイナーが判断したことです。
お店に置いている間は
たくさんの女性から「素敵ですね!」
と言われました。
お引渡しの時、喜んでいただけたので
とても嬉しい出来上がりとなりました。
サイズもイメージも、クライアントにぴったり。
「シンプルですが
こういうのはどこにも売ってないですね!」
難しいお題ほどクリアするのがおもしろく、
だからこそ、職人もこの仕事を続けられます。
ありがとうございます。
エレファント革ジーヴズと長財布のセット
2016/06/11最近人気のある財布セットをご紹介します。
札、小銭、適度なカード枚数が入る
オールインワンの財布「ジーヴズ」と、
金種を分けて入れられる長財布。
後者はまだウェブショップには
定番として掲載されておりませんが、
ひそかに人気の
デザイナーが個人的に持っている長財布です。
今回ご注文が入った素材は、エレファント。
薄いグレーのお色のエレファントは、
すでに廃盤になってしまった貴重品。
エレファントは、10年ほど前に
使っていい素材として
ワシントン条約で解禁された素材ですが
そろそろまた、禁じられそうな感じです。
エレファント革の特徴は、深いしわ。
そしてざらざらとした、滑りにくい表面です。
この当初のざらざらの表面が
使っていくことでつるつるに変化していきます。
こんな素材は、ちょっと他にはありません。
丈夫さも群を抜いています。
当店でオーダー品をお作りする場合
裏地も革でお作りする必要のあるものは、
このように裏地には裏地専用の
牛革を使います。
色合わせはクライアントの好み次第。
エレファント革には3色があります、
それはブラック、明るいグレー、濃いグレー。
すでに明るいグレーは廃盤になってしまい、
残るは濃いグレーとブラックのみになっていますが、
こちらももう、入手が困難になっています。
この革でのオーダーメイドをお望みの方は、
早めにお考えいただくことをお薦めします。
さて、この長財布、
小銭も入らなければ、カードも数枚しか入りません。
札を折らずに、金種を分けて入れられることに
特化した、珍しいタイプ。
デザイナーが、自分が欲しいと思った目的が
上記の目的なので、こういう仕様になったようです。
一番奥、真ん中、手前、と
三区分に分かれる財布で、
見た目に比べ、たくさん入れても
スマートに収まるところが魅力。
長財布の出番は
ジーヴズに比べて少ないですが、
これを持っているととてもいい気分になります。
こんなセットなら
ジーンズのポケットに入れてさっと持ち歩く時、
きちんと長財布も持って出かける時、
とTPOに合わせてお持ちいただけます。

































