実際のオーダー例
40年3,000件を超えるオーダー実績
貴方のオーダーのヒントになさってください。
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ヒョウ柄ハラコの長財布オーダーメイド
2016/02/29「ハラコの長財布が欲しいんです。」
メールでお問い合わせくださったクライアント。
欲しい形は決まっているのだそうです。
「ハラコ」というのは毛皮のタイプで
もともとの色を脱色して染色し、
場合によってはその上から
プリント模様を付けてあることの多い革です。
生まれたままの柄そのままと
思っている方も多いですが、
さすがにそれはありません。ご安心ください。
柄の中では、今回の物は大きめの柄です。
三つ折りの長財布にふさわしい大胆な柄。
こうした素材は、端処理が難しいので
切りっぱなしにすることが多いかも知れません。
丁寧に丁寧に、ヘリの長毛をカットします。
牛革ではない素材でお作りする時でも
内側は必ず牛革にします。
それは、牛革だけが
さまざまな厚みに変えたり
折り曲げたり、
という加工が無理なく出来るからです。
毛皮であるハラコを折り曲げることを
想像してみてください。
折り曲げる部分は
2枚重ねると厚くなりすぎてしまうので
本来 薄く漉かなくてはなりませんが、
地の厚くない毛皮では、それもできません。
このように、素材は適材適所で使います。
美しく加工ができる牛革は魔法の素材。
ハラコは、お使いいただくと
いつかは毛皮が擦れてなくなってきますが、
内側の牛革は、時間が経つとさらに良くなる
当店の特製牛革ですから、
後で、外側の素材だけを変える加工もできます。
オーダーメイド専門店だからこそ可能な
楽しい後加工です。
長くものを持つことを、どうぞお楽しみください!
クラシカルなメンズクラッチバッグ
2016/02/26もう18年くらい前にお作りしたメンズバッグ。
「そろそろ新しいものを注文させてください。」
ご主人の還暦祝いに合わせた
奥様からのご注文品です。
今では、このタイプのメンズバッグを
市販で見つけることは大変。
まあそれもありますが、
「主人は、ここで作っていただいた鞄を
毎日使っているんですよ。
よほど使いやすく、
よほど気に入っているんですね。」
嬉しいご感想です。
こうして、長い年月を経てから
再びお目にかかるクライアントも
少なくありません。
長く使えるものをご提供していますと
この再注文のスパンの長さは
正直 痛し痒しですが(笑)、
やはり「嬉しい」が一番の気持ちです。
奥様のご主人様を思いやる気持ちも
すてきだと思います。
オーダーメイドをやっていますと、
すばらしい場面にいくつもお目にかかります。
すてきなクライアントに乾杯!!
心からの感謝を申し上げます。
ダークブラウンのトラペゾイドバッグ
2016/02/24クライアントの中には
同じ形を二つお持ちになる方も
いらっしゃいます。
「やっぱりこの形が最高!」
ということで
お色違いのご注文をお受けしました。
当店定番の「トラペゾイド」は
シンプルなフォルムが人気で、
もっともご注文をいただくのは
ブラックのお色です。
それは、金具を一つも使っていないので
弔辞の時にも何とか使えることを
お考えになるクライアントも多いからです。
このサイズなら
袱紗に入った不祝儀袋も入りますし、
お返しにいただく
簡易なお茶セットくらいならば
何とかはいってしまいます。
みがき仕上げで美しいエッジラインは
ふくよかな中にシャープな面を
見せてくれますから、
きちっとした印象を持たせることもできます。
このバッグ製作のために
当店特製の牛革しか使っておりません。
ですから、お使いいただくに従って
さらにシャープなラインが出てきます。
それはもう、かっこいいバッグに変身します。
当店の「使いこなす革」の良さは
そんなカッコよさ!ぜひお試しください。
クロコダイルのペンケースとノートカバー
2016/02/20こんなに贅沢なお品を作ったのは
初めてかもしれません。
超シンプルなノートカバーと
ペンケースのセットです。
素材はクロコダイルのポロサス。
お色はダークブラウンです。
一枚革を使って
これだけ大きなパーツを、正位置で、
斑の大きさが変わっていくように取るのは
すばらしく美しいこと。
ペンケースは
その革の尻尾の方の斑を使って
作っています。
ですから、このセットだけで
この革の使える部分はほとんど使いました。
このセットをご覧いただくことで
誰もが、一枚革がどんな風になっているか
知ることができる興味深いお品です。
贅沢、と先にお書きしましたが
じつはもっとも無駄なく使っている
エコなオーダー品です。
クロコダイルの革も
食用に使った後の 廃物利用。
最近では、あまり食べる人たちがいなくなり
希少な革になってきました。
「ポロサス」というのは
小さな斑を持つクロコダイルの種類です。
お写真を見ていただくと
お分かりと思いますが、
これはワニのお腹側の革です。
背中側には
縫うことのできない堅いウロコが
背中心にありますので、
背中から裂いて、お腹を残します。
自然の斑の見事なグラデーションを
ご覧ください。
ちょうどこのノートのサイズに適した
大きさの革を選びました。
自然は、なんと不思議なものでしょう。
これをご注文くださったクライアントは
物書きをなさっている方です。
迫力あるノートカバーを持って
インタビューなどをなさるそうですが、
こんなカバーですと
相手の方もピシッと答えてくれそうです。
何より、これをお持ちになったら
持っている人の背筋が伸びて
ピシッとした気持ちを保つことができます。
すばらしいモノだけが持つオーラは、
人をいい意味でハイにしてくれます。
緊張感のあるお仕事には、もってこいですね。
持ち手がついたギャルソンパースのフルオーダーメイド
2016/02/12長いお付き合いのクライアント様から
ご紹介いただいたお客様。
「今こんなお財布を持っているのですが、
こういう持ち手のついた長財布が
欲しいと思っています。」
見本の現物を拝見しながら
いろいろお尋ねしていきますと、
どうやら、その見本とは
違うアプローチでも構わないご様子です。
たとえば、見本の持ち手は
畳めるようにもなっていますが、
よくよくお尋ねしますと
「畳んで使ったことはほぼありません。」
とのこと。
そこで、より丈夫で長持ちするよう
持ち手の付け方自体を
変えるご提案をしました。
そうすることで、デザインも変わってきます。
現在お使いになっているものであっても、
こうして精査していきますと
さらにクライアントに合った仕様のお品を
提案することができます。
ただ見本をお見せいただく場合、
ある落とし穴に落ちてしまうことが
往々にしてあります。
それは、
見本としてお持ちいただいたお品が
実際に目の前にあるために
かえって、
持ち主のクライアントにとっての
本来あるべき最良の姿が
見失われてしまうこと、です。
ひとつひとつの既製品は
最終形に向かって
理路整然と作られていますから、
現在仕上がっている仕様は
動かしがたいことがほとんどです。
それを承知で
クライアントのご希望を取り入れることは、
現在ある形を見ていながら
まったく違う形に構築する作業でもあります。
オートクチュールをお受けする作業は、
創造性なくして完成しません。
一連のやり取りまでお楽しみください。


























