実際のオーダー例
40年3,000件を超えるオーダー実績
貴方のオーダーのヒントになさってください。
カテゴリー
オーダーで作った濃いネイビーのゾウ革が、超一級品で上がってきました。
2023/12/12ゾウ革オーダー品はしばしばお作りしますが、
前回入荷したネイビーの色は人気が高く
(革の柄が良かったことも大きいですか)
未だに引き合いをいただきます。
その流れで、大きめバッグのオーダーも含め
何点かご注文をいただきました。
そこで、これはかなり特殊なことなのですが、
私どもの指定に従って
色染めしていただくことになりました。
牛革でもエキゾチックレザーでも同じですが、
通常、ディーラーさんの行う革の色染めは、
当店だけでは消化しきれない量ですから、
「量産前提で全部買い取るから」
という理由以外で色指定することは、
まずできません
(それをしてくださっている
栃木レザー㈱さんには感謝感謝です)。
まず良い鞣し革が、一回の染めロットの数だけ
揃わないといけませんし、
多くの製作者の欲しがるような
色の指定であればまだ可能性はありますが、
かりにそういう色だったとしても
思った通りの色になるかどうかは
ギャンブル、という要素もあります。
ですから通常、
少量しか発注しない顧客に合わせて染めることは
ほぼありえないのですが、今回は
特別に染めていただくことができました。
ありがたいことです。
*今回の濃いネイビーのお色
お写真ではうまく出ませんが、こんな感じ
ゾウ革の場合、私どものディーラーには
南アフリカにも手足となる人がいて、
ジンバブエから原皮を直接入れています。
ゾウ革としてよく知られている
グレーやブラックの色革は
現地で染められていることが多く、
そのまま輸入されるのが当たり前ですが、
昨今では、その他の色は
染められる直前の状態まで鞣された革を入れ、
日本で対応することができる
ディーラーも出てきました。
私どもで染めていただいているゾウ革は、
だいたい思った通りの色を出せる
日本の熟練の染屋さんで染められ、
色落ち防止の色留めもされていますから、
他のものへの色移りもありません。
今回染めていただいたのは深い紺色ですが、
すばらしい色に上がり、この色のゾウ革は
他所ではまず見たことがありません。
ぬめっとした深い紺色は
吸い込まれるようなうつくしさです。
*光によってこのようにも見えます
おまけに今回は、染める前の革の状態を
デザイナーが確認してから、
染めに入ってもらっています。
こんな贅沢は、デザイナーも初めてです。
前回見に行った時は
革の柄が良くなかったため、染めを延期した
という経緯がありました。
革の柄までえり好みしてしまうと
なかなか良いものがないのが、現実です。
ですからこれがどれほど異例なことか、
みなさまにも革の作り方のプロセスを
知っていただきたいと、
これをお書きしています。
そして、どれほど貴重な革という素材を
みなさまがお持ちになっていることか、
それを誇っていただき、また大切に
長く使っていただきたいと思います。
とくに私どもの店の革は
牛革もエキゾチックレザーも
最高の品質を保つ努力をし続けています。
今回の濃いめのネイビーは
少し多めに入手しましたので、
ご興味ある方は店頭でご覧ください。
どなたがご覧になっても
とりこになるほどの柄とお色です。
こんなことがもう一度できるかどうかは
わかりません。
こういうことが、革との一期一会です。
ウェブショップの「重さ表記」を想像しやすいように変えています。
2023/12/08ウェブショップの中で
「重さ」はなかなかイメージしていただけない、
と先日この欄でお書きしました。
すると技術者の一人が、
「ここの製品は軽いですから、
果物とかペットボトルの飲み物とかで
表現したらいいんじゃないですか?
え、それくらいなの、
ってきっと想像できると思いますよ。」
ナイスな助言です。
*リンゴ1コ+レモン1コがこのバッグの重さ
当店技術者たちは作ることが大好きで、
革製品を見ることも大大好きなので、
いろいろなアイデアが出ます。
そんな彼らの最近のつぶやきを
ご紹介しましょう。
「一つ一つの製品を、こんなに
きっちり作るところなんて、
他にないですよ。」
と、彼らは製作中にいつも言います。
*津軽産のおいしそうなリンゴです
「確かに定番と呼ばれるものには
革の厚みもパーツの形も
ちゃんとデータはあるけど、
けっきょくご依頼者によって
少しずつ変えてるじゃないですか。
若い人なら少し重くても保ちを良くしてあげる、
とか、ご高齢だったら
ヌメ製品をルバルで作ってあげよう、とか…
厚めに作るのでも、
革が変わるのでも、作る技術が変わるんですよ。」
*撮影中に黄色く色が変わって行ったレモン
「それに、長い歴史のある定番になると
なんか違うものになっちゃったね、の一言で
細かい変更がたまたまいろいろ出ますし。
単に同じ形でヌメの定番製品を作るにしても
一枚一枚革のキメは違いますし、
そのまるっと一枚の中の厚みも均一でない。
このタイプの革を均一に作ること自体が不可能、
とはもちろんわかってますけど、
こんなに毎回扱いの違う革は
定番作るだけでも、すごく難しいんですよ。
それをフルオーダーで、
毎回違うものをこの精度で仕上げるって…」
*リンゴ1コ+ミカン2コがこのバッグの重さ
ああああ、ごめんなさい、
皆さんにはほんとに大変な作業を
してもらってます、それは重々わかってます。
とはデザイナーの言ですが、
「でもだからね、特上で喜んでもらえるの。
マニアックすぎるけど、
長く自分の生活に沿って使ってもらうものだから
気持ちよく持って欲しいじゃない?
それに私たちも
その難儀な課題をスパッとクリアできると、
すっごく気持ちいいじゃない?」
という言葉には
製作者の全員がうんうんとうなづきます。
「ほんとにすばらしい仕事ですよね。
お客さんが注文してくれるのが嬉しい。」
*これはSサイズ
ミカンのサイズはいろいろあります
話は戻りますが、
現在ウェブショップにお出ししている製品は、
考えに考えた製品ばかり。
また一点ものは、必ず前段階の試作を経て
製品にしたものです。
でもそこにご依頼者がいないので、
安価にお出ししています。
もし気に入ったものがあればラッキーな
お品ばかり。
*500ミリ+300ミリの水のペットボトルと
レモン1コが、このバッグの重さ
ただいまウェブショップの製品は、
重さをわかりやすく表記する作業を
始めたところですから、
まずは1点ものでご覧いただけます。
製品説明の重さの前に、
ペットボトル1本+バナナ1本
350mlビール缶1本+サバ缶1コ
という感じで説明をお入れしてます。
あまりおいしそうでない組み合わせは
避けるつもりですが…
「くすっ」と笑いながら
ウインドーショッピングしていただけると
嬉しいです。
撮っていてどんどん楽しくなりました…
技術者たちは
美や楽しみの表現者でもあります。
続きはInstagramでお出ししますね。
白サコッシュを元にしたオーダーサコッシュ(小さなボディバッグ)
2023/12/07製作の難しい製品が出来上がりますと、
すべてが終わった気になってしまい
写真を撮り忘れてしまうことがあります。
今回のサコッシュはその一点で、
お送りする準備でバタバタしていて
後からお写真がないことに気づきました…
今回ご紹介するのは
ご依頼者のご厚意を頼って
撮っていただいたお写真と、ご感想です。
ありがとうございます。
オーダー記録としても残しますから、
とても助かりました。
*フタの長さを少し長く感じると思います。
このポケットには厚みのあるスマホケースが
入るからです。中にスマホが入った時に
白サコッシュと同じイメージになります。
前回ご紹介したサコッシュと
どこが違うの?
と言われるであろうくらい
オリジナルに似たオーダー品ですが、
どっこい、製作方法としては
ずっと難易度の高い難しいお品です。
それについて、届いた直後と
少しお使いいただいた時、と
ふたつのご感想を頂戴しましたので、
ご紹介させていただきます。
*フタ裏と引手だけを白にしました。
お受け取り時のご感想です。
************
昨日、バッグとメガネケースが届きました。
サコッシュのほう、
私が最初に大好きになった白サコッシュを
すこーしふっくらさせた感じで、
雰囲気は
ほんとうにそっくりでうれしいです。
このようにつくるのには
型紙から大変なご苦労をされて
出来上がるとのことですが、
出来上がったものを見るだけでは
そんな過程があるなんて、
申しわけないですが
うかがい知ることは難しいです。
ありがとうございました。
デザインも、提案いただいた
ふたの裏の色が白、
一部のステッチだけが白というのも
どこにもないデザインで、
このデザインにして
よかったなと思っています。
マイバッグという感じの愛着が湧きますね。
これから大いに使おうと思っております。
両方ともですが、どこにもない、
自分だけのものとして着用できるというのは
うれしさも格別なものだなと感じました。
************
*ファスナーのしっぽが
邪魔にならないよう、ストラップに
うまくくっつけています。
こちらは
お使いいただいてからのご感想。
************
このごろサコッシュを持つことが
予想に反して多く、
手触りについて改めて感動しています。
リュックもルバルでしたので、
手でなでれば十分気持ちのいい感触を
感じることはできていました。
ところが、
同じルバルでつくっていただいた
サコッシュに手を触れたときの感じが、
正直、リュックのときよりも数段、
気持ちいいのです。
サコッシュの場合、小さいので、
掌で包むように触れることができるので、
そういう触れ方?による違いかなと
思っております。
同じことがメガネケースにも言えまして、
これも掌の中にスッポリとおさまり
サコッシュと同じような
気持ちよさを感じることができます。
到着の連絡の際に、メガネケースについて
記載をせずご心配をおかけしました。
高さを7ミリ低くしていただいて
よりコンパクトになり、
よかったと思っています。
この微調整も
オーソドキシーさんならではですね。
ありがとうございました。
************
遠方のご依頼者なので、
複数お持ちのうちの大きいメガネを
送っていただき、
無駄の無い微調整をしました。
オーダー品のサイズを
なるべく小さくしたい、
というご要望がある方には、
このような対応もしています。
今回は、サコッシュ自体をなるべく小さく、
というご要望に応じるため、
同時にご依頼いただいたメガネケースを
なるべく小さくするよう、
中身から考えました。
*後ろポケットに入るのが
小さくお作りしたメガネケース。
続報も頂戴しております。
************
サコッシュについて
もう一つ感想がありました。
仕切りの流動性ということが
書かれていましたが、
きっとそのことと関係していると思います。
家にあるバッグで
今回のサコッシュより少し大きめのものが
あるのですが、
財布とエコバッグをメインの場所に、
スマホを外付けのポケットに入れる
使い方をしていたのですが、
どちらもギチギチで
全く余裕がないのです。
正確には、
使っていて余裕がないように感じます、
と言ったほうがいいかもしれません。
メガネケースなんてとんでもないです。
メイン収納部の出し入れ、
ファスナーの開閉時ともに
もちろん支障なくできるんですけれども、
ゆとりがないといいましょうか、
動作がスムーズではない、
動きが流れるようにきれいではない
と言いましょうか。
今回いただいたサコッシュを使ってみて、
何と使い勝手が違うのかと驚いています。
しかも大きさ的には
今回のサコッシュのほうが小さいのです。
こんなに小さくても、
必要十分な中身が取り出しやすく、
ゆったりと扱えることに感動しました。
************
このサコッシュには外ポケットを含めて
3か所のものの入れ場所があるのですが、
その3か所をぴっちりとは仕切らず、
中に入れるものが変われば
内部の厚みが変化してくれるよう
流動性を持たせた作りにしています。
それがご依頼者の使い方に必要だと
コンサルティングで判断したからです。
その効果を
お分かりいただけるエピソードを
お知らせいただき、とても嬉しかったです。
当店のフルオーダーメイドは
技術的にとても高く、
一人ひとりのご依頼者に対して、
それが必要だと感じましたら
考え得る限りのアイデアをお出しし、
それを現実にします。
当店フルオーダーメイドを
「愉しい」とおっしゃってくださる方が
たくさんいらっしゃいます。
あなたにとって必要なバッグや革製品は、
一緒に考え、一緒に作り上げていきましょう!
ウェブショップにお出しした白サコッシュ(ボディバッグ)
2023/12/04*ご紹介品の前段階の試作品
3パターン作って複数人で試しました
今日は題名とは違う色の黒のサコッシュを
お見せするところから始まりますが、
私どもが一点もの製品をお出しする時には、
デザイナーや技術者などが
まず最初のアイデアで作った製品を使ってから
本番製品に仕上げていることを、
あらためてみなさまにお知らせします。
さて本編に入ります。
だんだんと年齢が上がってきますと、
どんどん持ち物を少なくする方と
なんでも持ち歩きたくなる方と
極端に分かれます。
デザイナーは「私はずぼらだし…」
と言って、どんどん物を減らしています。
そんな人が実生活で欲しいものは、
「最近はサコッシュです。」
*これだけのものが入ります
バッグの自重は、Mサイズ卵3コくらい
ちょうどウェブショップにお出しした
試作としては完成度の高い製品です。
フランスブルーのファスナーが
印象的なデザインで、
汚れにくい白の革を使っています。
フタのついた外ポケットにスマホを入れ、
ファスナーの外ポケットを財布代わりに使う。
財布代わりに使うポケットを付けることで、
本体部分の収納力が増してくれます。
外ポケットは
スマホと交通系カードを入れると、
都市部ではさっさと行動できます。
サコッシュというくらいですから、
コンパクトサイズで
身体に沿うように持ちます。
これがこのアイテムが
あるとき一気に広まった原因でしょうか。
先にお書きしたように
財布代わりのファスナーポケットには
カードポケットもお付けしていますから、
中のものがカオスにならずに使えます。
上の2枚のお写真は、このタイプのバッグを
ご検討中のクライアントにお送りした、
持った時のサイズ感のお写真です。
身長157センチ、7~9号サイズの女性です。
そのクライアントの方から
いろいろなお考えを聞かせていただいたので
さらにブラッシュアップさせることにして、
今回のショップの製品紹介では
破格のお値段でお出ししています。
ご笑覧ください。
*前段階試作品の容量
これ以上の容量を同じ大きさで増やすのは
難しいかもしれません
さて、みなさまはどのようなバッグを
お持ちになりたいでしょう?
ある程度構想がまとまってきましたら、
あとは
プロの製作技術とコンサルティング力のある
私どもにご相談ください。
2014年6月にお作りした長財布の修理前後
2023/12/01「そろそろ長財布の端が傷んできたので、
お任せしますから
丈夫になるよう修理してもらえますか?」と
久しぶりにおいでくださったクライアント。
拝見しますと、もっとも傷む箇所が
当然傷んでいます。
上下のお写真やみなさまの経験から
きっとお分かりになると思いますが、
お財布で一番消耗するのは
折り畳まれる真ん中の上下の部分。
ここがもっとも使われる場所ですが、
革が厚すぎると
うまく折れまがりませんから
ある程度の厚みで抑えられています。
こんな風に傷んだ長財布をどう直すか…
お任せで大胆にお直ししても良ければ、
今回のようなお直しの仕方が
もっとも丈夫に再使用していただけます。
また今までと同じ年数使えることでしょう。
本体外側の傷んだ部分を取り去って
その部分を新しい革で繋ぎます。
いろいろな繋ぎ目のデザインがありますが、
今回は優美なオーソドキシーラインで
お直ししています。
「なんだか新しいお財布みたいですね。」
お受け取り時のクライアントのご感想です。
内側にも同じ形で裏地を当てていますから、
ヘリ部分はきっちり丈夫になります。
また、上のお写真のとおり
裏面の仕上げも美しいので、
違和感を感じることなく
気持ち良く使うことができます。
自社で製作した製品ならば、
革の替えもありますし、
直し方も最上の方法でお直しできます。
みなさま、どうぞ長くお使いください。
良い製品であれば
愛着がどんどん増していきます。
みなさまの長のご愛顧に感謝申し上げます。





























