15年ほどお使いただいている

長財布をお持ちくださった

クライアント。

 

カード入れの方は

そこまでお時間経っていませんが、

12~3年は使っていただいています。

 

 

薄く、コンパクトな

長札入れとカード入れのセットは、

 

背広のポケットに入れても、

型崩れすることなく

お持ちいただくことが出来ます。

 

 

ブラックとワインの組み合わせですが、

中に入れるものを絞って

うつくしく使ってくださっています。

 

ここまで絞れるというのは、

生活もシンプルになさっているのだと

お見受けします。

 

 

カード入れの

カードの出ている寸法も

ご指定いただき、

 

ゆったりとしていますから、

取り出しやすさも

バツグンに良いと想像できます。

 

そして、変わっているのは長札入れ。

長財布とは敢えて表現しません。

 

紙の封筒のような形を

革でお作りしたものです。

ただし、L字に開くようにして

こちらも取り出しやすくしています。

 

 

こんな組み合わせもご紹介すると、

アッと思われる方も

おいでかと存じます。

 

いろいろと想像の翼を広げて

オーダーに臨んでいただきますと、

課程までも

愉しんでいただけます!

 

こうして久々にお寄りくださる

クライアントに感謝申し上げます。

 


コニャック色のコードバンを使った

この手帳カバーは、

なかなか迫力ある逸品となりました。

 

20年ほど前、代官山店で

カバーを頼んでくださったクライアントが

「そろそろ新しいものを、」と

ご注文くださったお品です。

 

 

正しく作られたコードバンは、

タンニン鞣しで水染めなので

水が当たると、シミになります。

だからこそ、経年変化をします。

 

でも小物であれば、ほとんど

雨に濡れる心配もありませんから、

こうしてふんだんに使うことが出来ます。

 

そして、びっくりするような

経年変化を迎えることが出来ます。

大切なことは、

とにかくすりすりと撫でてあげること。

 

 

この職業をしておりますと、

よく尋ねられる質問が、

「どんな革が最も良い革なのでしょう?」

ということ。

 

私どもが「良い革」と申し上げる定義は、

私どもの価値基準でお選びしているもので、

・経年変化があるもの

・経年変化はなくても、

しっかりしていて、長持ちする素材

の2点がポイントになっております。

 

 

でも、お選びになる革の色によっては、

どうしても

あまり長持ちしない革もあります。

 

これは革の作り方によるもので、

無理をしないと出ない色が

あるからです。

 

お客様はいろいろなご希望を

革に対しておっしゃりますが、

 

雨が滲みになりづらい革ほど

経年変化はしませんし、

その反対で、

雨が滲みになりやすい革は

経年変化が楽しめます。

 

 

すべてのご希望を

叶えられる素材はありませんから、

 

どんな要素を一番に希望するか、で

その方にとっての「良い革」が

決まります。

 

ですから私どもは、

あなたが何を革に望んでいらっしゃるかで

お勧めする革を変えています。

 


「このバッグをよく使うんですが、

一瞬だけ手に下げたい場合が多くて…

 

この見本バッグと同じ仕様で

大きさを変えて、

持ち手を

一本だけ付けてもらえませんか?」

 

 

変わったご要望です。

中身はかなり入りますので、

一本だけの持ち手でいいのか

確認したところ、

 

「ほんとに一瞬

両手を使いたいことが多くて、

まあとにかくやってみましょう!

 

誰もやってないことでしょうから、

もしダメだったらダメとして

また考えましょう。」

との頼もしいお返事。

 

 

よくお頼みくださる

クライアントですが、

関西からおいでくださるので

この日はお時間がなく、

ざっとした採寸をした後

変更点をファックスでお送りしました。

その間たったの20分。

 

「いつも(相談時間が)

早くて助かります。」

いえいえ、ありがとうございます。

 

 

どこにもない

新しい試みをする時、

当店ではまず、

 

頭の中で 綿密な

シミュレーションをします。

 

それが問題なさそうだったら

お受けしますが、

その段階でアウトならば

その理由をお話して

諦めていただきます。

 

 

ただ、当店においでになる方の

リクエストはとても複雑で、

最近では

 

なかなかすぐに

できるかできないか、あるいは

問題ない使い勝手になるかどうかを

お返事できないことが増えてきました。

 

 

これは

当店の技術の幅がさらに広くなり、

相談技術も

さらに綿密になってきたために、

「なるべくご希望をかなえたい。」

という気持ちも手伝って、

 

驚くような内容も

表現できるようになった、ということが

大きくかかわっています。

 

 

絵を描く人が

技術を研鑽し、

自分だけの絵を追及しているうちに、

ある画風に到達した、

という表現をすれば

ご理解いただきやすいかと存じます。

 

 

そうした理由から、

作り上げたものは

絵と同じく作品のようなものですが、

当店では

革製品を作品とは呼びません。

 

それは

「鑑賞するだけのもの」

ではないからです。

 

好き嫌いや解釈するものではなく、

もっとずっと複雑な、

実際的な内容を孕んでいます。

 

中身が入り、重さがかかり、

長距離 持ち運ばれ、

 

TPOにも

合わせなくてはならないからです。

 

革製品のオーダーメイドを実践するには、

多少飛躍した想像力と構築力、

それから

実際的な論理的思考力も必要とされます。

 


オーダーくださるだけあって、

見本のお財布は

凝った形でした。

 

何度も申しますが、

昔はひとつのアイテムにつき、

ほんとにたくさんの種類が

出回っていました。

 

 

財布の大きさというのは、

何をどう入れるかで

必然的に決まってきます。

 

でもレイアウトは無限。

 

 

たくさんあるからこそ

その中から何を選ぶか考えるのは、

楽しいことだった気がします。

 

今は同じような形のものしか

見ることが出来なくなった気がします。

 

 

このたっぷりと入るお財布には

どんなものをお入れになるでしょう?

 

大切な人の写真や定期なども入りますし、

小銭入れの裏面にも

ある程度の量が入るポケットがあります。

 

全体に高さのあるサイズなので、

ゆとりを持って

中身を入れることが出来ます。

 

 

こういう「ゆとり」の取り方の好みは

人によって違っています。

 

オーダーする方の中には

「とにかくなるべく小さくしてください。」

という方も少なくないかと思えば、

 

これくらいのゆとりがあるほうが良い、

という方もおいでです。

 

 

出来上がったばかりの

新品の革製品は

ふわっとして、大きめに見えますが、

使っていくことで

どんどんぺちゃんこに

小さくなっていきます。

 

使っていくと徐々に小さくなりますから

(場合によっては

キャパ以上にモノを入れることで

タテxヨコ寸法が小さくなることも…)、

 

そうなってきた時に初めて、

ああ、自分の一部になったんだなと

実感します。

 

 

頼もしい自分の分身、

とでも言いましょうか、

 

必要な機能を持っている、

というだけでなく、

一緒にいると安心するモノづくりを

当店は目指しています。

 


「オーダー例に載っているのと同じ、

100万円入るお財布が欲しいです。」

若い女性からお電話をいただきました。

 

お話を伺いますと、

お父様のお誕生日記念に

プレゼントしたい、とのこと。

節目のお誕生日です。

 

 

お教えいただいたページを見ますと、

別々のクライアントから

何度かご注文をいただいたことのある

二つ折り財布。

 

ここで初めて、

「二つ折り財布に

100万円を入れる人は

世の中に少なくない」ことに

あらためて注目し、

すばらしいことだと思いました。

うらやましいことです。

 

 

しかも今回は、

風水的に(かどうかはお尋ねしてません)

縁起の良い黄色。

 

新札100枚を入れて、

折り癖を付ける時の

ああ~、という感覚に

初めて想像が至り、

 

ご注文品として製作する時の

クールな感じとは

まったく違う、リアル感を感じました。

 

 

デザイナーは普段、

「コンサルティングする時、

私のはイタコ式」と言っています。

 

それは、自分が注文者になって、

注文品を使う時を

リアルに思い描くのだそうです。

 

使い勝手だけではなく、

ご注文者のある程度の好みや性格を

反映させているとのこと。

 

どおりで、

一件のコンサルティングが終わった後、

顔が疲れているわけです(笑)。

 

 

この表情を見ると、

人からの注文に

ここまで真剣になってくれる人は

なかなかいないだろうな、

といつも思います。

 

何年後、あるいは十何年後

(20年後のこともあります)

においでになるお客様とも、

だからいつも旧知の友人のように

会うことが出来るのだと思います。

 


プレゼント品としての

ご注文をするために、

差しあげる相手の方も

お連れくださったクライアント。

 

こういったことは

たまにあります。

「オーダーだったら

直接話してもらうのが良いと思って。」

はい、それがベストです。

ありがとうございます!

 

 

ただ、相手の方が遠方においでとか、

なかなかご都合がつかない、

あるいは「ナイショ」という場合には

ご相談方法をお教えしますから、

そういう場合にも

お声かけしてみてください。

 

 

そういうわけでお作りしたのが、

この変わったサイズのファスナー財布。

真ん中の仕切りには小銭を入れますが、

特に留めが無くても大丈夫とのことで、

何もお付けしておりません。

 

こういう情報があるのは、

見本を拝見しながら

聞き取りをすることが出来たからです。

とても助かります。

 

 

 

上の2枚のお写真のように、

サイズがきれいに収まるかどうか、

当店では必ず確認してから

本製作に入ります。

だからちゃんと使うことが出来る。

 

紙に書くことが出来ても、

見本を見てサイズを確認していても、

 

同じ素材のお品でなければ

中身が入らない、等の

恐ろしい結末を

避けられない場合がままありますから、

これをやることで

納期も品質も守れます。

 

 

またぜんぜん別の観点で、

クライアントの方々には

プレゼントする相手の方を

安心してお連れいただくことが出来ます。

 

それは、

相手の方にお値段がわからないよう

お知らせすること。

 

事前にその旨お伝えくださらなくとも、

必要があればお尋ねしますから、

安心してご一緒ください。

でもご一報いただけるのは、

とても助かります。

 

 

そんなこんなで

出来上がるものは、

相手の方が欲しいと思っている

そのままのもの。

 

メールのやり取りでも

うるさいなあ、と思われるほど

細かな点までお尋ねします。

 

もし何かご相談があったら

いつでもどうぞ。

 


当店でご注文くださる方の中で

こだわりのある部分は、

大きく分けると

・仕様とデザイン

・革の色と糸の色

の2種となります。

 

 

圧倒的に先の

仕様とデザインにこだわる方が多いのですが、

色にこだわりのある方は

つねに一定数いらっしゃいます。

 

どうしても

こんな色の革で欲しい!

 

本日のシステム手帳は、まさにそれ!

「黄色でお願いしたいんです。」

 

ただ助かったのは、

「こういう黄色がいい」というように

絶対この色でなければ、という

そこまでの厳しいこだわりではなかったこと。

 

もしそういう狭い範囲での色選びであれば

なかなか見つけることができない、

というのが正確なお返事となります。

 

 

革に対してきれいなお色で染めるのには、

必ず顔料で染めることになります。

そして、きれいな色を出すために、

下地を

きれいな白色に整える必要があります。

 

そうして初めてクリアな

はっきりしたお色が出るわけです。

 

良いとか悪いということでなく、

そうしないと

クリアできれいなお色は染められない、

ということ。

 

 

したがって

下地を整える場面があるとどうしても、

革の毛穴はふさぐことになります。

 

それはどういうことかと言うと、

革に含ませた脂が表面には出ない

→革のツヤが変わらない、

ということです。

 

この一点が

経年変化のある革と

経年変化しない革との分かれ目です。

 

 

どんな色を望むかで

革の経年変化は変わっていきます。

 

そして、どうしても

褪色しやすい色、というのがあって、

それは

どんなにお金を出しても

どんなに探しても

変えられない場合が多いと

思っていただく方がよろしいかもしれません。

 

そんなことも考えたうえで

ご自分がどんな革を選ぶのか、

ご注文段階でお話いただければ

よろしいかと思います。

 


30年以上のロングセラーを誇る

定番コンパクト財布「ジーヴズ」

 

お札を二つに折って収納し、

カードをたくさん入れても

コンパクトサイズになることが

一番の売りですが、

 

 

それだけに

たったひとつ、弱点があります。

 

それは「お札を二つ折りにすること」。

それがこの財布にとっては

すばらしいアプローチなのですが、

 

逆を言いますと、

「折りたくないお札でも

折り畳んで収納しなくてはならない」

ということが弱点となります(笑)。

 

 

そこでみなさまから出たアイデアが

ジーヴズを長くすること。

 

そんなわけで

長財布バージョンもお作りしていますが、

オーダーメイドのすごいところは、

「人の数だけ、解決策アリ」というところ。

 

 

本日ご紹介しているロングジーヴズは

定番と同じで、

 

カードはヨコ入れ2列x2段、

左右のパーツに付けられています。

 

これだけゆとりがありますと、

カードも一か所に2枚入れられますし、

ゆったりとお使いいただけます。

 

まったく逆のアプローチですが、

考え方次第で

同じ形でも

逆のものを作ることが出来るのが、

モノづくりのおもしろいところ。

 

 

ましてそれが

クライアントの理想にかなっている、

というのはすばらしいことです。

 


男性には

いまだに根強い人気があるのが、

ベルトポケットポーチ。

 

手ぶらにして歩きたい方、

スマホやお財布を

ぱっと出して使いたい方、

から絶大な人気を誇ります。

 

 

本日ご紹介するベルトポケットに

お入れになりたいものは、

スマホと万歩計。

 

そうです、

この小さなポケットは

使い慣れた万歩計を

お入れになるとのこと。

 

 

スマホはたまに

お財布に変わったりもするようなので、

そのどちらもが入るようなサイズで

お作りしています。

 

万歩計のポケットには

仁丹ケースが入ることもある様です。

 

 

身の回りの小さなものを

どんな風に持ち歩くか、

悩んでいらっしゃる方は、

こういう選択肢もあるということを

ご覧いただければ幸いです。

 

当店オーダーメイドなら、

人の数だけ

解決策があります。

 

 

当店では、

このベルトポケットを

ベルトのどの位置にお作りするか、

といった

快適面に対する聞き取りもします。

 

みなさまの「快適」のために

当店がしていることは、

驚くほどたくさんあります。

 


ハードなたたずまいのシステム手帳は、

サメ革のブラックでお作りしています。

 

このカッコいいお品を

ご注文くださったのは、女性の易者さん。

 

ご相談はすべてメールで行われましたが、

当店のコンサルティングを

とても喜んでくださいました。

ありがとうございます。

 

お届け後、ご感想をいただきましたので、

ここにご紹介いたします。

 

 

************

サメ革のバインダー、一昨日受取りました!

ご送付、ありがとうございます。

 

箱を開ける前からドキドキでしたが、

実物を目にして

思わず「うわー!!!」と

歓声をあげてしまいました!

 

その美しさ、手触りの良さ、軽さに、

もう感動しかありません。

コイン入れも名刺入れも、ピッタリでした!

 

(3枚目のお写真の

穴の開いたポケットが、コイン入れです)

 

 

背やベルト部分の革の表情を変えて

オールブラックの中に変化を

つけていただいたりと、

細部まで丁寧に作っていただき、

本当にありがとうございます。

 

世界にひとつだけのサメ革バインダー。

これからの道を一緒に歩いてくれる

最高のパートナーです。

 

 

時を経るにつれて出てくる

サメ革のツヤと貫禄も楽しみに、

大切に使いたいと思います。

 

1点お聞きしたいのですが、

このバインダーのサメは、

南アフリカのサメでしたでしょうか?

お聞きしたのに、

記憶が曖昧になってしまい

申し訳ありません。。。

************

 

ご相談後、一度東京へおいでの時に

ご来店くださったクライアントには、

サメ革の斑柄の違いについて

お話ししていました。

 

それでこのメールで、気仙沼のサメと

南アメリカ沿いのサメの肌の違いを

お尋ねされたのです。

本品は、南アメリカのサメ革です。

 

 

今回特殊なのは、

表も内側もすべて

サメ革でお作りしたこと、

それから

 

芯材などを入れず、

ナチュラルなサメ革で

厚めなものを使って

革だけでお作りしたこと、です。

後々、どれだけ手になじむことでしょう!

想像するだけで、顔が笑ってきます。

 

木火土金水、風水の面から

サメ革と牛革の相性は良くない、

ということで、

サメ革オンリーでお作りしました。

 

この手帳がクライアントに沿って生き、

助けとなることを願っております。

いろいろお教えいただき、

ありがとうございました。

 


「とにかくこれが使いやすくて…

革を使って

良質なものを作っていただきたいです。」

 

お持ち込みいただいたのは

かなりお使いになって

柔らかくなりきった

ナイロン地のトートバッグ。

 

 

「革でお作りすると

最初はもっと硬めになりますが、

それでも良いでしょうか?

 

革は後から柔らかくなって行きます。」

 

 

「はい。とにかく革が良いです。

今の素材では高級感がないですから。」

 

革素材が人気なのは

圧倒的にこういう理由が多いからだと

思います。

 

 

道具としてどうあって欲しいか、も

確かに大切ですが、

使っている自分が

どのように見えるか、も

仕事の上では大切な要素。

 

対人でない仕事であれば

関係ないかもしれませんが。

 

 

革の良いところは

もうひとつあって、

 

それは、五感に響き

心地よく感じられること、です。

 

 

バッグの底には底鋲を付けましたから、

これによって

形も定まりやすくなりますし、

 

床へ置いた時なども

直接床に付くことなく、

お持ちいただけます。

 

 

このバッグ、

外ポケットに細かい細工がしてあり、

ファスナーで閉めた本体を

開くことなく、

出したい小物を

ぱっと出すことが出来るのも

魅力です。

 

 

バッグをオーダーする場合、

ぜひ今まで使った履歴から

シミュレーションしてみてください。

 

特に好きでもないのに

出番多いバッグや、

何となくよく持つバッグは、

あなたの生活に合っている、ということ。

 

 

そんな事実から

ご自分の生活を眺めることで、

あれ?と思うような

癖を発見したり、もあります。

 

 

バッグのオーダーメイドが

ご自分の生活を知る機会になることも、

予想だにしなかった

ご注文を楽しめる要素。

 

知的に楽しむ。

夢の実現に楽しむ。

これが当店のオーダーメイドです。

 


コンパクトサイズの財布は

ただいま大人気ですが、

 

流行に左右されなくて

きちんとした、

でも個性的でカッコいい長財布を

欲しいと思う方もいらっしゃいます。

 

 

本日ご紹介する長財布は、

イタリア製

クロコダイル柄型押しでお作りした

カッコ良くって、ワイルドなタイプ。

 

おしゃれの本場イタリアで作られた

このクロコダイル柄の型押しは、

ブラックカラーのベースに

型押しの凹部分だけ

ブルーの染料が入れられています。

 

 

誰もが「カッコいい」と思う長財布には

もうひとつ特徴があって、

それがこの長財布を

揺るがぬカッコよさにしています。

 

それは、斑柄の取り方。

 

当たり前のように

腹柄の中央を中心にしたものでなく、

細かいわき腹の柄から

中央の腹側の大きい柄へ向かった

個性的な取り方にしました。

 

アシンメトリーの柄の流れが

ちょうどいいバランスだと思います。

 

 

また、内側のパーツを一か所だけ

外側と同じ柄にすることでさらに、

そのイメージがアップします。

 

お持ちになる方が

デザインにどんな指向性を持つか、で

当店では

クライアントにお勧めする内容を

変えています。

 

これが洋服製作に使われる

「オートクチュール」という言葉を

当店が使う理由です。

 

「使い勝手&美しさ」を求めて、

今日もクライアントとお会いしています。

 


マネークリップも

定期的にご注文いただく

お財布の一種類です。

 

定番マネークリップのように

外側にポケットのないタイプで、

なるべく小さく、なるべく薄く、

というご注文が多いように思います。

 

 

このたびご紹介するお品には

外ポケットがあります。

 

これが今回

他のどれとも違っているご注文内容。

 

しかも切れ込み式カード入れなので、

シンプルに見えて

製作としてはテクニックのいるタイプ。

 

 

外側から見て

シンプルできれいに見えても、

機能が充実しているご注文品は

みなさまが想像する以上に

実現することが難しいご注文です。

 

今回の外側のカード入れが、そのひとつ。

 

内側にはカード入れ三段が付いていますから、

どうやって薄く作るかが

問題になって来ます。

 

 

どんな難問も

解決する秘訣は、

「情熱」と「深く考えること」。

 

製作技術さえあれば

どんなオーダー品もできる、と

もし思っていらっしゃる方がおいででしたら、

それはひどい間違いです。

 

製作技術は

「灰色の脳細胞」に直結していて、

新しいことを考えつくからこそ

進歩するものです。

 

「考える」なくして

高等な技術の習得は、あり得ません。

 


手帳の中で最近人気なのは、

A5サイズ。

 

手帳のサイズは

大きくなったり 小さくなったり

いろいろな変遷をしてきましたが、

 

最近では小さくなることは

ほとんどなくなってきました。

それどころか、

A5より大きなものをお持ちになる方も

おいでになります。

 

 

手帳の種類では、

圧倒的にリングのない手帳が

人気がある様です。

 

手帳の世界にも

軽い、小さい、の波は広がっていて、

リング式のバインダータイプを

お使いの方は

かなり減っている気がします。

 

 

市販のシステム手帳は重いと感じますが、

当店のお品は

見た目よりずっと軽くお作りしています。

 

それは、革だけを使っていることと、

表紙の質感を

リクエストに合わせて

変えていること、をしているからです。

 

 

使っていて気持ちよいと感じる要素には

五感がすべて関係していて、

・見た目はもちろん

・におい

・手触り

なども外すことは出来ません。

 

 

それプラス

使っていっての経年変化も大切です。

 

使えば使うほど

手触りが良くなることは、

使っていてさらに気持ちよく感じます。

 

クライアントのみなさまから

「オーソドキシーの革を使うと

他の革の手触りを違って感じます。」

と言われるのは、とても嬉しいこと。

ありがとうございました。

 


「大切な友人のために

ベルトを作り直してくれませんか?」

長いお付き合いのクライアントからの

ご依頼です。

 

拝見しますと

文字通り「ぼろぼろ」の状態になって

長く使われていたメンズベルトです。

 

 

一緒にお作りした「定番メガネケース」は、

クライアントご本人のためのお品。

 

「嵩張るメガネケースはもう持ちたくなくて。

そうすると、どんなのがありますか?」

 

お薦めした人気ある定番メガネケースを、

今回お作りしました。

 

お見せしますと、

「こんな風にメガネを入れるようにすると、

こんなに小さくて

軽いメガネケースになるんですね!」

 

 

ベルトの方には

記念のコイン飾りがついています。

これは大切にしたいお気持ちがわかります。

 

ベルトに穴が開けられ、ぴっちりと

コインが入っていますから、

元のベルトから取り出すことはできません。

 

今回のお題は

「どうやって

美しくコイン飾りを移すか」です。

どうぞご覧ください。

 

 

当初、拝見した時にお答えした方法より、

ずっと美しく移すことができました。

 

当店ではつねに、

もっともっと・・・と

できうる最高の仕上がりにするよう、

デザイナーと技術者が一丸となって

試作しながら追求していきます。

 

 

定番メガネケースは、こんな具合に

メガネを収納します。

 

ケースはメガネと同じ向きに厚みを付けて

上に向かって薄くなっていきますから、

ナチュラルに小さく、薄くできる、

という理屈。

 

当店定番や製作品のすべては

「軽く、小さく、美しく」を

モットーにお作りしています。

 

それを目指してすでに20年以上。

成熟の域に達していますが、

「革製品のオーダー」という広いジャンルですと、

一回一回が真剣勝負で

新しい挑戦になり、

毎回もがきながら、楽しみながら、

お作りしています。

 


「子供がいますと、

きちんとした格好で出かける機会が

すごく増えるんです。

 

持ち物も多いので

小さいバッグでは困りますし、

きちんとした格好に見える必要もあり、

そういう場で持つのにふさわしい

いいハンドバッグが、なかなか

見つからないんです。」

 

 

親しいクライアントからのご相談を

いただきました。

 

ご結婚前から

お付き合いいただいておりますので、

ひとりのクライアントの

「人生での必要場面」について

一緒に学びながら、

話し合っていきます。

 

 

どんなデザインにするか

特にご希望がありませんでしたから、

その時お話しながら

開けやすく

ものが取り出しやすいバッグであること、

 

デザインが上品で

でもクライアントの持つ

カワイさが出るように、ということに留意し

ちょっと変わった留め具をご提案しました。

 

スケッチ画で描いたものを

気に入ってくださったので、

そのまま現実にします。

 

 

留め具の種類は

デザイナーの頭の中にたくさん入っていて、

必要に応じて

現実のデザインの中に入れ込まれます。

 

留め具は

数え切れないほど種類がありますが、

良い素材で上品なものとなると

さほど数はありません。

 

 

お子様の手を引きながら

歩くこともあるでしょう。

 

肩掛けにできるのは、必須とのこと。

 

必ずサブバッグを持つようにもなると

伺いました。

学校に出かける用事は

なかなか大変なご様子。

 

 

お作りしたバッグが

うまくお役に立てて、

少しでもお母様のストレスを少なくして

笑顔になるよう、

お手伝いができるということは

ほんとに嬉しいことです。

 

 

シンプルに見えながら

必要な容量と必要なポケットを備えることは、

簡単そうに見えて、

ひとりひとりのご希望が違うことから

量産品ではかなえることのできない

ご希望です。

 

「どんな場合に使うどんなものか」

 

何かを買う場合、

これが大切な問いかけとなります。

革製品だけのことではありません。

 

もっともストレスの少ないお買い物は

オーダー店でできると思います。

 


どこまで続けても

「こんなお財布があるんだ」

という変わったものがあります。

バッグでも何でも

ほんとに昔はバリエーションが多かったです。

 

ですからきっと

この仕事を続ける限り

こういう体験は尽きないことでしょう。

 

 

本日ご紹介する二つ折り財布は

どんな機能になっているかを、

ただただご紹介しようと思います。

 

このブログは

・使いやすいものを探している

・自分の欲しいものが市販で見つからない

・オーダーメイドを考えている

などの方々にあててお書きしています。

 

 

まだどんな形が自分に合うのか

それが見つかっていない方にとっても、

これほどバリエーションの見られる

サイトはないと思います。

 

当店がお作りするのは

一回に、一人の技術者が一点だけ、です。

どんなに日にちがかかっても、

「できた!」という時 仕上がるのは

たったの一点。

 

技術ある技術者が作るからこそ、

これだけのバリエーションを

結果としてお見せすることができます。

 

 

この二つ折り財布は

札入れ部分が二重になっている、

というご説明が

もっともわかりやすいかもしれません。

 

札入れ部分がL字に分かれていて、

それぞれの札入れ面に

カードが入るようになっています。

 

 

このようにカードを入れますと、

お財布の右側が重めになって

左右バランスが悪くなりそうなのですが、

 

向かって左側に小銭入れを付けることで

バランスを取っています。

お見事!

 

 

しかも小銭入れの下にはポケットがあり、

メモや名刺を挟むことができます。

 

キャッシュレスが

どのように進むかわかりませんが、

愛用の財布については

それぞれの使い手の長い友ですから、

きっといろいろな形で残ると思います。

 

「持っていて安心」という気持ちに対して、

手触りの良い

ご自分で育てる革素材は、

もっとも貢献できるのではないでしょうか。

 


珍しいご注文品をご紹介します。

ぱっと見ただけでは

いったい何が入っているものなのか、

お判りになる方はいらっしゃらないと

思います。

 

それほどに、シンプルな見てくれ。

 

 

アシンメトリーに

フタをカットしているのには、

意味があります。

 

じつはこのケースには見本がありました。

合皮で作ってあって

使い込んで使い込んで

だいぶよれよれになっていましたが、

「これがぴったりサイズで

すばらしく使いやすいんです。」

とのこと。

 

 

このフタのカットの仕方は

見本品には必要なものでしたが、

新しくお作りするものには

必要のないカットになりました。

 

しかし、見た目に優雅で

今までと同じデザインになることは、

使う人にとっては

親しみがあり、安心感もあります。

 

 

使い慣れたものを変える時に、

この「安心感」を

手放さなくてはならないような

気持になる男性は、多くいらっしゃいます。

 

ですから、実際に必要がなくとも、

心理的な意味で

お付けすることをお薦めしています。

 

 

お写真でお判りいただけたように、

ご紹介しているケースは

コンパクトカメラの入れ物です!

 

元々のケースのマチ(厚み部分)は

ゴムでできておりまして、

多少適当な厚みに出来上がっていても

うまく

カメラを収めることが出来るものでした。

 

 

すべて革で作るということは、

可動部位がありませんから、

そういう遊びも計算したうえで

寸法を決め、

製作していくということ。

 

こういう作業がどれだけ緻密なのか

お判りいただける方は、

オーダーを受けて

モノを作ったことがある方だけ

かもしれません。

 

違和感がない+当たり前に感じる使い勝手

⇒最高の出来上がり

これが、当店の目指すお品づくりです。

 


「クロコダイル素材の

名刺入れが欲しいです。

きちんとした革でなくて良いので、

何かおもしろい斑柄の場所があったら

お勧めいただけませんか?」

 

「美は乱調にあり」という

リクエストをいただきました。

 

 

クライアントがいるお品は

もちろんバリバリ中心を定めて

ゴージャスにグレード高くお作りします。

 

また、お店用も

ちっちゃめの斑柄だったりしますが、

整った豪華系でお作りしています。

もうあまり売り物はありませんが、

ウェブショップのお品で

確認してみてください。

 

 

最近、ほんとに最近は

おもしろい景色のものをお作りしています。

 

クロコダイルは持ちが良いので、

長くお持ちいただき

テリを楽しんでいただけますから、

本来、斑柄のおもしろいものであれば

とても楽しめます。

 

 

本日ご紹介する名刺入れは

首のあたりのとてもおもしろい景色を

使っています。

 

正統な

ゴージャスビューティフルなものとは

まったく違う

おもしろみのある名刺入れは、

お持ちになる方の位と

お茶目な人柄を表しています。

 

 

仕事でお使いになるものは、

使う方の位と性格によって変わってきます。

 

今回ご紹介する名刺入れは、

ちゃんと畳めるようになるまで

少しお時間もかかるじゃじゃ馬。

 

そんなところまで

ご注文者のお人柄を反映させているように

見えます。

ステキなご注文を

ありがとうございました。

 


リピートしてくださるクライアントから

以前お作りしたアイテムを

お見せいただくことがあります。

 

本日拝見したアイテムは、

三方ファスナーの小さなお財布。

 

 

開いて一番奥に

名刺が入る大きさでお作りしましたから、

カードの枚数もある程度入ります。

 

一か所のお部屋のお財布ですが、

端と端にポケットを作ったことで

中身を三つに分けることが出来ます。

 

シンプルで、賢い収め方ですね!

これなら軽く、小さいお財布になります。

 

 

小銭も四つ折り札もこんな風に入ると、

キャッシュレスの時代は

こういうお財布も良いなあ、と思います。

 

「人の数だけお財布あり!」

 

オーダーメイドの良いところは、

自分に合った気持ちよい持ち物を

毎日使えること。

 

それが

幸せを呼ぶ要素のひとつになります。

当店のオーダーメイドは

ただの贅沢品ではありません。

身体も気持ちも「楽」になります。

 


「私には

このボストンバッグが一番合うんです。

最高に使いやすいんです。」

と、お見せくださったのは

某有名ブランドのバッグ。

 

さまざまな理由から

このクライアントの生活に

ピッタリ、とのこと。

 

リュックにもできるように、と

肩ひもを取り付けられる金具を

デザイン的にお付けしています。

 

もちろん単独でお持ちいただいても

カッコよいデザインでご指定いただきました。

 

 

この何度目かのご注文で初めて

この方のご職業を伺ったのですが、

「じつは某ブランド社の内勤です。」。

 

良いものを日常的にご覧になっている

クライアントから、

こうして何度もご注文いただけるのは

とても嬉しいことです。

ありがとうございます。

 

 

毎回お持ちになるバッグがいい感じで、

使い勝手の方も悪くなさそうなものを

お選びになっているので、

とても見る目のある方だと思いましたが、

ご職業を伺って、なるほどと感じます。

 

「いくつかのブランドが

入っている会社なので、

それはそれはいろいろな商品を見ます。」

 

 

「いま扱っているブランドのものは

デザイナーがとても細かい

チェックポイントを出しているので、

たくさん星パーツが付いているバッグなんかは

ランダムに星を付けているように見えるのに、

チェックすると『これは違いますよ!』

というようなことがあって、

それは日本で対処するんです。」

 

 

しっかりしたブランドは

そうしたチェックを細かく行っているのですね。

 

当店では、一点一点

ひとりひとりのクライアントに合わせて

お作りしていますから、

チェック項目がある、という以上に

漠然とした内容がたくさん出てきます。

 

 

代官山にお店があった頃は

デザイナーは製作アトリエのある

下北沢まで足を運んでいましたが、

 

店舗を、銀座の2階に

アトリエごと移したことで、つねに

製作品をチェックできるようになりました。

 

これは大変大きな 良い変革で、

さらにクライアントのイメージ的な部分に

踏み込んだ対応が

できるようになりました。

 

 

最近でも難しいリクエストが出ていますが、

何とかそれを表現できるのは、

 

幅広い製作技術はもちろんのこと、

ご相談時のイメージをすぐに説明して

反映できること、が

大きく影響しています。

 

「こんなものはできるのかしら?」

そうお考えの方は、

まずご相談なさることをお薦めします。

 


iPhoneX用のケースをお作りしました。

見てのとおり、ゴージャスなヘビ革製です。

ベルトに付けてお使いいただくタイプで、

とても薄く、コンパクトにお作りしました。

 

 

サクッと入れて

さっと取り出して使うタイプで、

とても薄手でコンパクト。

 

こんなに無駄なスペースのないケースは

めったにありません。

 

これこそが

オーダーメイドの醍醐味です。

 

 

内側の裏地革には、ご希望によって

起毛素材を使いました。

 

出し入れするたび

ツルツルの面がきれいに磨かれます、

というのは大げさですが(笑)

スマホの面を優しく護ります。

 

 

ケースの底には、

出し入れする時スマホに指がかかるよう

大きめの穴を開けていますから、

どんな状態でもさっと取り出せます。

 

こういう機動性の高さが

クライアントから求められる

道具として必要な要素。

 

見てくれの良さは、

当然求められます。

 

プラス道具としての使いやすさがあることが、

当店オーダーメイドの特長です。

 

 

このベルトを通すループ一本とっても、

なぜこの位置なのか、

なぜこの幅なのか、すべて

聞き取りを基に

ご注文者のクライアントに合わせています。

 

だから、

ひとつとして同じものはありません。

これが本物のオーダーメイド。

 


現在使っていらっしゃる現物見本を

お持ちくださるクライアントは

少なくありませんが、

 

毎回新しくお作りして感じるのは、

「生まれ変わったなあ」ということ。

 

今回もとてもステキに生まれ変わりました。

お色、革質が変わるだけで

激変することがわかります。

ほんとに素材は大事です。

 

 

たいていの市販品は

薄く柔らかい革を使って作ることから

どうしても内側は布張りになりますから、

 

ふにゃふにゃにならないよう

紙系の芯材を入れることが多いです。

それでシャキッとした張りが出ますが、

布が先に敗れてしまうことを

避けることは出来ません。

 

 

外側の革質も、ほとんどが

ファンデーションのように

上から色を塗った加工なので、

擦れたところが

白っぽく変化してしまいます。

 

これは一般的な量産品では

当たり前のことで、

製作方法が量産品仕様のため

そのようになります。

 

 

当店のように

一本一本お品をお作りする製作方法ですと

磨き仕上げが可能になるため、

必然的に裏地は革になって

軽く、丈夫で、

 

革はどんどん馴染んでいきますが、

それに反して型崩れすることなく

長年お使いいただくことが出来ます。

 

 

ただし、手で撫でてあげたり

たまにオイルケアしてあげないと、

擦れて白くなった部分は

戻りません。

 

これはどちらが良い、という話でなく、

単に革製品には、大きく分けて

ふたつの製作方法があり、

それによって製品特徴が違う、

ということ。

 

特徴が違う=お手入れや扱いが違う

ということになります。

 

 

補色に関して申しますと、

市販品に多い

ファンデーションを塗ったような革は、

定期的に靴墨で色をかけることで

補色できます。

小物も同じように扱ってください。

 

後で乾拭きを忘れないように。

 

オーダーメイドに使われる革ですと

たいてい、

オイルケアする→特別補色で

靴墨よりも長持ちするお手入れができます。

 

また、小物ですと

そんな必要はありません。

使いながら撫でてくださるだけで

かなりのテリが出てくれます。

 

なお特別補色は、

お買い求めのお店にお持ちいただき、

プロにお願いすることをお薦めします。

新品のようになります。

 


市販の手帳カバーは、

製作上の都合や

使う人が特定されてない、という

別の意味での限定された条件から、

 

どうしても大きめに、

ざっくりと作ることになります。

 

 

ですから、気持ちよい大きさと

ご自分だけの使い勝手を反映させたければ、

オーダーメイドは最強の解決方法。

 

 

具体的に解決できる問題としては、

・忘れ物をしてしまったり

・鞄にぱっとうまく収まらなかったり

・使うたび他のアイテムと一緒に

持たなくてはならなかったり、

などの日々の小さな「仕事上の支障」を

避けることが

できるようになります。

 

 

それと同時に

毎日毎日、「ここがどうもね…」

と思いながらお使いになることは、

気持ち的なストレスの積み重ねにも

繋がってしまいます。

 

確かにオーダーメイドは

市販品と比べると高価ですが、

毎日の生活にひっかりが無くなる

という大きな利便性を、もたらしてくれます。

 

「これを持っていると

・能率よく仕事ができ、

・忘れ物が無くなる。

・大きさもぴったりで

鞄に気持ちよく収まるし…」

とよく言われますが、

 

別の言葉で言い換えると、

「システマティックな行動につながること」と

「安心できる、という

根拠のある気持ちの持ち方ができること」が、

 

オーダーメイドの与えてくれる

「ふたつの良さ」です。

 

 

生活の基盤を支えてくれる仕事に対して、

たった一回

きちんと見直していただくことで、

たくさんの効果を得られるのが、

オーダーメイドの良いところ。

 

そして、お作りしたカバーは

10年以上楽に使えます。

 

もし仕事の系統ややり方が変わったら、

少し休ませても構いません。

眺めながら撫でて

革を育ててあげれば、また使えます。

 

クライアントの中には、そんな時

カバー自体をシンプルにして

パーツを取ってしまう方もお出でです。

そんなご相談もお受けしています。

 

 

さて、本日ご紹介するのは

「ほぼ日手帳カバー」。

 

オリジナル仕様からアレンジして、

このクライアントのご希望を反映しています。

「やっぱり良い革製品は違いますね。」

 

このご感想どおり、

ある程度キャリアのある方が

お持ちになるアイテムには、

「格がある」ことも

重要なもの選びのひとつとなります。

 

 

アメリカの西海岸では

カジュアルな服装で仕事をすることが多いため、

文房具にステイタスを持たせる人が

たくさんいます。

 

服装がカジュアル化しているのは

日本でも同じ。

だからこそ、公の場にあって

 

「どこで格を持たせるか」

を考えることは、以前より

重要になっていると感じます。

 


スマホ最盛とはいえ

まだまだ本を携帯してお読みになる方は

少なくありません。

 

当店のクライアントの中には

多くいらっしゃるという印象があります。

 

 

本日ご紹介するブックカバーは

ハヤカワ・ミステリ用です。

 

栞も付けて

厚み調節をできるようにしています。

 

栞の付け方はいろいろありますが、

この付け方は合理的だと感じます。

 

 

革が硬めなので

慣れてくるまで時間はかかりますが、

しっかりと柔らかくなれば

かなり使いやすい感じになるでしょう。

 

見返し部分から出ていますので、

縫い目に別パーツを載せる必要もなく

きれいにまとまります。

お使いになる方の

好き嫌いはありますが…

 

 

定番の文庫カバーは

カバーの両端を縫ってあり、

調節出来ないタイプ。

 

こちらは後ろ表紙の方を

折り返して厚み調節をします。

そんなわけで、裏地なし。

 

 

やはり革が柔らかくなるまでは

ちょっとぷかぷかすると思いますが、

慣れてくれば

もう少しやりやすくなります。

 

このあたりも

使う方のお好みとなります。

 

これだけ、人によって

使い方の違う革製品。

 

あなたは何を、どんな風に

使いたいと思っていますか?

 

当店では、それを実現することが出来ます。

 


当店定番に

「ラティーゴバッグ」というのがあります。

 

このバッグデザインでは、過去

たくさんのサイズを作ってきました。

 

一番大きなものは、横幅が40センチあり、

横長で底幅も広くした

ゲームバッグ(ハンティング用)のような

カッコいいバッグです。

 

 

現在 定番でお出ししているサイズは

そこそこモノの入るサイズで

使い勝手を重視していますが、

 

店頭にあるのは、

先にお出ししたゲームバッグタイプを

ちっちゃく縮小した

横長でファッショナブルな

比率のものです。

 

実を取るか、ファッションを取るか、

それは私どもにとっても

難しい「定番」の選択です。

 

 

このたびご注文いただいたのは、

これまたそのどれでもない、

小さな、かわいい大きさで比率のもの。

 

普段必ず持つお荷物を入れて

ちょうどいいくらいに

(ピタピタで余りがないくらい)

する、というご依頼です。

 

 

こういう微妙なケースでは、

大きさダミーをお見せしてから

製作に入ります。

 

最初のダミーが

お荷物を入れていただくと

少し苦しいくらいだったので、

 

このデザインの特性として、

入れすぎると膨らみすぎて

不細工になってしまいますから、

少しだけ(厚みと横幅を1センチほど大きくして

比率は最初のものに合わせる)

大きくすることをご提案しました。

 

つまり、ファスナーを閉めた時、

すんなりピッタリと収まって

ラインがきれいに出るサイズです。

 

 

それでお作りしたのですが、

クライアントの目には

最初の大きさ(小ささのかわいらしら)が

焼き付いていて、

「小さくても構いません。

多少荷物を変えますから、

最初の大きさで作ってください。」

というご依頼をいただきました。

 

ここでご紹介しているのが

かわいらしい方の大きさです。

ちょこっとしたサイズで、

これを見た誰もが

「カワイイ」と言ってしまうでしょう。

 

ご自分の「好き」を追及し、

私どもに貴重な体験を下さったクライアントに

感謝申し上げます。

 


本来なら

がま口を使うような小銭入れに対して、

ファスナー金具を配した

二つ折り財布をご紹介します。

 

いつも書くことですが、

まったく どこまでも果てしのない

フルオーダーメイドのバリエーションです。

 

 

ルバルのグリーンとワインを使った

この柔らかく

触り心地の良い財布は、

コンパクトで収まりの良い

平らなお財布。

 

外側全体の形を

かっちりと四角く保って、

ご依頼者のご希望どおりのラインを

きれいにお出ししました。

 

 

当店では

四隅の丸さや角さなどまで

ご希望を伺いますが、

こんな小さな要素ひとつで、

見た目のイメージはガラッと変わります。

 

ディテールは全体のイメージを

しっかりと形作りますが、

ディテールにだけこだわってしまうと

バランスの悪い出来上がりに

なってしまいますから、

いかに「塩梅」が大切かわかります。

 

 

ファスナー小銭入れの角も

四角くそろえてありますが、

案外とこれが難しいところです。

 

ファスナーの曲がる丸みに合わせて

作ってしまうのが自然な作り方ですから、

 

ご依頼に細かく気をつけなければ、

札入れ部の四角い感じは

ここで打ち消され、

丸さと角さが入り混じって

居心地の悪い感じのまとまりに

なってしまいます。

 

 

揃えるところは揃え、

ミスマッチさせるのであれば

デザイン面と構造面の両方から

検討して作るのが、

当店のデザインに対する考え。

 

この時言っている「デザイン」というのは、

全体のトータル性を尊重し、

人の目に気持よく

入ってくるようにするために

必要なデザイン、です。

 

「美丈夫」であることが

当店の目指すモノづくり。

 

 

その例としてもうひとつあげましょう。

このお財布では、ご依頼者とお話し、

どんな風にDカンを使うかを想定することで、

付け方や付け位置を決めています。

 

このデザインは、

使うことに対して必要なデザイン。

 

目的を持ってデザインしていくと、

「ベスト」はひとつになります。

 

当店の革製品は、

そんな意識を持ってお作りしています。

だからなおさら、

手放せなくなる

「必需品」となってくれるのです。

 


本日ご来店くださった

クライアントからも、

がま口財布のご注文をいただきました。

 

そのクライアントは若く、

現在お使いのがま口財布を

人生の半分以上使っているとのこと。

それは印伝革のお財布でした。

 

 

「小学校6年生の時

初めて買ってもらったお財布を、

修理してもらいながら

今まで使っていました。

でもそろそろボロボロになってしまって。

 

メーカーに尋ねたところ、

もうがま口を作れる職人がいないので、

修理は出来ませんと言われました。

 

それどころか、

がま口の現物も在庫限りでおしまい、

ということだそうです。

それでオーダーで作っていただこうと…」

 

さてでは、がま口職人はなぜ

いなくなってしまったんでしょう?

 

 

みなさまは

「手加減」という言葉をご存知ですか?

 

がま口財布を作るには、

革製品の中でもっともこの

「手加減」を要求されます。

 

革製品の製作においては

数値では表せない製作方法が多く、

たくさん練習することでしか

習得できない作業ばかり、と言っても

過言でないかもしれません。

 

がま口財布はまず

型紙づくりが難しい場合も多いですし

(丸いラインの場合は特に)、

 

その後がめっぽう大変なのですが、

革パーツをくっつける作業は

まさに「手加減」のみで行われる、

涙の修行無くしては完成し得ない

典型的な例です。

 

 

こんな小物にもかかわらず、

ちゃんと作れるまでになるのに、

バッグや鞄づくりと同じく

長い時間の修業が必要です。

考えるだけでため息が出ちゃいます。

 

そんなこんなの事情があって

製作できる人が激減しているのですが、

 

本日ご紹介するがま口財布は

とっても大変なひと品でした。

 

 

それは、こちらのクライアントのご意向が

「タテ寸法もヨコ寸法も

なるべく小さくしていただきたいです。」

という内容だったから…

 

そういうリクエストをいただきますと、

当店はチャレンジャーになって

ほんとに小さくお作りします。

 

それで今回は

ちょっと小さく作りすぎた、

というわけ…

 

 

ギミックのあるカード入れにして、

タテ入れでお入れすることから

予定外の異変が起こりました( ;∀;)

またしても

「こんなの初めて…」です。

 

こうした職業では、

すべての失敗は

すべての成功への礎となります。

 

今回のこの深い出来事は、

きっと今後も役に立つことと思います。

ありがとうございました。

 


またしても、

驚くべき長財布をお作りしました!

こんな財布は初めてです。

 

これからご紹介していきますが、

お札の入れ方がとにかく変わっています。

 

 

見た目はどこといって変わりのない

普通に見える長財布です。

 

なんとなくカードがヨコ入れで

枚数のたくさん入るタイプかな、

という感じですが、

 

 

札入れ部を開いてびっくり!

お札がタテ入れ用です。

 

しかも

ふたつに折りますから、

タテ入れに二列入ります。

 

見本があったので

それを基にお作りしていますが、

こんなお財布は初めて拝見しました。

 

 

「とにかくこの財布が良くって。

同じものを入手したいと思ったですが、

どこにもありません。」

 

フルオーダーメイドだからこそ

こういったレアなご注文品の

お持ち込みがあります。

 

こんな珍しいお財布を作れるなんて

思っても見ませんでした。

ありがとうございます!

 


「これが使いやすくって

もう手放せないんです。」

お持ち込みいただいた鞄を拝見し、

ちょっとだけ変えて再現しました。

 

もちろん

どこが気に入っているか、

変更点はないかと

お尋ねしたうえでの決定です。

 

 

しかしこのバッグ、

男性用としても女性用としても

とても使いやすいブリーフケースです。

 

全体がルバルで柔らかく

内縫い製法にしておりますから、

ちょっと入れすぎても

形はきれいに取れてしまいます。

 

バリバリのメンズ鞄と違うところは、

そういった融通の利く

バッグであるところ。

 

 

外ポケットの仕上げ方も秀逸で、

こういった作り方をしていると

見た目以上にモノが入り、

スマホなどは使いやすいゆとりを持って

収めることが出来ます。

 

当店では、一番に考えていることが

使いやすいか否か、という問題なので

見本バッグを見せていただくだけで

お使いのクライアントが

何を気に入ってるかは

一瞬で理解できます。

 

 

最近では、昔みんなで持っていた

硬い鞄を見る機会が

ずいぶんと減ってきました。

 

重いバッグも

いつの間にか減っています。

 

持ち物も

服装と同じで変わっていきますが、

ファッション自体は何年代風、と

ぐるぐる回っていきますが、

 

 

鞄に関して、後戻りすることは

あまりないかもしれません。

 

今年は巾着バッグを

ちらほら見るようになりましたが、

実際に使っている人は、少ないように

見受けられます。

 

巾着バッグは

10年ほど前に流行った

エディターズバッグと同じく

中身がごちゃごちゃに

なってしまいますから…

 

 

バッグは洋服よりずっと

「実用させるア必要のあるアイテム」です。

 

「ファッション性がある」ことより

「道具である」要素を

大きく要求されます。

 

使い手からは、ファッション性より

使い勝手が良いことを筆頭に

語られるアイテムになっているとも

言えましょう。

 

 

洋服から逆引きしていけば、

 

バッグは

大切なファッションの仕上げ

でありましたが、

 

実生活から引いていけば、

バッグこそ

「もっとも重要な、

生活に置いての実用品」

になります。