「孫の面倒を見る時は

お財布や化粧品、ハンケチなど

とにかく必需品を

すべて身に付けたいんです…

 

そうなると、

スマホや車のキーを入れる場所、

それからお財布の機能を持つ場所、

化粧品を入れる場所、というように

3カ所の入れ場所が

欲しいんですよね。」

 

各ポシェットはファスナーで開閉しファスナーの引き手にはタッセルが付いている

 

若々しいクライアントの口から

「孫の世話」という言葉が出ますと、

今のおばあちゃまは

若くてきれいだなあ、と感じます。

 

よく動き回るお孫さんのお世話を

する時は確かに、さあ、と

すぐ動けるようにしておかないと

大変なことでしょう。

 

ポシェットが4個重なってできている

 

「それでね、今までに

もうそれこそ

いくつも使ってみました。

洋裁をやるので

自分で作ろうかとも思いましたが、

やはりきちんとした革のバッグが

欲しくて。

そうすると、オーダーだな、って、

こちらへ伺いました。」

 

長さを無段階に調節できる肩掛け用のストラップ付き

 

このクライアントは、ご相談時に

いくつかの

今までお使いになったバッグを

お持ちくださり、

それぞれを使った時の話を

お聞かせくださいました。

 

ですから、

どういうお好みで

どのように使いたいのかが

あっという間に理解できます。

 

一番前の小さめのポシェットの内側

 

好奇心の旺盛なクライアントで

ご自分のこともちゃんと分析なさるので、

ベースにするバッグは

すでに決まっていらっしゃいました。

すばらしいクライアントです。

 

ご相談の末、当初のご希望どおり

ファスナーで3つに仕切った

バッグの仕様になりました。

 

プラスアルファで、

ファスナーの色を変えて

アクセントになる前ポケットを

付けることに。

 

前から2番目のポシェットの内側

 

外側は、クライアントが

一番使いやすい色だという

ブラックに統一し、

ゴールドの金具を少しだけ配しました。

 

上品なゴールドの使い方なので、

黒色でも、華やかにお持ちいただけます。

 

小柄な方なので

バッグの大きさにもこだわりがあり、

中に入るものに合わせて

最小限にお作りしています。

 

後ろから2番目のポシェットの内側

 

このバッグには

元にした見本バッグがあるのですが、

それには、ファスナーのお部屋が

ふたつ付いているのみ。

 

製作してわかったのは、

みっつ重ねて部屋を作るには

ちょっと無理をしなくてはいけない、

ということ。

 

見本の市販品は、無理せず

セオリーどおりに作ってありました。

 

一番後ろのポシェットの内側

 

彼女が持っていた他のバッグは

小さいけれども重く、

ものを入れると、

身体の外側に傾いでしまうものも

ありました。

 

それは、見るからに

傾ぎそうなデザインでしたし、

重くなる理由もわかりましたが、

今回お作りしたバッグには

そういった不都合は全くありません。

 

各ポシェットの間には隠しポケットが付いている

 

このクライアントのように、

いくつかのタイプの市販品を使って

ご自分の理想を具体的にさせていく

方法もあります。

 

あまりお高くないもので試せば、

使ったことのないお品を

オーダーメイドして、

「あら、ちょっと違うみたい」と

いう風にはなりません。

 

私どもでは

クライアントのおっしゃるとおりに

お作りすることはできますが、

 

お作りする前に、

そのアイテムの使い勝手が

その方にばっちり合う、

とわからない場合には

ちょっとお考えいただきます。

 

それぞれのポシェットはしっかりと繋がっているので持ち上げても形が崩れない

 

だからこそ

あらゆる方面からの

コンサルティングを行うのです。

 

お店にお出でいただき

デザイナーの前に座っていただくだけで

良いのですが、

このクライアントのように

攻めの行動を取っていただくと、

 

オーダーメイドを

よりたくさん

お楽しみいただくことが出来ます。


デザイナーが久々にはまったのが

この「テックポーチ」

 

どんなお財布を使っても

今まで「ジーヴズ」に戻ってましたが、

試作でつくったこの財布バッグは、

結局ずっと使っているようです。

 

紺色の革で作ったファスナーで開閉するポーチ

 

ウェブショップに出ている

このお品をご覧くださって、

「私、テックポーチは

かなり良いと思うんです。」と

おっしゃってくださったクライアント。

 

そんなに長くはありませんが、

深くお付き合いいただいております。

ありがたいことです。

 

ちなみにこの「テックポーチ」という

アイテム名は、

このクライアントをご紹介くださった

クライアントからの情報でした!

 

真鍮製のナスカン付きループ

 

お話を戻しますと、この方も

とてもカンの良いクライアントで、

ウェブショップをご覧くださっては、

「これはこういう目的なのね…」と

みごとな推理を働かせてくださっています。

 

「お財布と一緒に

スマートフォンを持つことが出来れば、

ほんとに楽ですよね。

バッグからぱっと取り出せば、

ちょっとしたお出かけにも便利ですし」

 

ループは手首に巻いて使える

 

デザイナーが

ジーヴズからこれに移行したのも、

まさにその理由からです。

 

ある種の人にとって、

スマホと財布機能を一緒にするのは

必須とも言えます。

 

特に、洋服にポケットのない

女性陣には…

 

それも、札を折りたたまずに持てて

小銭入れも出し入れしやすく、

カードもある程度入る、となると

これはもう手放せません。

 

外側に付いている片マチファスナー式の小銭入れ

 

ただ一点心配なのは、

大きさが小さめなので、

持っていることを忘れてしまうこと。

 

あと、そのままでは

持っていて滑りやすいこと。

 

そのために、持ち手をお付けしています。

 

実際にお札やスマートフォンや小物などを入れたところ

 

この持ち手は忘れ物防止であり、

楽に持ち運べるための道具であり、

バッグに引っ掛けることもでき、

とにかく便利。

 

このポーチには、

iPhone 6や7のような大きさの

スマートフォンまで入ります。

 

そしてルバルの柔らかさは、

下ろしたその日から使い勝手がよく、

あっという間に馴染みます。

 

内側にはカード入れが3段とポケットが1か所付いている

 

カード類は、主要なものは

一枚一枚入れ、

その他はまとめてお入れいただけます。

 

スマホと財布を重ねて持ち、

ああ~、不便、と感じてらっしゃる方、

この楽な生活に突入しませんか?

 

楽な生活=笑顔の多い生活、です。

 

当店のフルオーダーメイドが

みなさまにお届けしたいものは、

まさにそんな生活です。


さまざまなクライアントの

ご相談を承る時、まず最初に

どんな形をご希望か、を探ります。

 

そんなとき役に立つのは、

当店の定番のお品

本日は定番のギャルソンパースから

派生したご注文品を、ご紹介します。

 

正面

 

フルオーダーメイド専門店として

37年の歴史を持つ当店ですが、

製作したことのない財布や鞄は

まだまだたくさんあります。

 

それは、とりもなおさず

戦後このかた、

市販の財布や鞄のバリエーションが

いかに多く製作されてきたか、

ということに他なりません。

 

内側

 

そんな中で、

現在では一見陳腐になってしまった

と思われる仕様のものでも

それを新たな目で見ることで

新しい価値を見出せるものもあります。

温故知新ですね。

 

では、ひとりひとりが

持ち物にこだわりを持ち、

ご自分の使いやすいアイテムを探す時、

私たち製作者サイドは

どんなご提案をすればよいでしょう?

 

以前でしたら、

だいたい○種類くらいの定番があれば

ほぼあらゆる形がカバーできる、

と思っていましたが、今では、

それではまったく足りないと感じます。

 

札入れ

 

ですがそんな中、

まずは定番を元にし、

さらにクライアントからの

さまざまなご要望を加味することで

しばしば素晴らしい形が生まれます。

 

今回ご紹介のお財布は、

そんな理想的な成立ちでした。

 

カードはたくさん入りますし、

お札の出し入れも楽々です。

定番品の良いところを取りいれ、

なおかつクライアントのご希望に沿う

改良がなされました。

 

隠しポケット

 

始めから、これをどうして

こちらで考えられなかったのかな…

とも思いますが、

そこは、三人寄れば文殊の知恵。

クライアントの「こうしたい」が

いろいろと加わることで、

さらにブラッシュアップされます。

 

今回も、すばらしいアプローチを

ありがとうございました。


「どうしてもこのバッグと同じ色で

同じデザインのものが欲しくて…

 

以前他店で相談した時、

同じ革の色を探すのは難しいと

言われたので、自分で革を探しました。

2年かかってやっと

思い通りの色を見つけました。

 

この革を使って

ちょっとだけデザインを変えて、

少しだけ小さくして

作ってもらえますか?」

 

理想の色のショルダーバッグ

 

情熱あるクライアントは、

自分の理想の色の革を

2年かけてお探しになりました。

 

その革を持って

最初に話をした他店に赴いたところ、

 

大雑把な感じで

「同じものを作ればいいんでしょう。」

という応対をされて、

話をあまり聞いてくれず、

望んだとおりにできるかどうか

心配になってしまったとのことです。

 

見本のバッグ

 

上のお写真が、合皮素材で作られた

見本のバッグ。

「大切にして

なるべく使わなかったんですが、

ある時クロゼットを開けたら

ぼろぼろになっていて

すごくショックでした。」

 

合皮の寿命はやはり短いですから、

使っても使わなくても

あまり保つことなく劣化します。

 

革はそういうことがないかというと…

染色や鞣しの仕方によっては

合皮のようにぽろぽろと

表面が崩れていってしまうものもあります。

 

しかし「その時」がいつ訪れるかは、

革の作り方によって千差万別なので

それは、神のみぞ知る、です。

 

バッグの内部

 

素材が違えば、同じ型紙で作っても

見えるラインはかなり変わります。

ですから、どこのどういうラインが

気に入っているところなのか、

細かく聞き取りをします。

 

なぜこのバッグをわざわざ

革で再生したいか、という理由ですね。

その理由を

ひとつひとつ細かく分析していきます。

 

フタを開いたところ

 

そうしたうえで、

素材が違うものをどうやって

同じイメージに見えるかを、

技術的に解明して行きます。

 

この時にやっていることは

科学的に思えるかもしれませんが、

実際は、かなり感覚的な作業です。

 

手に染みついた感覚、や

頭の中で瞬時にして浮かぶ直感、

というものは、長年に渡って

あまたの品数の製作に携わることでしか、

身に付けることはできません。

 

見本のバッグとオーダーメイドのバッグ

 

通常の材料で、

ルーティーンのお品や

飛躍のないお品を作るには、

そういった感覚は

まったく必要ないでしょう。

 

でも

フルオーダーメイドの製作には、

そのような特別な訓練に基づく

技術が必要です。

クライアントに買っていただくのは、

そうした特別な技術を持つまでに至った

職人のそれまでの時間のすべてです。

 

「うわあ、そっくりです!

思った通りに出来上がってる。」

最高の賛辞をいただきました。

ありがとうございます。


この方も

長いお付き合いのクライアント。

もう15年以上になるでしょうか…

ありがたいことです。

 

ご来店できないので、毎回

簡単な絵を描いてくださったり、

見本をお送りくださったり、と

さまざまなアプローチで

ご注文くださいます。

 

正面

 

いつもその方法がとても的確なので、

一回お電話でお話するだけで

すぐに話がまとまります。

ご要望は明確で、しかも

ぶれない目的をお持ちの

すばらしいクライアントです。

 

今回のご注文品は長財布。

見本でお送りくださったものは、

そろそろくたびれていました。

 

内側

 

新しくお作りするのですから、

どんな改変もできます。

そこで今回の改変はというと、

ファスナー小銭入れを無くすことと

お札を入れた時に

端が折れないようにすること、です。

 

長財布の札入れに付いている

マチの幅や付け方によって、

札の端が折れてしまうことが

しばしばあります。

 

それが気になってしまうという方は

数多くいらっしゃるようです。

そんなリクエストも

どんどんお話しください。

 

札入れ

 

長くお付き合いしておりますと、

クライアントの

年齢が上がるに連れ

必要になってくるアイテムがある、

ということがわかってきます。

 

このお財布もそのひとつ。

あとは、身の回りのものを入れる

クラッチバッグもやはり

そのうちのひとつになるでしょう。

 

このクライアントは

そうして必要になったお品を

その時々でご注文くださいます。

 

厚み

 

 

慶弔時などに

きちんとしたバッグを

お持ちになる必要が増えてきた時には

そのようなバッグを

ご注文いただきました。

 

そんな時に活躍するバッグは

黒でシックに作り、

また、普段の持ち物すべてが

入るようにしておけば、

普段使いにも出来るし、

急な時にもきちんと対応できます。

 

カジュアルファッション全盛の今こそ

きちんとする時にはきちんとする。

メリハリをつけた装いをすることは、

相手の方に対する敬意を表す上での、

もっともわかりやすい方法では

ないでしょうか。


文庫本カバーは、

当店が始まった当初から

定番にしているお品のひとつです。

 

37年前の当店のお品は、

どれも裏地なしで作られていました。

ですから当然、文庫本カバーも一枚革。

 

ではなぜ、現在の当店製品には

ほとんどすべて、

裏地が付いているのでしょう?

基本的な疑問のようですが、

以下のその答えは、

みなさまにおもしろく

思っていただけるかもしれません。

 

見た目

 

裏地付きなのには、いくつか目的があります。

・薄くして、製品重量を軽くする

・且つ、保ちを良くする

・革の裏の繊維がくっつかないようにする

 

以上の3点は

使用する上での大きな改良点ですが、

その他にもうひとつ大きな目的、

使う人にとっての感覚、ということへの

アプローチがあります。

 

それは

「使っているときの気持ち」です。

若いうちは裏地なしでも構いませんが、

ある程度の年齢になって来ますと、

裏地がないことで、いささか

寂しい気分になってしまいます。

 

全面

 

またその革製品が

人前で取り出すアイテムであれば

なおのこと、

年齢に見合った格も必要です。

 

ステキなお洋服をお召しなのに

裏地の付いてないバッグをお持ち、とか

良い靴を履いてらっしゃるのに

財布に裏地が付いてない、というのは

ちょっと残念で、想像できませんね。

 

持ち物の格を合せる、ということは

社会生活を送る人間としても

大切な要素ではないでしょうか。

 

栞

 

そんなこんなで、当店では

徐々に、さまざまなお品に対して

裏地の素材や付け方を

決めていき、いまでは

裏地をお付けする製品を

定番としています。

 

当店の特製牛革は、もともと

多くの手縫い職人が使用する

ぶ厚い一枚革製品用の材料である

「ヌメ革」と同じ種類ですから、

本来、デリケートな細工は

しづらいはずなのです。

 

ですから、その困難さに対し、

これだけ膨大なアイテムを作る

当店の製作方法は、

かなりイレギュラーで複雑、

難しい要素をたくさん含んでいます。

 

そんな理由に加え

革はある意味「生もの」なので、

一枚一枚の仕上がり具合が違い、

ときに漉きの厚みもバラつきがある、

ということもあって、

当店と同じ製作方法を取っている

メーカーや職人がほとんど無い、

というのが現状です。

 

厚み

 

さて、解説はこれくらいにして、

本日の文庫本カバーをご紹介しましょう。

表の革も特別色ですし

裏地のお色もお選びいただきました。

ステキなご注文をありがとうございます。

 

こういう特別品は、

ご本人がお使いになる場合、

あるいはプレゼントになさる場合、と

年齢やそのお品の用途に合わせて

さまざまに変えられるのが

フルオーダーメイドの良いところ。

 

近年、

良質な牛革の入手も困難になってきて、

どうしてもお値段は上がりがちです。

 

そこで、フルオーダーメイドの前に

革製品の良さを知っていただきたく、

リーズナブルに

当店の牛革をお試しいただける

裏地なしの製品も、この冬から、

品ぞろえに加えることにしました。

 

まずはお使いいただいて、

顔料ゼロの、本物の革の使い心地を

知っていただきたいと思います。

 

そうすれば、このお写真のカバーが

どれだけ良い品質なのかを、

お写真からでも

お分かり頂けることになるでしょう。


「こんな革のバッグは見たことないね。

いや~、よくできてるし、かっこいい。

いい黒ですね!」

すでに何点も鞄をご注文くださっている

クライアント。

 

いつもご注文の意図は明快ながら、

製作には難しいご希望をくださる

愉しいクライアントです。

 

黒いゾウ革で作ったブリーフケース

 

「この大きさのは今までに

ふたつ作ってもらって、

最初のひとつは

多少重くても

しょうがないと思ったよ、

中にいろいろ細工があるからね

(普通の鞄よりずっと軽いけど)。

 

それでふたつ目は

何とか軽くしてもらったら、

最初に説明してもらっていたんだけど、

置いた時 立たないんだよね。

そうすると結局、

ひとつ目を使うことになっちゃって…」

 

持ち物に合わせた専用ポケットのある前面外ポケット

 

「使ってみてよく分かったから、

ひとつ今度のは

重さは最初のと同じでいいから、

変わった革で作ってくれないかな?」

嬉しいですね、ありがとうございます。

 

そこでお見せしたのが

最後のゾウ革のブラック。

真っ黒の中でも真っ黒な

美しいブラックの革です。

 

ストッパー付きのファスナーで開閉する鞄

 

その時は折悪しく

端革しかお見せできなかったので

ご注文者はもしかすると、

完成時のイメージを

明確にお持ちになれなかったのでは、

と思いますが、それでも

デザイナーはその方の個性を

確実につかんでいるのです。

 

この方には絶対にゾウ革の黒がステキ、

と思ったのだそうで、そのあたりは

信用していただくしかありませんが、

ファッション的なことでも

どうしてその素材と色を

そのクライアントにお薦めするのかを、

デザイナーはご説明するのです。

おもしろいですね。

 

内側前面には大きなファスナー式ポケットとその他のポケット付き

 

この鞄のこの形で、

三つめをご注文いただくのには、

実は、クライアントがこのバッグを

手放せない秘密があるからです。

 

それは、この鞄を持っていれば、

ご自分の持ち物がすべて、

どこに納めてあるのか

暗闇の中でもすぐにわかること。

目を閉じてても探り当てられます。

 

こういった身体の一部のように感じる

鞄をお持ちになる快適さというのは

如何ばかりでしょう…

 

内側背面にはマチ付きの大きなポケット付き

 

ある程度の年齢になってきますと、

ご自分の持ち物が決まってきますし、

また、細かい持ち物は増えてきます。

 

人によっては

メガネを二つお持ちになったり、

数種類の薬を、いったい

どうやって鞄に納めようかと

悩む方は、少なくありません。

 

どこに何が入っているかを

明確に決めることで、

おそらく外出に対する億劫さも

まったく変わって来ます。

 

大きな外ポケットの付いた背面

 

その他、

肩掛けのショルダー紐が滑るとか、

長すぎるとか、

 

ぴったり合わないことが当たり前の

既製品を普段から使っていると、

 

オーダーメイド品を受け取って、

こんな快適さがあったのかと

驚く方も多数おいでです。

 

持ち物に合わせた専用ポケットのある背面外ポケット

 

さらにまた、やはり多くの方は

当店のオーダー品を受け取ると、

「あ、思った以上ですね、良かった、

これで大丈夫です。」

とおもに見た目のことを

言ってくださいますが、

これが、じつは得難いことなのです。

 

それは何かと申しますと、このように

すんなりとお褒めの言葉をいただくのは

「違和感がない」からです。

 

入れたいものに適した容れ物には

大き過ぎず、きっちり過ぎず

ちょうどいいゆとりがあるように、

すべての要素が

ご自分の身体のサイズに合う

バッグやお財布は、

すんなりと持てて

違和感を感じません。

 

肩あての付いたストラップ

 

「使っていただいて、違和感がないこと」

 

これを追及するために、

デザイナーはずっと間断なく

クライアントを観察します。

 

会話の端端から

その方のこだわりやタイプを見出だし、

その方のご希望を的確に理解します。

 

だから、5年後にお会いしても

まるで既知の友人のような気持ちを

お互い感じることが出来るのです。

 

わずか1~2時間という時間を

濃密に過ごすコンサルティングが、

ご満足いただけるお品を

作り上げます。


さまざまなご注文をいただきますが、

このようなご要望の存在を

知ることができたのは、

今回のクライアントのおかげです。

 

そして、今回のご注文品に対して

「ぜひご紹介ください。

私のように困っている人は、

たくさんいると思います。」

と掲載のご許可を下さった

クライアントに、感謝いたします。

ありがとうございます。

 

人工膀胱ストーマにカバーを乗せたところ

 

当店では、

革製品をオーダーで作ることで

ひとりひとりの人の生活を快適にし、

ストレスを無くすことを

大きな目的としています。

 

軽いバッグや鞄をお作りすることで、

身体への負担を少なくして

健康に貢献することは、

重要な具体策です。

 

手のひらサイズのトレイ型のカバーには除湿用の穴があいている

 

さて 本題に入ります。

このたびご注文いただいたのは、

人工膀胱ストーマを

使ってらっしゃる方のためのカバー。

 

日常的に

スーツをお召しになるクライアントは、

この手術をしてから

Yシャツへシミが出来ることが心配で、

どうしたらいいかと

いろいろお考えになったとのことです。

 

ベージュ色の革でできたカバー

 

そこでご自分で考案なさったのが、

今回のカバー。

 

ご来店前に、下のお写真のような

見本カバーをお作りくださいました。

「ミョウガが入っていた

スーパーの発泡スチロールケースが、

ストーマを覆うサイズに

ちょうど良さそうだったので

自分で作ってみました。

どんな素材で、と考えた時に

このお店が頭に浮かんだんです。」

すばらしい発想とサイズ感覚です。

 

茗荷のトレイでできているクライアントが作成した見本

 

*ストーマがどのようについているか

最初は存じ上げなかったものですから、

お写真は裏表に撮ってしまいました。

 

下の部分を

アーチ状にカットすることで、

カバーの大きさは最小限になります。

 

言葉のいらない説明は

すばらしい見本です。

 

暫くお使いいただいてのご感想は、

「ベージュの色にしたので

白いシャツにも映らず、

穴をあけてもらったことで

汗も籠りづらくなりました。

 

もうひとつ予備で

作ってもらおうと思いますので、

何かありましたらその時

反映することにしましょう。」

 

人工膀胱ストーマ

 

普通の人では想像もつかない

さまざまなご不便やご不快を

お持ちの方は、少なからず

いらっしゃることと存じますが、

 

何をどんな風にしたいのか、

細かくご説明いただければ、

当店でできることであれば

出来得る限りのことをいたします。

何でもご相談くださいね。


当店においては、

まず何かしらの見本が持ち込まれ

それと同じように、

あるいは少し変化させてお作りする

というオーダーが、

近年どんどん増えている気がします。

 

気に入っている現在使っているものを

買い直そうとしても、同じものが

すでに入手できないからです。

 

これだけものがあふれている中で、

とても不思議な気がします。

でも、それだけ

ものには無限のバリエーションがある、

ということになります。

 

ひとりひとりの生活が多様化し

持ち物は千差万別になっているのに、

その容器にあたる市販品は、

今やどれも似たようなものばかり。

 

シボ柄が型押しされたワイン色の牛革を使った長財布

 

ファスナー長財布が流行っていれば、

大手ブランドもライセンス製造メーカーも

ネット上のお店も み~んな、

同じようなファスナー長財布を

これでもかというくらい

我も我もと販売しています。

 

薄くて軽く、コンパクトなお財布も

やはり流行ってはいますが、

それでもまだ、

多様なニーズには対応しきれていない

というのが現状でしょう。

 

カード入れがたくさん付いている内側

 

メーカー側の採る方策として、

アイテムを限定し大量に生産することで

製品を安価に提供するため、

ということなのでしょう。

ですが、そうなると

ここまで多様化したニーズは

いったいどうなってしまうのか…

 

そういう方々の受け皿として、

当店のような

フルオーダーのお店があります。

 

お札を入れるポケットは外側に向いてあいている

 

今回ご紹介するのは長財布ですが、

もちろん当店は、バッグや鞄も

個人個人の使い勝手に合わせて

お作りしています。

 

お値段はというと、

ハイブランドの製品とほぼ同じくらい

になることが多いでしょうか。

 

量産メーカーによる、

安価な販売のために

アイテムを限定する展開とは真逆の、

究極の多品種展開と言えます。

なにしろ、

おひとりおひとりに対して

たった一点なのですから。

 

バッグ類は

どのブランドを見ても

鞄は靴よりずっと高額です。

それは、バッグや鞄は

もっとも製作が大変なアイテムだから、

です。

 

一点のお品を

最初から最後まできちんと作れる職人は

年々減ってきています。

 

ましてや、小物全般からバッグ類まで

すべてのアイテムを美しく作れる人が

いったいどれだけいるでしょうか?

 

外側に付いたファスナー式の小銭入れ

 

そして、あなたの「こうしたい」を

ここまで可能にする

コンサルティングを行える人は

どれだけいるでしょう?

 

見た目や使い勝手において

まあこれでいいわ、

という程度の「欲しい」でしたら

恐らく、当店の存在は

必要ありません。

 

使い勝手も自分に合っていて、

人前で出すことが誇れるような、

そんな革製品を

求めていらっしゃる方でしたら、

どうぞ当店をご指名ください。


つい最近入ったばかりの

ホットなご注文をご紹介します。

 

遠方の方から

ウェブショップ内「マロンバッグ」の

ご注文をいただきました。

 

当店に初めてご注文くださった

ネット経由のクライアントです。

 

ご注文の際

何でもお書きいただける

メッセージ欄に、

ご自分がなぜこれを選んだかを

お書きくださいました。

 

 

それを拝見しますと、

かなり長い間、ご自分の持ち物が

ぴったり入るサイズのバッグを

お探しだったご様子。

 

恐らく、ほんとにこのマロンバッグが

ちょうどいい大きさなのか、

多少のご心配があったのではないかと、

お書きくださった文面から

推察いたしました。

 

 

オーダーメイド品は返品ができません。

ですからご注文くださるみなさまは、

よくお考えくださってから

ぽちっとしてくださいます。

ありがたいことです。

 

それでも迷ってしまう時、

何を迷っていらっしゃるのか

ポイントさえはっきりしてくだされば、

イージーオーダー品であっても

アドバイスすることが出来ます。

 

 

そこで今回のクライアントには、

バッグにお入れになるものと

それぞれのもののサイズを

列挙して頂きました。

 

それから

同じくらいのサイズのものたちを

デザイナーが使っている

マロンバッグに入れて、

すべて入るかどうかを確認できる

お写真をお送りしました。

 

下のお写真は、

中にお入れしたもののお写真です。

 

 

他店のリアルのショップで

実物を見ながら買っているにも関わらず、

荷物量に関しては

失敗している人が山ほどいます。

 

あれが入らなかった、

これが入らなかった…etc.

 

大きなバッグであれば

誤差くらいで済む場合もありますが、

今回のように小さいバッグですと

誤差では済まされません。

そこで前述の一計を案じました。

 

このように

アドバイスのある買い物が出来れば、

リアルだろうがネットだろうが

ああ~ 失敗した…と思うことは

かなり減ると思いませんか?