「生活が変わってきたので、

斜め掛けのポシェットバッグが

必要になってきました。」

 

お仕事時には

車で移動するクライアントですが、

必需品を小さいバッグに入れて

小さめ鞄で書類やパッド等を持ち歩きたい、

というお考えに変わってきたご様子です。

 

 

 

どんな形がいいのか、お話を伺いますと

大げさなものではなく、

さりげなくて小さめが良い、という

お返事でした。

 

形にはこだわりが無いとのことなので、

どんなものを入れるか、

中身を見せていただいてから

引き出した形が、

この「スィーベル」の変形。

 

 

 

たしかにこの形は、

中味が少ないなら少ないなりに

形がきれいですが、

パンパンに中身を入れても、

その厚みを

うまく、ぷくっと吸収してくれます。

 

どんな時でも形がうまく収まるように

と選んだのは、

本体と上部のマチが一体化している

この形の特徴が合ってたからです。

 

 

 

あまり大きくしたくない、

ということで、中身に合わせて

マチにテーパーをかけています。

 

そうすることで身体に沿ってくれて、

持った時、収まりがしっくり来ます。

 

 

 

ザクザク使うカジュアルなものなので、

なるべく安価に済ませたいと、

ストラップの長さを決めました。

 

ストラップの長さといえば、

 

今までたくさんの人を見てきましたが、

たとえ調節のできるストラップであっても

ほとんど長さを変えない人が

たくさんいるな、と感じています。

 

 

 

そんなことで、今回は

長さ調節なしのタイプをお薦めしました。

ストラップには長い革が必要ですから、

調節なし、となることで

かなりの革が節約になりますし

加工の手間も違います。

 

何より、結局調節しないのであれば、

紐全体のヘタりも少なく出来ますから、

クライアントと製作者両方にとって

かなり良い解決方法です。

 

フルオーダーメイドなら、

一番よく使う、身体に合った長さで

ストラップを作ることが出来ます。

無駄を省けば、余分なものが無いことで

スッキリと動けます。

 

ご注文、ありがとうございました。

 


 

身の回り品を

腰に付けて持ち運ぶベルトポーチには、

根強いファンがいます。

 

ただ、人によって持ち物が違いますから、

ピッタリという大きさも

なかなか見つけられませんし、

ましてや使い勝手となると、

市販品に望むことは、絶望的となります。

 

 

 

本日ご紹介するのは、そんなベルトポーチ。

変わった作りで変わった形で、

いったいどういう経緯から

このお品が生まれたのかは、謎です。

 

店頭で拝見するものには、

昔のお品だと

不思議な凝り方のものが多い気がします。

それだけ自由に

作っていたのかもしれません。

 

 

 

こちらのクライアントは

以前お使いのものをお持ちくださり、

具体的に、こことここと…と

変更して欲しい内容を

お話しくださいました。

 

実際にモノがあると

話の行き違うこともありませんから、

ほんとうに助かります。

 

 

 

でも、実物がある時ほど、

気を付けなくてはならない

ご相談内容もあります。

 

ご本人がいつも使っていると、

気づかないことがあったり、

「これが当たり前」と思っていることが

じつは当たり前でなかったり…

うっかり忘れている内容が

出てくることもあります。

 

 

 

そんなこんなを

いろいろな角度からお尋ねして、

同じように見えても同じでない、

あるいは、同じであって欲しい部分が

きちんと踏襲されているひとつの製品に

作り上げていきます。

 

使いやすいものをお持ちで、

それをずっと使いたい、とお思いでしたら

一度ご相談ください。

 


 

当店定番品の中には、

二個目や

二代目を作っていただけるアイテムが

あります。

 

今日ご紹介するのは、そのひとつ、

「メガネシェル」という名のメガネケース。

 

 

 

上のお写真で紹介していますが、

じつは、メガネの入る天地は

下のお写真のように、普通のものとは反対です。

 

それが、このメガネケースが

小さいにもかかわらず、

たいていのメガネが入る秘密です。

 

 

 

内縫いでお作りしますと、

その分容量が増します。

それを鑑みた上での、定番サイズ。

下のお写真のように

ちょっと高さのあるメガネも

きちんと入ります。

 

ただ、大きいボストン型の男性用メガネは

入らない場合もあります。

 

 

 

通常とはさかさまに入れると、

ケースの中で、メガネは

下のお写真のように落ち着いています。

 

これをすることで

マグネットがきちんと止まって、

さらに薄いケースになる、という仕掛け。

 

 

 

ちなみに

どんな大きさのメガネが入るか、

クライアントからお借りしているメガネ、

クラフツマンのメガネ、と

みっつの大きさを並べてみました。

 

どのメガネもスパッと入ります。

 

 

横から見ると、

こめかみ部分の高さに

違いがあることがわかると思います。

 

 

全体の高さは、下のお写真です。

 

 

 

バッグの中でも小さく収まりますから、

色違いでお持ちいただくことで

見つけやすくなることも確かです。

 

お写真のフューシャピンク色は、

たまたま入荷した牛革で、一点もの。

楽しいお色にも挑戦したい方には

お薦めです。

 

メガネをお貸しくださったクライアントに、

感謝申し上げます。

 


 

コードバンの人気は

ますます出ている感じがします。

 

今回のコードバンは日本製。

日本で作ったコードバンの特徴は、

・色揃えが豊富なこと、

・水ジミができにくいよう

薄っすらと表面をコーティングしていること、

の二点です。

 

だから扱いは楽ですし、

コードバンは丈夫なので、長保ちします。

 

 

 

色揃えでは、このシステム手帳のように

コーヒーのようなお色もあれば、

ワイン・グリーン、茶系の濃淡など、

他国のコードバンには見られないものもあります。

 

色なのか、手触りなのか、

他の要素なのか、

私どもは、クライアントのご希望に適った革が

良い革だと思っています。

 

そのために 店頭では

どのタイプの革でも見本を持ち、

みなさまにお見せして、触っていただき、

それぞれの革の特徴をお話ししています。

 

 

 

革の場合、ほんの少しの加工の違いで

まったく違う特徴になりますから、

見てみて、触ることで

ご注文者それぞれの「好き」がわかります。

 

そしてエイジングする革が好きなのか、

変わらない革が好きなのか、

あるいは手入れを必要とするのか、

手入れいらずなのか、

さまざまな要素をご説明することで、

「大好きな革」を選んでいただくことができます。

 

今回のシステム手帳の普通でないところは

いろいろありますが、

内側の素材もそのひとつ。

 

形としては、ハードカバーの本のように

きっちり厚みをとっていながら、

180度ビタッと開けるところが

なかなか製作の大変なところですが。

 

 

 

内側は、、、近年のように

牛革の原皮の状態が悪い中で、

栃木レザー㈱が作ってくれている、

「ベージュ」で製作しています。

 

革の色の中で、ベージュほど

ごまかしの効かない革はありません。

革の下層が悪い部分や

ちょっとしたキズなどが目立ちますから、

そこを避けてパーツを取るとなると、

見える革部分以外に

かなりの量の革を必要とします。

 

しかし、いつまで

この革を作り続けられるかわからない

原皮の状況を見ますと、

 

何十年に渡る経年変化を楽しめるこのお品は、

最高にパフォーマンスの高い「道具」に

なってくれると思います。

 

 

 

長く使うために必要なのは、

道具に愛着を持つことではないでしょうか。

そして、たとえ生活の状況が変わっても、

今までのような状態で

その道具が必要なくなったとしても、

他の使う場を見つけたり、

(それがなければ)人に譲ることで、

引き継ぐことができます。

 

引き続き使うことで、

すばらしい経年変化をしてくれて

驚くようなお品になります。

 

そのうち、

こちらのお品の経年変化を拝見できることを

楽しみにしております。

ありがとうございました。

 


 

フルオーダーメイドの当店にとって

一番大変ことは、

ご注文品に見合った

「カッコいい、高級な金具」を

ご希望いただくこと。

 

前にもお書きしたように、

金具の製作は

専門の製造会社の仕事なので、

私どもには手出しができません。

 

それをつねに、自社専用にデザインして

製作してしまうのが、ワールドブランド。

同じくフルオーダーメイドをしていても、

この点が、当店とワールドブランドとの

一番の違いかもしれません。

 

それは、毎シーズン量産品を作り、

世界中に売り場を持つ彼らだからこそ、

可能になる技です。

 

 

 

でも、大量生産をする日本の会社にも、

自社の金具を製作する会社があります。

 

つまり、ワールドブランドであっても

日本の会社であっても、

大量生産するのであれば、

 

100個なのか

1000個単位なのかはわかりませんが、

その製品に対する

金具を作ってもらうことが可能なのです。

 

これは、ひとつのデザインを

ひとつしか作らない

フルオーダーメイドでは、

かなり難しいこと。

 

金具の製作は、

完璧なひとつのデザインに絞るための試作と

決定品を作るための金型を作ることに

驚くような金額がかかるので、

極端な話、1個作ろうが千個作ろうが

ほとんど同じ価格になります。

 

 

 

さて、そんなわけで当店では

昔からお付き合いしている

ある日本の会社の金具を使っていますが、

ここは、なかなか良い金具を作っています。

ところが、

どんな金具でもそこにあるか?というと、

そんなわけにはまいりません。

 

鞄や革小物に使われる金具の種類は、

”ごまん”とあります。

 

その中で、品揃えが

革製品の製作会社が多く使う金具に

傾くのは、当然です。

 

 

 

今回ご紹介する札ばさみは、

クライアントがお持ちくださった

見本品についていた金具を使っています。

札ばさみの金具には、

あまり良いものを見つけられません。

 

その金具は

もう10年以上お使いとのことでしたが、

調べてみると

まだまだ使える状態だったので、

きれいに磨いてから、使いました。

 

それをお薦めした一番の決め手は、

私どもで入手できる金具は

もっと長いもので、

このクライアントのご希望は、

「なるべく現在の大きさを踏襲して欲しい」

という内容だったからです。

 

 

 

それからもうひとつのご希望として、

「金具の頭が見えないようにして欲しい」

という内容があり、

ますます普通に入手できる金具では

仕様上も、太刀打ちできませんでした。

 

そこで見本品の金具の調べに入りました。

再使用できそうだったので、

「これを使って良いですか?」

という展開に…

その金具がまた良いメッキで

良い質感だったので、

ご了解いただけて良かったと思います。

 

 

 

当店定番品には、

金具を使ったお品が少ないと思います。

 

それは、大きな意味としては、

金具が無ければ、その分軽くなる、からです。

金具の重さは、かなりのものです。

だから、カッコよくて

軽い金具があれば、使いたいですね。

 

何はさておき、

がま口財布や今回の札ばさみ、

ベルト、時計ベルト等の昔の良い金具には、

その良品質に合ったお品をお作りできます。

眠っているものがありましたら、

ご相談ください。

 


 

ただいま特別価格でお出ししている

ワインカラーのバッグについて

ご質問いただいた内容がありましたので、

それに着いてお書きします。

 

下のお写真は、

黒い洋服が多くなるこの季節に

おもしろい素材の黒を選んで装い、

ワインカラーのバッグを持った

イメージです。

 

仕事に出かける、イメージですね。

 

ワインカラーは仕事には不向き、

と思われる方が多いようですが、

上品なお色できちんとした形であれば

問題ないお色です。

 

そして、ちょっと疲れている時とか、

黒、紺、ベージュ、グレーなど

ベーシックな色で装いをまとめる時には、

女性らしい華やかさが出るので

逆にとても重宝します。

 

 

また、例えば

寒い時にパンツを穿きたい、というような

ちょっとメンズっぽい服装には特に、

丸みあるワインのバッグを持ってくることで

うまくバランスが取れます。

 

温かそうな服装でいて、

きちんとした

仕事の雰囲気が出ていると思います。

 

それでは、同じ服装で、

同じワインカラーの

違うイメージのバッグを持つと

どうなるでしょう?

 

 

 

服装は仕事の服装ですが、

バッグはカジュアルなので

ちょっとちぐはぐに見えると思います。

服装の方に重さがありますね。

 

このように、

仕事で使うか、オフに使うか、で

同じお色であっても

デザインを変えることで

オンとオフは、極端に変わります。

 

ですからバッグを選ぶ時には、

まずTPO、

次に荷物量、とお考えください。

 

これからは

ご質問いただいた内容も

交えてお書きしたいと思います。

 


 

二代目の二つ折り財布を

ご注文くださったクライアント。

 

とても良い雰囲気をお持ちの方で、

パッと、お薦めしようと思った革が

頭に浮かびました。

さいわいにもその推測通り、

たいへんお気に行ってくださり

今回のご注文品となりました。

 

 

 

それがこちらのイタリアンレザー。

国を挙げたミラノのワークショップで

年2回製作される

最新技術を使った革で、

毎回毎回テーマが違うため、

二度と同じ革が作られることはありません。

 

今回ご紹介する革は、

ここ数年、彼らの中での流行色である

ダークネイビーの色と、

どうやって製作されたのかわからない

深い深い型押しです。

 

 

 

モアレ模様の編み込み型押しは

非常に凝った仕上がりで、

どこの模様を使ってパーツを取るかで

かなり雰囲気が変わります。

 

あの独特の手触りや質感を持つ

イタリアンレザーとは対極にありますが、

こうしたデリケートなデザイン性を持つ革も

やはりイタリアンレザーの神髄と言えます。

 

 

 

こういった革は

輸入会社を通して入ってきますが、

多くの場合、サンプルとして

1枚だけ入荷するに留まります。

 

その理由はいくつかありますが、

ひとつには革の値段が高価であること、

次に、加工が難しい革であること、

さらにデザイン性を重視することで

歩留まりが悪くなり、

より高価になること、が主な理由です。

 

 

日本では、こういう希少な革を

国内の革の製造会社が少しだけ持ち帰り、

似たものを作る、ということもあります。

 

たまたまこの間、どこかのショップで

この革とよく似た革を見て驚きましたが、

似て非なるものでした。

 

本物を見ている私どもだからこそ

その違いはくっきりと判りますが、

 

パッと見たら、

個性的でステキな革であることには

誰もが反対しないと思います。

 

 

そういう本物に似せた革は

もっとずっと浅い型押しであるために、

加工もグンとしやすくなっています。

 

ふたつを見比べることが出来れば

まったく違う世界のものであることが

判りますが、

なかなかそれができる機会はありません。

 

この、当店で扱っている

本物のイタリアンレザーは、

国内では

当店だけが入手し、製作しています。

 

 

 

だから誰もが

ひと目見て、ほう~っとため息をつき、

その後ぐいぐいと目を惹かれて

見入ってしまうのです。

 

革に興味もなければ、

革製品を良いと思ったことのない人でも、

いいえ、逆にそういう人こそ、

「なんだかスゴイ革ですね。」と

言ってくださいます。

 

 

今は安価で良いモノもたくさんありますが、

安価のモノの品質は、値段なりです。

流行りのモノを手に入れて使い捨てするか、

長く使える品質の良いものを持つか、

どのブランドも

はっきりと分かれた品揃えになってきました。

 

当店でフルオーダーメイドをするのは

日々の不満を解決する手段でもあり、

満足のいく使用感が得られますが、

 

同時に

ほんとうに良いモノを長く持つ、という

側面もあり、それは

たしかな品質あってこその、

精神的な喜びへと繋がります。

 

 

よくお書きすることですが、

毎日使うものは、

その人の生活品のスタンダードになります。

 

だから品質の良いものを

毎日手にすること、

使ったものの履歴から学ぶことは

とても重要です。

 

でもそろそろ、流行にとらわれ過ぎたり

何かを我慢することから解放されて、

ほんとうに必要で

五感が気持ち良いと思うものを

使ってみませんか?

 

こちらのクライアントは

品質について、

興味深いお話しをくださいました。

当店の品質にもご満足いただけて、

とても嬉しいです、ありがとうございました。

 


 

存在感もあり、上品に演出できる

高品質の革があればこそ、

シンプルな形のバッグや財布に仕立てると

その姿は際立って見えます。

 

ほんものの革の存在感は

比べるもののない、特別なもの。

 

しかも、シンプルなデザインにすることで、

主役である「持ち主」を影から引き立て、

持つ人の内側からにじみ出る「品の良さ」に、

他人の目をクローズアップさせてくれます。

 

今回ご紹介しているのが、まさにそんなバッグ。

「トラペゾイド」という名前で

慶弔時にお使いの方も多い鞄です。

 

そのような「革が主役のバッグ」を

当店は作り続けていますが、

 

 

 

 

今日はその「当店独自の特別革」が

どのようにして出来上がるかを

お話しましょう。

 

当店の革は、便宜上「タシ」と呼んでいます

(正式な名前は「グローリー」)。

その理由は

上質の脂をたくさん含ませているからですが、

漢字では「多脂」と書きます。

 

これはじつは、

当店と栃木レザー㈱内の

当店専属製作チームだけに通じる言葉。

 

 

 

余談ですが、革製品の製作各社が

それぞれ使っている革の名称は、

たとえ同じものがあっても、

統一された、同じ品質のものを指すのではなく、

それぞれの名称、とだけご理解ください。

 

「カーフ」「キップ」

「カウハイド」「ステアハイド」

「ブルハイド」のように

牛の性別や身体の状況、

年齢で分けられた種類の名前のみが、

共通認識のある名前です。

 

*ちなみにこの種類の分け方は、

肉牛としてどのように扱われているか

から出ている言葉です。

牛革はあくまでも

肉牛の副産物として出たものですから。

 

ですから、「オイルレザー」などはおそらく

当店の「タシ」と同じ考え方の名前と思います。

 

 

 

さて、話をもとに戻しましょう。

当店が現在のタシを作り始めたのは、もう

36~37年くらい前のことです。

 

当時革は、複数の問屋から仕入れていました。

革がもっとずっと売れていた時代ですから、

問屋もたくさんあり、

当店のように、オーダーメイド製作で

少量の革しか扱えないところは

非常に冷遇されていましたから、

革の確保をするのに必要な仕入れ方でした。

ですから、同じ栃木レザー㈱で作ったものでも、

少しずつ違う品質のものでした。

 

当時革製品もたくさん売れていましたから、

問屋の中には在庫を残さず

大手に全部売ってしまい、

しばらく革を入手できないような時もありました。

 

そんな時、元の革の色の上に、

こちらが注文した色を載せて売るような問屋があり、

デザイナーはそれにものすごく怒りました。

 

そこで栃木レザー㈱に乗り込んで、

「こんな革をうちに売るのか~!」と

お見せしたのがきっかけで、

独自の革を作っていただくことになったのです。

*今は新規を受け付けてらっしゃいません。

 

栃木レザー㈱の名誉のために申しますが、

 

顔料で元の革の色を変えて売ることは、

当時の問屋がやったことでした…

*当時の問屋は、自分のところで

最終的な色調整をするような問屋も

少なくありませんでした。

 

それにも関わらず、

こんな小さなお店にひとチーム付けてくださり、

ずっと特別に作ってくださっていることに

心からの感謝を申し上げます。

 

 

さて、作ってくれる、と申しましても、

この種の革を

理想に向かって完成させるためには、

革の製造者だけの考えでは進められず、

その革を使って製品を作る人、

また、その製品を使う人との連携があって

初めて、完成への道を歩むことができます。

 

製品として使い始めて半年くらい経つと、

「今度のレシピでは

使っていくとこんな風になりますから、

もっとxxにして欲しいです。」という

やり取りが延々と続きます。

 

それを何十回も続けて、

今の品質基準に出来上がりました。

 

ところがそこへ、「エコ問題」が出て、

使える薬品の質が変わったりしますと、

どうやってそれをうまく使うかが問題になり、

品質は少し変わらざるを得ません。

 

というわけで、何十年経っても、

「目指す品質」に向けて

最大の努力をしてくださっているのが

栃木レザー㈱の当店チームです。

 

いつでも、なにか違和感を持ったら

相談に乗ってくれて、対応してくれます。

定番にしているからこそ、の日々の努力。

ありがとうございます。

 

そして当店の革を気に入ってくださり、

いくつ目かのご購入製品として

この「トラペゾイド」をお選びくださって、

ご自分に合うようカスタマイズくださった

今回の長いお付き合いのクライアントに、

感謝申し上げます。

 

今回の、肩からも下げられるタイプ、は

たしかに使い勝手が良いと思います。

ありがとうございました。

 


 

お持込みバックルを使った、

ウエストサイズに合わせたベルトのご注文は

しばしばいただきますが、

恰幅の良い方か、ほっそりした方の場合が

多くなります。

 

本日ご紹介するベルトは

恰幅の良い方にお作りしたもの。

 

サイズを合わせることはクライアントにとって

もちろんメイン目的ですが、

ビシッと締められるようにと

いつもより厚手にお作りしました。

 

 

 

 

今までお使いのベルトはかなり厚手でしたが、

それが十分に柔らかくなっていたため、

そのベルトを何年お使いになったかを

お尋ねしてから、お出しした結論です。

 

今回のクライアントは

「できれば面倒なく欲しい物を手に入れたい」

というタイプの方でしたから、

特にそのご説明はしませんでしたが、

 

使う人それぞれのお好みに合わせて

こちらで出来上がり品の質感を選択する場合、

使う方の体格も鑑みて、アプローチします。

 

 

 

このバックルを使ったベルトを作る

ワールドブランドは、

オーダーメイドを受け付けなくなりました。

 

それでそのブランドのバックルをお持ちの方が

良いバックルで気に入っているから、

という理由でオーダーくださることが

増えてきました。

 

各ブランドがベルトのオーダーメイドを

お受けできなくなった理由はおそらく、

全般的な革の品質の低下

(一枚の革の中に良い部分が少なくなってきた)と

それに追い打ちをかけるような

革価格の高騰にあると思います。

 

 

 

それをもっと詳しくご説明しましょう。

 

長保ちして、

フィット感のあるベルトにするためには、

革のどの部分で

どういう方向でパーツを取ると良いか

というセオリーがあります。

他のアイテムにもあることですが…

 

また、ベルトには長い革が必要ですから、

一枚の大きな革のど真ん中部分を

タテでまっぷたつにして切り出し、

ズバッと取ることになります。

 

大きなサイズの方用でしたら、

小さめの革では

長さが足りないことも出てきます。

 

その結果、

革として大きなサイズのものであっても、

「一番高品質であるど真ん中部分から

たった一本のベルトしか作れなくなってしまう」

という、高品質の革を扱う製作者からすると、

恐ろしい結果になってしまうことが

起こりうるわけです。

そして実際にその確率は高い、と申せましょう。

 

 

 

これがもし

ベルトだけを作る専門業者であれば、

伸びてしまうような部分や

キズのある部分がわからなくなるように

ベルト用の表面加工をした一枚の革から

まるまる一枚をタテに切り出して、

何十本ものベルトを作って売りますから、

まったく無駄がありません。

これが低価格ベルトの作り方です。

 

でも、高品質の革を扱う

オーダーメイドの製作者ですと、

一枚の革からできるだけ良いパーツを

できるだけ多く取りたいですから、

なかなか英断を必要とするアイテムになります。

 

そういうわけで、ベルトのオーダーは、

やっていないところが、ほとんど。

 

ベルト専門業者に

サイズを合わせることはできると思いますが、

持ち込みバックルを使える厚みと構造にして、

良質なバックルに見合った

高級品のコバ処理をすることはできません。

 

当店では、お受けできる限りお受けします。

 

このたび製作したベルトの厚みと

コバ処理は、とても勉強になりました。

ご注文、ありがとうございました。

 


あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

 

新年第一回目は、

すばらしくおもしろかった製作の

ご紹介しましょう。

 

製作はどれをとっても楽しいですが、

実用に特化した、世界に存在しないものは、

とくに興味深く感じられます。

 

 

 

このすばらしい特注イヤホンを

使ってらっしゃるクライアントは、

持っている小型オーディオに

ふさわしいケースを作りたい、とご来店。

 

市販品は色も形もいまいちで…

と、美意識が高く

ご自分の好きなものがはっちりしてらっしゃる

クライアントです。

 

 

 

こうしたミニコンポは

PCのように熱が籠ってしまうので、

その熱をどのように出すかも

問題になってきます。

 

実際に手で触ったり

使うために必要な穴を開け、

ケースに入れたまま充電できるように

します。

 

 

 

必要な動作ができるくらいの大きさで

画面部分も窓を開けます。

 

実機の画面はとても大きいのですが、

その大きさで窓を開けてしまうと

形として成り立ちませんから、

そんな相談もします。

 

 

初めて作るものには、

予想もしない落とし穴があることがあります

(そんなことばかりかもしれません)。

 

それをどこまで予想してから

製作に入るか、ということが

フルオーダーメイドでは重要ですが、

そこまでしてもなおまだ

予期せぬ出来事もあります。

 

それを興味深くおもしろいと取るか、

面倒でいちいち大変、と取るかで

製作者としての道が決まります。

 

当店のクラフツマンは全員、

それをおもしろいと思うタイプ。

そういったお品をご注文くださるみなさま、

ありがとうございます。

 


 

クライアントがお持ちくださったのは、

けっこう重く、

テロテロに柔らかいショルダーバッグ。

下のお写真のものです。

 

かなり長くお使いになったバッグで、

使い勝手がとても気に入ってるとのこと。

 

 

 

全体の形をバッグホルダーから吊るして

お写真を撮りましたが、それでも

形をとるのが大変なほど柔らかです。

 

 

 

見本品は

表面と裏面でデザインが違いますが、

クライアントとお話ししますと

大きさと使い勝手をそのままにして、

いろいろ変えたいところがある、

というご希望をいただきました。

 

その中にはデザインも入っていました。

 

 

 

このバッグを拝見した時、

バッグの専門デザイナーの起こした

デザインではないだろうと思いましたが、

やはり、洋服屋さんのオリジナルバッグ

だということでした。

 

製作のまとめ方が

デザイン偏重の感じがしたからです。

 

 

 

話しておりますと

店頭にある定番バッグのデザイン

気に入ってくださったので、

最終的にはそれを踏襲して

見本と同じ形状で

お作りすることになりました。

 

 

 

この方のように

見本をお持ちくださって、

何となく毎日持っているバッグだけれども

デザインを変えたい、

というリクエストをいただくことも

あります。

 

 

 

今まで数多のリクエストを伺ってきましたが、

バッグをお選びになる場合のポイントは、

ずばりサイズです!

 

持って行く用途に対して

サイズが合っていることが一番の要件。

 

ところが、バッグを買う段には

見本品に中身を入れることができませんから、

見込み違いのサイズを買うことが多くなり、

使わなくなってしまうケースが多いと

感じます。

 

 

 

お話しをする方々は

「デザインが良いから、

多少小さくてもいいか、と買ったのですが…」

「入ると思っていたんですが、

ファスナーが閉まらなかった。」

など、失敗した、とおっしゃいますが、

 

どうして失敗だったのかを考えることで、

大きな収穫となります。

そうすれば、次にバッグを買う時の

ポイントがわかるからです。

 

 

 

ましてやそれを

オーダーメイドで生かそうと思ったら、

ひとつひとつの失敗が

大きな収穫となります。

 

コンサルティングを通じて

もっとも使い勝手の良いものを

ご自分の好きな形で作れば、

長く愛着持ってお使いいただくことが

出来ます。

 

 

 

また、バッグの内側仕様が

自分の使い勝手のクセに合っていれば、

使うたびに感じていたストレスを

感じなくて済みます。

 

毎日毎日そういったことを

さまざまな局面で感じていると、

全部が積もり積もって

眉間にシワが寄ることになります。

 

 

 

ブランド品の使い勝手に辟易している方は、

一度フルオーダーメイドを

お試しになってみませんか?

 

今頃このクライアントは

毎日使ってくださっていることでしょう。

最初はぷわっと大きめに見えますが、

ちょうど良い具合に収まり良くなるように

当店の革は変わっていきます。

ありがとうございました。

 


「甥の就職祝いに

お財布をプレゼントしたいと思います。」

このすばらしいお財布のご注文者は、

プレゼントされる方の叔母様です。

 

親戚づきあいも少なくなっている今、

うらやましいほど濃いお付き合いの

親戚のみなさまです。

 

 

お話しを伺いますと、

甥御さんとはとても和やかな関係で

親戚づきあいが楽しそうなご家庭です。

 

「お財布をあげる、とは言いましたが

オーダーとは言ってありません。

どんな革が好きなの?と聞いたら

コードバンて好きなんだよね、

と言ってました。」

 

 

それでお見せしたのがコードバンを数種。

コードバンの解説とともに

日本製コードバンの数種と

アメリカ製のホーウィン社製をお見せしました。

 

ご覧いただき、触っていただきましたら、

「これが良い感じです」。

お選びになったのは、ホーウィン社の革。

 

良いとか悪い、どっちが高価か、ではなく

肌がぜんぜん違いますから、

お好きな方はこれを触ったら

この革が好きになってしまいます。

 

 

それで現在流行っている作り方も

ご紹介したところ、

それで行きましょう!となりました。

 

それはどういう作り方かと言うと、

裏地を付けずに

裏面のホーウィン社のマークを入れて

お作りする方法です。

 

これはコードバンの革の特長を鑑みますと、

ほんとうは最高に革の特性に向いた

製作方法です。

 

それから、さらにお話を進めていくと

パーツも含めてすべて

コードバンでお作りすることになりました。

これは製作が大変!

 

 

コードバンは砂の集まりのような革なので、

パーツパーツによって革を薄くすることに

かなりの技術が要ります。

 

それと今回の場合

ホーウィン社の社判が見えるようにするため、

外側の革を薄く漉くことが出来ません。

 

そのうえ、内側に使う革は、

うまい具合の出来上がりにするために

いろいろな厚みで漉く必要があります。

 

これがまた至難の技ですが、

何とかうまく漉けて、外側の裏面と

小銭入れのひとパーツに

社判を入れることが出来ました。

 

 

こんなゴージャスなプレゼントは、

初めてです!

外側のパーツは

厚い革のままですから、

きっと長くお使いいただけると思います。

 

就職したばかりの人が

10年20年お使いになった時でも、

なお輝き続ける

お財布に仕上がりました。

 

こんなに温かい親戚関係に乾杯!

ステキなプレゼントのご注文を

ありがとうございました。

 


車のキーケースほど

難しいものはありません。

 

さまざまな形状もさることながら、

持ち主の使い方次第で

収納の仕方が変わってきます。

 

 

本日ご紹介する車のキーホルダーは、

頭の部分をすっぽりと包み、

 

そこにある丸いボタンを押せるようにして

キーとして使えるようにしています。

 

 

裏面には穴も何もいらないのですが、

この方の使い方で変わっているのが、

 

頭のパーツの上に穴を開けて

キーリングを通したい、というご要望。

 

 

頭のパーツにつけるキーリングには

いつも一緒に持っていたいアイテムが

付けてあります。

 

 

このキーケースをお作りするために、

いくつもの試作を作る必要がありました。

 

キーの頭の形が微妙なため、

使っていってフィット感が出るように

することが、難しかったからです。

 

 

簡単そうに見える形でも

これだけのことをしてから本番製作に入り、

出来上がってから さらに

ブラッシュアップさせています。

 

この技術のすべてを

お一人のクライアントに使うことが、

当店のフルオーダーメイドです。

 

作りがいのあるご注文を、

ありがとうございました。

 


 

いつも新しいアイデアをお持ちくださる

クライアントがいらっしゃいます。

 

今回は名刺入れ!それも薄くて、

出し入れしやすいタイプです。

 

名刺を埋没させて収納する名刺入れが

ほとんどですから、

このアイデアはとても新鮮です。

さて、御紹介していきましょう。

 

 

 

まず最初にご説明するのは、

この名刺入れがタテ型であること。

 

それと、決して

その天地を変えずに使うという

条件付きだということ。

 

そうお聞きになると

「なんか面倒そうな形ですね。」

と感じる方もいらっしゃると思います。

 

 

 

でも、天地を決めて使う癖がつけば、

特に問題にならなくなってきます。

 

こうした、使い勝手に関する内容と、

どうやって薄く

どうやって出し入れしやすくするか、

という内容を秤にかけたのが、

今回のアプローチ。おもしろい発想です。

 

 

 

この名刺入れは

開くと三つ折りになっていて、

入れる場所は2か所。

 

片側には自分の名刺を深く差し込み、

もう片側には相手の名刺を浅く差し込む

方式になっています。

 

人の名刺が見えることには

いろいろなメリットがあります。

探しやすくもありますし。

 

 

 

この名刺入れ、クライアントが

紙で作ってきた型をベースに仕上げましたが、

とてもよくできていました。

 

 

 

ところが いざ革で作るとなると、

「なるべくコンパクトに、

なるべく薄く」というリクエストに対して

どうしても大きめになってしまいます。

 

私どもでは、そういうリクエストには、

あと1ミリ、0.5ミリ…

そういう単位の作業にトライし、

革で作るものとしては最小にします。

 

紙よりも全体に5ミリほど大きくなったため

「少し大きくなってしまいました。」

とお見せしたところ、

 

 

 

「こんな少しのこと、

全然問題ありません。薄いですし、

思った通りにできてる!」と

喜んでくださいました。

ありがとうございます。

 

人によって大きさ感覚は違いますが、

ちゃんと収まることを

第一に考えてくださるクライアントで

良かったと思います。

 

とても使いやすいと思いますので、

「定番で出させていただけませんか?」

とお願いしたところ、ご快諾いただきました。

 

そのうち定番にアップしますので

楽しみにお待ちください。

 


クロムハーツ好きには

堪えられないお品をお作りしました。

ミニチュアのシステム手帳です。

 

金具のひとつひとつから特注の、

驚くべきオーダー品です。

 

これを作るにあたっては、

さまざまな新しい試みに

挑戦できました!ありがとうございます。

 

 

上のお写真からは

大きさがわからないと思いますので

どうぞ下のお写真をご覧ください。

 

左が通常サイズの既製品で、

右が今回のミニチュアです。

とてもカワイイお品になりました。

 

 

 

クライアントは、クロムハーツで限定品だった

3穴システム手帳をお持ちだったのですが、

その革が違う感じだったことと、

実際に紙がうまく入らなかったこととで、

今回のミニチュアのご注文に至ったとのこと。

 

そのため、

内側もオリジナルの黒を踏襲して

同じ仕様とデザインにしています。

 

 

 

今回の製作で何より大変だったのは、

オリジナル金具の打ち付け。

 

ここで使っている十字架モチーフ、

背表紙の留めモチーフ、

ベルト留めモチーフはすべて、

クライアントがクロムハーツで注文して

オリジナルで作っていただいたものですが、

 

まずそれを、革に留める時には

どのような方式で留めるのかをご説明し、

それに合わせて作っていただくところから

始まりました。

 

 

 

通常、金具を付ける方法には

数種類ありますが、

今回はカシメ式になりましたので、

それぞれのモチーフを

鉄の塊に載せながら

打ち付けなくてはなりません。

 

もしそのまま打ち付けてしまえば、

シルバーのモチーフはぺったんこな

ただの塊に変わってしまいます。

 

それで、まず最初に

鉄の塊との間に敷く

ほぼモチーフの凹凸をかたどった

敷革を作りました。

 

 

 

そして、3穴の金具も

材料として買えませんから、

お手持ちだったものから流用しています。

こちらも、金具を

外すことが出来ないタイプだったので、

ちょっとしたギミックを使いました。

 

今日のご紹介は、

「小さくてもこんなに大変だったんですよ」

というアピールに思われるかもしれません。

 

それはそうですが、

小さいものこそ、より高い製作技術が要ります。

ですから「小物なのに高いんですね。」

ではなく、「小物だから高いんですよ。」

となることを知っていただけると

嬉しいです。

 


すばらしいお仕事バッグをご紹介します。

鮮やかなゾウ革のフランスブルーは、

初めてお入れした革。

 

ゾウ革と言えば

ブラック、濃淡のグレー、ダークブラウン

くらいのお色しか見当たりませんが、

これはブランスブルーです。

 

 

こんなお色のゾウ革を見たのは初めてで、

あまりのきれいさに

すぐ入荷を決めた特別な革です。

 

こうした革が入った時には

かなりテンションが上がりますが、

不思議なことに そんな時、

こういうお色がお好きなクライアントが

どこからともなく現れてくださいます。

 

 

今回のショルダーバッグの元になったのは

「ユーティリティ」という定番。

 

本体部分の前面に

使い勝手の良い前ポケットをお付けして、

仕事の時に

小物をサッと取り出せるようにしたものです。

 

 

こちらのクライアントは

荷物をたくさんお持ちでしたから、

それを全部拝見して

本体サイズを決めました。

 

形が歪まないよう、

しっかり厚みを取りましたから、

お写真で見ていただくと

大きめとお感じになるかもしれません。

 

 

これは内縫いで仕上げるバッグですが、

通常とは違い、裏地も革にしています。

 

そのおかげで、より軽く

よりしっかりと仕上げることが出来ます。

 

内縫い裏地=ナイロン地、

と限らないことが、当店が、

ひとつひとつのお品に使う革や、

その製作方法に合わせて

もっとも適した材料を選ぶ、という

ひとつの実証です。

 

 

このバッグ、たっぷり入りますが

軽量で、身体が楽をできます。

 

ポケットが「ある定番」通りなのは、

お店にあるデザイナーの私物バッグに

実際にモノを入れた結果、の仕様です。

 

大きさも使い勝手も

思ったよりずっといい、と

感じてくださったようです。

 

 

さて、

元になった定番は「アイブライト」です。

この仕様は、一度試した方から

絶賛していただけます。

 

女性の持ち物でも

男性の持ち物でも、

どれもがかなりうまく入ります。

 

それを実際にご体験いただき、

ご注文に取り入れていただきました。

ありがとうございます。

キレイ色のバッグで

きっと気持良くお過ごしのことと存じます。

 


このたびのご注文品は、当店定番の

薄くてシンプルな二つ折り財布

スーツのポケットに入れても嵩張らず、

ひそかに人気の財布です。

 

 

当店のお品は、

出来上がったばかりの時には

フクフクして

ちょっと嵩張る感じがしますが、

 

しばらく使って

手で撫でていただくことで、

どんどん嵩が小さくなっていきます。

 

 

これは当店特製牛革の

すぐれた特長です。

使っているうちにどんどん手に馴染んで、

いつの間にか薄く、コンパクトになります。

 

それが日常的に少しずつ進むので、

時間が経つと、

まるで最初からそうだったかのように

思っていらっしゃる方も少なくありません。

 

 

この定番二つ折り財布は、

最初の仕様から変えている部分があります。

 

それはカード入れの口のカットと

カードを収めるポケットの深さ。

 

小さいお店なので、

「この方が良い」と感じたことは

すぐに反映させます。

 

今回の変更は、

カードのホールド感を良くするためです。

 

 

この財布は

出きる限り小さくするために、

札入れ部分をL字に開いてあります。

 

こうすると

札は出し入れしやすく、数えやすいので、

使い勝手も兼ねた仕様です。

 

大事な方へのご注文にお使いいただき、

このたびはありがとうございました。

 

 

余談ですが、上に22年お使いいただいた

同じ革の使用後を、上にアップします。

 

出来上がり時に、

今回ご紹介しているお財布よりも

ずっと厚みのあるお財布でした。

 

 

こんな風になってくれると、

もう自分の身体の一部になります。

こちらを愛用し、

ご提供くださったクライアントにも

感謝申し上げます。

 


ちょっとステキな小物をご紹介します。

 

印鑑がいつまで必要とされるか

だんだんとわからなくなってきましたが、

まだまだこうしたご要望はあります。

 

 

この手のひらサイズの捺印マットは、

表側に柔らかい「ルバル」を使い

裏面にはしっかりと硬い「タシ」を

使っています。

 

捺印時に失敗なく、

気持良く押せるように、

表面をぷっくり、ふっくらさせています。

 

 

小さくてシンプルなものですが、

常に使い心地を考えている

当店ならではの

完成度の高いお品になりました。

 

ご依頼者からとくに

使い勝手に関する内容を

リクエストされた訳ではありません。

 

 

そんなわけで、クライアントからは

「そこまでお話ししたわけでなかったので、

硬い革だと捺印の時

うまくつけないのでは?などと

考えていましたが、

さすがは御社。

 

これなら

ふっくらとして押しやすいですし、

気持ちよく使えます。」

とお褒めのご感想をいただきました。

 

 

細かいところまで指示をくださる

クライアントもおいでですが、

ざっくりのご依頼であっても、

当店では使いやすさや

気持良さ、高級であることを追求します。

 

安心して、何でもご相談ください。

このたびはありがとうございました。

 


超シンプルなパスケースを

ご紹介します。

こんなにコンパクトで

シンプルな仕様なら、気軽に持てますし、

却っていろいろに使えます。

 

カードが入るポケットは

全部で三か所。

 

 

たまたまあったアップルグリーンのお色を

一か所に入れたい、と

こんなアプローチになりました。

 

ちょっとした色のアクセントで、

かなり雰囲気は変わります。

持ち物が楽しければ、

目にするたびに気持ちがアップします。

 

 

二枚目のカードは

すっぽりと、全面覆われます。

取り出しの少ないカードを入れると

良いと思います。

 

三枚目のカードは裏面に入り、

革の色が違いますから、

ひと目でどっちが何のカード、と

わかります。

 

面によって色を変えることには、

こんな利便性もあります。

 

 

こちらのポケットが浅くなっているのは、

新幹線のチケットなどのため。

うまく入れると

指定席番号まで見えますから、

入れたまま動くことが出来ます。

 

切符を失くさないように使えることも

大切な利便性。

 

当店は常に

こうしたアプローチをしています。

 

それをご理解くださり、

ご注文くださったクライアントに

感謝申し上げます。

 


台本カバーのご注文として

初めていただいたアプローチを

ご紹介します。

 

「台本」と言えば

「B5サイズくらいで綴じたもの」

とばかり思っていましたところ、

 

A4用紙にコピーした台本を

使ってらっしゃる舞台の方も

少なくないことがわかりました。

 

 

近しい方しかご存じない情報と思います。

今回はそういう方からいただいた情報を

元に、お作りしました。

 

A4用紙の台本ですと、

持っているうちに

紙がくしゃくしゃになったり、

ばらけたり、といろいろな

不具合が起こりそうです。

 

 

クライアントから状況をお聞きして

何が一番良い?と考えたところ、

当店定番にある「A4二つ折りホルダー」

元にしながら作ると良いかも、

という結論が出ました。

 

店頭にはその定番が置いてあるため、

それにA4用紙を挟んでご説明したところ、

「そうそう、こういうのが良さそうです。」

と気に入ってくださいました。

 

 

この形は、どんなにたくさんでも、

必要な枚数の用紙が

ちゃんと入るようにできますが、

枚数の少ない時にトラブルが起こります。

 

デザイナーが実際に使って、

そういう内容まで把握した後

最終的に決めた定番の厚みですから、

そこをどうするかが問題になってきます。

 

そんなこんなで、定番と

似たようなものに見えると思いますが、

微妙に全体サイズまで変えてあります。

 

快適にお使いいただけているでしょうか?

ぜひご感想をお聞かせください。

このたびはありがとうございました。

 


一時期

市場から消え去った巾着バッグを、

最近街で見ることが増えました。

 

小さいものから

ちょっと変わったアプローチまで、

昔のものとはちょっと違う

おしゃれな巾着バッグたちです。

 

 

本日ご紹介する巾着バッグは、

必要最低限のものを入れるための

小さくて、かわいらしいタイプ。

 

厚みこそある程度ありますが、

タテxヨコの大きさは

新書くらいのサイズです。

 

そんなサイズでも、

中に入れるものをお聞きして

ちゃんと厚みを取れば、

使える&カワイイバッグになります。

 

 

今回の新鮮なアプローチは、「持ち手」。

大き目のぷっくりした金具を使って

しっかり付けましたから、

少々重くても重さに耐えてくれますし、

 

当店特製牛革のベージュでお作りすれば、

後々どんどん色が付いてきて

きれいに経年変化していきます。

 

 

こうしたちっちゃいポーチというか、

バッグというかは、

中に何を入れて歩くかお知らせいただけば、

無駄な大きさにお作りすることはありません。

 

手ぶらで歩きたい人には、

こうしたオーダーメイドの使い方を

お薦めします。

 

 

生活をシンプルにしたい、という時、

ものを多く持っていることを

負担に感じる人がいらっしゃいます。

 

そんな時、

何をどう使っているか

あらためて考えてみると、

気楽な生活に入れるかもしれません。

 

「これしか持ち歩かないので、

これだけで入ればいいんです。

でも、なかなかぴったりサイズのものが

無いんですよね。」

ステキな考え方のミニ巾着バッグ、

ご注文ありがとうございました。

 


当店が考え、40年近くずっと

ベストセラーを続けている

コンパクト財布の「ジーヴズ」

 

デザイナーも技術者たちも

結局はこの財布に戻ってしまう、という

コンパクトさと使いやすさを併せ持ち、

みなさまからもご好評いただいております。

 

今日はその定番型の

新鮮な組み合わせのお色をご紹介します。

そして、フルオーダーメイドとは

どういう内容の仕事なのか、についても

少しお話しようと思います。

 

 

本日のアイスグレーは、型押しで、

水汚れを寄せ付けないタイプの牛革。

 

このお色にお薦めしたファスナーの帯の色は

きれいなフランスブルーで、

ファスナーの金属はシルバーです。

 

定番でも、フルオーダーメイドですと、

長く使えることを考えて

自分がもっとも好きで、欲しい、

こんな贅沢な色合わせもできます。

 

ジーヴズは、店からのご提案で

エキゾチックレザーなどで一点もの

作ることもあります。

上記は売り切れてしまったものですが、

牛革以外がどんな雰囲気になるかを御覧ください。

 

 

フルオーダーメイドでは、

この色のファスナーを取り寄せして、

形に合わせてファスナーを作ります。

 

定番のファスナーももちろん、

お店でサイズを合わせて自作しますが、

ファスナーの布の色は限られてきます。

 

こんなところから一点一点お作りしますので、

通常の定番であっても

それはそれはお手間がかかっています。

 

定番でもフルオーダーメイドでも

当店では、ご注文いただいたら

新しい革で、新しくお作りします。

長く使っていただけるものですから、

新鮮なものをお持ちいただきたいと

思っています。

 

 

所々のお色の組み合わせは

デザイナーが「こんなのはいかがでしょう?」

と、革に合う色や、

クライアントのイメージを表現できる

と思われる色例をあげてくれますので、

200種類の糸色やファスナー布の色にも

変に迷うことなく、

ベストの選択に近づいて行くことができます。

 

 

どういった内容でも

簡単そうにリードしていきますし、

出来上がりに苦労の後は見られませんが、

裏では

 

「指定された色のファスナー布が

廃盤になってしまった…」とか、

一定の長さのファスナーでないと

売ってもらえないですから、

在庫が増えたり、と大変なことが出てきます。

 

 

フルオーダーメイドで制作してますと、

製作技術上でも

「これ一回しか使わないよね。」という技術や

「この色は他に選ぶ人はいないだろう。」という

稀な色がバンバン出てきます。

 

それでも、クライアントが喜んでくれるものを

お作りすることは、楽しいことです。

 

毎回、新しい課題をいただいて、

どうやって完璧に作ろうかと考えるのは

ワクワクすること。

うまい解決を見つけたら、

それこそ小躍りするくらいです。

 

さまざまな課題を、ありがとうございます。

 


こんなお品のオーダーがあるなんて…

というアイテムのひとつに

また新たな色を添えたのが、これ。

 

一枚目のお写真のお品は

「寄生獣」のミギーを彷彿とさせますが、

 

息子さんから

お父様へのプレゼント品です。

 

 

2、3枚目のお写真で

これが何かわかると思いますが、

それでもわかりにくいでしょうか…

 

トランペットのプロテクターです。

 

トランペットに対して

プロテクターがあること自体

知らなかったものですから、

どんなものか

よくご説明いただいたうえで、

二度のご来店をいただきました。

 

 

と言いますのは、お父様は

市販品を使っていると伺ったので、

それの使い心地を

どう思ってらっしゃるか確認してから

変更点を決めましょう、となったからです。

 

息子さんはシルバーのトランペット、

お父様はゴールドのトランペットを

お使いとのことで、

プロテクターが実際に役に立つことを

お教えいただきました。

 

 

絶妙な形のお品で

絶妙な変型が必要だったので

最終的にピタリと合うまでには、

お渡しの時も加工が必要になりました。

どれだけデリケートなものか、

ご想像いただけると思います。

 

今頃きっと、お二人で

楽しい会話をしていらっしゃることと

存じます。

興味深いご注文をありがとうございました。

 


このオーダー例では

たくさんのクライアントのアイデアを

ご紹介しています。

 

ひとつひとつのアイデアを現実にするのが

当店のフルオーダーメイドですが、

実際に形になり、

不自由なく使えるようにするためには、

考え方の紆余曲折と

製作においての困難があります。

 

 

このオーダー例はその集大成で、

検索していただければ

お探しの種類の製作例を見ていただけます。

 

「私、この例にあるキーホルダーを見た時に

絶対自分に合う、って思いました。

これだったらバッグの中で

ピンと立つから、取り出しやすい!って。

鞄の中で鍵を探すことが嫌になっていたので、

どうすればいいかと考えてたところです。」

いつもアイデア豊富なクライアントが

こうおっしゃいました。

 

 

大きさは上のお写真の通りで、

指が4本、すっぽりと入る輪っかに

なっています。

 

そして芯材を入れていますので、

クライアントの言のように

ずっとピン!と立ってくれます。

 

こちらを最初にお考えになった

元々のクライアントは、

車の中で、(おそらく)運転席横の

深めの物入れにお入れになっているものを

さっと取り出せるようにしたい、

というご要望からの発展でした。

 

先にご注文くださったホリディバッグから

このキーホルダーを思いついた、

とのことです。これもすごい!

 

状況は全く違いますが、

出し入れについてのご希望は一緒です。

すばらしい目の付け所。

 

 

この形は

シンプルで簡単そうに見えると思います。

しかし、今回ご指定の革は

とても柔らかく、薄く、

この形に対してもっとも加工しづらい革。

 

革にはいろいろな特徴のものがあります。

種類によって、特徴は全部違っています。

 

その特徴が、製作時

革の扱い=加工の仕方を変えることに

繋がります。

 

簡単な例を挙げますと、

「柔らか~い革で

かっちりと形の取れたハンドバッグが欲しい」

というご要望に対して

どのようにお応えするか、ということです。

 

 

「思ったとおり、すごく便利です。」

お受け取りの後、

輝く笑顔でご報告くださいました。

 

どのようにお使いなのかが

上のお写真です。

 

ありがとうございました。

 

みなさまも、

こんな風にご自分の状況に結びつけて

このオーダー例をご覧になりませんか?

 


クライアントが

ご説明くださった形をスケッチで描くと、

「そうです、そうです、

こんな形が良いのですが、

探してもなかなかないんですよ。」

だいぶお探しになったご様子です。

 

「昔はよくあったシンプルな形のバッグ」は

ほとんど見かけることがなくなりました。

 

 

ここしばらくの間

トートバッグの類型ばかりが

デザイン的に進化を遂げた結果、

ファスナーできちんと閉められる鞄は

減ってきたように思われます。

 

そして、「デザインすること」が主流になり、

製作者側は

どうやって目新しくおしゃれに見せるか、

にもっとも気を使っている気がします。

 

ずっと製作方をしていると、

時代に合った

新しいタイプを作りたくなる気持ちは

とても良くわかりますが。

 

 

そういうことになると、

昔ながらのシンプルで使いやすい形に

陽が当たらなくなって、

市場にはどんどん同じような傾向のバッグが

並ぶようになります。

 

それはある面で良いことですが、

古いタイプを

完全に忘れ去ってしまうことは、

道具としての鞄にとって

良いことではありません。

 

「温故知新」この言葉は、

40年という長い歳月

ずっとバッグを作り続けていますと、

時に頭に浮かびます。

 

 

「そういえば昔はこういう鞄があった」

ということを思い出させてくださる

ご注文を、度々いただきます。

 

本日のバッグもそのひとつで

懐かしいタイプです。

 

でも、懐かしいタイプではあっても

昔のものと製作仕様を変えて

使いやすくしていますし、

何よりも、「軽く」仕上げています。

 

 

お渡しの時、クライアントが

「あっ、すごく軽いですね。」と

喜んでくださいました。

もちろん太めをリクエストいただいた

肩紐もすぐに馴染んでいます。

 

「鞄のスタンダード」をまたひとつ

思い出させていただきました。

ありがとうございました。

 


5年ぶりにご来店くださった

遠方からのクライアント。

「鞄はよく使っていて、

ほんとに役立っています。

とても気に入ってます。」

と嬉しいお言葉。

 

 

その日新たにご注文くださったのは、

新しい二つ折り財布でした。

 

「じつは少し前に交通事故に遭って…

幸い身体は大丈夫でしたが、

車が廃車になるほどの事故でした。

その中で御社の財布に

ひどい傷が付いてしまったんです。」

 

 

「財布はたまたま

ダッシュボードに入れてましたが、

そこもぐちゃぐちゃになっていました。

でも財布を入れてあることをい思い出したので、

なんとか持ち出したんです。

そしたらひどい傷が付いていて、

もう使えないかなと思っていたんですが。

 

「しばらくはこちらに来られなかったので

そのまま使っていました。そしたら

すごいですねえ、傷が治ってきた。

作り直すのもどうしようかと思ったんですが、

そろそろいいかな、と来店しました。」

ありがとうございます。

 

もらい事故なんて避けられない事故に遭って

ともかく、ご無事で良かった!

 

 

財布の革の方はかなりのテリが出ていて、

とてもいい状態でした。

確かに大きなキズが付いたことは

わかりますが、

それももう、昔の話さ、という感じに

戻っています。

 

これが当店特製牛革の力。

傷ついた後も

毎日使ってくださったとのことで、

その愛情がしっかり伝わっています。

 

 

今回最初に拝見した時には

傷はそれほど酷くない印象でしたが、

傷ついた経緯を聞いて真っ青になりました。

 

車は、たまたまその日、その方は

高級車ブランドのジープに乗ってらしたので

ご自身はほとんど無傷でしたが、

車は廃車になったとのことです。

他の車だったら

無事では済まなかったくらいの事故だった

とのことです。

 

 

その方がその日選んだ車がたまたま

一番丈夫な車だった、というのは

確かに幸運ですが、

そういう車を選んでいたことで

助かる命があるのだと、知りました。

車に乗らない人にはわからない視点です。

 

値段には意味があります。

それがどんな意味か、モノによって

選ぶ基準をしっかりと持ちたいものだと

思います。

 


遠方のクライアントからご依頼をいただきました。

「赤いリザードでシステム手帳を作りたいです。」

 

少し前のオーダー品なので、

今頃はきっとお役に立っているのではないかと

想像しております。

 

 

まだこの頃はきれいなリザードが

うまく入手できる時でしたので、

とても美しい出来栄えです。

 

バイブルサイズになりますと

リザードの一枚革でお作りするのは

難しいサイズなので、3枚接ぎにしています。

 

また、軽さを重視、ということで

重量にはかなり気を使っています。

 

 

外側とのコントラストから、

内側の革にはタシの

ベージュをリクエストいただきました。

 

リザードの赤とベージュの組み合わせは

ほんとにきれいです。

ご注文者のセンスが伺われます。

 

この方とは何通ものメールをやり取りし、

現在何をどのように使っていて

それに対して何をどう感じているかを

詳細にお書きいただきました。

 

その結果たどり着いた内装が

この、超シンプルな内装です。

 

しかしこのシンプルな内装だからこそ、

選んだ素材のベージュも引き立ちます。

 

 

 

上質な素材であればこそ、

小さいパーツをコマコマと使わず

大きめのパーツにすることで、

その上質さがより強調されていることを

ぜひご覧ください。

 

そしてそれは、外側素材のリザードの赤を

さらに映えさせてくれて、

見ている人の気持をアップしてくれます。

 

出来上がって見ると、

なぜこのクライアントが

この素材をご指定くださったのか、

とても良く理解できました。

この度は、ありがとうございました。

 


凝った iPhone11ケースを

ご紹介します。

 

最近では

携帯電話と身の回り品を持って

身軽にお出かけする人が

だんだんと増えているようです。

 

 

こんな風に手を通すベルトがあれば、

忘れることもありませんし、

電話の時でも安定して持つことが出来ます。

 

クライアントのご要望から

新しい形が生まれます。

 

 

裏面には交通カード系も入りますから、

まさに「これひとつでお出かけ」という

究極の「手ぶらお出かけ」にふさわしい

スマホケース。

 

 

そしてこちらのファスナー部分には、

さて何をお入れになるのでしょう?

 

 

スマホケースの側が

ベルトループタイプになっているのは、

ホールド力を高めるためです。

 

片側がファスナーケースになっているため、

小さいマグネットでは心配

ということで留めを変えています。

 

 

ファスナーの中に入っているものは

下のお写真にある通り、

カード入れです。

 

枚数が入るよう

少しゆったり目に取っていますから、

使い勝手も良いと思います。

 

 

こうして一つにまとめることで、

お財布としての機能と

スマホケースの機能とを

パッと持つことが出来ます。

 

オーガナイザーとも呼べるタイプの

すばらしい案です。

 

ちょっとだけ考え方を変えることで

こんなアプローチもあります。

発想の転換をお教えいただき、

ありがとうございました。

 


当店特製牛革の育ち方がお好きで、

たくさんの小物や

複数の、毎日使うバッグを

ご注文くださってきたクライアント。

 

毎日使うものはほとんど

当店製品、という方です。

ほんとにありがとうございます、

当店製品の品質と

育てる愉しさとを

深く知ってくださって嬉しいです。

 

 

その方が今回ご注文くださったのは、

柔らかくて軽い、ルバル革を使った

触り心地の良いトートバッグです。

横幅30センチ、底芯も鋲もあり、

底の厚みも12センチありますが、512g。

 

タシのトートバッグは

以前にもお作りしています。

 

「毎日使うとなると

やっぱりトートバッグになります。

それにここの革は

育ってくれて気持ちいいので、

持つのが嬉しくて。

いつも撫でています。

 

今度は柔らかい革を

育ててみたいと思います。」

と、今回のご注文となりました。

 

 

「最近では荷物量が変わってきたので、

それに合わせた大きさにしたくて。

それと、使っている時、

中身の収まりが良いように、

決まったモノは

定位置に収められるようにしたい。」

 

このクライアントとも

だんだんと長いお付き合いになって、

生活が変わる年代に入ってきたことに

気づかされます。

 

 

よく「革は一生もの」と言われますが、

実際に長い年月生きてきますと、

使い方によってはたしかに

モノは持つかもしれませんが、

 

人は緩やかに変わっていきますから、

 

人生のステージに見合っていて、

身体が楽をでき

快適な生活を送りたいと思ったら、

だいたい10年単位で

服装や持ち物など、

生活自体の見直しを図ることが

必要となります。

 

そういう意味では、

鞄も変える時期がやってきます。

 

 

この方は

ご自分の飲み物をお持ちになるため、

それがホールドできる場所を

リクエストくださいました。

 

このバッグの両端につけたポケットが

それです。

左右どっちに入れても良いよう、

また、同じくらいの太さの

傘も入れられるようにしています。

 

このふたつのポケットには

しっかりと底が付けてあります。

「ここの一方には

鍵を入れようと思っています。

じゃらじゃらと嵩張っているので

こういうポケットなら

ザクっと取り出せるので。」

いつも新しいアイデアを

ありがとうございます。

 


古くからの友人に

買い求めていただいた型押しの長財布。

「大切に使ってたからね。」と

30年以上経っていたのに、まだ健在でした。

 

これは2018年に

撮らせていただいたお写真です。

つい先日のお電話では

「そろそろカード入れが切れてきた。」

とのこと。

「でも気に入ってるから、

壊れるまで使います。」ありがたいことです。

 

 

当時から、クロコダイルの型押し革には

あまり良い感じのものがなく、でも

その中で珍しく気に入ったものがあったので

一点ものでお作りした長財布です。

 

昔から気に入った革だけを入れて、

その革の、素材としての特徴と

色柄をより良く出す

アイテムや製作方法を考えては、

一点ものを製作していましたが、

こんなに長く使ってくださっているのには

あらためてびっくりしました。

ありがとうございます。

 

 

30年以上経っても色あせず、

型押しも特に薄まらず…

 

こうしたキレイ色の革の中では

どの革がどれくらい長保ちするかは

「神のみぞ知る」なのですが、

このように長持ちするものは

当時の日本製では少ないと思います。

 

それは革のせいばかりではありません。

彼女は丁寧な人なので、

優しい扱いだったのだと思います。

 

 

「革は一生ものだから…」と

未だに言われますが、それは

あくまでも条件付きでのこと。

 

「革は丈夫だから。」との理解から、

雨の日に雨に当たるままずっと持ち運び、

その後も

特にお手入れをしない方もおいでですが、

革に対して、雨は大敵です。

 

雨に当てることで脂分を奪われるのに、

その後手入れをしないことで

さらに脂分は無くなってしまいます。

 

「一生ものであること」にしても

「丈夫だから」にしても、

あくまでも条件付きだと、ご記憶ください。

 

立派な住宅を建てても、

乱暴に扱ったり、メンテナンスを怠ったら

どうなるでしょう?それと同じことです。

 

要は、大事にしてくださる気持ちひとつで、

きれいに持てる時間に

グッと違いが出せる、ということです。