音楽演奏をする人にとって、

楽譜を見やすいように

楽譜立てに置くことが必要ですが、

それが案外

大変なことのようです。

 

それを見ていたご友人が、

「こんなものをプレゼントしたくて。」

とご相談くださり、

 

 

ピアノを弾く方へのプレゼント品として、

楽譜がぴったり入る

しっかりした楽譜入を

ご注文くださいました。

 

「これなら、演奏会の時でも

きちんと持ち運び出来ますし、

きっと使いやすいのではないかと。」

 

 

楽譜のホールドの仕方は

ジョッタータイプにしたので、

ぴっちり収まります。

 

楽器を弾く人に伺いましたら、

「ああ、そういうの

探している人は多いと思います。

楽譜立ては見づらいので、

みんなそれぞれ何かを下に敷いて

使いますから。」

 

 

なるほど、そういうわけでしたか。

この楽譜入

しっかりした質感にしたので、

中身のホールド感も良いです。

 

「こんなものがあったらなあ…」

という気持ちを感じたら、

いつでもご相談ください。

 


革製品があまり売れない時期には、

きれいな色の革をお探しするのが

大変です。

特にクロコダイルなどの

エキゾチックレザーにおいては。

 

今日ご紹介するのは、

そんな中でも見つけられた

フューシャピンクのクロコダイルで

作った、キュートなペンケースです。

 

 

革の製造方では、

黒はベーシックな色なので

いつでも作っていますが、

 

その他のお色に関しては、

量産品のメーカーから受注した色を

余分に作ることもなく、

受注品だけを生産している状況です。

 

ですから

革が動いていないことを感じるのは、

同じような色しか出回ってない時です。

 

 

今回のピンクは、

前回ファスナー長財布で使った革の

残りです。

 

件の長財布では

ど真ん中のシンメトリーで

パーツを取りましたので、

それ以外の良いところで作った次第です。

 

そういう革があるとラッキーなのは、

リーズナブルな価格で入手できること。

 

 

今回の革もシンメトリーですが、

使った部分は「首」です。

首部分の斑柄は、肩もあれば

顔へ向けての変わり目なので、

ちょっと変わった変則的な斑柄です。

 

それでもこうしてシンメトリーで取ると、

お色の効果もあって

とてもきれいです。

 

 

裏地のお色、ファスナーの布のお色は

お任せいただきましたので、

クライアントの個性に合わせて

きれいな組み合わせで行きました。

 

このように、

もしお気に入りのきれいなお色や

イタリア製の変わった革を

店頭で見つけていただけるなら、

世界中で一点だけの、あなただけの

気分が上がるオーダー品が出来上がります。

 

このペンケース、ほんとに

可愛かったです、ありがとうございました。

 


「プレゼントなんですが、

外国人の男性で、すごく小さいお財布を

使ってらして…

それがボロボロなんで

同じようなものを差しあげたいです。」

ご相談にご来店くださったクライアント。

 

お話を伺ってみますと、

どうやら名刺入れをお財布として

使っているご様子。

 

形はあまりはっきりとわからない、

ということでしたから、

後からお写真を送っていただくことに

しました。

 

 

というのは、

男性の場合、現在使っているものを

気に入っているのであれば、

ほとんどの場合

「同じものが欲しい」

と思ってらっしゃるからです。

 

そういう場合 当店では、

なるべく同じ使い勝手のものを

作って差しあげたい、と思っています。

 

デザイナーはいつも、

男性へのプレゼントに対しては

それを強調してお話しします。

 

もちろん、あまりこだわりのない方も

いらっしゃいますから、

その点を確認してからご説明しますが。

 

 

さて、お写真が送られてきましたら、

小物だからこそ

どうしても確認する必要のある部分が

出てきました。

 

それで結局

現品を見せていただける機会をいただき、

拝見することが出来てほっとしました。

 

小物のフルオーダーは、ほんとに難しいです。

 

しかも今回の現品は、

驚くほど小さい名刺入れでした。

そして、中には

ミチミチにカードが入っています。

 

時間をかけて

少しずつカードの枚数を増やしていけば、

現在の量が入るくらい

革は伸びていきますが、

 

最初からこれだけの量を入れるとなると、

オリジナルの寸法に

ちょっと手を加える必要が出てきます。

 

ここが難しいところです。

こんなことを考える作り手は、

当店以外ほとんどないと思います。

 

 

今回の解決策は、

前ポケットに緩やかな厚みを付けること。

その厚みの量がまた問題ですが。

 

上のお写真を見ていただくと

前ポケットが膨らんでいることが

お判りいただけますか?

 

ペタンと平らに作るより、

この方がずっと中身が入ります。

 

当店にはこうした解決策の引き出しが、

数え切れないほどあります。

だから、みなさまの様々なリクエストに

お応えすることが出来ます。

 

 

最初からこうしておけば、

時間が経たずとも、たくさん入ります。

 

現在お使いのお財布やバッグに対して

容量以上にお入れになる方は

とても多いですが、

それは時間が経って柔らかくなることで

可能になっていることです。

 

いくら寸法を測って

オリジナルと同じ寸法で作っても、

違う、と感じられることがあるのは、

使用前使用後の質感と革の伸び

から来る違いです。

 

こうした違いは必ず出ますから、

もし、もっと中身を入れたい、

と思うのでしたら

多少大きくすることも考えてください。

 

でも

このお財布は大きくしてないですが…

 

久々に悩ましいご注文を

ありがとうございました。

考えることが、とても楽しかったです。

 


お写真のトートバッグのように、

見た目にシンプルな形を

ご希望くださる方もおいでです。

 

そういうシンプルな形の時こそ、

大きな力を感じる要素が「素材」。

 

ご希望のフォルムを

きっちりと出すには、

どの素材が一番向いているのかを

常に考えます。

 

 

先日ご来店くださった別のクライアントが

おっしゃったことですが、

「この店で作るバッグは、

最初よりも使っていった方が

革の感じがすごく良くなりますね!」。

 

この方の製作に使った革はもちろん

当店の特製牛革。

手で撫でていただくと、

どんどん変化していきます。

 

 

当店の革の特長のひとつに、

フォルムがきれいに出ること、

があります。

 

シャープなラインが出るので、

形がきれいに決まります。

 

素材ひとつとっても、

出来上がりのラインは変わります。

 

 

プラス 型紙の作り方、

縫い方、etc.…と

細部の構成によって全体のフォルムは

まったく違ってきます。

 

だから製作者の持っている技術によって、

出来上がってくるものには

違いが出てきます。

 

 

みなさまからよくお話しを聞くのですが、

「フルオーダーをやっていると聞いて

他の職人さんに頼んだことがあるのですが、

イメージがまったく違ってできてきて…」

というご経験です。

 

図で確認すると、形やサイズ等同じですが、

作る技法によってイメージは

さまざまに変わりますから、

製作物のイメージもまた、

作る人の数だけある、と言えます。

 

 

「希望する鞄の絵を送ってくれって

言われてもね…

 

やはり面談して、

自分の言うことが出来るかできないか、

やらない方がいいことなのか、

もっと良いテがあるのか、などを

相談したいですよ。

これが一番大事なことかな。」

 

たまたま先ほどご来店くださった

クライアントの言です。

 

 

当店では、直接の面談でなくても、

最初に、欲しいものの簡単な図を

送っていただければ、

面談と同じクォリティのご相談を

承ることが出来ます。

 

いただいた図のまま、

自分の解釈で作る、ということは

決してあり得ません。

 

すべての技術を網羅し、

何がそのオーダー品を

ベストの状態に仕上げる技術なのか、

ご相談に乗るのが当店コンサルティング。

 

ほんとに欲しいものを手に入れるには、

一番手っ取り早い方法です。

 


「以前いただいたスマホケースが

すごく使いやすかったので、

新しいエクスペリアにも

付けたいと思って。」と

嬉しいご依頼をいただきました。

 

 

市販品では

相変わらずヨコ型最全盛ですが、

このクライアントも、タテ型でリピート。

 

以前ご紹介したタテ型のクライアントも

「タテ型の方が電話しやすいし、

持つときも持ちやすいですよ。」

と、タテ型のご愛用者です。

 

 

今のように

機種に合ったシェルカバーが

簡単に入手できるようになる以前は、

 

どうやって本体の形に沿った

ケース部分を作ろうか?ということに

血道を上げなくてはなりませんでした。

 

それが今では、

その部分をシェルカバーにすれば、

ケース自体がぴったりと薄くできて、

収まりが良いスマホケースへの

合理的な製作ができます。

 

 

ノート型PCが発売され始めた

25年以上前から、

それぞれのPCにどうやって革を沿わせ、

どうすればケースに収めたまま

使うことが出来るか、

たくさんの機種に対して

みなさまのご要望に応えてきました。

 

 

その経験があるから、

どんな機器のケースをご相談いただいても

直感的に、

製作の可否を出すことが出来ます。

 

その直感を

後から論理的に確認してから、

みなさまに「できる」「できない」を

お返事しています。

 

 

今回はちょっと変則的な

作り方をしていて、

後からケースを取り換えられるように

しています。

 

これはだいぶ前に使った手法ですが、

アイデアとしては今でも有効です。

さまざまな使い方が

考えられると思います。

 

 

このクライアントは

カメラを使わないということで、

穴もあけずに製作しています。

 

このように

ひとりひとりの使い方に合わせて、

もっとも合理的に美しくお作りするのが

当店のフルオーダーメイド。

 

 

右は何年もお使いいただいた

前機種に対するスマホケース。

ツヤが出て、お色が黒っぽくなっています。

よく使っていただき

ありがとうございました。

 

古い方は、ケース自体の留め方は

ベルト方式でした。

今は、使用時に

ベルトが邪魔にならないタイプの

留め具にブラッシュアップしています。

 

当店では、同じアイテムであっても

どんどん

新しい材料や考え方を取り入れ、

つねに 新しい、気持よく使える方法を

模索しています。

 


オーダーメイドをお受けしていると、

求めるものは人それぞれ、

機能的な面にとどまらず

モノを使う時の「気持ち」とか「感覚」、

そして「立場としての必要性」が

大きい要素であることを感じます。

 

 

例えば、お財布が

単なる財布だけの役目ではなかったり、

バッグも、使いやすいだけでなく

手触りや革の匂いに反応する方もいれば、

たいていは、見た目の「好き」がないと

使う気が無くなったり…と、

 

そこがきっと

「たかがモノ、されどモノ」と

言われるゆえんではないかと思います。

持ち物を見て

人を判断するような方もおられますし。

 

 

「単なるお財布ではない財布」というのは

持った時の感触について語る方が

案外と多いからわかったことですが、

感触だけでなく、自分に合った大きさ、も

人それぞれあるようです。

 

財布を手に持つ時、

自分の手に収まりが良く

手に馴染むフィット感があると、

安心感を抱く人が多いのです。

 

財布ひとつ持ってちょっとお出かけの時など

手で持っていることに頼りがいを感じ、

持っていることが嬉しくなるとか。

 

その安心感を求めて

手触りの良い革で作りたい、

という方もいらっしゃいます。

 

 

また、服装がカジュアル化している現代、

何がその人物の格の決め手となるかは、

(昔から相変わらずですが)

手入れの良い靴やバッグ、

良い小物類を持っていることだと

あらためて感じます。

 

大切に使い込まれた革製品は、

いかに気に入ったモノを長く使って、

革は使いこなすものだと知っている人か、

(無駄なお金を使わず)

その人がいかにモノを大切にする人か、

を表します。

 

例えば

汚れた靴を履いている人は

評価が下がってしまいますし、

 

「良い服を着ているのに

靴やバッグがなんだかな~と思う人が

たくさんいるんですよ」と

おっしゃる女性も多いのだそう。

 

 

当店の特製牛革に対して「革を愛でる」ために

やっていただきたいことはひとつ。

「可愛がってあげよう」という気持ちで

「手入れ」

(コンスタントに使い、手で撫でる)すること。

 

たったこれだけのことで、

ツヤよくきれいに育っていきます。

 

使って付いたキズも治っていきますし、

しなやかになって

手に馴染むようになっていきます。

 

撫でるのが大変な大きさの鞄類の場合は

ヴァセリンを手に付けて良く伸ばし

ハンドクリームとして使った後、

その手で全体を撫でてあげるだけで、十分です。

 

 

革にはさまざまな作り方があって、

製作レシピの化合物が

ほんの0.1g違うだけでも、

特性の違う革になってしまいます。

 

また、生き物の皮から作りますから、

一枚一枚、

肌の肌理も特徴も当然違います。

 

そんなことから本来、

革のお手入れ方法は革の数だけあるので

(女性のお肌のお手入れを想像してください)

ちゃんとやることは不可能ですが、

大まかに分類するとこんな方法、

というのがあります。

 

それに則して

たまにお手入れするのは、

持ち主にとっても

きっと心休まる時間となることでしょう。

 


以前ご注文くださったクライアントが

「こういったベルトを作りたいです。」

と、久しぶりにご来店くださいました。

 

お手持ちのベルト3本お持ちくださり、

まずアイデアをお話ししてくださいました。

 

 

上のお写真をご覧ください。

お手持ちのベルトが

年を経て短くなったことから、

このようなエクステンションベルトを

思いついたとおっしゃっていました…

 

手前のベルトを

右側のベルトに取り付けて、

長さを長くしています

(クライアントによるお写真です)。

 

 

ハイブランドのベルトの

バックルを気に入って何本もお持ちで、

今回のベルトには

そのバックルを使い回しましたから、

金具の質感はパーフェクト。

 

下のお写真の白いベルトが

エクステンションベルトのバックルに

なりました。

 

余談ですが、

バックルをきれいに外しましたから、

このベルトも再生しようと思ったら

再生することが出来ます。

 

こういったデリケートな

サイズ調整用ベルトは、

どれほど長くするかが考えどころです。

 

 

そこでまずクライアントが

お持ちくださったのが、

下のお写真のサイズの考え方。

お見事!です。

 

これをたたき台に話し合って、

やや短くすることを

決めていただきました。

 

こういった微妙な課題こそ、

ふたつの頭で考えるこごで

最善の解決策が出ます。

 

ご注文いただいたのは

普通のベルト1本と

(こちらもバックルはお持ち込み)、

ご紹介したエクステンションベルトです。

 

 

こういった「ナカイチ」と呼ばれる

バックルを付ける時、

ベルトの厚みを

きっちり調整しませんと、

「使えない」ことが起こってしまいます。

 

どの製作物にも

さまざまな落とし穴があるんですよ。

 

こういった時代なので

出来上がったベルトはお送りしました。

 

そうしたらいただいたのが、

きっちりしたお写真と、お礼のご連絡。

ほんとにありがとうございました。

以下にご紹介させていただきます。

 

 

************

昨日、ベルト二本頂きました。

お世話様でした。

こげ茶ベルト、しっかりした作りで、

サイズもピッタリでした。

 

もう一つの、エクステンションベルト。

サイズ、幅共に、ピッタリでした。

 

驚いたのは、ベルトの質感、色味が

元々のベルト、

H社のバレニア製、フォーブ色に

似ている事でした。

元々のベルトを、お預けしたのでも無いのに、

これだけの一致にビックリしています。

流石ですね^_^

************

 

 

今の時代

この種の革を作ること自体が

環境的に困難になっていますが、

当店だけの特製牛革は

さすがの栃木レザー製、

きちんと作られています。

 

この革は

現在どこのハイブランドでも

見つけられなくなった革ですが、

まだ当店では、現役で使われています。

 

まっすぐにお作りしたベルトも、

使って馴染むことで

持ち主のウエストに沿ったカーブが出ます。

 

それは、中に入れた「革の芯材」の

おかげです。

こんな丁寧な仕事をしているところは

ハイブランドでも少なくなってきました。

ぜひその

はめ心地の良さを味わってください。

 


台本カバーのご注文では、

さまざまな俳優さんに

さまざまなデザインでお作りしています。

 

プレゼントとしてのご注文が多いですが、

そんな時にもそれぞれの俳優さんの

お写真を見せていただいたり、

どんな服装が多いのかを伺ったりして、

糸の色のご提案などをします。

 

 

今回のお写真のものは

左手で台本を開いて持ち、

ホールドできるタイプのカバー。

 

これは

ある有名俳優さんからのリクエストに

お応えして考えたものですが、

同じように使いたいと

思ってらっしゃる方も

少なくないのかもしれません。

 

 

昔はペンは「鉛筆で」という

リクエストが多かったですが、

 

今はペンフックのあるペンを使う方が多く、

でも同じ太さのものをずっと持つかは

わからないことから、

当店では、どの太さのぺんでも

ホールドできるホルダーを

採用しています。

 

10年、15年使っていただけるよう、

という配慮からです。

 

 

有名俳優さんで当店のカバーを

お持ちくださっている方も

少なくないと思います。

お作りする時に初めて知っても

(デザイナーは芸能界音痴ですから)、

注意して見ていると

じつは有名な方だった、ということが

少なくありません。

 

これから10年、15年ご愛用いただき、

俳優さんが年を重ねるのと一緒に

台本カバーも年を経ますと、

持ち主と同じように

どんどんカッコよくなっていきます。

 

一緒に日々を過ごすものって、

すごいと思いませんか?

 


今日はコーヒーブレイク。

みなさまから

コンスタントにいただく内容のご相談について

お話ししたいと思います。

 

それは、ハイブランドでの買い物品について。

既製品で、20~40万円ほどの価格の

ハイブランドのバッグをお買い求めの方から

たびたびいただくご相談内容について、です。

 

高額だから、という意味ではなく

ハイブランドのお品であるにも関わらず、

修理に持って行ったり、

汚くなった時

クリーニングをお願いする人は

どうやら少ないのでは、と感じています。

 

ハイブランドは、

何をもって「ハイブランド」とするか。

それは、品質に責任を持っていること、です。

 

よくみなさまから

「ブランド品ってどうして革じゃないのに

革よりも高いお値段だったりするんですか?」

と質問されることがあります。

 

その時デザイナーはいつもこう言っています。

「あの素材を作るのに、

どれだけの開発費がかかっていると思いますか?

そして、市販品よりずっと丈夫なあの素材を

どれだけのメーカーが作れると思いますか?」

 

そうです、

加工の難しい生ものの革でなくても、

0.1%でも混合レシピ内容が違うと

まったく違う品質になる化学素材を

満足なものに仕上げるには、

革と同じように

とんでもない手間暇がかかります。

 

その素材を一定品質で出し続けることも

案外大変なことです。

ましてや軽量化を図りつつ

ある程度の丈夫さを保つとなったら…

 

デザイナーはこの店で、何十年も

革で同様の内容を行ってきているので、

それがどれだけ大変なのか、よく知っています。

この店では、

自分たちの革の使用後がどうなるかを

何十年もかけて追い、

品質管理をしています。

 

ハイブランドもそういったことをしつつ、

縫製の確かな工場を探して、

世界に向けて大量生産をしているのです。

 

また彼らは、金具も新規にデザインして、

高品質な金具を作っています。

これはとても羨ましいことです。

資本力なくしては不可能なことです。

 

そういった開発費を除けば

高価すぎるきらいもあるのかもしれませんが、

立地の良いリッチな店舗と

たくさんの店員を確保し、

季節ごとに彼らのショーウィンドウを

アーティスティックに飾るには、

必要な価格です。

 

それだけでなく彼らは、

世界レベルでの大量生産ができるから、

修理に対する用意も万端にできます。

 

もちろん自分たちの素材について

熟知していますから、

持ち手やファスナーの引手など

トラブルのありそうなパーツも

持っていますし、

クリーニングの仕方にも万全を期しています。

だからこそ、きちんとした修理ができる。

 

ハイブランドでお求めになった方はぜひ、

トラブルがあったらすぐ

買ったブランドにご相談ください。

それが一番の早道で、変にこじらさず、

気に入ったものを長く持つことができます。

 

みなさまがお持ちの製品が持つ、

このような「見えない価値」を

正しく発揮していただければ、と願います。

 

当店でお作りするオーダー品も、

ハイブランドと同じサポートをしています。

何かあったら、ご相談ください。

 


イタリア製の最新革の一種で

ジーヴズを製作しました。

 

今回のジーヴズは

革の特徴から、

一部外縫いにしています。

正確に言いますと

外縫いに「せざるを得なかった」のです。

 

革の扱いがあまりに難しく、

これを作るために、

試作をすることになりました。

それが店頭でご覧いただけますから、

ご興味ある方は、ご覧ください。

 

 

イタリア製の革では

それぞれいくつかお作りしていますが、

「最新革」だけあって

どの革に対しても

難しい製作技術を「使わされて」います。

 

普通の牛革であれば

どこの国で作られた革であっても、

仕立てにさして苦労した経験は

ほとんどありません。

 

 

ところが彼らの革だけは

他のどの国の新作とも、まったく違っています。

 

アプローチが斬新で、常に新しい。

驚くべき考え方の柔軟さです。

どれも

どうやって作っているのか、

まったくわかりません…

 

今回のそれぞれの革の特徴を鑑みると、

革に対する「彼らのテーマ」が

透かし見えてきます。

 

今回のテーマは、ずばり

「極限までの深い型押し」です。

 

 

以前オーダー例でご紹介したものを

例にとりますと、

手帳カバーファスナー長財布、と

(まだまだ全然ご紹介足りてませんね)

どれも想像を絶する型押しの深さで、

 

ファスナー長財布の革と

今回のジーヴズを作った革は、

もはや型押しという範疇ではなく、

「切れ込み式デザイン」ともいうべき

恐ろしく深い模様が入れられています。

 

購入した時にはもちろん

深い模様だとわかってはいたのですが、

 

実際に製作に入ると、

これほどの切れ込み模様を

どうやってお品物に反映させるのか、

悩ましいこと事実に気づきます。

 

こんな革は、本当の意味で、

「革で製作する」ことがわかっていなければ

扱うことはできません。

 

ましてや量産品のラインには

絶対に載せられませんから、

この革が、世界中でもおそらく

ほとんど売れなかったことが

容易に想像されます。

 

 

でも、彼らの革はカッコいい!

だから当店では何とか形にします。

チャレンジングな革にほれ込んだら、

一生懸命 対峙するのです。

 

ご注文者や買っていただく方には、

製作にどれほどの苦労があったかが

絶対にわからないように、

サラッと仕上げて、お渡しします。

 

これはそんなお品のひとつ。

すぐに切れてしまいそうな型押しを、

切れないようにお作りしています。

 

 

というのも、

長いお付き合いのクライアントが

長期赴任にお出かけになるための

ご注文品ですから。

 

フィリピンペソが入って、

お尻のポケットに入っていることが

わからないよう、

薄く、小さくなるようお作りしました。

 

現地では

小銭しか持ち歩かないということですが、

とにかく小さく、薄くして持ちたい、

ということで普通のジーヴズよりも

さらに小さくしています。

 

持ち物などであまり楽しめない土地でも、

便利さを追求していただくことは

できます。

 

そしてそんな時、ちょっとした楽しみを

こうして加えることもできるのが、

オーダーメイドの良いところです。

ありがとうございました。

 


「オーダー例を見ていたら、

A4サイズが入る

この形が素敵だと思って。」

と、ラティーゴバッグ

ご指名くださったクライアント。

 

弁護士というご職業柄、

きちんとした感じの

自分の気に入ったバッグを

毎日持ちたい、とのお話です。

 

 

ラティーゴバッグは、横から見ると

広い底幅から上に向かって

ほっそりとしていくため、

荷物量は他の当店製品に劣りますが、

その分エレガントにお持ちいただけます。

 

肩掛けするタイプでも、

脇の下に収まりが良いので

エレガントに見えます。

 

今回の特別なご希望は

「ファスナーの引手を2個付けること」。

 

 

ある程度大きさのあるバッグですから、

ファスナーの距離は長く、

確かに引手が2個あれば便利です。

しかし…

 

じつはこの形のベースになったのは、

有名ブランドのアルマというバッグ。

そのデザインにある

鞄の底の切り替えが嫌で、

取り除いた形に変型させました。

 

 

そんなわけで、同じように見えても

構造が全く違っていて、

当店のラティーゴバッグの形ですと

ファスナーにスライダーを2個付けるのは、

かなり難しいことです。

 

何とかできましたが、

やはり一生懸命やるしかない作業でした。

 

 

当店のこのデザインは

元になったデザインとは

正反対のアプローチをしていて、

底を上げ底にして

しっかりときれいな形を作っています。

 

だから型崩れせず、

きれいな形で持つことが出来ます。

 

同じように見えても、作りとして

まったく正反対、というのは

おもしろいですね。

 

 

定番は

A4サイズが入る大きさになりますと

肩から下げる方が楽だと思い、

持ち手を長くしました。

 

また

ぎりぎりの長さで肩掛けのできる

この持ち手の長さなら、

手から下げても

長過ぎずに持つことが出来ますし。

 

 

このように当店定番は、

使うにあたっての様々な要素を考えて

定番化しています。

 

どれもが決定的に使いやすい理由は、

まず最初にデザイナーが自分で使って、

改変してから定番にしていること。

 

それから、使いやすさと、

流行り廃りのないラインが特長です。

 

使いやすい良質なお品を

長く楽しむサイクルを、

生活に取り入れませんか?

 


前回エキゾチックレザーのことを

お書きしましたが、

それを書くきっかけになった

ゴージャスなご注文についても

ご紹介しましょう。

 

B5バインダーですが、右から

オーストリッチ、クロコダイル、

オーストリッチ、コードバン、

オーストリッチ、牛革、の順です。

 

 

内側素材は

当店特別素材のタシスムーズ。

それぞれに

持ち主のお名前をお入れしています。

 

クロコダイル以外は

どれも外側は一枚革で、

正中線でシンメトリーに取ったパーツを

使っています。

 

もっとも正統で、

ゴージャスなお品に仕上げました。

 

 

↑は、コードバンのグリーン。

 

今回のご依頼は素材とお色がキーで、

コードバンと牛革については

素材はお任せだったのですが、

色については

LINEで画像のやり取りをしながら、

紆余曲折を経て決まりました。

 

革の色というのは、

カラーチップのようにグラデーションで

あるわけではありませんから、

オレンジといったら一色、

赤といったら

一色しかないことが、ほとんどです。

 

 

さてまず

↑オーストリッチのオレンジですが、

おもしろいお写真を撮りましたので

ご紹介しましょう。

 

↓こちらのお写真は、

まさに丸々一枚のオーストリッチ革。

クィールを見ていただくと、

一枚の革がどのようになっているか

ご理解いただけると思います。

 

 

革の真ん中に、タテのラインで

クィールのない部分がありますが、

ここが首です。

 

そして左右のクィール部分が、

ボディの左右。

 

首の部分の正中線からシンメトリーに

パーツを取るのですが、

現実的にどこが的確な場所なのかを

こうして確認しながら、

慎重に進めていきます。

 

 

一枚の革から

ひとつのパーツしか取れませんし、

ましてや正中線からのシンメトリーは

もし取り間違えることになったら…

また革を見つけて買うところから

始めないといけません。

 

良い革を見つけた後では、

もう一度そういうものがあるかどうか、

それを考えるとゾッとします。

 

上のお写真と下のお写真は、

2枚の革から取ったパーツです。

固体差がありますので

かなり違って見えると思います。

 

このように、

同じ色のエキゾチックレザーを

2枚並べて見られることも

滅多にありませんから、

ご興味ある方は、拡大してご覧ください。

 

 

上の赤は女性用なので、

バインダーの角を少し丸くしています。

 

同じ革で2冊お作りしましたから、

ほんの少しですが

持ち主に合わせて変えました。

 

↓こちらは牛革。

シボのある革で、画像でいただいた

ご希望のお色に最も近いお色を

お探ししました。

 

牛革には比較的色数がありますが、

エキゾチックレザーの方は

先に書いたとおり、ほぼどれも

該当色は1色しかありません。

 

 

そして最後にご紹介するのがクロコダイル。

このブルーはとてもきれいで、

最近では黒やダークブラウンしか

作らないところが増えていますから、

かなり珍しいお色です。

 

クロコダイルの場合

大きい革と小さい革とがありますが、

B5バインダーの外側パーツを

一枚で取れる革の大きさはまずないので、

今回は2枚使っています。

 

 

それでも左右のパーツは

実際の革の左右に合わせて取り、

シンメトリーで

正統なものに仕上げています。

 

みなさまは

どこが正中線か、お判りでしょうか?

 

どんな場所で

どのように取ってもいいものであれば

楽な話ですが、

うつくしく、格高くするのであれば

それなりのセオリーがあります。

 

今回、すばらしいお品を作ることが出来て

製作時はドキドキしましたが、

革を探す段階からエキサイティングでした。

ありがとうございました。

 


今日はみなさまに

かなり珍しいエキゾチックレザーを

お見せします。

 

たまたまご紹介いただいた

エキゾチックレザーのディーラーは、

ハイブランドの革を調達している

南アフリカの革工場と親しく、

 

 

かつ 日本の加工工場とも親しく、

良質な素材を

独自の感覚で染めもする

珍しいディーラーです。

 

一枚目、二枚目のお写真は、ゾウ革。

 

ゾウ革といえば

今まではグレー系、ブラック、

たまにダークブラウンがあるだけで、

こうしたビビッドなお色は

いままで見たことがありません。

 

ここにご紹介する革は

いつでもあるわけではないので、

気になる方はお尋ねくださいね。

 

 

ご覧いただいてお分かりの通り、

肌の肌理は一枚一枚違いますし、

その動物の身体のどの部分かによっても

柄は全く違ってきます。

 

ゾウの場合、頭数が増えすぎると

森の木を枯らしてしまうことから、

毎年一定数を間引く必要があり、

そのための頭数調整をしています。

 

必要で行われている行為なので、

彼らの革を使うことは

命を大切にする行為でもあります。

 

その調整頭数が場合によって

増えることがあるのですが、

それがワシントン条約で決められるわけです。

 

 

上はアメリカのコードバンで、

ホーウィン社のもの。

 

日本のコードバンは、

革の注文者からの依頼によって

色留めをしているものが多いですが、

この会社のコードバンは

色留めしてない、水ジミになりやすい、

昔からの仕上げです。

だから、ちゃんと経年変化します。

 

鞄類でなければ

それほど水気を気にする必要ないですから、

手で良く触る長財布や

オーガナイザー、手帳カバー、システム手帳

などにお使いいただくと、

すばらしい経年変化が楽しめます。

 

 

このホーウィン社のコードバンは、

裏面に入っている社名がカッコいい

ということで、わざわざこの部分を見せて

作って欲しい、というご依頼もあるくらい。

おもしろいアプローチです。

 

さて、下のお写真は「ピラルク」

革フェチの方ならご存知と思いますが、

2~3メートルはある大きなお魚の革です。

 

こちらは高価な革なのですが、

鱗がひらひらしていますので

カジュアルにザクっと、袋のようなバッグを

作ることに向いています。

おしゃれですよ~。

 

他にはない質感で、

ディーラーの感覚で色染がなされるため

個性的で、

高級感がすごくあります。

 

 

下のお写真は、藍染めのヘビ革。

いよいよ革にも藍染めをする方が

出てきた、と感じました。

 

どの革も色落ちはほとんどなく、

個性が楽しめる革たちです。

 

2枚と同じには染められませんから、

正真正銘、世界でたった一枚の

あなただけの革。

 

 

こうした個性的な革を染めるための

素材革には、2種類あります。

 

1.染めのために作られた生地革を

最初から染めるもの(通常の方法)

2.良い革で、ハイブランドなどのために

作った特別色を、黒に染め直すもの

 

下のお写真のオーストリッチは

見事な毛穴の大きさと盛り上がりですが、

これほどの革は、国内ではここ10年ほど

ほとんど見ることができませんでした。

 

 

しかし南アフリカなら、

最上級の革が集まります。

なぜなら彼らは

ハイブランドの革を作っているからです。

 

当店では

そういう上級の革が、入手できます。

 

ただし、2.の作り方になって、

ハイブランドとの契約に抵触しないよう

革の色は、黒だけになります。

 

ツブのはっきりした

黒の高級オーストリッチが欲しい方は、

ぜひお訪ねください。

 

牛革はそろそろ卒業、という方も

少しずつ出てきました。

 

そういう方たちが取り寄せした革で、

小物を作れるくらいの

革があることがあります。

それについても

気になる革があれば、お尋ねください。

ハッとするような持ち物が作れます。

 


ポロサスでお作りした

ファスナー長財布は、

びっくりするほど

たくさんのカードが入る長財布。

 

このカード入れの方法は

先日いただいた女性の方からの注文品を

踏襲しています。

 

 

カード入れはいろいろ作りましたが、

やはりこの方法が一番。

たくさん入って、厚みが抑えられます。

 

布や紙で作った

このタイプのカード入れは見かけますが、

革で作る場合

作り方が複雑になるので、

ほとんどこんな方法を使うところは

ないと思います。

 

 

外見的には

二か所のファスナーですっきりしてますが、

置き忘れ防止のために

持ち手もついていますし、

 

ファスナーを開くと、

片側にはアッというような小銭入れも

ついています。

 

 

きちんと解説しますと、

ひとつのファスナーの中には

カードが21枚、独立して入ります。

↓このようになっています。

 

一枚一枚が飛び出すような感覚で、

カードに指をかけやすく、

取り出しやすいのが、特長です。

 

この画面の上で

カード一枚を取り出すシミュレーションを

してみてください。

リアルにお判りいただけますね?

 

 

このカード入れだけを

持ち歩いても良いと思うくらいの

できるカード入れです。

 

21枚のカード入れには

一枚の大きなポケットもついてますから、

なかなか使い出のあるカード入れです。

 

 

もう一つのファスナーの中には、

100万円の束がひとつと

がばっと開く小銭入れがあります。

 

小銭入れは↓のように

開いた瞬間に

中身が全部見えるスッキリさ。

 

この二つ目の札&小銭入れは

技術的に難しく、

きれいに開かせるのが大変でした。

 

小銭入れが90度開くおかげで

開きすぎて

小銭を落とす心配もありません。

 

 

便利な道具というのは、

使っている人からストレスを取り除き、

心の健康を取り戻してくれます。

 

何かご不便があったら

いつでもご相談ください。

 


きれいなお写真を送ってくださった、

カメラが趣味のクライアント。

 

お財布をご注文いただいてから

引き続いて小物のご注文を

何点もいただいております。

 

 

今回のご注文は、ストラップ。

スポーツ時の

シェイカー持ち運びのためのもの。

毎日お使いになるということで、

ルバルの3色でご注文いただきました。

 

毎日使うとなると

気分を変えたいことも出てきます。

そんな時、身体に合ったものが

何本もあれば、ずっと楽しめます。

 

 

左からグリーン、ワイン、ネイビー。

糸の色も金具の色も

それぞれ革のイメージに合わせて

お選びしました。

どれもが全く違うイメージで、

これならたくさん楽しめます。

 

ステキなお写真を

ありがとうございます。

同時に

ご感想もいただいておりますので、

ご紹介させていただきます。

 

 

************

新しい使い方を発見しました。

今朝、散歩がてら

ドトールで買ったんですけど、

あえてシェイカーにはつけず、

手提げバックをそのままも吊るしました。

写真撮影に集中できて凄く良かったです。

 

 

三色あるので、

これからもっと使いこなすのが楽しみです

カメラのストラップの方は

丸いリングなので、

付けるのに手こずるんですけど、

この皮のベルトはつけ外しも楽です。

有難うございました。

************

 

こちらこそありがとうございます。

 


話題のテレビ朝日ドラマ

「M 愛すべき人がいて」のために

眼帯をお作りしました。

 

 

こんなにも

眼帯着用の田中みな実さんが

話題になるとは

思ってなかったので、

 

4日(日)の最終回に合わせて

イベントをします。

 

 

インスタに眼帯着用の顔出しOKの方、

明日から、ぜひご来店ください。

男女問わず、お待ちしております。

 

この眼帯と似ている、とウワサの

「博多通りもん」8個入りを1箱

プレゼント(9名様)!

↑東京には売ってません。

 

 

通りがかりでも良いですし、

用事の途中でも、ぜひどうぞ!

お待ちしてます。

 

もしできたら、

おいでになる前にお電話くださいね。

 


今日ご紹介するのは

一点もので作ったリュック

 

手ぶらで歩けて 身体も楽をでき、

おしゃれも楽しめる

一石二鳥のリュックです。

 

当店からのご提案品として

作った、すばらしいお品です。

 

 

たまたま仕入れた山吹色が

良い感じにおしゃれな革があり、

大人のリュックを

ご提案したく思いました。

 

元々 25年ほど前に

デザインしたものを

もう一度再現したのですが、

それだけ長い時間が経っても

特に古い感じがしないのが、不思議です。

 

案外、どんな服装にもマッチすることも

不思議です。

おまけに軽いですよ!

 

 

古びないデザイン

=エバーグリーンのデザインは、

デザイナーが目指す理想です。

 

お店をやってますと

いろいろな人がやってきます。

その中で、ブランド品について

たびたび聞くご意見があります。

 

 

それは

ワールドブランドのお品にも拘わらず、

流行の柄や流行の形のものは

2年ほど経つと陳腐に感じる方が多い、

ということ。

 

昔のワールドブランドのお品は

長く使えて

飽きが来ないものでしたが、

ブランドの中には

これでもか、とばかりに

派手に流行を作り出してきた所もあって、

そんな意見がちらほら聞かれます。

 

「だから革で作って、

ついでに使いやすくしたい。」

お気持ちはわかります。

だってデザインはステキですもの。

 

 

また、大人の方になってきますと、

「結局ね、ブランド品は

毎日ざくざく使うようには

作ってないんです。

どれをとっても

使いやすかった試しがない。

だから

自分の使いやすいように

オーダーするんです。」

 

ブランド品を卒業して、

ほんとうに自分の役に立つもの、

身体が楽できて 嬉しくなるもの、

がわかるようになると

来てくださいます。

 

 

話が脱線してしまいましたが、

このリュックの切り替えは

荷物の容量を増やすためのライン。

 

そして、頭の丸さは

背中に収まりやすくするための

丸さです。

 

何十回も申し上げますが、

「デザインには意味がある」です。

 

脆弱な、

デザインのためのデザインではなく、

そこに至る必然性があるからこそ

きれいにキマった形になります。

 

そうした意味あるデザインからしか

生まれないのが、エバーグリーンです。

 


長いお付き合いのクライアントは、

スマホを変えるたび

ケースをご注文くださいます。

 

と言っても

一台を長く使ってくださるので、

前回のケースからは4年経っていますし、

今回で3台目です。

 

 

「このケースを使うと

電話が掛けやすいし、

画面に出てくるお知らせも

人に見られなくて済むので、

仕事で使うのにすごくいいんですよ。

 

一回使ってしまうと、

なかなか他のものは使えない。」

 

 

会社をリタイアしても

まだまだ現役のクライアントは、

交通機関のカードや定期を

2枚お持ちです。

 

一枚は定期なので、

見せる必要があるとのことで、

外側にポケットをお付けしています。

普通の交通機関カードは

内側に。

 

タテ型ですっきりしているから、

どのカードもきれいに収まります。

 

 

フタを向こう側へ折りたたむことで

本体とフタの間に空間ができ、

スマホを快適に持つことができるので、

電話することが楽になるそうです。

 

写真を撮る時も

同じようにフタを向こう側へ折りたたむ。

さっと撮れます。

 

しかも、ふたつが同じ動作なので、

革もなじみが早く、

すぐに使いやすくなります。

 

「マイ道具」は人によって違いますが、

いつでも安定して使えるものがあれば

愛着持って長く使うことができます。

いつもありがとうございます。

 


イタリア製の新作牛革の、

すばらしい型押しを使って

お作りしたファスナー長財布を

ご紹介します。

 

これから長財布を持つにあたって、

特別なものを持ちたい、と

ご来店くださったクライアント。

 

体格の立派な方で、

大き目の長財布をご希望だったので

お似合いになりそうなこの革を

お薦めしました。

 

 

今回の型押しは 今までにない

深い型押しの上、

モアレのようなデザインを

編み込みにした模様になっています。

 

深い型押しですから、

加工は難しく、気を付ける点が

たくさんあります。

 

でもデザイナーはこれを見た瞬間、

「うわっ!」と胸が高鳴ったそうです。

 

 

「これほどワクワクする革は

めったにないから、ゾクゾクした。」

というのが

最初に感じた思いだそうです。

 

イタリアでは、国を挙げて

牛革素材に新しい加工を試みています。

 

彼らがおもしろいのは、

どんなにステキに出来上がっても、

どの革も

製作するのはたった1シーズン、だけ。

 

この革は、この1シーズンのために

1年かかってデザインされ、

加工されているのです。

 

 

日本における革販売では、

いつでも提供できる「定番」が

要求されますが、

 

彼らの本質はそこにはなく、

つねに未来に向けて

どんどん新しいものを作っていく

クリエイティビティにあります。

 

だからデザイナーは、

必ず最先端の革を入荷してくれる

その革販売店へ

足しげく通うわけです。

 

 

イタリアでは、春夏と秋冬、という

2シーズンの新作展開ですが、

いつでもワクワクする革があるとは

限りません。

 

デザイナーは

もう何年もその店に詣でていますが、

ここまでのものには

まだ2,3度ほどしか当たっていません。

 

まったく欲しいものが無かった年も

皆無ではありません。

デザイン人の心は

イタリア製だから、ということだけで

動くわけではありませんから。

 

 

今回のこの革と

以前ご紹介した茶系の革、

それからもう2種類は、

「今年は当たり年だったわ。」

というくらい

ステキな革たちです。

 

ご注文いただいて

いままでにご紹介したのは

ごく一部なので、おいおい

これからまたご紹介していきます。

 

 

今回の中でも

この革のすばらしさには、

見れば見るほどドキドキします。

 

それがまた、

お仕立てすると、尚更良い。

 

男性クライアントの中には、

「こんな革を見せられたら…

お任せしますので、

日々持って歩けるショルダーバッグを

作ってください。」と

即座にお申込みくださった方も

いらっしゃるくらいです。

 

 

このお財布の形に合わせて、

表と裏の革の表情を考えながら

贅沢なカットを施したパーツは、

パーフェクトなカッコよさ!

 

表から見ても

裏から見ても

まったく違う表情で美しいのです。

 

出来上がった時に

他のご来店者がご覧になったのですが、

「いや~、これはすごい!

カッコいいけど、高そう~。」と

誰もが称賛してくれました。

 

そういった道具をお持ちになる

このご注文者は、きっと今頃

満足してくださっているに

違いありません。

 

こういう革は

ほんとにご縁なのだな、と

あらためて感じます。

 


毎年一点ずつ

身の回りで必要なものを

ご注文くださるクライアント。

 

今回は

今までお作りしたバッグとは

また違うサイズでのご注文です。

 

 

そして、お写真からわかる通り

気持ちが緩むような猫のパッチを付けた

外ポケットをお付けしました。

 

毎回毎回このクライアントは

ご自分で絵を描いてくださり、

欲しい形の表現をしてくださいます。

だからイメージが

どんどん伝わってきます。

 

 

そこから仕様に関係ないところで、

当店がご提案をしていきます。

猫のパッチワークの作り方が、それ!

 

最初に描いていただいた絵だと

単なるパッチワークでしたが、

動きがある方がより楽しいので、

ポケットの上に猫の手をのせて

立体的になるよう、配しました。

 

 

こういった意匠のことでは

ご注文者に確認を取ってから

お進めします。

 

今回このポケットは使わない

と伺っていましたので、ご依頼通り

単なるパッチワークにしようと

思っていたのですが、

より遊びのあるご提案をしました。

 

それは、「持っている時

表情を緩ませるものが欲しい。」

とおっしゃったからです。

お聞き入れてくださって、

ありがとうございます。

 

 

革は、ダークグリーンを

ご希望いただいたため、

ゴート(山羊)をお薦めしました。

 

小さな革見本でお見せしましたら、

「この色です!」というお返事だったので

この革に決定しました。

 

欲しい革のお色が、もし牛革になければ

このように他の素材でも

お探しすることができますので、

とりあえずは何でもリクエストください。

 

 

シンプルなバッグに見えますが、

今回のこのバッグには

見た目から想像できないような

ポケットが、たくさん付いています。

 

それはまず、

後ろ外面にお付けした

本体と同じ大きさのあるポケットと、

 

正面の持ち手付け根の間にお付けした

定期入れ用の浅めのポケット。

 

 

残念なことに

写真を撮る者がそれを知らずに撮ったため

その2枚のお写真はありませんが、

 

かなり凝った作りのポケットを

ふたつもお付けしたにもかかわらず、

外目からはシンプルに見えるうえ、

軽くお作りしています。

 

また、持ち手の付け根につけた

Dカンは、クライアントが

使うことがあるためにお付けしましたが、

 

こういった機能を、

すっきりと見えるように

デザインしてお付けすることにも、

センスと技術が要ります。

正直これは、大変でした。

 

結果的には

当初の予定と違うものになりましたが、

すっきりと、

無駄のないデザインになったと思います。

 

こういうことが

本来の「デザインが使われる場」で、

「デザインの意味」となります。

 

 

また、こういった

凝った仕様のバッグに対して、

中が見えないように

ファスナーをお付けするのも、

簡単そうに見えて、大変な技術です。

 

どんなご注文者が

どんなリクエストをお出しになるのか…

毎回わからないことに対して

お応えするには、

たくさんの経験と

それに見合う製作技術が必要です。

 

 

このバッグは、内ポケットにも

技術が満載されています。

 

どのポケットにも

入れるものがすべて決まっているので、

どれくらいのゆとりがあれば

使いやすいのか、

などもすべて考えたうえで

お作りしています。

 

もちろん、どんなレイアウトにするかも

たいていお任せされます。

これは、相談時に

パッと案をお出しして、図を描き、

了解をいただきます。

 

当店なら、相談時間も短く済みますので、

話が早く進んで、疲れません。

 

 

こういう感覚的な内容のご指定では、

毎回考えながら製作を進めています。

 

遠方のクライアントなので

ご注文時以外

お目にかかることはありませんが、

お届けして喜んでいただけるのが

嬉しいことです。

 

今回はコロナ騒動で

大変な時期でしたから、

いつも以上に喜んでいただけました。

ありがとうございました。

 


本のサイズにもいろいろと

種類があります。

文庫本、新書版、ハードカバー、

聖書…

 

文庫本や聖書の中にはまた、

それぞれの違う大きさが存在します。

 

 

こんな無駄とも思える知識ですが、

革のオーダー店においては

ひどく有益な知識となります。

 

なぜなら、クライアントはたいてい

ぴったりサイズをご希望になるからです。

 

それで当店のカバーには、

文庫カバーのサイズまで

xxサイズ、と入れることがあるのです。

 

もう売れたお品ですが

この文庫本カバーは、

ハヤカワのepiというサイズも入ることが

書いてあります。

 

 

そんなわけで今日の本のサイズも、

このサイズはこれ一種類だけ、

というハヤカワミステリ。

黄色い紙の端だけで

この本とわかります。

 

厚みはいろいろありますから、

変更できるようにしています。

 

 

一枚革でお作りすると、

手にあたる所もなく

気持ちよくお使いいただけるのが命。

 

しかも当店の革なら、

使えば使うほど手に馴染んできます。

 

 

紙の本を読む方は少なくなりましたが、

まだまだお出でです。

この方は、栞までご希望でした。

 

 

こんな感じです。

自分の好きなものを

好きな感じで持てるのは、

とても幸せなこと。

 

「こんなものがあったら…」

と思ったら、

ぜひお訪ねください。

 


この縦長のパスケースは

イギリスの方へのプレゼントです。

 

イギリスでは

定期のようなものを購入すると、

この形のビニールの定期入れが

もらえるそうです。

 

 

ご注文者のお友達が

その定期入れをいたく気に入って、

10年以上も使っているとのこと。

 

それで

「今度会う時には

その定期入れと同じものを

プレゼントしよう。」と

お思いになった、とか。

ステキな思い付きです!

 

 

ネットでお調べいただき

当店へおいでくださったのですが、

クライアントはデザイナーなので

革のお色、

糸のお色をお選びになって

お友達に似合うものになさいました。

 

パスケースと言っても

実際カードがたくさん入っていたそうで、

カード入れとして

お使いだったようです。

 

 

時間が経ったものは

素材が何であっても伸びていますから、

同じくらい最初から入るモノを

お作りするのは、ほんとに大変なことです。

 

今回、小さいお品なんですが、

珍しくひとつ目の出来が良くなかったため

作り直す、という結果になりました。

 

 

いえいえ、小さいお品だから、

より難しく、、、

そのようなことになったのです。

 

もちろんご注文者にお渡しする前に、

デザイナーが確認して、決めたことです。

容量は問題なかったのですが、

ちょっと美しくできていなかった…

 

 

お金をいただいてお作りする

オーダー品製作は、

製作者にとって厳しい世界です。

 

それで、

そういうひとつ目でよろしければ

格安でお分けしますので、

ご興味ある方はお知らせくださいね。

 

普通の方には、

どこが不出来なのかは

ほとんどわからないと思います。

キャッシュレスにはピッタリの、

コンパクトなカード入れです。

 


遥か昔、おそらく

25年ほど前ですが、

オーダーでお作りした定番二つ折り財布の

メンテナンスをしました。

 

最初の4枚がメンテナンス前、

後の3枚がメンテナンス後です。

 

ここまで長くお持ちいただくと

持ち主もデザイナーも

何年経ったかわからなくなっているのに、

 

どうして「おそらく」と付いても、

25年ほど前という想像がつくかが

おもしろいところです。

 

じつは、そういう想像の背後には

当店のモノづくりの歴史があります。

 

 

40年前、下北沢でお店を出発させた時は

製作者が男性ばかりで

みな すごく若かったですから、

今でも趨勢である革の製作方法、

ごく普通の革の使い方をしていました。

 

厚手の革を

少し太めの糸で縫って仕立てる。

 

裏地はもちろんナシ!

 

この二つ折り札入れの小銭入れには

裏地をお付けしていませんから、

これは25年ほど前の作り方なのです。

 

今はほとんどすべてのパーツに

革の裏地をお付けしています。

ある程度年齢が行くと、

裏地のないお品は

持つ気がしなくなるからです。

 

しかし30年ほど前は、

もっと厚手で、もっと武骨な感じでしたから、

それから派生した25年ほど前の作り、

ということになります。

 

 

これが若い人にとって、

またその時代としては

自然な革製品の在り方で、

作り方も簡単なものですから、

そういう作り方をしていました。

 

今でもそういう作り方をしている人が

たくさんいますから、

「基本の作り方」と言えるでしょう。

 

それが

女性デザイナーが製作に加わることで、

デザインも製作方法も

どんどん変わっていきました。

 

当時デザイナーは

ジーンズを一本も持ってなくて、

バブル期の服装とはちょっと違う

イタリアの服を着ていました。

 

お店を始めた頃のバブル期のものとは

違ったファッションでしたから、

「こんなものを持ちたい」という希望も

変わっていて、

それに従ってデザインをしていました。

 

 

現在ウェブショップで

お出ししているデザインは、

そのデザイナーがずっとご提案しています。

 

品揃えの中には、

お店の開店以来ずっと

作り続けているものもあれば、

30年前のものもあり、

25年、20年のものもありますし、

つい半年前のものもあります。

 

どれでも持っていると、

褒められることが多いと思います。

 

 

デザイナーは25年ほど前から、

「身体が楽をできるよう、軽い革製品を」

というスローガンの下に

新しい製作方法も模索してきました。

 

そして、品よく個性的で、

年を経ても古びないデザインを

目指してきました。

 

現在ウェブショップにあるものは、

そうしたものの集大成です。

身体は楽に、

気持ちはアップするよう!

 

 

ひとりひとりのクライアントに対しては

(残念ながら人手不足のため)、

普通の物品販売店がするような

手厚い顧客管理はできませんが、

 

その時その時のリクエストには

確実に、最高と思える内容をご提案し、

最高のお品をご提供しています。

 

これを聞くと

大げさと感じる方もお出でかもしれませんが、

一点一点、命を懸けて作っています。

 

 

もう10年ほど前から

新しい製法は確立していますが、

確立しているようでいて、

製作するものがひとつひとつ

目的も形もご希望もまったく違うので、

 

結局は毎回毎回

製作セオリーのないものを

苦心しながらお作りしています。

 

それができるのは、

「何を目的とするか?」

これをクライアントから伺って

抽象的なものから具体的な形へと

向かわせる作業があるからです。

 

このご相談は

かなり知的な二者の合同作業です。

 

 

何かをお作りした後、

再度お目にかかるのは20年後

という方も少なくありません。

 

今回の25年以上経った革製品は、

メンテナンスしたことで

また生き返りました。

 

これから何年お使いいただくでしょう?

次にこのお財布にお目にかかる時には

お店のメンバーが

変わっているかもしれません。

 

個人技術の集まりである当店は、

一瞬一瞬を誠実に生きています。

 

みなさまが手にするお品には、

私どもの最高の技術が使われています。

 


お色違いでご注文いただいた

スマホケースをご紹介します。

 

営業で毎日使うものなので、

一度にふたつ

ご注文いただきました。

 

これにはスマホと定期入れ、

その他小物を一緒に入れ、

機動性を出す、という目的です。

 

 

ふたつ頼んでいただき、

それが色違いであれば、それぞれの

経年変化をお楽しみいただけることが

まず、楽しみとして挙げられますが、

 

もっと実際的には、

ひとつひとつが長保ちします。

 

 

当店がキーケースと小銭入れを

もっとも厚手の革でしっかり作る理由と、

同じ感覚です。

 

毎日使うもので 小物は

特に、頻繁に手で触る関係上、

革が早く柔らかくなっていきます。

 

 

当店のすっぴんお肌の革には

手で触ることが

そのままお手入れに繋がりますが、

良く触る部分は、消耗が早くなります。

 

その消耗を遅くするために、

小物でハードに使う定番では

革の厚みを厚くしています。

 

 

革製品を長保ちさせるには、

いくつか心がけて欲しいことがあります。

かばんなど

まず一番は、水にあてないこと。

端的に言うと、鞄などは

雨の日に持たないことをお勧めします。

 

革が経年変化して

あめ色の被膜ができるまでは、

注意してください。

 

雨に当たったら、なるべく早く

ふき取ってあげてください。

 

 

最近では突然の雨もありますから、

そんな恐れがある時には

雨避けのスプレーを使うことも良いでしょう。

 

当店でお薦めしているのは

コロニル社のプロテクトスプレー

こちらは、まず から拭きしてから

スプレー、の順番で使います。

 

このスプレーなら、

雨から革を護る成分が

毛穴から革全体に浸透していきますから、

使用後のふき取りの必要がありません。

 

ただし、革の色の経年変化は

少なくなっていきます。

ツヤはきれいに出ますが。

 

 

次にお薦めなのは

コロンブス社のアメダスです。

これは、革の表面に

シリコン膜を作るタイプなので、

効果は一回一回です。

 

ですから、から拭き→スプレー

→その日が終わったらから拭き、

を毎回やっていただけると良いです。

 

こちらは一回一回の被膜効果なので、

落としてしまえば

経年変化になんの影響もありません。

 

 

良い機会なので、

「革の汚れ落とし」についてお書きします。

 

「クリーナー」と名の付くものは

革につけてしまった汚れを取るのではなく、

革の上に載せている何らかの

保護クリームなどを取り除く、成分です。

 

基本的にヨーロッパでの

革製品のお手入れに対する考え方は、

使う前にお手入れ(保護クリームなど)

→一定期間たったらクリーナーでそれを落とし

→また保護クリームなどのお手入れする、

と、こんな感じです。

 

イメージでいうと、

女性のファンデーションでしょうか。

毎日ではなく、

ひと月かふた月に一度付けるファンデーション。

だから塗り替える時には、

クレンジングを使います。

 

革のお手入れは、

それぞれの革に対して千差万別。

 

でも共通するのは、最初の時期の雨は大敵

ということ。

この事実をシンプルにお受け取りいただき、

シンプルにご対応いただけたら嬉しいです。

 


最近人気のダレスバッグで、

小さいサイズのセカンドバッグタイプを

ご紹介します。

 

遠方からお訪ねくださった

クライアントからは、種々の

ハードルの高いご希望をいただきました。

 

 

なぜ今「ダレスバッグ」なのか…

少し考えてみますと、

ご注文者の要求がいくつかの点に

絞られてきます。

 

・ガバっと開いて

中がひと目で見渡せて、

モノの取り出しがしやすい

・確実に自立する

・ジャケットに似合う

 

 

今回はまず、

取っ手の大きさにご注目ください。

お作りしたのは

サイズ的にはセカンドバッグですから、

 

持ち手の比率が、かなり大きめなことに

気づいていただけると思います。

 

もちろんこういった小さいサイズでは、

特別注文で金具を作ってもらいます。

 

 

この口金金具ですが、

昔は尺一サイズ、33センチから始まる

3センチ刻みの定番品がありましたが、

 

今では35センチ、40センチ、と

5センチ刻みの2種類だけとなっています。

 

こんなところからも

少しずつ金具づくりの世界も

変わっていることがわかります。

 

今では40代の金具職人もいるのですが、

今回の金具のような

定番品ではない特注品を作るのは、

80歳になんなんとするベテラン職人です。

 

ダレスバッグを

市販であまり見なくなってからも、

量産品の注文は

少ないけれどコンスタントにあるようです。

 

 

特注の金具を注文するにあたっては、

こちらが選んだ留め金具や

ストラップ用金具を付けるために

それぞれの穴の位置を指定しますから、

 

この指定の仕方にも、

我々プロの技が使われています。

 

行き違いがないよう

きちんと指示することができなければ、

鞄づくりはできません。

 

プロが簡単そうにやっている仕事には

他のジャンルのプロの要素も

必要とされます。

 

 

一時期、この金具職人にも

後継ぎがいない状態が続いていて、

この材料がなければ製作の出来ない私たちは

やきもきしたものです。

 

前回ご紹介した、ラウンド形の口金金具は

手の感覚で曲げて行くということで、

金具の製作には

かなりのお時間をいただきました。

 

 

つい最近仕上がった

荷物の多い弁護士さんのご注文では、

金具の幅を広くして

金具そのものの厚みも少し厚いもので

お願いしました。

 

今回のサイズであれば、

細めで、厚みもそれほどない金具を

作ってもらっています。

 

 

そんな細かい部分まで指定するのは、

とにかく

なるべく軽くしたいから、です。

 

以前もお書きしましたが、

オール革製の鞄を軽くするには

あそこで3g、ここで4g、

という気の遠くなるような作業を

重ねて行くことでしか

実現できません。

 

 

今回は、この小さな金具が出来るまでに

お時間がかかったこともあって、

途中でお電話をいただきました。

 

「いろいろ細かいこと言ったけど、

ちゃんとわかってもらえましたかねえ…

今日は、じつはひとつお願いがあって、

電話してます。」

 

出来上がるまでが待ち遠しく、

きっとご心配いただいていたのでしょう。

 

 

最後のリクエストは、

鞄の外側にイニシャルを入れて欲しい

という内容でした。

 

リクエストにお応えして、

ひとつの外ポケットのフタの素材を

スムーズ素材に変えて、

イニシャルをお入れしました。

 

納品は宅配便でのお届けでしたが、

その後、ご連絡はいただいておりません。

 

 

「便りがないのは元気な証拠」で、

何かあればすぐにお電話くださる方ですから、

それぞれのポケットに入れる持ち物は

きっとみんな、うまく入ったのだと思います。

軽くもできました!

 

そのように注文したのだから

ちゃんとできるのは当たり前!

とお思いの方は多いと思いますが、

 

こんな繊細な仕事ができるのは

世界中探しても、当店だけです。

ありがとうございました。

 


バーティという定番札入れは、

初めて見る方からは賛否両論です。

 

それは、お札が三分の一以上見える

収納の仕方だから。

 

おもしろいことに

風水をやる方からは、

「この札入れは

風水的に最適ですね。」と

よく言われます。

 

 

その理由は

お札に印刷してある数字が見えること、

それから顔(目)も外に出ていること、

とのことでした。

おもしろいですね。

 

それから

他の風水の方から言われたのが、

札は種類別に収納するのがいい

ということ。

もちろん折らないことは当然、です。

 

 

今回のご注文者から

そのお話は特に出ませんでしたが、

 

今回のこのバーティの変更は、

3種類のお札を

それぞれ分けて収納することでした。

 

お写真を見ていただくと、

そのお考えがわかることと思います。

 

 

現在のご自分の持ち物に

不満がある方は、

どんな風に変えたいと思っていますか?

 

生活を快適にするための

オーダーメイドでは、

まずそこを考えてみてください。

 

 

今回のご注文者の

ふたつ目のこだわりは、革素材。

オールコードバンで製作しました。

 

快適なだけでなく、

使ってみたい革素材で持つことで、

愉しみと満足感を

味わっていただくことができます。

ありがとうございました。

 


身分証にはさまざまなものがあり、

それぞれサイズが違います。

 

今回お作りしたのは

そんな特殊サイズの身分証を入れる

身分証入れ。

 

 

船舶や飛行機を操縦する方などの

ライセンス用カバー、

目の悪い方、手の悪い方など

何かしら不自由のある方が

ストレスなく使うためのケース、

特殊なご職業のための

特殊なご希望用途のカバーなど、

 

 

普通のカバーやケースには入らない、

使えない、というようなものを

オーダーしていただいてます。

 

入れる書類によって

大きさが違うだけでなく、

一緒に持つもの、

それをどう使うかまで、

すべてが種類によって違いますから、

これはどこにもないなあ…

というものばかり。

 

 

当店のケース・カバーでしたら、

・軽く

・手触りよく

・長持ちして

・用途に合った仕様にできます。

 

今回のカバーには、

鞄へ付けたり

ベルトに付けたりすることのできる

Dカンをお付けしています。

 

 

個人個人の使い方に合わせて

お作りするフルオーダーメイドなら、

あなたに

ストレスフリーの道具を提供できます。

 


変わった札ばさみのご注文品を

ご紹介しましょう。

 

札と小銭入れを取り出す時、

それぞれの独立した面から

それだけを取り出すことが出来ます。

 

 

こっちの面を見ると、

ホックがついていますから

小銭入れとわかります。

 

どんな小銭入れかというと…

箱型の変形になっていて、

キーを一緒に収納することが出来ます。

 

 

まさにフルオーダー品ならではの

カスタマイズです。

 

小銭入れの中に、

キー2本がぴっちりと入る

ふたつのポケットを

リクエストいただきました。

 

 

小銭の中に紛れないポケットなので、

ストレスなく

鍵を取り出すことが出来ます。

 

 

横から見た姿も変わっています。

ふたつのパーツが一体化していますが、

まだまだ、ちょっと齟齬がある感じ。

 

これに革製ならではの変化が起きて、

柔らかくなって馴染むことで、

将来的にはぴったりとした一体化に

変化していきます。

 

そうなったらもう、

一時たりとも

手放すことは出来ません。

 

 

革製品の良さは、

使い込むことで

自分の身体の一部になること。

 

徐々に自分が乗りこなす

じゃじゃ馬慣らし、のような

感じでしょうか。

 

最近では

こういったタイプでは、

キズが治って行ったり、

ほんとに馴染んでいく革が

少なくなりました。

 

それがどういう意味かよくわからない

という方は、

当店の革でお試しいただき、

感覚のスタンダードを作っていただきたいと

思っています。

 


「これがとても使いやすいんです。

だから革でもっときちんとしたものに

していただきたい。」

 

男性クライアントから

多くリクエストいただく内容の、

フルオーダーメイドです。

 

 

お持ちくださったのは布製で、

布だからこその作り方をしています。

 

製作方法と形、容量は、

切っても切れない仲ですから、

これもどうやって実現させるか

悩ましいご注文でした。

 

 

結局今回は、

布と同じ作りをすることにしました。

 

革だと多少の無理がありますが、

細かい細工を重ねて行くことで

何とかクリアできそうだと、

相談の結果が出ました。

 

 

現物があるから、

同じものなら

すぐに作ることが出来るだろう

と思う方は少なくないと思いますが、

 

素材が違うと

素材の性質が違うので、実際には

なかなかそういうことになりません。

 

 

今回の鞄は

ボディバッグとしても使えますし、

クラッチバッグとしても

きれいにお持ちいただくことが出来ます。

 

 

小さめに見えますが

A4サイズも入りますし、

外ポケットもファスナーと

サクッとポケットのふたつがあり、

かなり使いやすいタイプです。

 

 

こうした機能満載の鞄は

本来ナイロンや布に向いた作りです。

 

それは、重なるパーツが

たくさんあるからです。

 

市販の革バッグに

シンプルな作りのものが多いのは、

なるべくパーツが重ならないように

気を付けて

製作企画がなされているからです。

 

 

革という素材の特長を

ストレートに生かそうとしたら、

もっとシンプルな形が

向いています。

 

しかし、革バッグには

他の雑材にはない「格」があります。

 

だから当店では、

みなさまがご希望くださる内容に

一番近い形で

お作りしようと努力をするのです。

 

このたびのご注文、

ありがとうございました。

 


外側から見ると

手帳カバーのように見えるこのお品は、

二つ折り財布。

 

ちょっと変わったサイズで、

お財布を開くと

一部リザードの革を使っています。

 

 

元々お使いの財布と同じに

お作りしていますが、

クライアントご自身にとって

最高に使いやすいこの財布は、

親しい方からのプレゼント!

 

 

ざっくばらんな間柄ですと、

こんな風に

プレゼントする方、受け取る方が

一緒にご来店し、

受け取る方の欲しいものについて

お話しいただき、

 

直接、こだわりの点を

お聞きすることが出来ます。

 

 

 

その結果がフランスブルーのリザード。

全体は黒が落ち着くとのことですが、

一部こうすることで、

ここを見るたび

きっと当店でご相談なさった時間を

思い出してくださることでしょう。

 

 

最近では

とにかくコンパクトな財布ばかりが

取り上げられている気がしますが、

 

これまでのような

カード、小銭も一緒に入るものを

お持ちになる方も、

まだまだたくさんお出でです。

 

 

どちらであっても良いですが、

自分の気に入ったものを

毎日使うことができるのは、

とても幸せと思います。

 

ましてそれがプレゼントだったら…

長持ちする革製品は、

毎日身近に幸せを感じられる

すばらしいプレゼントと思います。

ありがとうございました。