「とにかくこれが使いやすくて…

革を使って

良質なものを作っていただきたいです。」

 

お持ち込みいただいたのは

かなりお使いになって

柔らかくなりきった

ナイロン地のトートバッグ。

 

 

「革でお作りすると

最初はもっと硬めになりますが、

それでも良いでしょうか?

 

革は後から柔らかくなって行きます。」

 

 

「はい。とにかく革が良いです。

今の素材では高級感がないですから。」

 

革素材が人気なのは

圧倒的にこういう理由が多いからだと

思います。

 

 

道具としてどうあって欲しいか、も

確かに大切ですが、

使っている自分が

どのように見えるか、も

仕事の上では大切な要素。

 

対人でない仕事であれば

関係ないかもしれませんが。

 

 

革の良いところは

もうひとつあって、

 

それは、五感に響き

心地よく感じられること、です。

 

 

バッグの底には底鋲を付けましたから、

これによって

形も定まりやすくなりますし、

 

床へ置いた時なども

直接床に付くことなく、

お持ちいただけます。

 

 

このバッグ、

外ポケットに細かい細工がしてあり、

ファスナーで閉めた本体を

開くことなく、

出したい小物を

ぱっと出すことが出来るのも

魅力です。

 

 

バッグをオーダーする場合、

ぜひ今まで使った履歴から

シミュレーションしてみてください。

 

特に好きでもないのに

出番多いバッグや、

何となくよく持つバッグは、

あなたの生活に合っている、ということ。

 

 

そんな事実から

ご自分の生活を眺めることで、

あれ?と思うような

癖を発見したり、もあります。

 

 

バッグのオーダーメイドが

ご自分の生活を知る機会になることも、

予想だにしなかった

ご注文を楽しめる要素。

 

知的に楽しむ。

夢の実現に楽しむ。

これが当店のオーダーメイドです。

 


コンパクトサイズの財布は

ただいま大人気ですが、

 

流行に左右されなくて

きちんとした、

でも個性的でカッコいい長財布を

欲しいと思う方もいらっしゃいます。

 

 

本日ご紹介する長財布は、

イタリア製

クロコダイル柄型押しでお作りした

カッコ良くって、ワイルドなタイプ。

 

おしゃれの本場イタリアで作られた

このクロコダイル柄の型押しは、

ブラックカラーのベースに

型押しの凹部分だけ

ブルーの染料が入れられています。

 

 

誰もが「カッコいい」と思う長財布には

もうひとつ特徴があって、

それがこの長財布を

揺るがぬカッコよさにしています。

 

それは、斑柄の取り方。

 

当たり前のように

腹柄の中央を中心にしたものでなく、

細かいわき腹の柄から

中央の腹側の大きい柄へ向かった

個性的な取り方にしました。

 

アシンメトリーの柄の流れが

ちょうどいいバランスだと思います。

 

 

また、内側のパーツを一か所だけ

外側と同じ柄にすることでさらに、

そのイメージがアップします。

 

お持ちになる方が

デザインにどんな指向性を持つか、で

当店では

クライアントにお勧めする内容を

変えています。

 

これが洋服製作に使われる

「オートクチュール」という言葉を

当店が使う理由です。

 

「使い勝手&美しさ」を求めて、

今日もクライアントとお会いしています。

 


マネークリップも

定期的にご注文いただく

お財布の一種類です。

 

定番マネークリップのように

外側にポケットのないタイプで、

なるべく小さく、なるべく薄く、

というご注文が多いように思います。

 

 

このたびご紹介するお品には

外ポケットがあります。

 

これが今回

他のどれとも違っているご注文内容。

 

しかも切れ込み式カード入れなので、

シンプルに見えて

製作としてはテクニックのいるタイプ。

 

 

外側から見て

シンプルできれいに見えても、

機能が充実しているご注文品は

みなさまが想像する以上に

実現することが難しいご注文です。

 

今回の外側のカード入れが、そのひとつ。

 

内側にはカード入れ三段が付いていますから、

どうやって薄く作るかが

問題になって来ます。

 

 

どんな難問も

解決する秘訣は、

「情熱」と「深く考えること」。

 

製作技術さえあれば

どんなオーダー品もできる、と

もし思っていらっしゃる方がおいででしたら、

それはひどい間違いです。

 

製作技術は

「灰色の脳細胞」に直結していて、

新しいことを考えつくからこそ

進歩するものです。

 

「考える」なくして

高等な技術の習得は、あり得ません。

 


手帳の中で最近人気なのは、

A5サイズ。

 

手帳のサイズは

大きくなったり 小さくなったり

いろいろな変遷をしてきましたが、

 

最近では小さくなることは

ほとんどなくなってきました。

それどころか、

A5より大きなものをお持ちになる方も

おいでになります。

 

 

手帳の種類では、

圧倒的にリングのない手帳が

人気がある様です。

 

手帳の世界にも

軽い、小さい、の波は広がっていて、

リング式のバインダータイプを

お使いの方は

かなり減っている気がします。

 

 

市販のシステム手帳は重いと感じますが、

当店のお品は

見た目よりずっと軽くお作りしています。

 

それは、革だけを使っていることと、

表紙の質感を

リクエストに合わせて

変えていること、をしているからです。

 

 

使っていて気持ちよいと感じる要素には

五感がすべて関係していて、

・見た目はもちろん

・におい

・手触り

なども外すことは出来ません。

 

 

それプラス

使っていっての経年変化も大切です。

 

使えば使うほど

手触りが良くなることは、

使っていてさらに気持ちよく感じます。

 

クライアントのみなさまから

「オーソドキシーの革を使うと

他の革の手触りを違って感じます。」

と言われるのは、とても嬉しいこと。

ありがとうございました。

 


「大切な友人のために

ベルトを作り直してくれませんか?」

長いお付き合いのクライアントからの

ご依頼です。

 

拝見しますと

文字通り「ぼろぼろ」の状態になって

長く使われていたメンズベルトです。

 

 

一緒にお作りした「定番メガネケース」は、

クライアントご本人のためのお品。

 

「嵩張るメガネケースはもう持ちたくなくて。

そうすると、どんなのがありますか?」

 

お薦めした人気ある定番メガネケースを、

今回お作りしました。

 

お見せしますと、

「こんな風にメガネを入れるようにすると、

こんなに小さくて

軽いメガネケースになるんですね!」

 

 

ベルトの方には

記念のコイン飾りがついています。

これは大切にしたいお気持ちがわかります。

 

ベルトに穴が開けられ、ぴっちりと

コインが入っていますから、

元のベルトから取り出すことはできません。

 

今回のお題は

「どうやって

美しくコイン飾りを移すか」です。

どうぞご覧ください。

 

 

当初、拝見した時にお答えした方法より、

ずっと美しく移すことができました。

 

当店ではつねに、

もっともっと・・・と

できうる最高の仕上がりにするよう、

デザイナーと技術者が一丸となって

試作しながら追求していきます。

 

 

定番メガネケースは、こんな具合に

メガネを収納します。

 

ケースはメガネと同じ向きに厚みを付けて

上に向かって薄くなっていきますから、

ナチュラルに小さく、薄くできる、

という理屈。

 

当店定番や製作品のすべては

「軽く、小さく、美しく」を

モットーにお作りしています。

 

それを目指してすでに20年以上。

成熟の域に達していますが、

「革製品のオーダー」という広いジャンルですと、

一回一回が真剣勝負で

新しい挑戦になり、

毎回もがきながら、楽しみながら、

お作りしています。

 


「子供がいますと、

きちんとした格好で出かける機会が

すごく増えるんです。

 

持ち物も多いので

小さいバッグでは困りますし、

きちんとした格好に見える必要もあり、

そういう場で持つのにふさわしい

いいハンドバッグが、なかなか

見つからないんです。」

 

 

親しいクライアントからのご相談を

いただきました。

 

ご結婚前から

お付き合いいただいておりますので、

ひとりのクライアントの

「人生での必要場面」について

一緒に学びながら、

話し合っていきます。

 

 

どんなデザインにするか

特にご希望がありませんでしたから、

その時お話しながら

開けやすく

ものが取り出しやすいバッグであること、

 

デザインが上品で

でもクライアントの持つ

カワイさが出るように、ということに留意し

ちょっと変わった留め具をご提案しました。

 

スケッチ画で描いたものを

気に入ってくださったので、

そのまま現実にします。

 

 

留め具の種類は

デザイナーの頭の中にたくさん入っていて、

必要に応じて

現実のデザインの中に入れ込まれます。

 

留め具は

数え切れないほど種類がありますが、

良い素材で上品なものとなると

さほど数はありません。

 

 

お子様の手を引きながら

歩くこともあるでしょう。

 

肩掛けにできるのは、必須とのこと。

 

必ずサブバッグを持つようにもなると

伺いました。

学校に出かける用事は

なかなか大変なご様子。

 

 

お作りしたバッグが

うまくお役に立てて、

少しでもお母様のストレスを少なくして

笑顔になるよう、

お手伝いができるということは

ほんとに嬉しいことです。

 

 

シンプルに見えながら

必要な容量と必要なポケットを備えることは、

簡単そうに見えて、

ひとりひとりのご希望が違うことから

量産品ではかなえることのできない

ご希望です。

 

「どんな場合に使うどんなものか」

 

何かを買う場合、

これが大切な問いかけとなります。

革製品だけのことではありません。

 

もっともストレスの少ないお買い物は

オーダー店でできると思います。

 


どこまで続けても

「こんなお財布があるんだ」

という変わったものがあります。

バッグでも何でも

ほんとに昔はバリエーションが多かったです。

 

ですからきっと

この仕事を続ける限り

こういう体験は尽きないことでしょう。

 

 

本日ご紹介する二つ折り財布は

どんな機能になっているかを、

ただただご紹介しようと思います。

 

このブログは

・使いやすいものを探している

・自分の欲しいものが市販で見つからない

・オーダーメイドを考えている

などの方々にあててお書きしています。

 

 

まだどんな形が自分に合うのか

それが見つかっていない方にとっても、

これほどバリエーションの見られる

サイトはないと思います。

 

当店がお作りするのは

一回に、一人の技術者が一点だけ、です。

どんなに日にちがかかっても、

「できた!」という時 仕上がるのは

たったの一点。

 

技術ある技術者が作るからこそ、

これだけのバリエーションを

結果としてお見せすることができます。

 

 

この二つ折り財布は

札入れ部分が二重になっている、

というご説明が

もっともわかりやすいかもしれません。

 

札入れ部分がL字に分かれていて、

それぞれの札入れ面に

カードが入るようになっています。

 

 

このようにカードを入れますと、

お財布の右側が重めになって

左右バランスが悪くなりそうなのですが、

 

向かって左側に小銭入れを付けることで

バランスを取っています。

お見事!

 

 

しかも小銭入れの下にはポケットがあり、

メモや名刺を挟むことができます。

 

キャッシュレスが

どのように進むかわかりませんが、

愛用の財布については

それぞれの使い手の長い友ですから、

きっといろいろな形で残ると思います。

 

「持っていて安心」という気持ちに対して、

手触りの良い

ご自分で育てる革素材は、

もっとも貢献できるのではないでしょうか。

 


珍しいご注文品をご紹介します。

ぱっと見ただけでは

いったい何が入っているものなのか、

お判りになる方はいらっしゃらないと

思います。

 

それほどに、シンプルな見てくれ。

 

 

アシンメトリーに

フタをカットしているのには、

意味があります。

 

じつはこのケースには見本がありました。

合皮で作ってあって

使い込んで使い込んで

だいぶよれよれになっていましたが、

「これがぴったりサイズで

すばらしく使いやすいんです。」

とのこと。

 

 

このフタのカットの仕方は

見本品には必要なものでしたが、

新しくお作りするものには

必要のないカットになりました。

 

しかし、見た目に優雅で

今までと同じデザインになることは、

使う人にとっては

親しみがあり、安心感もあります。

 

 

使い慣れたものを変える時に、

この「安心感」を

手放さなくてはならないような

気持になる男性は、多くいらっしゃいます。

 

ですから、実際に必要がなくとも、

心理的な意味で

お付けすることをお薦めしています。

 

 

お写真でお判りいただけたように、

ご紹介しているケースは

コンパクトカメラの入れ物です!

 

元々のケースのマチ(厚み部分)は

ゴムでできておりまして、

多少適当な厚みに出来上がっていても

うまく

カメラを収めることが出来るものでした。

 

 

すべて革で作るということは、

可動部位がありませんから、

そういう遊びも計算したうえで

寸法を決め、

製作していくということ。

 

こういう作業がどれだけ緻密なのか

お判りいただける方は、

オーダーを受けて

モノを作ったことがある方だけ

かもしれません。

 

違和感がない+当たり前に感じる使い勝手

⇒最高の出来上がり

これが、当店の目指すお品づくりです。

 


「クロコダイル素材の

名刺入れが欲しいです。

きちんとした革でなくて良いので、

何かおもしろい斑柄の場所があったら

お勧めいただけませんか?」

 

「美は乱調にあり」という

リクエストをいただきました。

 

 

クライアントがいるお品は

もちろんバリバリ中心を定めて

ゴージャスにグレード高くお作りします。

 

また、お店用も

ちっちゃめの斑柄だったりしますが、

整った豪華系でお作りしています。

もうあまり売り物はありませんが、

ウェブショップのお品で

確認してみてください。

 

 

最近、ほんとに最近は

おもしろい景色のものをお作りしています。

 

クロコダイルは持ちが良いので、

長くお持ちいただき

テリを楽しんでいただけますから、

本来、斑柄のおもしろいものであれば

とても楽しめます。

 

 

本日ご紹介する名刺入れは

首のあたりのとてもおもしろい景色を

使っています。

 

正統な

ゴージャスビューティフルなものとは

まったく違う

おもしろみのある名刺入れは、

お持ちになる方の位と

お茶目な人柄を表しています。

 

 

仕事でお使いになるものは、

使う方の位と性格によって変わってきます。

 

今回ご紹介する名刺入れは、

ちゃんと畳めるようになるまで

少しお時間もかかるじゃじゃ馬。

 

そんなところまで

ご注文者のお人柄を反映させているように

見えます。

ステキなご注文を

ありがとうございました。

 


リピートしてくださるクライアントから

以前お作りしたアイテムを

お見せいただくことがあります。

 

本日拝見したアイテムは、

三方ファスナーの小さなお財布。

 

 

開いて一番奥に

名刺が入る大きさでお作りしましたから、

カードの枚数もある程度入ります。

 

一か所のお部屋のお財布ですが、

端と端にポケットを作ったことで

中身を三つに分けることが出来ます。

 

シンプルで、賢い収め方ですね!

これなら軽く、小さいお財布になります。

 

 

小銭も四つ折り札もこんな風に入ると、

キャッシュレスの時代は

こういうお財布も良いなあ、と思います。

 

「人の数だけお財布あり!」

 

オーダーメイドの良いところは、

自分に合った気持ちよい持ち物を

毎日使えること。

 

それが

幸せを呼ぶ要素のひとつになります。

当店のオーダーメイドは

ただの贅沢品ではありません。

身体も気持ちも「楽」になります。

 


「私には

このボストンバッグが一番合うんです。

最高に使いやすいんです。」

と、お見せくださったのは

某有名ブランドのバッグ。

 

さまざまな理由から

このクライアントの生活に

ピッタリ、とのこと。

 

リュックにもできるように、と

肩ひもを取り付けられる金具を

デザイン的にお付けしています。

 

もちろん単独でお持ちいただいても

カッコよいデザインでご指定いただきました。

 

 

この何度目かのご注文で初めて

この方のご職業を伺ったのですが、

「じつは某ブランド社の内勤です。」。

 

良いものを日常的にご覧になっている

クライアントから、

こうして何度もご注文いただけるのは

とても嬉しいことです。

ありがとうございます。

 

 

毎回お持ちになるバッグがいい感じで、

使い勝手の方も悪くなさそうなものを

お選びになっているので、

とても見る目のある方だと思いましたが、

ご職業を伺って、なるほどと感じます。

 

「いくつかのブランドが

入っている会社なので、

それはそれはいろいろな商品を見ます。」

 

 

「いま扱っているブランドのものは

デザイナーがとても細かい

チェックポイントを出しているので、

たくさん星パーツが付いているバッグなんかは

ランダムに星を付けているように見えるのに、

チェックすると『これは違いますよ!』

というようなことがあって、

それは日本で対処するんです。」

 

 

しっかりしたブランドは

そうしたチェックを細かく行っているのですね。

 

当店では、一点一点

ひとりひとりのクライアントに合わせて

お作りしていますから、

チェック項目がある、という以上に

漠然とした内容がたくさん出てきます。

 

 

代官山にお店があった頃は

デザイナーは製作アトリエのある

下北沢まで足を運んでいましたが、

 

店舗を、銀座の2階に

アトリエごと移したことで、つねに

製作品をチェックできるようになりました。

 

これは大変大きな 良い変革で、

さらにクライアントのイメージ的な部分に

踏み込んだ対応が

できるようになりました。

 

 

最近でも難しいリクエストが出ていますが、

何とかそれを表現できるのは、

 

幅広い製作技術はもちろんのこと、

ご相談時のイメージをすぐに説明して

反映できること、が

大きく影響しています。

 

「こんなものはできるのかしら?」

そうお考えの方は、

まずご相談なさることをお薦めします。

 


iPhoneX用のケースをお作りしました。

見てのとおり、ゴージャスなヘビ革製です。

ベルトに付けてお使いいただくタイプで、

とても薄く、コンパクトにお作りしました。

 

 

サクッと入れて

さっと取り出して使うタイプで、

とても薄手でコンパクト。

 

こんなに無駄なスペースのないケースは

めったにありません。

 

これこそが

オーダーメイドの醍醐味です。

 

 

内側の裏地革には、ご希望によって

起毛素材を使いました。

 

出し入れするたび

ツルツルの面がきれいに磨かれます、

というのは大げさですが(笑)

スマホの面を優しく護ります。

 

 

ケースの底には、

出し入れする時スマホに指がかかるよう

大きめの穴を開けていますから、

どんな状態でもさっと取り出せます。

 

こういう機動性の高さが

クライアントから求められる

道具として必要な要素。

 

見てくれの良さは、

当然求められます。

 

プラス道具としての使いやすさがあることが、

当店オーダーメイドの特長です。

 

 

このベルトを通すループ一本とっても、

なぜこの位置なのか、

なぜこの幅なのか、すべて

聞き取りを基に

ご注文者のクライアントに合わせています。

 

だから、

ひとつとして同じものはありません。

これが本物のオーダーメイド。

 


現在使っていらっしゃる現物見本を

お持ちくださるクライアントは

少なくありませんが、

 

毎回新しくお作りして感じるのは、

「生まれ変わったなあ」ということ。

 

今回もとてもステキに生まれ変わりました。

お色、革質が変わるだけで

激変することがわかります。

ほんとに素材は大事です。

 

 

たいていの市販品は

薄く柔らかい革を使って作ることから

どうしても内側は布張りになりますから、

 

ふにゃふにゃにならないよう

紙系の芯材を入れることが多いです。

それでシャキッとした張りが出ますが、

布が先に敗れてしまうことを

避けることは出来ません。

 

 

外側の革質も、ほとんどが

ファンデーションのように

上から色を塗った加工なので、

擦れたところが

白っぽく変化してしまいます。

 

これは一般的な量産品では

当たり前のことで、

製作方法が量産品仕様のため

そのようになります。

 

 

当店のように

一本一本お品をお作りする製作方法ですと

磨き仕上げが可能になるため、

必然的に裏地は革になって

軽く、丈夫で、

 

革はどんどん馴染んでいきますが、

それに反して型崩れすることなく

長年お使いいただくことが出来ます。

 

 

ただし、手で撫でてあげたり

たまにオイルケアしてあげないと、

擦れて白くなった部分は

戻りません。

 

これはどちらが良い、という話でなく、

単に革製品には、大きく分けて

ふたつの製作方法があり、

それによって製品特徴が違う、

ということ。

 

特徴が違う=お手入れや扱いが違う

ということになります。

 

 

補色に関して申しますと、

市販品に多い

ファンデーションを塗ったような革は、

定期的に靴墨で色をかけることで

補色できます。

小物も同じように扱ってください。

 

後で乾拭きを忘れないように。

 

オーダーメイドに使われる革ですと

たいてい、

オイルケアする→特別補色で

靴墨よりも長持ちするお手入れができます。

 

また、小物ですと

そんな必要はありません。

使いながら撫でてくださるだけで

かなりのテリが出てくれます。

 

なお特別補色は、

お買い求めのお店にお持ちいただき、

プロにお願いすることをお薦めします。

新品のようになります。

 


市販の手帳カバーは、

製作上の都合や

使う人が特定されてない、という

別の意味での限定された条件から、

 

どうしても大きめに、

ざっくりと作ることになります。

 

 

ですから、気持ちよい大きさと

ご自分だけの使い勝手を反映させたければ、

オーダーメイドは最強の解決方法。

 

 

具体的に解決できる問題としては、

・忘れ物をしてしまったり

・鞄にぱっとうまく収まらなかったり

・使うたび他のアイテムと一緒に

持たなくてはならなかったり、

などの日々の小さな「仕事上の支障」を

避けることが

できるようになります。

 

 

それと同時に

毎日毎日、「ここがどうもね…」

と思いながらお使いになることは、

気持ち的なストレスの積み重ねにも

繋がってしまいます。

 

確かにオーダーメイドは

市販品と比べると高価ですが、

毎日の生活にひっかりが無くなる

という大きな利便性を、もたらしてくれます。

 

「これを持っていると

・能率よく仕事ができ、

・忘れ物が無くなる。

・大きさもぴったりで

鞄に気持ちよく収まるし…」

とよく言われますが、

 

別の言葉で言い換えると、

「システマティックな行動につながること」と

「安心できる、という

根拠のある気持ちの持ち方ができること」が、

 

オーダーメイドの与えてくれる

「ふたつの良さ」です。

 

 

生活の基盤を支えてくれる仕事に対して、

たった一回

きちんと見直していただくことで、

たくさんの効果を得られるのが、

オーダーメイドの良いところ。

 

そして、お作りしたカバーは

10年以上楽に使えます。

 

もし仕事の系統ややり方が変わったら、

少し休ませても構いません。

眺めながら撫でて

革を育ててあげれば、また使えます。

 

クライアントの中には、そんな時

カバー自体をシンプルにして

パーツを取ってしまう方もお出でです。

そんなご相談もお受けしています。

 

 

さて、本日ご紹介するのは

「ほぼ日手帳カバー」。

 

オリジナル仕様からアレンジして、

このクライアントのご希望を反映しています。

「やっぱり良い革製品は違いますね。」

 

このご感想どおり、

ある程度キャリアのある方が

お持ちになるアイテムには、

「格がある」ことも

重要なもの選びのひとつとなります。

 

 

アメリカの西海岸では

カジュアルな服装で仕事をすることが多いため、

文房具にステイタスを持たせる人が

たくさんいます。

 

服装がカジュアル化しているのは

日本でも同じ。

だからこそ、公の場にあって

 

「どこで格を持たせるか」

を考えることは、以前より

重要になっていると感じます。

 


スマホ最盛とはいえ

まだまだ本を携帯してお読みになる方は

少なくありません。

 

当店のクライアントの中には

多くいらっしゃるという印象があります。

 

 

本日ご紹介するブックカバーは

ハヤカワ・ミステリ用です。

 

栞も付けて

厚み調節をできるようにしています。

 

栞の付け方はいろいろありますが、

この付け方は合理的だと感じます。

 

 

革が硬めなので

慣れてくるまで時間はかかりますが、

しっかりと柔らかくなれば

かなり使いやすい感じになるでしょう。

 

見返し部分から出ていますので、

縫い目に別パーツを載せる必要もなく

きれいにまとまります。

お使いになる方の

好き嫌いはありますが…

 

 

定番の文庫カバーは

カバーの両端を縫ってあり、

調節出来ないタイプ。

 

こちらは後ろ表紙の方を

折り返して厚み調節をします。

そんなわけで、裏地なし。

 

 

やはり革が柔らかくなるまでは

ちょっとぷかぷかすると思いますが、

慣れてくれば

もう少しやりやすくなります。

 

このあたりも

使う方のお好みとなります。

 

これだけ、人によって

使い方の違う革製品。

 

あなたは何を、どんな風に

使いたいと思っていますか?

 

当店では、それを実現することが出来ます。

 


当店定番に

「ラティーゴバッグ」というのがあります。

 

このバッグデザインでは、過去

たくさんのサイズを作ってきました。

 

一番大きなものは、横幅が40センチあり、

横長で底幅も広くした

ゲームバッグ(ハンティング用)のような

カッコいいバッグです。

 

 

現在 定番でお出ししているサイズは

そこそこモノの入るサイズで

使い勝手を重視していますが、

 

店頭にあるのは、

先にお出ししたゲームバッグタイプを

ちっちゃく縮小した

横長でファッショナブルな

比率のものです。

 

実を取るか、ファッションを取るか、

それは私どもにとっても

難しい「定番」の選択です。

 

 

このたびご注文いただいたのは、

これまたそのどれでもない、

小さな、かわいい大きさで比率のもの。

 

普段必ず持つお荷物を入れて

ちょうどいいくらいに

(ピタピタで余りがないくらい)

する、というご依頼です。

 

 

こういう微妙なケースでは、

大きさダミーをお見せしてから

製作に入ります。

 

最初のダミーが

お荷物を入れていただくと

少し苦しいくらいだったので、

 

このデザインの特性として、

入れすぎると膨らみすぎて

不細工になってしまいますから、

少しだけ(厚みと横幅を1センチほど大きくして

比率は最初のものに合わせる)

大きくすることをご提案しました。

 

つまり、ファスナーを閉めた時、

すんなりピッタリと収まって

ラインがきれいに出るサイズです。

 

 

それでお作りしたのですが、

クライアントの目には

最初の大きさ(小ささのかわいらしら)が

焼き付いていて、

「小さくても構いません。

多少荷物を変えますから、

最初の大きさで作ってください。」

というご依頼をいただきました。

 

ここでご紹介しているのが

かわいらしい方の大きさです。

ちょこっとしたサイズで、

これを見た誰もが

「カワイイ」と言ってしまうでしょう。

 

ご自分の「好き」を追及し、

私どもに貴重な体験を下さったクライアントに

感謝申し上げます。

 


本来なら

がま口を使うような小銭入れに対して、

ファスナー金具を配した

二つ折り財布をご紹介します。

 

いつも書くことですが、

まったく どこまでも果てしのない

フルオーダーメイドのバリエーションです。

 

 

ルバルのグリーンとワインを使った

この柔らかく

触り心地の良い財布は、

コンパクトで収まりの良い

平らなお財布。

 

外側全体の形を

かっちりと四角く保って、

ご依頼者のご希望どおりのラインを

きれいにお出ししました。

 

 

当店では

四隅の丸さや角さなどまで

ご希望を伺いますが、

こんな小さな要素ひとつで、

見た目のイメージはガラッと変わります。

 

ディテールは全体のイメージを

しっかりと形作りますが、

ディテールにだけこだわってしまうと

バランスの悪い出来上がりに

なってしまいますから、

いかに「塩梅」が大切かわかります。

 

 

ファスナー小銭入れの角も

四角くそろえてありますが、

案外とこれが難しいところです。

 

ファスナーの曲がる丸みに合わせて

作ってしまうのが自然な作り方ですから、

 

ご依頼に細かく気をつけなければ、

札入れ部の四角い感じは

ここで打ち消され、

丸さと角さが入り混じって

居心地の悪い感じのまとまりに

なってしまいます。

 

 

揃えるところは揃え、

ミスマッチさせるのであれば

デザイン面と構造面の両方から

検討して作るのが、

当店のデザインに対する考え。

 

この時言っている「デザイン」というのは、

全体のトータル性を尊重し、

人の目に気持よく

入ってくるようにするために

必要なデザイン、です。

 

「美丈夫」であることが

当店の目指すモノづくり。

 

 

その例としてもうひとつあげましょう。

このお財布では、ご依頼者とお話し、

どんな風にDカンを使うかを想定することで、

付け方や付け位置を決めています。

 

このデザインは、

使うことに対して必要なデザイン。

 

目的を持ってデザインしていくと、

「ベスト」はひとつになります。

 

当店の革製品は、

そんな意識を持ってお作りしています。

だからなおさら、

手放せなくなる

「必需品」となってくれるのです。

 


本日ご来店くださった

クライアントからも、

がま口財布のご注文をいただきました。

 

そのクライアントは若く、

現在お使いのがま口財布を

人生の半分以上使っているとのこと。

それは印伝革のお財布でした。

 

 

「小学校6年生の時

初めて買ってもらったお財布を、

修理してもらいながら

今まで使っていました。

でもそろそろボロボロになってしまって。

 

メーカーに尋ねたところ、

もうがま口を作れる職人がいないので、

修理は出来ませんと言われました。

 

それどころか、

がま口の現物も在庫限りでおしまい、

ということだそうです。

それでオーダーで作っていただこうと…」

 

さてでは、がま口職人はなぜ

いなくなってしまったんでしょう?

 

 

みなさまは

「手加減」という言葉をご存知ですか?

 

がま口財布を作るには、

革製品の中でもっともこの

「手加減」を要求されます。

 

革製品の製作においては

数値では表せない製作方法が多く、

たくさん練習することでしか

習得できない作業ばかり、と言っても

過言でないかもしれません。

 

がま口財布はまず

型紙づくりが難しい場合も多いですし

(丸いラインの場合は特に)、

 

その後がめっぽう大変なのですが、

革パーツをくっつける作業は

まさに「手加減」のみで行われる、

涙の修行無くしては完成し得ない

典型的な例です。

 

 

こんな小物にもかかわらず、

ちゃんと作れるまでになるのに、

バッグや鞄づくりと同じく

長い時間の修業が必要です。

考えるだけでため息が出ちゃいます。

 

そんなこんなの事情があって

製作できる人が激減しているのですが、

 

本日ご紹介するがま口財布は

とっても大変なひと品でした。

 

 

それは、こちらのクライアントのご意向が

「タテ寸法もヨコ寸法も

なるべく小さくしていただきたいです。」

という内容だったから…

 

そういうリクエストをいただきますと、

当店はチャレンジャーになって

ほんとに小さくお作りします。

 

それで今回は

ちょっと小さく作りすぎた、

というわけ…

 

 

ギミックのあるカード入れにして、

タテ入れでお入れすることから

予定外の異変が起こりました( ;∀;)

またしても

「こんなの初めて…」です。

 

こうした職業では、

すべての失敗は

すべての成功への礎となります。

 

今回のこの深い出来事は、

きっと今後も役に立つことと思います。

ありがとうございました。

 


またしても、

驚くべき長財布をお作りしました!

こんな財布は初めてです。

 

これからご紹介していきますが、

お札の入れ方がとにかく変わっています。

 

 

見た目はどこといって変わりのない

普通に見える長財布です。

 

なんとなくカードがヨコ入れで

枚数のたくさん入るタイプかな、

という感じですが、

 

 

札入れ部を開いてびっくり!

お札がタテ入れ用です。

 

しかも

ふたつに折りますから、

タテ入れに二列入ります。

 

見本があったので

それを基にお作りしていますが、

こんなお財布は初めて拝見しました。

 

 

「とにかくこの財布が良くって。

同じものを入手したいと思ったですが、

どこにもありません。」

 

フルオーダーメイドだからこそ

こういったレアなご注文品の

お持ち込みがあります。

 

こんな珍しいお財布を作れるなんて

思っても見ませんでした。

ありがとうございます!

 


「これが使いやすくって

もう手放せないんです。」

お持ち込みいただいた鞄を拝見し、

ちょっとだけ変えて再現しました。

 

もちろん

どこが気に入っているか、

変更点はないかと

お尋ねしたうえでの決定です。

 

 

しかしこのバッグ、

男性用としても女性用としても

とても使いやすいブリーフケースです。

 

全体がルバルで柔らかく

内縫い製法にしておりますから、

ちょっと入れすぎても

形はきれいに取れてしまいます。

 

バリバリのメンズ鞄と違うところは、

そういった融通の利く

バッグであるところ。

 

 

外ポケットの仕上げ方も秀逸で、

こういった作り方をしていると

見た目以上にモノが入り、

スマホなどは使いやすいゆとりを持って

収めることが出来ます。

 

当店では、一番に考えていることが

使いやすいか否か、という問題なので

見本バッグを見せていただくだけで

お使いのクライアントが

何を気に入ってるかは

一瞬で理解できます。

 

 

最近では、昔みんなで持っていた

硬い鞄を見る機会が

ずいぶんと減ってきました。

 

重いバッグも

いつの間にか減っています。

 

持ち物も

服装と同じで変わっていきますが、

ファッション自体は何年代風、と

ぐるぐる回っていきますが、

 

 

鞄に関して、後戻りすることは

あまりないかもしれません。

 

今年は巾着バッグを

ちらほら見るようになりましたが、

実際に使っている人は、少ないように

見受けられます。

 

巾着バッグは

10年ほど前に流行った

エディターズバッグと同じく

中身がごちゃごちゃに

なってしまいますから…

 

 

バッグは洋服よりずっと

「実用させるア必要のあるアイテム」です。

 

「ファッション性がある」ことより

「道具である」要素を

大きく要求されます。

 

使い手からは、ファッション性より

使い勝手が良いことを筆頭に

語られるアイテムになっているとも

言えましょう。

 

 

洋服から逆引きしていけば、

 

バッグは

大切なファッションの仕上げ

でありましたが、

 

実生活から引いていけば、

バッグこそ

「もっとも重要な、

生活に置いての実用品」

になります。

 


黒い「タシ」を使って、

お手持ちのそれぞれの小物に

パリッとしたケース類を

ご注文くださるクライアントが

いらっしゃいます。

 

パリッと表現するのは、

なるべく平らに

なるべく四角くすることを

目指してお作りしているからです。

 

平らにするために、

マグネットも薄い革の中に入れ込むという

特殊な作り方をしています。

 

 

このクライアントにはいつも

まず1点目をお作りし、

それを試しで使っていただいてから、

2点目をお作りしています。

 

「だって

どこにも売ってないものだから、

使い勝手が

どんな風に出るかわからないでしょ。

 

そこを試してから

もう一個作るって、当然でしょう。」

 

 

「家具やズボンやシャツとか

オーダーで作ってもらってるけど、

1回目で

自分の求めるものになることなんて

絶対にないよ。

 

でもここはすごいね、

1回目でも

ほぼ理想通りに出来上がる。

他にこんなところは知らないよ。」

 

 

同じものを

必ずふたつお持ちになる方なので、

ほぼほぼ2回目も同じようにお作りします。

 

しかし初期の頃は、

使い方の定まってないものは

全体の大きさを

タテ寸法だけ2~3ミリ変えたり、

 

少し丸い角をなるべく角ばらせたり、と

こだわりの寸法や

お好きなラインを

一緒に探し出していきました。

 

 

本日ご紹介するのは、

メガネ拭きを入れるケースと

フセン入れケース。

 

前者は初めてお作りしましたが

後者は2点目です。

「フセン入れは

すごく良かった。

一発でパーフェクトだった。」

ということでお作りした2点目。

 

 

ところが ご覧になるなり

「少し大きくない?」。

 

当店の革製品は

使っていくと小さくなっていくので、

1年近く使っていただいたものと

新品のものとでは

大きさが違って感じられます。

 

特に使い込んでいるものだと

見た目も、触った時も

同じものと思えません。

 

 

「革が馴染む」とは

そういうことで、

すばらしいことだと思います。

 

最初はぴんと張りがあって

大きく感じるものが、

手の中に納まるような

気持の良いものに変わっていきます。

 

前にご紹介した

メガネケースのクライアントも

おっしゃってくださいましたが、

「こんなにも馴染むんだ」というものです。

 

それが、当店革製品を使う時の

常識と思ってください。

時が経てば経つほど

どんどん良くなって、

手放せなくなっていきます。

 


文藝・思想などの分野で高名な

文筆家のクライアントが

おいでくださいました。

 

以前メガネケースをお作りしたご縁で、

今回は新しく出したご本に

サインを入れていただきました!

ありがとうございます。

さっそく拝読いたしました。

 

 

「今回は革の封筒が欲しいんですよ。

前回作っていただいたメガネケース、

あれは最初大きく感じて

嵩張るようなところもあったんですけどね、

 

使っていったら

ほんとに小さくなりました。

正直、こんなに小さくなるなんて、

驚きましたよ。」

と、ジャケットのポケットから

スッと差し出して見せてくださいます。

 

 

「革製品がこういうものなら、

A4ファイルの入る封筒も欲しいと思って。

紙の袋だと

ぐちゃぐちゃになってしまいますから。」

 

中に入れるものを伺い、

お描きいただいたスケッチ画を基に

製作したものが、この封筒バッグ。

 

 

中身の量が

しばしば変わるご様子なので、

内側に

マチを折り込めるようにしています。

 

原稿や資料を

お入れくださると思いますが、

ああいった本をお書きになる方が

お持ちくださると思うと、

とても嬉しいお仕事でした。

 

またお目にかかるのを

楽しみにしております。

 


懐かしいタイプの二つ折り財布を

ご紹介します。

当店でご注文くださる方の中には、

自分の気に入っているものを

使い続けたい方が、少なくありません。

 

 

そのような方は

現物を見本としてお持ちになり、

「これと同じに作ってください。」と

ご注文なさることがほとんどです。

 

中には

「ここだけはちょっと変えてください。」

という方もお出でですが、

むしろその方が少ないかもしれません。

 

 

本日ご紹介するお財布は、

以前当店でお作りしたものを

もう一度新しく作り直したものです。

 

こちらのクライアントも、

以前お作りしたものを

きっちりとお持ちくださいました。

ありがとうございます。

 

 

たまに女性クライアントから男性の方へ

「お財布をプレゼントしたい。」という

リクエストをいただきます。

 

そんな時かならず確認するのは、

「その方が気に入って使っている

お財布はありませんか?」ということ。

 

なぜなら

気に入っているお財布しか使わない男性は、

みなさまが想像する以上に多いからです。

 

そんな時には、こっそりと

贈られる方の使っているお財布を

お写真に収めていただくこともあります。

 

むしろ「あまりこだわりがないようです。」

という方の方が少ない傾向でしょうか。

こだわりのない方でしたら、

持ち運び方や性格的なことを伺って

いろいろとご紹介しています。

 

 

これからキャッシュレスの推進が続きます。

 

中身がカードだけになっても、

使っているものを通して

毎日してきた行動や、

それを持っている時の安心感には

変えられるものがないのかもしれません。

 

新しいタイプの小さなカード財布を買って

それに慣れるか、

 

手持ちの現金が減るだけで

レシートやお守りを入れたりと

今までの財布に不便はないので、

そのまま使い続けるか、という問題は、

あまりたいした問題ではないかもしれません。

 


珍しいデザインの

この美しい鞄は、

男性クライアントからのご注文。

 

ルバルのワインカラーですが、

お写真では

現物よりも少々明るめに出ております。

 

実際、

大人の男性にお持ちいただくのにも

すてきなお色です。

 

 

この変わったデザインバッグの

元になった鞄は、

20年ほど前のものだそうです。

 

年代の古いお品を拝見するたび、

さまざまなデザインが

市場があふれていた当時を

懐かしく、誇らしく思います。

 

 

当時は、

同じような素材、同じようなデザイン、

同じような仕様のあふれる

今の市場からは 考えられないほど、

多様な品々が生み出されていました。

 

今とは全く違うアプローチで、

使うことと見た目を

融合させていたように思えます。

 

この頃に比べますと、

今は、軽く、薄く…と

すべてがコンパクトさを

一筋に目指し、とにかく「効率的」。

 

 

見本バッグはなかなかワイルドで、

裏地も付いていませんでしたが、

手の進むまま作ったような

勢いを感じました。

 

当店の昔のお品もそうですが、

勢い溢れるものがたくさんあったのは、

人にはまだまだ欲しいものがあり、

しかもいろいろなノウハウが

確立されていない途中経過の時代、

ということがあったのかもしれません。

 

 

重く、ワイルドな鞄を

「軽く、大人の持つ鞄」に

作り直す作業は、

今の時代に即した作業かもしれません。

 

「お気に入り」の使いやすい鞄を

「現在のご自分」に適したバッグに

作り直したいと思ってらっしゃる方、

いつでもご相談ください。

 


中国系の秘書の方からご連絡があり、

シンガポール人のクライアントに

クロコダイルベルトをお作りしました。

 

 

「以前はH社でオーダーできたベルトが、

最近では発注できなくなりました。

バックルに合わせて、

クロコダイルのベルトを

作ってくれませんか?」

 

 

革製品オーダーメイドの本場である

ヨーロッパの老舗店でもほとんどが

最近ではオーダーメイドを

受け付けてくれなくなり、

ブランドによっては

それがかなり長い期間に渡っています。

 

どのブランドも効率を目指し、

新しい注文品のひとつひとつを

きちんとできる職人を、

育てることが出来なくなっています。

 

 

各ブランドの数少ないベテラン職人は、

毎季ごとの新作を

試作から本製品までに仕上げることで、

手一杯になっているのかもしれません。

 

それほど、毎シーズン

ショーウィンドウに飾られている

バッグたちは、

デザイン的に洗練され、

難しいテクニックを使われています。

 

クロコダイルやリザードなどの材料が

入手困難なだけでなく、

 

レベルの高いお品を

きちんと作れる職人、も

製作ブランド側にとっては

入手困難なものとなっています。

 

もちろんどこも

自分のところで育てるのですが、

今の時代 特に

それが難しいことになっています。

 

左が見本になったベルトで、

右が当店でお作りした

ダークブラウンのクロコダイルベルト。

 

厚みもきちんと計ってありますので

きれいにバックルに収まります。

今頃はクライアントのパンツベルトに

おとなしく

収まっていることでしょう。

 

 

一枚のクロコダイルから

たった一本しか取ることのできない

希少な一枚革のベルトは

ほんとにゴージャスで、

 

革に無駄なく、きちんと作ると、

上のお写真のように

同じような

大きさのクロコダイルを使うことになり

同じような斑柄の並びになります。

おもしろいですね!

 


長いお付き合いのクライアントは、

もういくつものお財布を

ご注文くださっています。

 

女性クライアントで、

ご自分のお財布と家計のお財布には

ジーヴズを使ってくださっています。

 

「ほんとにコンパクトなのに

たくさん入ってくれて、便利です。」

とは、ジーヴズをお使いになったご感想。

 

 

その方が「ジーヴズよりも

きちんとしたタイプで、

フォーマル的なものが必要なんです。」

というご依頼をくださいました。

 

年齢や生活の変化で、

こんな風に自分を装うことが必要、と

よくわかっていらっしゃる

クライアントからのご希望です。

 

「そんなにたくさん

現金を持ち歩くことはありませんから、

お金が少し入って

コンパクトな二つ折りが良いんです。

小さなバッグにも収まりますし。」

 

 

今回ベースになったのは、

もっともコンパクトな二つ折り財布

 

メンズとしてのご提案でしたが、

こんな風にアレンジすることで

ステキなレディスになりました。

 

小銭入れはとても使いやすいものと

なりました。

いつもすばらしいアイデアを

ありがとうございます!

 


若いクライアントから

「バッグが欲しいので

相談に乗ってください。」という

ご連絡をいただきました。

 

お話しているうち、

これまで特に鞄を使ったことがない

という事実をいただき、

 

 

フルオーダーメイドの場合、

クライアントが

どんなものを持って、

どんな風に使うか、を聞き取りしてから

お薦めの形をご提案することを

お話ししました。

 

 

「オーダーする前に、

まずは目的を持って

何か使っていただくことです。」

 

これを聞き入れてくださり、

それでは名刺入れを持っていないので

最初に名刺入れを作りましょう、

となりました。

 

 

それでいただいたご注文が、この名刺入れ。

 

端正な形で、

自分の分といただいた分を

きっちり分けて 使うことが出来ます。

 

ありそうでない形。

これこそがフルオーダーメイド品です。

 

 

コンパクトで端正、というのは

名刺入れにとって素晴らしいことと思います。

 

あらためて

そんな事実を確認したひと品となりました。

ありがとうございます。

 


懐かしいタイプの

小銭入れをご紹介します。

 

昔はお目にかかることの多かった

小銭入れの中に、

ベルトに付けられるタイプがありました。

 

 

男性の中年以降の方の腰に、とか

ゴルフをする時にお見かけしたのですが、

近ごろはとんとお目にかかりません。

 

クライアントは

現在お使いの小銭入れをお持ちくださって

「このサイズがとてもいいんですよ。」

とリクエストくださいました。

 

 

ベルトに付けるタイプは

どのようにベルトに付けるかが

ポイントになって来ますが、

 

この形が既にお使いの形で

とくに不便も感じないということで、

現物を踏襲しています。

 

 

小銭入れなので、

他の小物よりもずっと

しっかりした質感でお作りしました。

 

長年の経験から、

キーホルダーと小銭入れは

革小物の中でもっとも消耗が激しいと、

事実がわかっていますから。

 

 

また、ある程度の年齢になって来ますと

黒っぽい裏地の中で、あるいは

暗い中で探す時に、

中が見えにくくなってきます。

 

そうしたことを踏まえて、

裏地のお色は黒でないお色を

お奨めしました。

 

 

この裏地のお色でしたら、

便利なだけでなく、

見た目も楽しく感じられます。

 

こういった内容が、

「必要から来るデザイン」にあたります。

 

パーツのデザイン、色のデザイン、

全体のデザイン、と当店では

すべてにおいて、

 

必要から導き出していますので、

使いやすさを追求していただくことが

可能です。

 

このたびはありがとうございました。

 


とても美しいA5カバーをご紹介します。

コードバンでお作りしました。

 

外見が変わっているのと

大きさがあることとで、

文字通り「立派な」持ち物となりました。

 

こんな素敵なお品にしあがり、

製作方も、大変だけれど

その分楽しく作れたことに、

感謝申し上げます。

 

 

出来上がりの形が、上のお写真です。

外側に名刺が5~6枚入る

個性的なデザインです。

 

このクライアントの発想の豊かさを

伺うことのできるデザインで、

 

裏地のワインカラーに呼応させた

名刺入れの一部にちらっと入った

ワインカラーが素敵です。

 

 

コードバンというのは、馬のお尻の革。

以前ご説明しましたが、

お尻の革を剥いだ

その下にある「コードバン層」というのが

この革の原皮となっています。

 

そこにしかない稀少な層だけを使って

作られた革が、コードバンになっています。

 

ですから、一番大きなサイズであっても

馬のお尻の左右がつながった一部で、

そんなに大きいものではありません。

 

 

近年では、コードバン価格の高騰から

「めがね」と呼ばれる

左右の尻のつながった一枚は、

あまり見ることが無くなりました。

 

そんな中、

A5サイズノートが入って

こんな風に収納できる

大きなひと続きのパーツを取れる革は、

稀少な一枚です。

 

革の購入時には

型紙を持って行き、

ちゃんと取れるかどうか、

目だった傷はないか、

下部分の厚みに不備はないか、等

吟味して一枚の革を買ってきます。

 

 

一枚一枚の革を選ぶ・・・

革や金具などの材料の選定から、

みなさまのフルオーダーメイド品は

全力で作られています。

 

このたびのカバーには

見えない、しっかりしたマグネット留めを

採用しています。

 

クライアントご自身のの美意識に見合った

最高の解決方法で製作されることも、

特別注文いただく上での醍醐味です。

 


L字ファスナーの長財布にも

こんなに凝ったご注文があります。

 

当店のL字ファスナー長財布は

「ロングジーヴズ」といい、

なるべく薄く、

なるべくコンパクトに、という

コンセプトで作っていますが、

 

 

今回はロングジーブズと同じ

L字ファスナーでありながら、

このようなアプローチです。

 

ジーヴズは、L字の残り

つまり2辺が

ぴたりとふさがれた形ですが、

こちらのご注文品は

1辺にマチを付け、可動性を出しています。

 

 

同じように見える形でも、

モノを作る人が見る時には

こんな違いに注目するのですが、

 

使い手の方には

そんなことはどうでもいいことで、

ちゃんと使える、ということが

一番の問題になることです。

 

 

また、どちらが使いやすいかは、

その人その人の感覚次第です。

 

ひとりひとりに合わせると、

無限大のオーダー種類となります。

今回は、その中でも

かなりうまい配置で、

たくさんの収納がある長財布となりました。

 

 

上から二番目のお写真にある

小銭入れには、

小銭の種類を分けられる仕切りがあります。

 

また、レシートを入れる

大きな内ポケットには

マチを付けたことで、

たっぷりと入れることが出来ます。

 

 

こうして毎回、

同じアイテムであっても

まったく違う品々をご紹介していますが、

これだけのお品の種類を

どこのオーダー店が作れるでしょう?