以前入荷した最新技術の革、

イタリア製の刺繍革で

ご注文をいただきました。

 

「この前見せていただいた時には、

あんまりきれい過ぎて

自分には向かないんじゃないか

と思ったんですが、

やっぱり素敵ですね!」

 

 

自分にピッタリの見本トートバッグを

お持ちくださったクライアントは、

思いもかけぬご決断をくださいました。

 

以前お見せした時には

ふ~ん、というように感じたのですが、

じつはそんな風に思ってくださって

いたのですね。

 

 

布であればまったく何の不思議もない

全面刺繍の一枚素材で

当たり前のように作られていますが、

地素材は革なんですよ!

 

これ、いったいどうやって

刺繍したのでしょう?

刺繍って

細かい針の穴がたくさん開きますよね。

普通のミシンで刺繍したら

革素材は切れてしまいます。

 

 

では、刺繍糸が裏まで出ていないのかな?

と思って裏を見てみますと、

やはりしっかり刺繍糸の裏が出ています。

ほんとに不思議ですが

これがただいまの世界の先端技術です。

 

こういった開発ではあの国、

やはりイタリアが毎年

新しいアプローチの革を出してきます。

それが毎年新しいのですから

驚きです。

 

 

この革、日本では

まったく売れなかったらしいですが、

その理由は

「仕立て方が難しいから」です。

 

裏まで刺繍糸が出ていますから、

革が重なる部分であっても

薄く漉くことが出来ません。

 

「美しい」から

この素材に手を出したデザイナーは、

かなり考え込んでいました。

 

こちらから何か提案が無ければ

お客さんにはイメージがわかないでしょう、

とお作りしたのが

10周年の記念のレディスお財布バッグ

レディス肩掛けポシェット

このように、他の革と組み合わせるのは、

この革にとって必須の条件です。

 

 

このような研究を常にすることで、

どんな革が来ても

きれいに仕立てることが出来るわけです。

 

そして、最初の研究品だからといって

いまいちのお品が出来上がるわけではありません。

ショップに出ておりますものも

すばらしい出来で、使い勝手の良いお品です。

 

クライアントのいないお品なので、

どれも特別にお安いお値段でお出ししています。

 

ご紹介しているお品は

すべての柄をきれいに合わせています。

こういったところが、

フルオーダー品で

特別にお作りしているところ。

 

美しくて、使いやすいものになりました。

ありがとうございました。

 


お揃いの個性的な革で

いくつかの小物を持つって、

なんと楽しいことでしょう!

 

お写真のシックな

リザード型押しのノート&パッドカバーと

ジーヴズ、キーホルダーは、

こうして3点並べてみますと

なんとも優美です。

ご依頼者のイメージを彷彿させます。

 

 

一度オーダーくださった

遠方の、お会いしたことのないクライアントが

二度目に投げかけてくださったご相談は、

「お揃いの革で持ちたい身の回り品」

というご意向です。

おしゃれで楽しいオーダーですね。

 

ジーヴズやキーホルダーは

定番のお品なので

特に何の問題もありませんでしたが、

この小さな大物

「ノート2冊&パッドカバー」は

かなりの曲者でした。

 

 

お仕事でお使いになるものをすべて、

この一冊のカバーにお入れになりたい

というご依頼でしたから、

最初に何を入れたいのか

列挙していただいたところ、

 

こんなにたくさんのアイテムを

同時に収納するカバーを

ご依頼いただいたのは、

初めてで、どうしたものかと

しばらく考えておりました。

 

 

最初にクライアントが考えてらっしゃる

青写真をいただいたのですが、

どうやらそれは

実際に使うには、あまり具合よくありません。

 

その理由をご説明し、

お時間をいただいて

まずレイアウトから

ご提案させていただきました。

快いお返事いただきましたので、

お写真のようなレイアウトとなりました。

 

 

たくさんの量の書類などが入るため、

実際に中身を入れ、

開け閉めして使うことを考えますと、

目だけで考えているのでは

実地には向きません。

 

特に今回の場合

元となる見本はありませんから、

これを使ったことのある人も

いらっしゃいません。

 

こうした時には

より慎重に検討し、

使えるものに組み立てるのが、

当店の得意とするところ。

 

 

でもこちらからお話した内容を

きちんとご理解くださり、

私どものやっている作業を

信頼してくださるクライアントでなければ

こうした突っ込んだご相談は

出来ません。

 

そういう意味で

このたびもすばらしいクライアントとの

ご縁をいただいております。

 

 

ポチ袋をつねにお持ちになるなど、

クライアントのお仕事の傾向が

しのばれます。

 

使いやすいレイアウトは

クライアントの毎日のお仕事を

充分にサポートできると思います。

 

 

このたび使用した革は

姫路で作られたリザードの型押し。

ピンクベージュとアクアブルーの

同じ型押しを入手できましたので、

2色を使ってお作りしました。

 

外側に少しだけアクアブルーを使い、

内側の二色使いに

イメージを引っ張って行くような

色の連動をさせました。

 

 

そうすることで

目の中にナチュラルに二色が入ってきます。

特に上品なこの二色は、

爽やかな印象も与えてくれます。

 

今頃はきっと

毎日楽しく

お仕事してくださっていることでしょう!

 

 

楽しいお品のご注文を

ありがとうございました。

 


親しいご家族のお祝いのために

ご注文いただく品々もあります。

 

本日のご注文品は、

長財布であり

パスポートケースでもあるお品。

 

こういった複合タイプで

一番困ることは、

何というアイテム名にするか、です(笑)。

 

 

それはさておき、このご注文では

手の小さいお母様のために、

 

1.なるべく小さいサイズだけれども

パスポートを取り出しやすいようにし、

2.本体にファスナーのお部屋を作って

中が見えない札入れを作る、

3.そして、フタが完ぺきに後ろへ曲げられる、

といったリクエストをいただきました。

 

 

さすがにきめ細かい観察で、

お母様に対する大きな愛情を感じます。

愛情あふれるプレゼント品は、

このような相手を思いやる心から

生まれます。

 

 

当店の革小物は、

外縫いであれば革の裏地を使っているので

見た目以上に軽く出来上がっています。

 

「革は重いから…」という思い込みで

当店の品々をお持ちいただくと、

みなさま 驚く方ばかり。

 

 

なぜ軽いかというと、

「革しか使ってないから」です。

 

革の一番丈夫なところは、表皮です。

たとえ薄い革だと言っても、

表皮が表裏に2枚くっついていれば

布とは比べ物にならないくらい、

丈夫です。

 

 

また、裏地を布にした市販品は、

表の革も

柔らかいものを使うことがほとんどなので、

形をしっかりとるために、

ボール紙のような

芯材を入れなくてはなりません。

 

そのため、分厚く、柔らかくならず、

大きめに出来上がって、

重くなるわけです。

 

みなさまが重いと思っている革も、

使い方次第で

これだけ違うものになるのです。

 

「素材を知り、

その特徴を捕らまえて製作する」

とは、こういうことを指します。

 


「これがとっても使いやすいんですよ。」

クライアントがお見せくださったのは、

柔らかくて軽くて

よく使いこなされた

布製のショルダーバッグ。

 

 

あまりに柔らかいので、中身が

ごちゃごちゃになってしまいませんか

とお尋ねしましたが、

「この柔らかさが良いんです。」

ということで、

同じような柔らかさを保って

お作りすることになりました。

 

 

柔らかいと言っても

さすがにルバルは革ですから、

布よりも芯がしっかりしています。

 

そして手触りも良いので、

出来上がった鞄を見て

クライアントは

とても喜んでくださいました。

 

 

布と革の素材としての違いは、

やはりこの

芯があるかないか、に尽きると思います。

 

芯のある柔らかさだと、

柔らかくなりすぎないことから

使い勝手もよく、

快適な手触りを得ることが出来ます。

 

 

内側を細工する素材も吟味してますから、

外側の芯のある革と

内側のナイロン素材とで、

柔らかすぎてしまうことを

避けることが出来ます。

 

 

一口にナイロン素材と申しましても

さまざまな厚み、

糸の番手や糸の織り具合があり、

それによって強度はかなり違います。

 

当店が使っているナイロン素材は、

これ一枚でバッグを作って

売っているメーカーがあるくらいの

丈夫な素材。

 

だから張りもあって

長くお使いいただけるのです。

 

 

しかし、工業素材でも

恐ろしいことがあります。

 

昔使っていた布の表面コーティング素材は、

15年ほど前

急に素材の質が落ちてしまいました。

値段は上がったのに、

ある時

今まで10年は保っていたものが

4~5年で破れてしまうようになり、

必死になって探した覚えがあります。

 

 

素材ひとつ探すにしても、

長い月日かけて

使いながら答えを出し、

ひとつの素材に定めています。

 

当店で使っている素材はどれも、

そうした長い月日かけて

探した、特別なものばかり。

 

当店のお品の快適さは、

まずはそのような素材選びから

始まっています。

 


「20年ほど前、下北沢で作ってもらった

定期入れを直していただけますか?」

 

とても気に入ってるとのことですが、

そろそろ糸が切れてきたので

縫い直して欲しいというご依頼です。

 

 

「ほんとに良く使っています。

革の手触りが良くって、縫い直せば

まだまだ使えるのではないかと

思っています。」

嬉しいご依頼です。ありがとうございます!

 

 

この手のアイテムは、

折り目の部分から糸が切れて

だんだんと傷んでいきますが、

丁寧に使ってくださる

クライアントのおかげさまで

この定期入れは、

 

ちょっと縫い直ししただけで、

まだまだお使いいただくことが出来ます。

 

 

同時に、もうひとつご依頼をいただきました。

「気に入っているお財布があるんですが、

これと同じものを

作っていただけるかしら?」

 

拝見しますと、

昔はたまに見ることのあった

懐かしいタイプのお財布です。

 

 

「あら、できるんですね!

ではお願いいたします。」

 

それでお作りしたのが、このお財布。

当店の定期入れもですが、

このクライアントは、気に入った良いものを

長くお使いくださる方です。

すばらしいことです。

 

 

新しい革でお作りすると、

たいていは見本になったものより

大きく見えますが、

こちらもやはりそうですね。

 

この革が柔らかくなって

小さく感じるようになるまでに

少しお時間をいただきますが、

 

 

当店の革は、こなれてくると

手に張り付くような手触りになってきます。

見本になったお財布も

同じようなタイプの革。

 

クライアントが何をお好みなのか、

たいてい

お手持ちの持ち物を拝見しますと、

はっきりとした言葉でいただかなくても

わかります。

 

 

こちらも定期入れと同じくらい長く

お使いになった、という

お話を伺いました。

 

当店クライアントに多くいらっしゃるのは、

気に入ったものをずっと使う方々。

 

 

昨日テレビで

片づけの極意番組を見ていましたが、

その時のモデル家庭には

驚くほどたくさんのモノがありました。

その番組では 不用品はすべて、

断捨離の名のもとに

すぐに捨ててしまうようです。

 

ひとつの家庭でこれだけのごみが出る。

そういう家庭が

国中でどれだけあって

どれだけのごみの量になるでしょう?

 

 

そんなことをつらつらと考えるうち、

当店クライアントのみなさまはきっと

不用品の少ない生活をしてらっしゃることと

思いました。

 

良いものを長く使う方は、

なぜそれを買うのか、

それをどうやって使い、

ほんとうに必要なのか…を

買う前にお考えになるのだろうと感じます。

 

こうしてみなさまにとっての

「必需品」を作り続けられることは、

とてもありがたいことと思います。

 


以前 スマホケースを

ご注文くださったクライアント。

 

「今回はこのバッグが欲しいんです。」

お見せくださったのは、

ショルダーバッグで

リュックにもなる2wayバッグのページ。

 

 

ただし、ご希望は

さらにハードルの高い3way。

 

3ウェイですと、使うにあたって

いろいろと問題があります。

ご提示いただいたページのバッグは

だからこその2ウェイ。

 

なぜ注意が必要かというと、

それぞれ使うには

力のかかる場所が変わってくるから、です。

 

 

「なに、それ?」

という声が聴こえますね。

 

それは、バッグというアイテムは

物を入れて

(たいてい容量以上に入れる方が多いですね)、

それを吊るして持ち運ぶため、

がっつりとその重さが

ある一点にかかってくるからです。

 

その一点が

トートバッグ、ショルダーバッグ、

リュックでは違う

ということが、問題になるのです。

 

 

ハイブランド品のように

アイコンとしてのデザインにこだわり

使うことが二の次であれば、

重くてもいいですし

使い勝手が悪かろうが構わないのですが、

 

当店でお作りしているものは

「一人一人のクライアントの

生活を快適にするための必需品」

ですから、

 

見た目はもちろん、

軽さや使い勝手や

ある程度の耐久性も目指しています。

 

 

しかも今回

トートバッグ的にも持ちたいという

リクエストもあり、

リュックやショルダーとして使う時には

その二本の持ち手を隠したい、

というご希望もいただきました。

 

上下二枚のお写真は

持ち手を隠した時のお写真。

 

持ち手を出した時のお写真を

撮り忘れてしまい、

ほんとに残念な資料となってしまいました。

 

 

今回の解決方法は

3wayとしては完璧と思います。

 

金具の使い方もきれいですし、

それぞれのバッグとして

とても美しく使いやすく、お作りしました。

 

でもその解決方法は

大きさや使い方が変わってくることで、

また変えなくてはならないこと…

 

みなさまの欲しい一点一点に対する

最高の答えは、

当店がお出しできます。

 


当店と長くお付き合いくださっている

クライアントが、

遠方からおいでくださいました。

 

「この前作ったこの鞄ですが、

ほんとにたくさんモノが入って

びっくりしています。

 

ですから最近はほとんど

持ち歩くのはこのバッグになりました。」

 

 

中身を拝見させていただきますと、

手に持った鞄の中からは

これでもか…とばかりに

いろいろなものが出てきます。

 

お写真にある

テーブルの上のものはすべて、

この鞄に入っていたものです。

 

「ここまで入るとは

私にもわかりませんでしたよ。」

デザイナーも驚いています。

お教えくださってありがとうございます。

 

 

「全部入ってもね、

こんなに小さく見えるんですよ。

実際小さいんですが(笑)。」

 

デザイナーは小柄です。

そのため、大きなバッグを持つと

「鞄が歩いてる」状態になってしまいます。

 

そんな理由から

「小さそうに見えて、たくさん入るバッグ」

を ついついご提案してしまいます。

 

それは、昨今の

小さめバッグのブームになる前からなので、

当店定番品は

小さく見えても、すべてが見た目以上の

収納力を持っています。

 

「普段の自分の普通」が

まさにモノ作りに反映している例です。

おもしろいですね。

 


うっとりするような美しい

コードバンの長財布をご紹介します。

 

端正な長財布は

持つ人の美意識を表しています。

今回のしっとりと輝くコードバンは、

ダークブラウンのお色。

透明感のある奥深い輝きは

この革ならではのものです。

 

 

こちらのクライアントは、

小銭入れをどのように仕切りたいかを

最初にご説明くださったのですが、

 

そのご希望は、

平らな革を立体にして行く

革製品の作り方の観点からしますと、

物理的には不可能な仕上げ方と

なってしまう内容でした。

 

 

そこで、なぜそれが成立しえないのか

ご説明したところ、

すんなりと「なるほど!」と

ご理解くださり、

 

最終的にはお勧めした今回の方法で、

二部屋に分けることに

決めてくださいました。

 

 

ご注文後クライアントは

「じつは他に、2か所の

オーダーメイドのお店を訪ねたのですが、

すぐに断られてしまって。」

 

こういう理由からだという説明も

なかったようですから、

単に断られたと

お思いになったことでしょう。

 

でもそのおかげで

当店をお探しくださったのですから、

ありがたいことです。

 

 

クライアントと接していて

いつも感じることは、

誰もがさまざまなリクエストを

持ってらっしゃいますが、

 

そのリクエストが、物理的な理由から

製作できない場合、

きちんとその理由をご説明すると、

ほとんどの方が

次なるベターな選択肢を

受け入れてくださる、ということ。

 

 

「なぜ そうなのか?」

これをご説明することで

前に進めることはたくさんあります。

 

そして、

物理的に製作できないのであれば、

次の策を検討する。

 

これができるのは、

当店のコンサルティングだけです。

 


当店クライアントであるお父様の

お財布を新しくするプロジェクト

でご一緒においでくださった、

ステキなご家族のお写真です。

こういうご来店は

ほんとに嬉しく思います。

ありがとうございます。

 

長く当店のお財布を使ってくださり、

ついに果てたお財布を

お持ちくださいました。

 

 

この仕事を長くしておりますと、

独身だった方がご結婚なさり

お子様が生まれ

そのお子様が大きくなっていく、

そんな過程を拝見することが

少なくありません。

 

 

そのクライアントの人生を、

共に過ごしていく革製品を

お作りしている、という事実を

このようにリアルに

感じさせてくださるみなさまに、

あらためて

感謝申し上げます。

 

 

10年20年経って

久しぶりにお目にかかる方であっても、

当時細かい聞き取りをしていることから、

会っていなかった長年の友人と

あらためてお話をするような

感覚に陥ります。

 

そして、その時の

クライアントへの理解を思い出し、

お幸せでいらっしゃることに祝福を感じます。

 

 

時に、お嬢様やご子息様の

門出のお品をお作りすることもあります。

そんな時には、さらにこの仕事を

特殊なものと感じます。

 

何十年経っても

親しい友のようにまたお付き合いできる

この職業は、他に同じような職業を

例にあげることは出来ません。

 


何点もご注文くださっている

クライアントの今回のご注文品は、

たくさん入るバッグ。

 

定番オーバーナイトバッグを基に、

現在お使いのバッグの容量で

お作りすることになりました。

 

 

普段用お仕事バッグなので

なるべく大きくならないよう、

ぎりぎりのサイズダウンをしました。

結果的にはギリギリすぎて、

もうちょっと入ればよかったかしら

という感じだったご様子。

 

いただくご要望の中で

もっとも難しい内容というのは、

・ぎりぎりの大きさで作る

・ぴったりで作る

というこの二点ですが、

 

入れるものがひとつである容れもの=

ケースの場合より、

ひとつひとつの中身の大きさが定まらない

複合のものを入れるバッグの方が

はるかに難しいことです。

 

 

ですからこういう場合には、

少し大きめにする、という考えの方が

良さそうです。勉強させていただきました。

申し訳ありませんでした。

 

今回もうひとつ大変だったのは、

革の選択。

 

うちの定番牛革ではなく

もっと新味あるものが良いのですが、

仕事で使うものですから

適度さが必要とのこと。

併せて

クライアントのお好みもあります。

 

 

そこで

新たな型押し革を作ることになりました。

型押しカタログの中からお選びいただき、

一枚一枚押していただく方法です。

 

型押しの種類はいろいろありますが、

革質としては押印できるくらいの

ふっくらした感じが良いので、

革の選び方にも気を付けなくては

なりません。

 

今回の革は

そのようにしてお作りした革です。

結果としては栃木レザーの革に

絵柄の型押しをすることになりましたが、

そこはさすがに栃木レザー。

良い感じで上がっていました。

 

 

ところが、驚くべきことが

起きました。

ある日、お使いのクライアントから

「どうやら革の色が

家の壁についたようなんです。

落とす方法をご存知でしょうか?」

というお問い合わせが…

 

毎日降りる階段の壁に

バッグが擦れているようです。

バッグの方は色落ちがないとも

伺いました。

 

いろいろお調べしたのですが、

残念ながらこの染料を落とす方法は

ありませんでした。

リアルに壁の色を作って

上から塗る方法だけ、ということです。

 

 

革に施すきれいなお色というのは

ある意味、無理して作って

革にしっかり載せる必要があります。

それが原因で、他のものに

色移りすることがあります。

 

これは革の仕上げ方法によっては

どうしようもないことです。

クライアントには

その旨ご報告いたしました。

 

申し訳ありませんが、

こんなこともある、と

他のみなさまにも 情報として

お知り頂ければ、と思い

このお話を挙げさせていただきました。

 

何十年やっても

考えもしなかったことが起こる

新しい仕事…

 

メリットがあればデメリットもあります。

あらためまして、みなさまと一緒に

より良いものにして行きたいと

決意を新たにしました。