革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2018.10.23

美しいリザードの二つ折り財布

リザード素材をたっぷり使った

二つ折り財布をお作りしました。

 

こちらも見本を拝見し、

マイナーチェンジしたものです。

 

この手の凝った細工の財布は、

クライアントが長年使っているものを

ご希望に沿って再現し、

さらに「ここがもっとこうなっていたら…」

という内容を反映させます。

 

 

素材の入手まで

随分と長いことかかりましたが

ラッキーなことに、どうやら

リザードの革は最近になって

少しまとまって入荷しているいるようで、

 

今回、このフランスブルーのリザードを使って

見える部分すべてをリザード素材で

お作りすることができました。

 

 

材料を揃えることができて初めて、

フルオーダーメイドでは

技術者の技術が発揮できます。

 

材料の調達は、まことに大変です。

ひとりひとりのご希望に沿った革を

入手するために、

まず最初にざっくりとした型紙を

製作します。

 

それに沿って、

すべてのパーツを取ることのできる、

状態の良い革を見つけるために

革屋さんへ出かけます。

 

定番以外の特別な革のリクエストは

このようにして入手されています。

 

また、金具なども、ご希望に合わせて

一個一個探しに出かけています。

 

 

みなさまは

お財布のフルオーダーメイド店を

お探しになったことはありますか?

 

先日お出でになったクライアントは

「東京じゅう

自分の好みのお財布を作ってくれるお店を

尋ね歩きました。

 

どこもすぐに断られて…

どこでも冷たい対応をされたので、

あきらめかけていました。

でもここをやっと見つけたんです。」

 

クライアントは遠方にお住いの方でした。

 

 

お財布を作ることは、

バッグを作ることより難しいことがあります。

 

両者の難易度を比べることは

ほとんどナンセンスですが、

 

財布をきっちり作れる職人を見つけるのは

バッグを作る職人を見つけるよりも

もっとずっと難しいことだけは、

紛れもない事実だと思います。

 

 

「どうして小物なのに

バッグと同じくらいの値段になるのですか?」

という質問をいただくことがありますが、

それは端的に、

バッグと同じくらいの時間がかかるから、

ということです。

 

フルオーダーメイドの場合、

ひとりのプロの職人がずっとかかりきりで

製作します。

 

何日かかろうが、何週間かかろうが、

それが出来上がった時

テーブルの上にあるお品は

たったのひとつ。

 

ほんとに難しいご希望品になりますと、

バッグ以上にお時間がかかることも

ままあります。

 

 

みなさまがご注文する場合、

次のことにご注目ください。

 

ご注文を持ちかけているお店や人は、

何の製作を得意としている人なのか。

 

職人の言葉だけで判断してはいけません。

 

お店でも職人でも

そこに製作物が置いてあるはずですから、

まずそれをよくご覧ください。

 

自分がお願いしたいと思うものと

同程度のものが置いてあったり、

ウェブに写真が載っていたりしたら、

おそらく大丈夫です。

 

希望するものより

シンプルなものしかない、とか

また、自分の思うイメージと違う

出来上がり品であるなら、

そこから質問を始めてください。

 

これは、どんなオーダーメイドにおいても

役に立つ注文時の留意点です。

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