2020.01.01

イタリア製クロコダイル型押しでお作りした、ロックなセカンドバッグ

モードなイメージの

イタリア製のクロコ型押しでは、

いくつもの魅力的なオーダー品を

お作りしました。

 

本日ご紹介するのも、そんなひと品。

ロックな雰囲気のクライアントから

ご注文いただいた、セカンドバッグです。

 

 

数個の鋲を使って、

ロックな雰囲気をお出ししています。

 

こういう雰囲気にする時、

クロコダイルの斑柄はとても有用です。

もちろんワイルドエレガントにも

転ばすことができますが…

 

後ろ面には外ポケットをお付けしていますが、

そのポケットの斑柄も

ベースのパーツに柄を合わせた

革の取り方をしています。

 

そういう革の取り方をしますと

とても素敵ですが、

けっこうな無駄が出てしまいます。

でも、クライアントのお持ちになっている

イメージには欠かせないもの。

 

 

「革って、布と比べるととても高価ですね。

こうやって実際にパーツを取ってみると

それがよくわかります。」

とは、当店技術者の一人で

布製品を扱ってきた人の言。

 

ちょうどこんな話が出ましたので、

今日は、「見える材料費」

「見えない材料費」について

お書きしようと思います。

 

 

「見える材料費」とは、

ずばりオーダー品に使われている革の量、

そしてその付属品のことです。

 

「見えない材料費」とは、

一枚の革の中で使えない、あるいは

使わない部分のこと。

 

革の販売単位は10㎝x10㎝というもので、

キズがあろうが、伸びる部分であろうが

一枚全部を計って、合計で計算されます。

 

 

使えない革の部分とは、

表面のキズや擦れがはっきりわかる部分、で

使わない部分というのは、

場所によってはヨレて伸びてしまう部分。

 

本物の革のプロなら、

表面から見ても一目で

ヨレてしまう部分を見分けますが、

そこまでいかない場合には、

革の裏から確認して見分けます。

 

実際、量産型の靴の中には、

使っても構わないパーツに

そういう革が使われていることがあります。

 

 

要するに、一枚の革をまるっと全部

製品パーツにすることはできない、

ということ。

 

たまに「デシ何円の革を使っていますか?」

とお尋ねになる人がいますが、

それは何の意味もありません。

 

量産品の場合には

表面をきれいに処理していれば、

一枚の革から

なるべくたくさんのパーツを取るのですから、

 

我々の作るオーダー品とは

まったく違います。

それが、「見えない材料費」です。

 

 

今回のような型押しの革ですと、

キズは気にしなくてよい分

少し多めに革を使うことができます。

 

しかし、きちんとイメージを出すために

パーツそれぞれの斑柄を合わせて行きますと、

結局は同じような歩留まりになります。

 

結果、中途半端な柄が残るわけですが、

当店ではそこも生かしたいと考え、

ウェブショップ

一点ものとしてお出ししています。

 

そういう品々は、一点ものであるだけでなく、

それぞれ

仕様やデザインに合ったものにするよう、

かなり考えられています。

 

そういう観点からご覧いただきましたら、

きっとおもしろく

想像していただけるでしょう。

お休み中、お楽しみいただけましたら幸いです。