革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2018.01.7

ネイビー&イエロー、2色使いの二つ折り財布

当店で常に扱っている牛革は

(株)栃木レザー製のもので、

当店特有の革にしてもらっています。

色揃えは、6色。

 

それ以外の革は?と言いますと、

エキゾチックレザーつまり

クロコダイル、リザード、スネーク

などの爬虫類や

ゾウ、シャーク、ハラコ、オーストリッチ

などの爬虫類以外もご用意できます。

 

外側の片面に箱型の小銭入れ

 

それでは牛革で、6色以外のお色は?

と問われましたら、たいていの場合、

「探してきます。」ということに

なります。

 

今回使用した黄色は

別のクライアントのために

お探しした黄色ですが、

良い部分が少し余ったことで、

こうした小物の一部として

使うことが出来ました。

 

反対面はシンプル

 

それでは

「牛革の色革を探す」とは、

どういうことなんでしょう?

 

「問屋さんで、色を探すだけでなく

何か特別な事情でもあるんですか?」

という疑問を持たれそうです。

 

内側はイエローの革

 

発色の良いお色の革は

ほとんどのものが、

女性のメイクアップにおける

「基礎肌面作り」を施しています。

 

つまり

ファンデーションを塗って

表面が平らな白い面を作り、

上に載せる色のための

準備を行う、ということ。

 

それで

きれいな色がきっちり出るのです。

 

1カ所はフタ付きポケット

 

ところがたまに、

そういう表面のキメを整える方法でなく、

裏まで色を入れてある革があります。

この黄色がそうですね。

革の裏まで黄色い色なので

芯まで通した

水染めの化粧法であることが

わかります。

 

発色のいいお色、殊に

ファンデーションをのせたものは

何年か使うことで、褪色したり

汚れが目立ったりします。

 

札入れ部分

 

どんな作り方の革で

どんな色で、

使うとどんな風になって行くのか…

 

外で売られている革は

一枚一枚それが違うわけですから、

今まで使ってきた革の経験を元に

判断していきます。

 

革一枚選ぶにしても

そんな苦労があるのです。

 

おまけに、色とはまた別の問題で、

仕立てのしづらい革

というのもあって、

そこまで考えていくと

いくら時間があっても足りません。

 

革とは、そういう複雑な素材です。

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