革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2022.02.9

ファスナー長財布からコンパクト二つ折り財布へ

 

先だってご紹介したクライアント

コンパクト二つ折り財布をご紹介します。

 

まだお若いクライアントですし

ハードにお使いになるということで、

ある程度の革の厚みでお作りしました。

 

しかし、当店の革なら、

使っていくうちに革が馴染んできますから、

どんどん小さくなっていくことでしょう。

 

 

 

 

前回ご注文いただいたファスナー長財布は

お札もカードも小銭も

いっぱいいっぱいの収納量でしたが、

今度は打って変わってタイトな中身です。

 

小さいお財布に変える=整理がつく

ことなんだと、あらためて

感じさせられるメタモルフォーゼでした。

 

パートナーの方がキャッシュレスが得意で

それが功を奏していた、とも

おっしゃっていました。

 

 

 

 

特徴的なのは、まず、お札の入れ方です。

普通に作った二つ折り財布の札入れですと

札が見えないようになっていて

札の全体を覆っていますが、

 

最近ご注文で増えてきたタイプは

お札の真ん中が見えるようになっています。

こちらもそういう考え方です。

 

通常の札入れ部のパーツですと

表と裏の2枚を重ね合わせています。

そうすると、2枚に内差と外差が出て

どうしても大きめにお作りすることに

なり、厚くもなってしまいますが、

 

内側のパーツを切り離すことで、

お財布の横幅を小さくできますし、

全体を薄くすることができます。

 

 

 

 

クライアントはよくお考えになったご様子で

いろいろなアプローチを

お話しくださいましたから、

最良の選択をしてくださいました。

 

さまざまなやり取りの結果として

この札入れの形が決まっていきましたが、

もうひとつ

チャレンジングな小銭入れのアイデアも

いただきました。

 

下のお写真がその「小銭入れ」です。

パッと見ると

「フタがないですよ」という

突っ込みを入れられそうですが、

 

この小銭入れの口元には

マグネットが入っています。

 

 

 

 

「小銭の枚数はたくさんではないし、

フタを付けなければ薄くなりますよね。

両方を考え合わせると、

これでいいんじゃないかと。」

 

こういうアプローチは

今までに類がありませんから、

正直、これが当たり!になるかどうかは

使っていただいてからでないと

わかりません。

 

でも、ご自分が理想とするものを

真剣に楽しく考え、

ご注文過程を愉しんでくださる方との

コラボレーションは、とても心躍るもの。

 

ぜひ後から、

使用後のご感想をお聞かせください。

このたびもありがとうございました。

 

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