実際のオーダー例
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貴方のオーダーのヒントになさってください。
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定番のバリエーションバッグで院内から外へ 111N
2022/02/13
定番バッグ「ブリックス」に
目をつけてくださったクライアント。
今までも
シンプルな小物から複雑な小物まで
定番品とフルオーダー品とを交えて
バランス良くご注文くださっている方なので、
ウェブショップをよくご覧くださり
「これなら自分の生活に合いそうです。」
とご相談くださったのがこの鞄。
ありがたいことです。
ただしこちらも、
お写真を御覧いただけば一目瞭然ですが、
ご自分仕様に変化させています。
それはご自分の使い勝手と
見た目の好みを反映させることによって
導き出された結論。
決定的な違いは
バッグの上部にファスナーがないこと。
定番でも
ファスナーを開けっ放しで使うことはできますが、
ファスナーを締めて使うことがない、とのことで
取り去ることにしました。
それから、ショルダーストラップを
取り外し可能にしておつけすること、
底面に底鋲を取り付けること、
最後に内ポケットに少し加減を加えること。
下のお写真をご覧ください。
持ち手が丸く、
芯の入った柔らかいタイプであることも
リクエストいただきました。
ブリックスの使い勝手上の特長である
全体サイズや外ポケットは
同じようにしてはいるものの、
かなりの変化です。
このように、
定番から「もう少し…」ということがあれば、
まずはご相談ください。
遠方の方なのでお送りしましたら、
ご丁寧なご感想を頂戴しました。
ご紹介させていただきます。
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先ほどバッグを受け取りました。
ブリックスのパターンオーダーのはずなのに、
印象がガラッと異なって
全く違うバッグのように見えました。
とても格好いいです。そしてとても軽いこと!
実際にものを入れてみて、
どこになにが入っているのかが一目で分かり、
そしてさっと取り出せる機能性の高さに
驚きました。
革が馴染んできたら
さらに使いやすいものになるだろうと、
貴店のこれまでの品より容易に想像できます。
プチ・バトーはもとより、
システム手帳、ジョッターも収まりよく、
ペットボトルも端にぴったりです。
これを院内用に留めておくのは
とてももったいないので、
学会会場でもぜひ持ち歩きたいと思います。
一段と品格が高まり、今日これから
持ち歩くのが少し気恥ずかしいですが笑
ちなみに職場の者が貴店の品々を見て
大変興味を持っており、近日かわかりませんが
貴店を訪ねられるかもしれません・・・
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このように、当店のお品を深く味わって
表現していただけることに
感謝感謝です。
当店の製品を通じて
この方が生活する上でお身体が楽になり、
さらに楽しく、
さらに生き生きとされることを願っております。
ふたつ目の長財布
2022/02/11
超シンプルな長札入れをご紹介します。
前回これをお作りした時は
ある方からある方へのプレゼントでしたが、
今回は、贈った方から
「差しあげた方が
そのお財布を失くしてしまって…
同じものを作れないか?と
お尋ねされました。」とのこと。
お調べしたところ、6年ほど前のものでした。
寸法も何もかも残していたものですから、
まったく同じように
お作りすることができました。
ご依頼くださった方からは
とても喜んでいただけて、良かったです。
この仕事は、
製作に係る人が多くなってしまうと
正確なフルオーダー品を作ることが
できなくなってしまうのですが、
かといって、こうした事務的な処理を
する人や、ネットに関わる人は
普通の会社のように必要です。
こんな風に自分たちの仕事が
最少人数でうまく回ったなと感じる時は、
とても幸せを感じます。
一つひとつのオーダー品に合わせて
一つひとつの金具や
一枚一枚の革を目で見て仕入れることも
お時間のかかる大変な作業ですが、
こうしてみなさまに喜んでいただけると、
私どものモチベーションは
ぐんとアップします。
技術者たちの中には
「お客さまの反応を
ダイレクトに頂けるから、
この仕事はほんとにステキです。」と
続けてくれる人もいます。
こちらもありがたいことです。
ファスナー長財布からコンパクト二つ折り財布へ
2022/02/09
コンパクト二つ折り財布をご紹介します。
まだお若いクライアントですし
ハードにお使いになるということで、
ある程度の革の厚みでお作りしました。
しかし、当店の革なら、
使っていくうちに革が馴染んできますから、
どんどん小さくなっていくことでしょう。
前回ご注文いただいたファスナー長財布は
お札もカードも小銭も
いっぱいいっぱいの収納量でしたが、
今度は打って変わってタイトな中身です。
小さいお財布に変える=整理がつく
ことなんだと、あらためて
感じさせられるメタモルフォーゼでした。
パートナーの方がキャッシュレスが得意で
それが功を奏していた、とも
おっしゃっていました。
特徴的なのは、まず、お札の入れ方です。
普通に作った二つ折り財布の札入れですと
札が見えないようになっていて
札の全体を覆っていますが、
最近ご注文で増えてきたタイプは
お札の真ん中が見えるようになっています。
こちらもそういう考え方です。
通常の札入れ部のパーツですと
表と裏の2枚を重ね合わせています。
そうすると、2枚に内差と外差が出て
どうしても大きめにお作りすることに
なり、厚くもなってしまいますが、
内側のパーツを切り離すことで、
お財布の横幅を小さくできますし、
全体を薄くすることができます。
クライアントはよくお考えになったご様子で
いろいろなアプローチを
お話しくださいましたから、
最良の選択をしてくださいました。
さまざまなやり取りの結果として
この札入れの形が決まっていきましたが、
もうひとつ
チャレンジングな小銭入れのアイデアも
いただきました。
下のお写真がその「小銭入れ」です。
パッと見ると
「フタがないですよ」という
突っ込みを入れられそうですが、
この小銭入れの口元には
マグネットが入っています。
「小銭の枚数はたくさんではないし、
フタを付けなければ薄くなりますよね。
両方を考え合わせると、
これでいいんじゃないかと。」
こういうアプローチは
今までに類がありませんから、
正直、これが当たり!になるかどうかは
使っていただいてからでないと
わかりません。
でも、ご自分が理想とするものを
真剣に楽しく考え、
ご注文過程を愉しんでくださる方との
コラボレーションは、とても心躍るもの。
ぜひ後から、
使用後のご感想をお聞かせください。
このたびもありがとうございました。
自分にとって最高に使いやすいトートバッグ 11102
2022/02/05
ご紹介するのは、
お父様からお嬢様へのプレゼントバッグ。
お父様にはお嬢様が
どんなバッグを欲しいのかわからないので、
お嬢様がご来店くださいました。
最初にお電話でご予約をいただきました時、
「オーダーするなんで初めてなので、
どんな風にお願いすればいいでしょう?」
ということで、
このコラムをお読みのみなさまには
もう周知の内容かもしれませんが、
そちらをお話ししました。
1.オーダーするお品については、
今まで使った履歴品から考えること。
2.通勤で使うのか
遊びの時使うのか、はっきりさせること。
3.どれくらいの荷物量にするか?
4.自分の定番洋服の色目はどんなか?
5.バッグに求める内容。
たとえば、軽い、なるべく小さい、などなど。
このような内容をお電話でお話しし、
ご来店いただきました。
ご来店当初は
もっと違う形を考えていらしたのですが、
そのバッグと
今持っているバッグと同じバッグにするのとで
お見積もりを比べることになり、
こちらの形になりました。
お見積もりからお決めいただいたのですが、
コンサルティングをした後では
毎日使っていて
素材や見た目以外にはすっかり気に入っている
このバッグの方が
より良い選択であったと思います。
検討テーブルに載ったもう一つのバッグは
これと似た仕様を持っていますが、
もっとフォーマル度が高く
普段持ちとしては
少し格が高くなるものでした。
このお色は、今回はお好きなお色を
お選びになったわけですが、
ベーシックな色のお洋服をお召しになるため、
このタイプのお色は
適度に目立って適度に馴染むので、
良い選択になったと思います。
一点見本とは変えた部分は、持ち手です。
短い持ち手と
ショルダーの付いたバッグでしたが、
肩から掛けることしかしないから
と、持ち手自身を長くすることにしました。
この持ち手の太さが絶妙で、
見本と同じでは太すぎて無骨になるため、
絶妙に細くして、長さを整えました。
こんな素敵なバッグをプレゼントしてくださる
お父様をお持ちで、うらやましいことです。
礼儀正しいきちんとしたお嬢様は、
お父様の子育てのたまものでしょう。
この度はありがとうございました。
オーダー革製品の革素材の特徴とTPOについて
2022/02/02
ある日突然はっと気づき、
それ以後は言葉で表現できるようになったけれど、
それまではモヤモヤっとしている
課題が、いつもあります。
先日、海外によく行く方とお話した時、
ビーチリゾートのビデオを
見せていただきました。
それが今回の「はっ」とした瞬間。
リッチなビーチリゾートのビデオの中で
宿泊者の日本の人たちが、
まるで東京の街にいるような服装と
姿勢で、高級ホテル内を歩いていました。
「はっ」としたのはなぜかと言いますと、
まぶしい陽光が照り付ける
ビーチリゾートホテルという光景に、
東京の街を歩く服装が
とてもそぐわない感じがしたからです。
どんなにおしゃれで高価な服だとしても、
ビーチにいるなら
ビーチ風景に似合う格好をしていないと、
風景から切り離されてしまいます。
変な話ですが、ここまで
ファッションがカジュアル化してしまうと、
だんだんと場に似合った服装、というのも
無くなってしまったのではないかという
錯覚をしていました。
あるお茶会に行った時、
亭主である先生がおっしゃったことは
最近特に感じていたことです。
「今回のお茶会にはね、
たまたま着物で来てくださった人が
何人かいますけど、
こういう人がお茶会にいてくれると
ああ、やっぱり着物を着てるとすてきで、
お茶会にはぴったりだなあ、と
みなさん、思うでしょ?
場も華やぐし、
雰囲気も最高に良くなりますよね。
服装ってね、
人を喜ばせるという意味もあるんです。
ドレスコードの決まった集まりでは
それに従うのは当然のことですけど、
ルールを守るって言うだけでなく、
その場所が
それにふさわしい場になることは
大切だと思うんですよ。」
当店の特製牛革は、
育てることを楽しみ、手触りに親しみ、
五感で感じていただく革です。
そして最近入手できるようになった
フランスの革は、多色で、
ヨーロッパの色目で、
最初からしなやかさのある、変化しない革。
どちらも
いろいろな場でお持ちいただけますが、
TPOという点から見た場合
それぞれの革の持つ特性は何でしょう?
もちろん、デザイン次第で
高級カジュアル用にも仕事用にも作れます。
オーダーメイドで注文する場面においては、
自分の望む使い勝手を求めることが
最重要事項であるとは思いますが、
同時に、
ご自分を表現するというファクターもまた
考えられるべきではないかと思います。
そんな時、
それを持っていく社会的な場や
それぞれのお立場を考えると、
どちらの革を選ぶと良いのでしょう?
当店の革は、持つ方の個性やお人柄を
外に向かって表現してくれて、
お手入れが良ければ、
公の場において、その人となりまでも
大きくアピールすることができます。
フランスの革は
たいして手入れは要りませんが、
いつでもどこでも
公の場で必要とされる公の顔を作ってくれます。
よく、「どんな革が良い革ですか?」と
お尋ねされることがあります。
何度もお書きしましたが、
それは、好みや目的によって変わってきます。
当店特製牛革の場合は、
とくにお手入れの良いことが
その人のアピールに繋がります。
小物でしたらさして気にせず、
全体を手でなでてあげれば
それがお手入れの良い革に育っていきますが、
バッグには、少しだけ
ゆとりの気持ちをかけてあげていただきたくと、
アピール度はかなり高くなります。
ですから、
・基本として雨の日に持たない
持つなら、雨対策のスプレーを掛ける
・ヴァセリンを付けた手で撫でてあげる
・適度に休ませる
・たまに身体に着く面を変えてあげる
ということをしてあげてください。
たったこれだけのことで、
革を育てる愛情が
持つ人の生活態度やお人柄を、
外に向かって
アピールしてくれるようになります。
そういうことを
一切したくないのでしたら、
フランスの革はかなり楽かもしれません。
コンディションに関係なく、
外部に必要とされる顔を保つことができます。
どちらもそれぞれの個性。
ご自分に必要な、あるいは
ご自分の出したい個性があれば、
それに合わせてお選びいただければ、と思います。


























