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宇宙のようなリネアペッレレザーのポーチ&ハンドバッグ50804
2025/10/04
デザイナーはクリムトを想起し、
製作者は宇宙を感じる
このすばらしい革は、
今年のリネアペッレの逸品です。
さてこれをどのようなお品にするか、
お似合いになりそうな方々に
お見せしました。
今日はそのオーダー品をご紹介します。
*パーツ取り場面は、こちら。
*このポーチには持ち手があります。
こうしてお写真を見ますと
まさに宇宙的なうつくしさを持つ
この革は、様々なお色が混じり、
その上にクロコダイルの型押しが
施されている複雑な革です。
いったいどうやって作ったのか…
相変わらず謎のイタリアンレザー。
この複雑な作り方をしている革は
当然お仕立ても難しく、
この革質を見てしまうと、
製作にトライする果敢な会社は
かなり少ないでしょう。
そんな革が多いですから、
リネアペッレの革製品は、日本では
なかなか製作されていません。
*底から出ているベルトの
ホックを外すと持ち手が出ます。
*持ち手は
きれいな形のハンドルになります。
今回ご依頼いただいたのは
定番「スィーベル」のサイズ変更品。
持ち物の大きさや量に合わせて
サイズを変えるのは、
当店オーダーに慣れている方なら
当たり前のように
ご指定くださる内容です。
またこの方のように
中身をお持ちくださりましたら、
こちらでサイズをご提案します。
*今回はゆったりサイズ。
ご注文者は海外に行くこともあり、
急なパーティなどもあって
「このポーチは、ハンドバッグとして
持つこともできるから便利です。」
とおっしゃってくださります。
定番製品であっても
まったく違うイメージの革で
オーダーいただきますと、
雰囲気はガラッと変わります。
定番革にこだわらず、
違ったイメージでご注文いただくのは
すてきなオーダー方法。
「すばらしいバッグです!
今までたくさん頼んで、いつも
出来上がった製品からすると
価格がお安いと思うのですが、
今回のは一番そう思います!
だって、こんな細かいところまで
気を使って、
こんなにクォリティの高いものに
してくれるんですから。
世界で一点だけですし、
こんな製品、どこにもないですよ!」
ありがとうございます。
何より嬉しい誉め言葉です。
最後に、
お作りしたデコルテバッグに入れた
このバッグをお見せします。
これがこのバッグ本来の目的で、
バッグインバッグとしての姿です。
*左内側に
ファスナーを閉めた状態で。
*こちらはバッグの中で
ファスナーを開いて収納。
使い方はその人次第、
ということがよくわかります。
大きなガーメントバッグの製作風景
2025/10/03
当店には4人の製作者がいます。
そして大きな作業台が4台あり、
ひとりが一つの作業台を使って
担当のオーダー品を
最初から最後まで作っています。
しかしそれも、
急ぎの仕事だったり、
あまりに手数の多いものは
時に2人、稀なことですが
3人がかりになる必要もあります。
今回は、「大きなもの」ですから
2人がかりでミシンをかけます。
*左手にある箱はたばこの箱。
製作中のアイテムは
スーツを持ち運ぶガーメントケース。
ヨコ幅が60センチ近くあります。
この縫いで形を仕上げる
ほぼほぼ最後の場面です。
ここまで大きなものになりますと、
通常の方法で革でお作りすると
かなり重くなって
持ち運びが大変になりますが、
ご注文者のご要望は
「軽く作ってね。」です。
それはそれは
いろいろなテを使って
軽量化を図りますが、
ここまで大きなものは縫いが大変。
ひとりでは縫えない。
そこで、このお写真のように
ミシンの位置をずらし、
もう一人に支えてもらって
縫い進めていきます。
縫う方はもちろん大変ですが、
支える方にもコツが要ります。
どこの部分を
どのように縫うかを見ながら、
支え方も変えていきます。
これはまだシンプルな縫いですが、
もっと複雑な縫い方だったり
もっと大きなお品になってくると、
定位置にあるミシンを
もっとたくさんずらして
どば~っ、と縫うこともあります。
店舗の隣のアトリエでは、毎日
激しい格闘が
繰り広げられています。
カバンづくりの現場では
製作者の体力も鍛えられます。
ゴールドクロコダイルの小銭入れ 50803
2025/10/02
以前お持ち込み革で作った
小銭入れをお作りしました。
これでお揃いの革の3点セットです。
お使いになる時、楽しそうです。
キャッシュレス推進になってから
お財布の売り上げが減った
市販品ブランドもあるようですが、
当店フルオーダーメイドとなりますと
個々人の使い方次第のお品なので、
複雑なお財布のご注文は
減っている感じがしません。
ここへ来て気づくのは
アプローチするアイテムの変化で、
小銭入れというアイテムをどうやって
カードや札も入れられるようにするか
という考え方が
増えたかもしれません。
今回はすでに使ってらっしゃる
小銭入れと同じ仕様で作りました。
頭の中で考えたお品も良いですが、
いざ使ってどう出るか
ということを考えますと、
フルオーダーメイドでは、
すでに使ったものの
気に入らない点を改造すれば
間違いなく、使い勝手も合った
ベター製品になります。
作る側としては
こうした箱型小銭入れですと、
内側のフタの方に
内ポケットを
付けることができますから、
鍵などを入れることができます。
お守りを入れる方も
いらっしゃることでしょう。
このようにきれいな色革については、
コバの色をどうするか
毎回毎回が悩ましい問題です。
どのオーダー品に対しても
何種類も試してから決めます。
今回の小銭入れを例にとりますと、
3種類の革を使っていますから、
このコバには
3種類の革が重なっています。
しかも、単にその3種類の革が
重なるだけでなく、
そのパーツが場所によって
2枚、3枚…とさらに合わさって
縫われているわけですから、
問題は複雑になります。
どの革も1枚1枚は薄いのですが、
3種の革質の違い(特徴)は
断面にもきっちり出ます。
これが大きな問題になる所以で、
違ったコバ処理を必要とする革が
集まった断面、に対して
どんな方法を採るか、悩む訳です。
処理の方法はいくつもありますが、
どれが良いかは
試さないことにはわかりません。
いくつ試しても、そのオーダー品を
ステキにしようと思うと、
さらに新しい方法を考えます。
今回はイエロー基調で
3種の革色を揃えられましたし、
革の鞣し方も同じタイプでしたから、
まだ悩みは少ない方でした。
ご注文者は、お受け取り時
パッとひと目ご覧になって
気に入ってくださったので、
安心しました。
こちらもありがとうございました。
ぴったりサイズのお気に入りペン用ペンケース 50806
2025/09/30
「ほんとにぴったりサイズですね!
奥まで入れるのはしばらく待って、
慣れてきたら入れるようにします。」
ぴったりサイズのペンケースを
ご希望いただき、
受け取りにおいでくださったご
注文者のお言葉です。
あまりにぴったりなので、
奥まで入れてしまうと最初のうちは
出し入れが大変だからです。
以前からのお客様ですから
革のことをわかっていらっしゃり、
使っていくと
ちょうど良いゆとりになることを
経験的にご存じです。
それでこんなお言葉が出てきます。
ありがたいことです。
昔は、こういうサイズでお作りすると、
人によって「きつくて使いにくい。」
とおっしゃる方もいらっしゃいました。
でも今は
ほとんどそういうことがありません。
だんだんと
当店レザーの触り心地良いところと
革を育てる楽しさが、
行きわたってきたことを実感します。
嬉しいことです。
ご注文者のこのペンの場合、
真ん中が一番太くなっていますから、
そこがケースの中でどう出るか
考えたうえで、サイズ決めをします。
アトリエが隣接していることで、
ご相談時に少しお待ちいただけば
ざっくりしたケースの型紙を
作ることができます。
ですから、お気に入りのペンを
お借りする必要もなく、
ご依頼者も出来上がりまで
普段通り日常を過ごせます。
いくつものお品のご愛用を
ありがとうございます。
少し頑張ってお使いいただき、
気持ち良いケースになるのを
お待ちください!
このたびもありがとうございました。
オールコードバンのトートバッグ 50701
2025/09/28
覚えていらっしゃいますか?
今回ご紹介するのが、件の
オールコードバンのトートバッグ。
このようなお品を見たことある人は
いらっしゃるでしょうか?
私たちがお作りしたのは初めてで、
このたびの製作では
オールコードバン製作において
何が大変なのか、
多岐に渡って知ることになりました。
技術的なことが多いですから、
そのほとんどはここでは割愛します。
でもそこをクリアしたおかげで
出来上がったバッグを見て、全員が
「おお~っ!」と歓声を上げるほど
見事な鞄になりました。
素材の力は大きい!
中にたくさんのお荷物を
お入れになるため、
結構な厚みある鞄です。
中身が入っていませんと
テーパーがきつめにかかったように
見えると思いますが、
実際に中身を入れていただくと
ちょうど良いテーパーになります。
当店ではこのように、
その方の荷物量によって
テーパーのかけ具合なども変えます。
まさにパーソナルなひと品。
たまに手術用メガネのケースを
一番上にお入れになるということで
鞄の口フタの厚みもありますが、
ファスナーを外して
開けっ放しで持つこともできるよう、
内側のポケットを調整しています。
これは私たちには当たり前ですが、
見せていただく市販バッグの中には
違う仕上げのモノもよく見ます。
さて、このバッグの真骨頂と言える
もっとも難儀だったご依頼内容で、
みなさまにも見分けていただける所は
上のお写真でご覧ください。
まずは内側にお付けした仕切りです。
それだけならどうってことないですが
厚みの比率が、4:6です。
真ん中で仕切るわけではないことが、
大変なところです。
バランスが崩れますから。
そして仕切りにはクッションを入れ、
PCを入れられるようにしています。
もちろんカバンの底面にも。
4の方にはA4書類などを入れます。
名刺入れなどの小物は、
取り出しやすい位置に
キープできるよう、セットしました。
たくさんの荷物が入りますから、
底面も安定させています。
仕上げはデリケートな底鋲を
6つ打つことで、支えられるように。
底鋲の形はお選びいただいてます。
その大きさや形、
そしてバッグの大きさによって
付ける数や付け方を変えます。
出来上がった時
自然に見えるオーダー品には、
熟考に熟考を重ねた
さまざまな「選択」がなされて
ご注文者の手にお渡しされます。
「これは一生使います!」
と言ってくださったクライアント。
これをお持ちになる時の嬉しい、
誇らしいお気持ちを感じました。
このバッグにふさわしい持ち主は
これからもたくさんの人を助け、
すばらしいお仕事をなさるでしょう。
このたびは稀有なご注文を
ありがとうございました。
作る私たちもドキドキしましたし、
愉しむことができました。




























