実際のオーダー例
40年3,000件を超えるオーダー実績
貴方のオーダーのヒントになさってください。
カテゴリー
「エクステンション」ベルトというアイデア
2020/07/22以前ご注文くださったクライアントが
「こういったベルトを作りたいです。」
と、久しぶりにご来店くださいました。
お手持ちのベルト3本お持ちくださり、
まずアイデアをお話ししてくださいました。
上のお写真をご覧ください。
お手持ちのベルトが
年を経て短くなったことから、
このようなエクステンションベルトを
思いついたとおっしゃっていました…
手前のベルトを
右側のベルトに取り付けて、
長さを長くしています
(クライアントによるお写真です)。
ハイブランドのベルトの
バックルを気に入って何本もお持ちで、
今回のベルトには
そのバックルを使い回しましたから、
金具の質感はパーフェクト。
下のお写真の白いベルトが
エクステンションベルトのバックルに
なりました。
余談ですが、
バックルをきれいに外しましたから、
このベルトも再生しようと思ったら
再生することが出来ます。
こういったデリケートな
サイズ調整用ベルトは、
どれほど長くするかが考えどころです。
そこでまずクライアントが
お持ちくださったのが、
下のお写真のサイズの考え方。
お見事!です。
これをたたき台に話し合って、
やや短くすることを
決めていただきました。
こういった微妙な課題こそ、
ふたつの頭で考えるこごで
最善の解決策が出ます。
ご注文いただいたのは
普通のベルト1本と
(こちらもバックルはお持ち込み)、
ご紹介したエクステンションベルトです。
こういった「ナカイチ」と呼ばれる
バックルを付ける時、
ベルトの厚みを
きっちり調整しませんと、
「使えない」ことが起こってしまいます。
どの製作物にも
さまざまな落とし穴があるんですよ。
こういった時代なので
出来上がったベルトはお送りしました。
そうしたらいただいたのが、
きっちりしたお写真と、お礼のご連絡。
ほんとにありがとうございました。
以下にご紹介させていただきます。
************
昨日、ベルト二本頂きました。
お世話様でした。
こげ茶ベルト、しっかりした作りで、
サイズもピッタリでした。
もう一つの、エクステンションベルト。
サイズ、幅共に、ピッタリでした。
驚いたのは、ベルトの質感、色味が
元々のベルト、
H社のバレニア製、フォーブ色に
似ている事でした。
元々のベルトを、お預けしたのでも無いのに、
これだけの一致にビックリしています。
流石ですね^_^
************
今の時代
この種の革を作ること自体が
環境的に困難になっていますが、
当店だけの特製牛革は
さすがの栃木レザー製、
きちんと作られています。
この革は
現在どこのハイブランドでも
見つけられなくなった革ですが、
まだ当店では、現役で使われています。
まっすぐにお作りしたベルトも、
使って馴染むことで
持ち主のウエストに沿ったカーブが出ます。
それは、中に入れた「革の芯材」の
おかげです。
こんな丁寧な仕事をしているところは
ハイブランドでも少なくなってきました。
ぜひその
はめ心地の良さを味わってください。
プレゼントの台本カバー 906
2020/07/20台本カバーのご注文では、
さまざまな俳優さんに
さまざまなデザインでお作りしています。
プレゼントとしてのご注文が多いですが、
そんな時にもそれぞれの俳優さんの
お写真を見せていただいたり、
どんな服装が多いのかを伺ったりして、
糸の色のご提案などをします。
今回のお写真のものは
左手で台本を開いて持ち、
ホールドできるタイプのカバー。
これは
ある有名俳優さんからのリクエストに
お応えして考えたものですが、
同じように使いたいと
思ってらっしゃる方も
少なくないのかもしれません。
昔はペンは「鉛筆で」という
リクエストが多かったですが、
今はペンフックのあるペンを使う方が多く、
でも同じ太さのものをずっと持つかは
わからないことから、
当店では、どの太さのぺんでも
ホールドできるホルダーを
採用しています。
10年、15年使っていただけるよう、
という配慮からです。
有名俳優さんで当店のカバーを
お持ちくださっている方も
少なくないと思います。
お作りする時に初めて知っても
(デザイナーは芸能界音痴ですから)、
注意して見ていると
じつは有名な方だった、ということが
少なくありません。
これから10年、15年ご愛用いただき、
俳優さんが年を重ねるのと一緒に
台本カバーも年を経ますと、
持ち主と同じように
どんどんカッコよくなっていきます。
一緒に日々を過ごすものって、
すごいと思いませんか?
ハイブランドでバッグを買う、ということ
2020/07/18今日はコーヒーブレイク。
みなさまから
コンスタントにいただく内容のご相談について
お話ししたいと思います。
それは、ハイブランドでの買い物品について。
既製品で、20~40万円ほどの価格の
ハイブランドのバッグをお買い求めの方から
たびたびいただくご相談内容について、です。
高額だから、という意味ではなく
ハイブランドのお品であるにも関わらず、
修理に持って行ったり、
汚くなった時
クリーニングをお願いする人は
どうやら少ないのでは、と感じています。
ハイブランドは、
何をもって「ハイブランド」とするか。
それは、品質に責任を持っていること、です。
よくみなさまから
「ブランド品ってどうして革じゃないのに
革よりも高いお値段だったりするんですか?」
と質問されることがあります。
その時デザイナーはいつもこう言っています。
「あの素材を作るのに、
どれだけの開発費がかかっていると思いますか?
そして、市販品よりずっと丈夫なあの素材を
どれだけのメーカーが作れると思いますか?」
そうです、
加工の難しい生ものの革でなくても、
0.1%でも混合レシピ内容が違うと
まったく違う品質になる化学素材を
満足なものに仕上げるには、
革と同じように
とんでもない手間暇がかかります。
その素材を一定品質で出し続けることも
案外大変なことです。
ましてや軽量化を図りつつ
ある程度の丈夫さを保つとなったら…
デザイナーはこの店で、何十年も
革で同様の内容を行ってきているので、
それがどれだけ大変なのか、よく知っています。
この店では、
自分たちの革の使用後がどうなるかを
何十年もかけて追い、
品質管理をしています。
ハイブランドもそういったことをしつつ、
縫製の確かな工場を探して、
世界に向けて大量生産をしているのです。
また彼らは、金具も新規にデザインして、
高品質な金具を作っています。
これはとても羨ましいことです。
資本力なくしては不可能なことです。
そういった開発費を除けば
高価すぎるきらいもあるのかもしれませんが、
立地の良いリッチな店舗と
たくさんの店員を確保し、
季節ごとに彼らのショーウィンドウを
アーティスティックに飾るには、
必要な価格です。
それだけでなく彼らは、
世界レベルでの大量生産ができるから、
修理に対する用意も万端にできます。
もちろん自分たちの素材について
熟知していますから、
持ち手やファスナーの引手など
トラブルのありそうなパーツも
持っていますし、
クリーニングの仕方にも万全を期しています。
だからこそ、きちんとした修理ができる。
ハイブランドでお求めになった方はぜひ、
トラブルがあったらすぐ
買ったブランドにご相談ください。
それが一番の早道で、変にこじらさず、
気に入ったものを長く持つことができます。
みなさまがお持ちの製品が持つ、
このような「見えない価値」を
正しく発揮していただければ、と願います。
当店でお作りするオーダー品も、
ハイブランドと同じサポートをしています。
何かあったら、ご相談ください。
フィリピンペソ用さらに小さいコンパクト財布「ジーヴズ」 202
2020/07/15イタリア製の最新革の一種で
ジーヴズを製作しました。
今回のジーヴズは
革の特徴から、
一部外縫いにしています。
正確に言いますと
外縫いに「せざるを得なかった」のです。
革の扱いがあまりに難しく、
これを作るために、
試作をすることになりました。
それが店頭でご覧いただけますから、
ご興味ある方は、ご覧ください。
イタリア製の革では
それぞれいくつかお作りしていますが、
「最新革」だけあって
どの革に対しても
難しい製作技術を「使わされて」います。
普通の牛革であれば
どこの国で作られた革であっても、
仕立てにさして苦労した経験は
ほとんどありません。
ところが彼らの革だけは
他のどの国の新作とも、まったく違っています。
アプローチが斬新で、常に新しい。
驚くべき考え方の柔軟さです。
どれも
どうやって作っているのか、
まったくわかりません…
今回のそれぞれの革の特徴を鑑みると、
革に対する「彼らのテーマ」が
透かし見えてきます。
今回のテーマは、ずばり
「極限までの深い型押し」です。
以前オーダー例でご紹介したものを
例にとりますと、
(まだまだ全然ご紹介足りてませんね)
どれも想像を絶する型押しの深さで、
ファスナー長財布の革と
今回のジーヴズを作った革は、
もはや型押しという範疇ではなく、
「切れ込み式デザイン」ともいうべき
恐ろしく深い模様が入れられています。
購入した時にはもちろん
深い模様だとわかってはいたのですが、
実際に製作に入ると、
これほどの切れ込み模様を
どうやってお品物に反映させるのか、
悩ましいこと事実に気づきます。
こんな革は、本当の意味で、
「革で製作する」ことがわかっていなければ
扱うことはできません。
ましてや量産品のラインには
絶対に載せられませんから、
この革が、世界中でもおそらく
ほとんど売れなかったことが
容易に想像されます。
でも、彼らの革はカッコいい!
だから当店では何とか形にします。
チャレンジングな革にほれ込んだら、
一生懸命 対峙するのです。
ご注文者や買っていただく方には、
製作にどれほどの苦労があったかが
絶対にわからないように、
サラッと仕上げて、お渡しします。
これはそんなお品のひとつ。
すぐに切れてしまいそうな型押しを、
切れないようにお作りしています。
というのも、
長いお付き合いのクライアントが
長期赴任にお出かけになるための
ご注文品ですから。
フィリピンペソが入って、
お尻のポケットに入っていることが
わからないよう、
薄く、小さくなるようお作りしました。
現地では
小銭しか持ち歩かないということですが、
とにかく小さく、薄くして持ちたい、
ということで普通のジーヴズよりも
さらに小さくしています。
持ち物などであまり楽しめない土地でも、
便利さを追求していただくことは
できます。
そしてそんな時、ちょっとした楽しみを
こうして加えることもできるのが、
オーダーメイドの良いところです。
ありがとうございました。
A4サイズのレディス ビジネスバッグ 911
2020/07/13「オーダー例を見ていたら、
A4サイズが入る
この形が素敵だと思って。」
と、ラティーゴバッグを
ご指名くださったクライアント。
弁護士というご職業柄、
きちんとした感じの
自分の気に入ったバッグを
毎日持ちたい、とのお話です。
ラティーゴバッグは、横から見ると
広い底幅から上に向かって
ほっそりとしていくため、
荷物量は他の当店製品に劣りますが、
その分エレガントにお持ちいただけます。
肩掛けするタイプでも、
脇の下に収まりが良いので
エレガントに見えます。
今回の特別なご希望は
「ファスナーの引手を2個付けること」。
ある程度大きさのあるバッグですから、
ファスナーの距離は長く、
確かに引手が2個あれば便利です。
しかし…
じつはこの形のベースになったのは、
有名ブランドのアルマというバッグ。
そのデザインにある
鞄の底の切り替えが嫌で、
取り除いた形に変型させました。
そんなわけで、同じように見えても
構造が全く違っていて、
当店のラティーゴバッグの形ですと
ファスナーにスライダーを2個付けるのは、
かなり難しいことです。
何とかできましたが、
やはり一生懸命やるしかない作業でした。
当店のこのデザインは
元になったデザインとは
正反対のアプローチをしていて、
底を上げ底にして
しっかりときれいな形を作っています。
だから型崩れせず、
きれいな形で持つことが出来ます。
同じように見えても、作りとして
まったく正反対、というのは
おもしろいですね。
定番は
A4サイズが入る大きさになりますと
肩から下げる方が楽だと思い、
持ち手を長くしました。
また
ぎりぎりの長さで肩掛けのできる
この持ち手の長さなら、
手から下げても
長過ぎずに持つことが出来ますし。
このように当店定番は、
使うにあたっての様々な要素を考えて
定番化しています。
どれもが決定的に使いやすい理由は、
まず最初にデザイナーが自分で使って、
改変してから定番にしていること。
それから、使いやすさと、
流行り廃りのないラインが特長です。
使いやすい良質なお品を
長く楽しむサイクルを、
生活に取り入れませんか?
























