ORDER WORKS

実際のオーダー例

40年3,000件を超えるオーダー実績
貴方のオーダーのヒントになさってください。

カテゴリー

当店革製品のオーダーメイド、価格について その2

当店革製品のオーダーメイド、価格について その2

2017/05/07

昨日は、クライアントひとりひとりの

オーダーメイドに対する

ご理解の違いから

価値観の違いが生まれ、

当店の見積もりに対して

高いか安いかの判断がなされる、

というお話をしました。

 

実際にどうご判断なさるかは

それぞれのクライアントに

お任せするとして、

お話の続きに戻りましょう。

 

ポケット

 

私どもは、価格の基本となる情報を

ここでみなさまにお知らせし、

それを共有していただくことで

コンサルティングを

よりスムーズなものにしたい

と考えています。

 

さまざまなクライアントがおいでなのは

承知しておりますが、

コンサルティング技術や製作技術、

出来上がったお品をもって

判断していただきたいと、

心より願っております。

 

ジャストサイズ

 

ではお見積もりの基準となるものは何か。

それはズバリ、製作時間です。

当店随一の職人が

その作業に当たる時、そのお品に

どれだけ時間がかかるかを

まず見積もるのです。

 

当店の職人は複数おりますが、

みな随一の職人ほど早くできませんから

実際の製作時間は

もっとずっとかかっています。

 

それでも、お見積もりの基準となるのは

その随一の職人が要する製作時間。

 

それがプロとして適正な時間であり、

各クライアントに対する公平だと

私たちは認識してます。

 

具体的なバッグの価格としては、

ワールドブランド品くらいまでの

お値段になることもあるでしょうか。

それよりお高くなることも

なくはありません。

 

また、お財布などの小物でも

簡単なバッグくらいのお値段になることも

あります。

 

そういう理由から、

見積もり時間が大きくブレてしまうと

お店の経営そのものが危うくなりますから

最終的な見積もりをお出しするのに、

あらゆる問題点を勘案しつつ

具体的な完成品に至る

シュミレーションができるまで

クライアントと煮詰めていきます。

 

自立できる厚み

 

この仕事は、いわゆる手仕事です。

コンサルティングという頭脳仕事

(デスクワーク)も

もちろん必要ですが。

 

そもそも、ひとつひとつ

全く違うお品の注文を受け、その

それぞれをひとりの職人が仕上げる、

という作業内容に対して、何らかの

効率的なシステムを作ることは

可能でしょうか?

 

もちろんそれは、不可能です。

 

一般の製造会社が持っている、

販売専任や仕入れ専任の人員がいたり

経理や発送専任の人員がいたり、

製作も器械をフルに使い

流れ作業でどんどん進められる、

会社を丸ごと使った製造システムを

当てはめることは、不可能です。

 

そのため、製作数を増やすことで

そうしたさまざまな経費を賄っていく、

ということは、まったくできません。

 

言い換えれば、

量産の製造システムのように、

ひとりの人間に対して、

「能力x時間」以上の仕事を

できるようにするための

ルーティンを作ることができない、

ということ。

 

製作者が10人いても、

10人分に満たない仕事量しか

できないわけです

(一人前の職人になるには

10年以上かかりますから)。

 

一点だけを作るにしても、

一回でできる量産品の何百個分と

同じもしくはそれ以上の手間や

時間が掛かるということです。

 

そして、製作できる職人の育成には

先にお書きしたように

10年以上の月日が必要です。

 

なんと言っても、

製作アイテム数は無限なのですから。

 

以上のような理由から、

平場の市販品よりも

単価が高くなることは必然です。

 

しかも、小物だからと言って

短時間でできるわけではありません。

却って小物のお値段をお高く感じるのは

仕方ないことでは、と思います。

 

実際、上手にバッグを作る職人より

上手に小物を作る職人の方が、

ずっとずっと少ないのが現状です。

 

正面を開くと化粧品を収納できます

 

しかもこの仕事は、

多人数では完璧に行うことができません。

 

ひとつのお品ができるまでの間に、

関わる人が増えれば増えるほど

フルオーダーメイド品の出来上がりは

悪くなります。

伝言ゲームになってしまいますから。

 

カード入れ見開き

 

そんな超ローテクな仕事を

ご理解くださり、支えてくださるのが

当店のクライアントのみなさまです。

 

元々馬具を作ってきた革製品の

ワールドブランドにも、

実際そういうクライアントが

たくさんいました。

 

ヨーロッパの階級社会で、その昔

馬具を必要とした

アッパー階級の人々は

どれだけブランドを

支えてきたことでしょう。

結果的にそれがさまざまな技術を

残すこととなったのです。

 

内装2

 

それが、階級社会ではない日本において、

当店のような西欧的と言っていい存在が

長年続けてこられたというのは、

すばらしいことです。

あらためて皆さまに感謝いたします。

 

そして、このように小さなお店が

自社独自の素材を持っていることは、

㈱栃木レザーさんのご協力のおかげ。

早いもので、もう30年以上の

お付き合いになります。

 

ブランドと言えば、

まずは使っている素材を

自社独自に開発することが重要です。

品質が命ですから。

当店の牛革は、それに値する、と

胸を張って申し上げます。

 

小さな持ち手付き

 

イノベーションをいかに

続けたとしても

クライアントのご理解を得られずに

無くなってしまう職種やお店は

たくさんあります。

職人の手仕事は、その最たるもの。

 

ワールドブランドの

数あるアイテムの中で、

宝飾品を除けば、たいてい

一番高いものは、バッグや革製品です。

靴でも服でもなく、バッグや革製品。

 

それは、製作にあたって、

何種類もの別業種のプロが

必要とされるからです。

 

表と内側の素材づくりから始まって

多種の金具づくり、ファスナーづくり

芯材づくり…

すべてが、長い研究を必要とします。

 

オーバーナイトバッグ

 

フルオーダーメイドは、

そのひとつひとつのものを総て、

クライアントのひと品に

集中させることで、可能になる技。

 

だからこそ私たちは

HPのトップでこう申し上げています。

 

「オーソドキシーのすべてを

私のために」

当店革製品のオーダーメイド、価格について その1

当店革製品のオーダーメイド、価格について その1

2017/05/06

今回は、多分

みなさまが一番知りたいと

思ってらっしゃる価格について

2回に分けてお話しします。

 

厚めの断面

 

今回このテーマを選んだ理由は、

クライアントのご希望をひと通り伺って

お見積もりをお出ししますと

 

1.思ったより安い

2.だいたい思ったとおり

3.想像よりもちょっと高い…

う~ん、注文するか迷う

4.想像よりもだんぜん高い、さようなら

 

という4つの反応を

すべていただくからです(笑)。

それぞれのクライアントが

何を基準としているかで、

まったく感じ方が違うのですね。

 

内側

 

1.2.の反応をいただいた中には、

過去、ワールド・ブランドのお店に

フルオーダーをしてみようと

ご相談に行かれた経験をお持ちの方も

けっこういらっしゃいます。

 

また、ネットなどで調べに調べて

どこも製作に応じてくれない事を知り、

「革製品のフルオーダーって

こんなに稀有なことなんだ。」

と思ってくださった方々も

数多くおいででです。

 

その他、たくさんのオーダー例をご覧になり

「これは相当、いろいろな

リクエストに応えてくれるようだ。」

と感じてくださる方々もいらっしゃいます。

 

フタ付き

 

その方たちは

ご希望のお品を探すことを通じて、

自分が考えているものを

現実に製作する(してもらう)ことが

いかに難しいかがよくわかった、

とおっしゃいます。

 

オーダーを受け付けるという

ブランド店を例にとりますと、まず

鞄などのご注文金額のスタートは

当店の何倍かのお値段で、しかも

ご本人が希望する内容について

「すべて可能です」と

言われることは、ほとんど無いようです。

 

じつはそれは、

日本人クライアントが希望する

内容の多くは、

欧米人のそれとはまったく違って

デザインだけでなく、

実際に使うこと、つまり

使い勝手に特化していること、

しかも軽量を望む場合が多い

というのが大きな理由です。

 

内側

 

この仕事を始めたころは、

キャリアを積むことで、どんどん

製作は楽になるだろうと思っていました。

しかし何十年経っても

こんなにも悩み、考えながら

作り続けなくてはならなくなるとは、

実際のところ

まったく想像もしませんでした。

 

これほど苦闘しながら

ひとつひとつを作り続けているのは、

当店のオーダーメイドを措いて

他にはありません。

 

いかにワールドブランド製品であっても

ショーウィンドウにあるものは

量産品に過ぎません。ですからすべて

出来上がりの形も決まっていますし

寸法も決まっています。

 

ということは、

機械的に事を運んでいけば

それこそあっという間に

世界中に届ける分が出来上がるわけです。

 

斜め

 

オール手縫いのエルメス社の

ケリーバッグですら、

一貫して組み立てられる職人であれば、

パーツを受け取ってから20~25時間で

縫い終わるという話を聞きました。

そして、たくさん出回っている時代には

工場でのライン生産をしていたようです

(今はどうか存じません)。

 

しかし当店では毎回、

好みも持ち物も全く違うクライアントに

ひとつひとつ違うものを製作しますし、

デザインだけでなく

使い易さを追求し、しかも

ある程度軽くあらねばなりません。

 

ボディバッグ全体

 

そのため、クライアントの個性と

オーダー品の最終形を理解している

ひとりの職人が、最初から最後まで

一貫して製作しています。

 

これほどの真剣勝負だけが

完璧なオーダー品に繋がるということを

ご理解いただけますでしょうか。

 

またクライアントは、ひとりひとり

違う体格で、違うご職業で、

体格が同じでも手の大きさは違いますし、

利き手も違う人がいます。

ファスナーを開ける時なども、

自然に開ける方向が違ったりします。

 

ということは、たとえ

同じデザインであったとしても、

当店ではひとりひとりの

クライアント情報に対応して

微妙に作りを変えて製作している、

ということを意味します。

 

オーダーメイド財布

 

もうひとつ欠かせぬ製作材料は、

クライアントは、お好みも十人十色。

いくら使い勝手が良くても、

気に入ったデザインでなくては

使いたい気持ちにはなれません。

 

「ほんとに

こんなに細かい希望まで聞いてくれて、

作ってもらうことができるんですね。

驚きました!」

こう言ってくださるクライアントは、

もちろん1.2.の

印象を持ってくださいます。

 

ジャバラ式カードポケット

 

では3.4.です。とりわけ

4.のご感想をお持ちになる方は

どんな理由からなのでしょう?

 

それは

何をどう作るかではなく、

値段だけで判断しがちな方、

物を作ることを簡単だと思っている方、

ひとつしか作らないので

せいぜいのところ

ちょい高めの市販品くらいのお値段だと

思っている方。

 

それから、当店が日常行っている

仕事の内容とレベルを見るのではなく、

ワールドブランドではないから、とか

個人のお店だから、巷によくある

趣味の延長品だろうと思い込んでる方、

 

また、当店のお品をご覧になっても、

安価な量産品や アマチュアの

手作り品と区別がつかない方、

などでしょうか。

 

多品種の品ぞろえをしているのが

通常のお店ですが、

そのお店で販売するものを総て

その場所で作っている、ということは

稀有なこと。

 

ですから、

普通のお店とはまったく違うのだと

思っていただきたい、と思います。

 

そんな角度からご覧いただきますと、

いろいろと興味深い点が

たくさんあるお店だとも思います。

当店バッグの鞄洗浄&持ち手の修理

当店バッグの鞄洗浄&持ち手の修理

2017/05/05

「これが一番のお気に入りなので、

結局毎日、こればっかり持っています。

手入れも全然してないので、

メンテナンスと修理をお願いします。」

 

当店のお品を何点もお持ちくださっている

女性のクライアントです。

毎日お使いになるものが

このオーダー品ばかりになってします

という事実が、嬉しいですね。

 

洗浄処理

 

左がメンテナンス前、右が後のもの。

当初オーダーバッグに対するリクエストは

とにかく軽く作って欲しいということで、

かなり軽くする工夫をして

2010年にお作りしました。

 

小さいバッグであまり容量もないため

相当軽くお作りできましたが、

このバッグに関しては

思ってもいなかったことが起きました。

 

劣化

 

ハードカバーの本を入れて

お持ちになるとのことのですが、

その本の端が同じ場所に当たり、

それが毎日のことなので

3年ほどで本の端が当たる部分が切れてくる、

ということが起きたのです。

 

今回の修理箇所は、

ご希望いただいた細いショルダーベルトが

付け根の方から、そろそろ切れてきました。

これは、この細さであればこれくらいの寿命、

という感じでしょうか。

 

持ち手取替

 

今回の修理では、本体と持ち手との間に

金具を挟むことにしましたので、

同じ厚みの持ち手でも、長持ちします。

 

毎日使うことは、同じ革製品でも

靴だったら、まずあり得ないでしょう。

でも、バッグをそのように使う方は

たくさんいらっしゃいます。

 

高級ブランドが昔に製作したものが

一生ものであるのは、

自分の手では長時間持てないくらい重い

ということがあるからです。

また、それを毎日持つ方も少ないからです。

あのようなバッグを持つ方は

TPOに合わせて、必ず

いくつものバッグを持ち替えますから。

 

でも通常の日本の社会では、実際に

鞄を持ち替える必要のある場、というのも

あまりないのが事実です。

 

革バッグの寿命と丈夫さは

通常、革の重さに比例します。

どんな風にご自分のバッグを使うか、

どんな時にどのバッグを使うか、

それが、長持ちさせようと思ったら

重要なエレメントになります。

 

このクライアントは

新しいバッグをご注文くださいました。

このバッグと同じくらいの容量のものです。

 

これもひとつのバッグを

長持ちさせるためのすてきな解決策。

ありがとうございます。

ホリディバッグキーホルダー

ホリディバッグキーホルダー

2017/05/04

オシャレな小物のご注文を

ご紹介します。

 

ホリディバッグのパーツを使った

キーホルダーです。

何にお使いになるのかと

とても不思議に思ったのですが、

お話を伺いますと、納得、のひと言。

 

いただいたリクエストは

●車に乗る際、

チェンジレバーにぶらさげておきたい。

●家のカギ、車のカギ、会社のカギを、

分けて、必要なカギだけ持って降りる。

●手首にぶらせげられるので、

荷物を持っていても、

カギを開けた後

すぐにしまわなくてもいい。

こんなふうに、使いたいのです。

 

キーホルダー

 

たまたま在庫を持っていた

鮮やかなイエローをお選びいただき、

デリケートな二重リングを

お付けしました。

 

カワイイけれども

ピリッと引き締まったイメージ。

 

デリケートな美的センスをお持ちの

このクライアントには

ぴったりのバランスと思って

お作りしました。

 

小さなものも、気を抜かない。

クライアントの喜ぶ姿を想像し、

いつも全力でお作りする当店です。

 

このキーホルダーが

お役に立てていると嬉しいです。

ポロサス、クロコダイルの長財布

ポロサス、クロコダイルの長財布

2017/05/03

クロコダイルの革には

4種類ありますが、

小物に似合う大きさの斑柄を持つ

スモールクロコダイル、別名ポロサスは

圧倒的な人気を誇っています。

 

今回ご紹介するのは

迫力ある、エレガントな長財布。

 

外側

 

表には、正中線に沿った

斑柄を使います。

一枚の革の中で

上下、左右を見ながら

柄が美しく出るようにお取りします。

 

このパーツを

見栄えのする斑柄で取るために、

ひとつひとつの出来上がり品に合わせ、

革の大きさ、素材選びに気を使います。

 

外側

 

作り手によっては

縦横を90度回転させますが、

当店では

腹の中心から左右へ向かって

横に取ります。

 

そのため、左右両端に向かって

斑柄は小さくなって行きます。

これが一枚の革の景色を

すべて見せてくれる、

かなり贅沢な取り方。

 

内側

 

このたびのクライアントは

さらにワンポイントとして、

内側のカード入れにも

ポロサスを使っています。

 

一枚入るだけで

ずいぶんと雰囲気が変わりますね。

 

内側

 

クロコダイルは4種類しかありません。

スモールクロコの他には

斑柄の大きなラージクロコ、

その中間の斑柄のナイルワニ、

スモールよりやや大きめのシャム、

があります。

 

マチ付き小銭入れ

 

すごく基本的な話なのですが、

クロコダイルと呼ばれるのは

クロコダイル科に入るワニのこと。

 

似たようなワニに見えても、

カイマンはアリゲーター科に属します。

 

極薄仕様

 

中でも、

最高級なのはスモールクロコで、

揃った小さめの斑柄が

上品とされています。

 

でも何より、小物に似合う

斑柄の大きさであるということが

やはり一番でしょう。

 

折った時の厚み

 

最高に美しく、上品なお品づくり

ということを考えますと、

お品とバランスの取れた斑の大きさ、

全体の景色を見られる愉しさ、で

これは眺めているだけでも

満足を感じていただけると

確信しています。

<<最初のページ<前のページ次のページ>最後のページ>>