実際のオーダー例
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貴方のオーダーのヒントになさってください。
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イタリア製クロコダイル型押し革のトートバッグ
2016/08/26「クロコダイルの型押しで
良いものはありませんか?」
というお問い合わせは、たまにあります。
今回ご紹介するトートバッグには
イタリア製のすばらしい
クロコダイルの型押しを使いました。
日本に入ったのは、
当店がいただいた見本の一枚ずつだけ
(このほかにベージュ系があります)。
高価な革だったので、
量産をする会社には
入荷できない品質だったようです。
イタリアは自国の強みを良く知っていて、
世界中に売るための
素材の製作に力を入れています。
全国からデザイナーやタンナーを
ミラノのワークショップに集めて
革の開発を行わせています。
3~4年前の最新作では
それこそ最先端の3D技術を駆使して
すばらしい柄の革を作ることが
主流でした。
その時の革はすばらしかったのですが、
素材が革である必要のないタイプでした。
それで当店は使わなかったのですが、
あれだけのトライをすることに
ものすごいチャレンジ精神を感じます。
その革を見た一年後
某有名ブランドが出したその柄の服は
服ならではの表現が、素材にピッタリでした。
今回はまさしく「革」の仕上がりです。
良い柄のクロコダイル模様を型押しして
パターンがふたつあるのために
微妙な幅の脇腹模様になっています。
上下のお写真をご覧いただけば、
内側のバッグの口革の模様も
外の柄と合せて作っていることに
お気づきいただけますでしょうか?
それはさておき
この革のすごいところは
多少傷がついても、雨が降っても
革自体があまり変わらないこと。
少しずつ白っぽくなったりして
使い込んだ感じが出てくるのも
驚くべき出来上がりです。
普通の革でしたら、変わらない革は
まったく変わらないのですが
これは、古びたようになります、でも
みっともない「古い」にはなりません。
ん~~、何とも表現が難しい革です。
最初からアンティークのような革です、
というのが
一番わかりやすい表現かもしれません。
この革をお見せしましたら
「あら、ステキ。」とおっしゃって
オーダーくださったクライアントに
心からの感謝を申し上げます。
お気に入りを改変したショルダーバッグ
2016/08/24こちらも
長いお付き合いのクライアントから
いただいたご注文品。
「毎日いろいろ使っておりますが
その時々で使いたいものが変わります。
今日のは、こういう時に使うバッグです。」
ということで、ご注文品のご説明をいただきます。
いつも使っているお品を見せてくださり、
リクエストを次々に
繰り出してくださいます。
その早いこと、早いこと。
どんどんメモしないと遅れてしまいます。
さっと全体を採寸して
変更点をバシバシとメモり、
その場でばばっとスケッチを描きます。
それプラス、最小限のお写真。
改変部分のデザインに関しては
びしっとお描きして、
たいてい15分くらいで
複雑なご説明を飲み込みます。
それで、次にお目にかかるときには
もうお引渡し。
銀座にアトリエごと越してから
8年近くになりますが、
こういう時
クライアントからのご注文時間を
最短にできることが
アトリエごと一緒に越した理由のひとつ。
クライアントは皆様
とても忙しくていらっしゃいますから。
当店には複数の職人がいます。
その一人一人が
すべてのアイテムを作ることができます。
毎日それぞれが
たった一つのご注文品を作っています。
たとえ2週間作りっぱなしでも
出来上がるのは、たったの一つ。
いろいろなクライアントから
「話が早く通るから楽だし、
オーダーするって楽しいですね。」
と言っていただけるのは
アトリエ併設の店舗だから。
オーダーメイドが初めての方にも
わかりやすいご説明をしますので、
この醍醐味を味わいたい方は
一度お出でになってはいかがでしょう?
20年ものダレスバッグのメンテナンス前後
2016/08/22ほぼ同じデザインのダレスバッグを
20年以上前に
ふたつご注文くださったクライアント。
たまに修理においでくださいます。
最初に直したのは
開け閉めで使う両サイドのベルト。
やはり使用頻度が多い場所から
修理が必要になってきます。
「これを使うようになってから
ひとつも鞄を買ってないから、
これが使いやすいってことなんだね。」
とはこのクライアントのご感想。
今回直したのは、持ち手です。
下のお写真をご覧いただきますと
すでにちぎれています。
中身が重いと、どうしても
この場所に過剰な負担がかかります。
また、各個人の持ち方の癖によって
早く消耗するところも出ます。
この方の場合は、写真の反対側の持ち手でした。
そこは前回修理しましたから
今回は反対側の一本のみを直します。
個人個人の使い方で
革の色の変わり具合は違いますが、
今回の新しい持ち手は
すぐに馴染んでいくでしょう。
同じものをふたつ作ってお持ちいただくと
こんなに持つものか、と
あらためて教えていただいた修理です。
長らくお付き合いいただき、
ありがとうございます。
デザインお任せトートバッグのご注文
2016/08/20「これくらいの大きさの
こんな感じのトートバッグが欲しんだ。」
クライアントは
大体の大きさを手で形どりました。
お話を伺うと
大きさも形も茫洋としています。
当初聞き取りをしている時、何となく
まだ信頼がないかも、という感じましたが、
それは後々、なぜかがわかりました。
さてそれは置き
大きさもイメージも茫洋としていますので、
ざっくりとした大きさと仕様を伺い
まずはお見積もりをお出ししました。
革にもご希望の色目があったので
まず革があるかどうかお調べし、
ご予算に合うのでしたら、お話を進めましょう、
ということに。
伺ったイメージでは
もう少し違うお色をご希望でしたが、
クライアントのお話から
こっちの革の方がお好きそう、
とチップを取り寄せすると
そのお見せした革に決まりました。
今回のリクエストでは
マチの上部が細くなることが、マスト。
マチにファスナーを使い、
荷物量によって
厚みを変えられるようにしたいということです。
いくつも方法は考えられますが、
ダミーを通して型紙を作りながら
もっとも美しい仕上がりになるよう、
選択していきます。
もっとも美しい、と言っても、
クライアントになり代わり
この方なら何を良しとするだろう、
という観点から照らし合わせ
決定して行きます。
今回のリクエストでは
裏地を革にすることもマスト事項です。
構造によっては
革の裏地がナンセンスになってしまうことも
ありますから、
ご注文時、短い時間の中で
そこまで考えたうえ、ご注文をいただきます。
結局は製作の最後まで
リアルに考えないと
ほんとうに製作可能かどうか
責任を持って答えることができません。
お見積もりの大変なところは
まさにこの部分で、
どんな内容の見積もり依頼でも
最終的な出来上がりまで
齟齬の無いよう考えてから、お出しすること。
傍目に具体的に
何をやっているようにも見えませんが、
頭の中はめまぐるしく動いています。
一件のお話が終わった後には
必ずお休みを必要とする作業。
余談ですが、そんな事情もあり、
完全予約制で動かざるを得ないお店です。
このたびのクライアントは
デザイン的にはお任せでしたが、
これまたその方の「好き」を
読んで、ご提案することも考えますと、
これはもうまるでギャンブル。
綱渡りのオートクチュールは
クライアントとデザイナー&製作者の
三者が揃って、初めて
発動する精妙な仕掛けです。
とても喜んでいただけて
嬉しい案件でした。ありがとうございました。
カード入れのオーダーメイド
2016/08/18「以前作っていただいたカード入れですが
とても良かったので、
もう一度作ってください。
長く使っているので
そろそろ変えようかな、と。」
最近10年以上お使いのクライアントから
しばしば2代目のご注文をいただきます。
お店は36年目に入りましたが、
その中で
数回おいでになるクライアントは
たくさんいらっしゃいます。
久しぶりにお目にかかっても
まるで旧知の友人のように振る舞うのが、
オーダーメイドを一緒に作り上げる
「仲間」のすばらしいところ。
10年以上前のものを
同じように作ることは、
最初にひとつお作りする時と
また違った大変さがあります。
革の素材も中身が変わっていますし、
革を漉くことひとつを取りあげても
同じコンディションであることは
あり得ませんから。
それでも信頼してきてくださる
クライアントに
全力を尽くしてお応えする作業は
とても嬉しい作業です。
これからもよろしくお願いいたします。
































