実際のオーダー例
40年3,000件を超えるオーダー実績
貴方のオーダーのヒントになさってください。
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二つ折り財布のフルオーダーメイド
2015/07/29いろいろなお財布のご注文を頂きますが、
今回ご紹介する二つ折り札入れは
美しい、のひと言です。
外から見たところ
何の引っ掛かりもないツルッとした出来上がりで
小銭入れの方までぐるっと
外側の革が廻してあります。
このまろやかなラインは、当店の革だから出るライン。
左利きのお客様がお使いになるような、
通常とは左右が逆パターンのお財布です。
内側、向かって左側は
外側の革が廻ってきた、小銭入れのフタが
これまたツルッと
革の美しさを見せています。
良い材料は美しいと、あらためて感じます。
小銭入れはハコ型で立ち上がりますので
中は見やすく、取り出しやすくなっています。
最近では、このタイプの小銭入れが
当店でも人気です。
札入れ部分もコンパクトで、
なかなかこんなに小さくて
でも、たくさん入るものはあまりありません。
おまけに革だけで作っておりますので
とても軽くて、さわり心地がいい感じです。
表と裏地のコントラスト、糸の色選びから、
このお客様の美意識がきっちりと出ています。
一見シンプルなデザインに見えますが、
製作方から申しますと
ゆとりの取り方がとても難しいタイプの仕様です。
でも、シンプルなデザインほど
革の質の良さを実感できる、ということのわかる
オーダー品です。ありがとうございました。
飾りパーツを活かした小物入れポーチバッグ
2015/07/27「もともと祖母が使っていたもので
今は母が使っているのですが、
中がぼろぼろになってしまったので
修理できませんでしょうか?」
親しいお客様からご相談をいただきましたので
お預かりして作りを拝見しますと 、
周り一周とファスナー部分だけは縫われていますが
他はすべて貼っただけの袋物の作り方をしています。
残念ながら貼って作る製法は、
当店のジャンルとは異なります。
このポーチのデザインポイントは
正面のデリケートな作りのホック留め。
今ではこんなに凝ったものはなかなか作れません。
昔は、ほんとに良いものが作られていました。
そこで、「このホック留めパーツを使って
新しいポーチを、いまのデザインを踏襲して
長持ちするように新しくお作りすることならできます。」
というご提案をして
出来上がったのが、3枚目からのお写真のもの。
正面写真で比較しますと、本体の口部分と
前ポケット口部分に縫い目があることがわかります。
大きさはそのままで、
質感は、使っていただくことで柔らかくなりますから
ほぼそのまま再生できました。
そして、同じような質感にするために
ウラ地をすべて革にしました。
表もウラ地もルバル、という当店だけの牛革です。
しなやかでハリのあるこの革は、
こうした細かい細工の小物から
旅行バッグまで作れる、すばらしい素材。
「母に、修理はムリ、ということだけ話して
内緒で作って渡したのですが、
とても驚いて、とても喜んでくれました。
いずれは私が使うようになると思います。」
長く受け継がれるご家族の象徴とも言うべきものを
お作りすることができて、
私どももとても幸せな気持ちを味わうことができました。
ありがとうございます。
クラシックなメンズバッグのフルオーダーメイド
2015/07/23メンズバッグこそ
ここ10年でもっとも変化したアイテムだと
デザイナーは肌で感じています。
オートクチュールをお受けしていますと、
今現在、世の中で何が望まれているのかを
通常よりも、ずっと早く知ることができます。
今日ご紹介するブリーフケースは
もう今はほとんどお作りすることはありませんが、
明らかに一定数の愛用者がいらっしゃるタイプ。
もしかすると今では
「クラシック」の部類に入ってしまったかも知れません。
ある年齢以上の方は、誰もが、といって良いほど
お使いになった覚えがあることと思います。
スーツファッションが
格段にカラフルでおしゃれになり、
スーツ以外の洋服がどんどんカジュアルになった結果、
だんだんとなくなっていったタイプのひとつ。
ファッションの変化だけでなく
鞄の軽さが重要視され、軽く軽くなってきたことも
きちんとした革の鞄が
市場から消える結果になっています。
そこで当店では
クラシックタイプのドキュメントケースは
デザインを今のファッションに合うようにして、
軽量でお作りできるようにしています。
スーツ姿に似合うエレガントさと
昔のバッグとは隔世の感がある軽量化を持って
ご提供しておりますので、
「やっぱりこの形が使いやすくて、好き!」
という方は、一度ご相談してみてください。
デュアルタイプの名刺入れ&メモカバー
2015/07/21この画期的な仕様をデザイナーが考えてから
既に干支が一周りするくらいの時間が経ちました。
今だにウェブショップをご覧くださって
「これをこんな風にして使いたい。」
と思ってくださるお客様がいらっしゃるのは
とても嬉しいことです。
本日ご紹介するのは
当店定番「ザ・デュアル」を元にして
名刺入れ&メモ帳カバーを一緒に収めるようにした
コンパクトなオールインワンの、事務用品入れ。
ご注文品の流れからしますと
男性の仕事の武器の収め方、というカテゴリーです。
このデュアルの発想は
ひとつのお品の中に、ふたつの異なる中身を
エレガントに収めることができる、ということ。
このお品の優れた点は
とても合理的な作り方なので
2色の色を使うことがそのまま必然となっています。
しばしばこのコーナーでお書きしていますが、
単なるデザインのためだけでない
デザインが成立している、貴重な例です。
このデザインでお作りするにあたっては
製作技術上
様々な縛りや限定事項が出てきますが、
もう足掛け12年作っているわけですから
そのほとんどの情報がクリアになっています。
それにしても毎回
とても難しいリクエストが出るのも
このデュアルの特徴と言えましょう。
ここまで様々なものを入れられるのは、
まさにデュアルの特長を活かしてくださる
すばらしいご注文でした。
ありがとうございました。
コーディラインの最もシンプルな長財布「バーティ」
2015/07/18今ではこういうラインの使い方は
めずらしくありませんが、
当店がこれをお出ししたのはもう十数年前。
これ、というのは「コーディライン」のことです。
たまたまこのラインがお好きだと言うことで
最もシンプルな札入れ「バーティ」に入れたい、
というご要望をいただきました。
当店がこのデザインをお出しした十数年前には
こうした技術の使い方は、ほとんどありませんでした。
というのは、この技術はもともと
内縫いバッグの縫い目を隠すために使われていた
実用のための技術だったからです。
ですから、意識的にデザインのために用いられたことは
ほとんどなかったと思います。
そういう技術をデザインとして使うことは
制作方法としても自然に馴染むものでしたから、
当店デザイナーが考案しました。
同じ発想のデザインとしては、
第6回JIDAデザインミュージアムセレクションに選定された
「ザ・カーヴ」というメンズバッグと、
「コラム」というショルダーバッグがあります。
ここ2,3年、ワールドブランドでは
バッグのデザインの仕方が大きく変わっています。
4~5年前から、
今回ご紹介しているような実用技術を
飾りとして使うワールドブランドが出ていましたが、
今ではそれは普通になっています。
デザインだけでなく、バッグの作り方は今や
折り紙ベースのものや、立体裁断を駆使して
昔とはまったく違う作り方になっています。
自由な発想になったと言えばなりましたが、
それは新鮮さを感じさせるデザインのためで、
使い勝手は
それに比例して良くなっているとは言えません。
フルオーダーメイドでお作りするたび、
デザインと使い勝手のバランスについて
考えさせられます。


























