実際のオーダー例
40年3,000件を超えるオーダー実績
貴方のオーダーのヒントになさってください。
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トートバッグをキャリーバッグに載せて
2025/08/12
先日ご紹介した
小ぶりなトートバッグですが、
ご注文者から
「こんな風に使っています。」という
お写真を頂戴しました。
ありがたいことです。
ヌメ革のバッグを
ハードな質感のキャリーバッグに
載せると、対比が印象的です。
バッグの口は
開きっ放しに見えるかもしれませんが
下のお写真のように
マグネットホックで閉じていますから
安心してお持ちいただけます。
内側は?といいますと、
下のお写真のように
使いやすいポケットがついています。
携帯電話や名刺入れなどが
すっぽり入る、大き目の
サクッとポケットがありますし、
ファスナーの貴重品入れも
大きめサイズでお付けしていますから
使いやすいと思います。
キャリーバッグの
持ち手に掛けるループ部分は
下のお写真のようにすっきり。
すっきりしていますが、
キャリーバッグへのフィット感が高く
底面も揺らがずキープできます。
このような収まりにするため、
コンサルティングを通じて
さまざまなご相談を行い、
大きさを決めていただきました。
「ちょうどいい大きさでしたし、
うまく使えています。
急な依頼で急かせてしまいましたが、
頼んで良かったです。」
ご感想を伺って安心しました、
ありがとうございます。
お写真もありがとうございました。
完璧な角度でお撮りいただき、
中身がとても分かりやすいです。
いつも快適な出張になりますよう、
心より願っております。

1点ものゾウ革ジーヴズ「はじめてのエキゾチックレザー」
2025/08/11
ウェブショップの
のコーナーは、
とても高価な革を使って
みなさまにリーズナブルに
定番をご紹介する試みです。
エキゾチックレザーに
興味はあるけれど、
オーダーするとなると
それなりに高価になりますから、
もしこのコーナーに
使いたいと思っている革があれば、
ラッキーです。
バッグや財布をお作りした後、
まだまだ良い柄の場所がある革を
使いますから、サステナブルです。
フルオーダーメイドのご注文者には
普段、大きな革の中から
ご希望の斑柄を選んでいただきます。
ご指定場所によっては
恐ろしく歩留まりは悪くなりますが、
その代わりに
このような小物をお作りできる
ゆとりができます。
ゾウ革は4年ほど前からの
ワシントン条約の捕獲禁止から、
随分値段が上がりました。
あまり品質の良い革も
見つけることはできません。
最後に値上がりしたのは、
今年の初めです。
1枚が大きな革で、気に入った革にも
なかなか出会えませんから、
いまでは入手するだけも困難です。
捕獲禁止になっても
一定数は間引かないと
生態系を維持できませんから、
この革を使わないでいることは、
そのための犠牲を
ないがしろにしてしまいます。
本日はゾウ革ジーヴズを
ご紹介しています。
どうぞご覧ください。

11日(月)~18日(月)はお休みします。
2025/08/10
アナウンスが遅くなりましたが、
11日(月)~18日(月)は
お休みします。
少ない人数で製作に重点を置き、
高難度のオーダー品が続いているため
ご対応が遅れることもありますが、
なにとぞご了承ください。
ひどく暑い夏になっております。
みなさまどうぞご自愛ください。
休み中、毎日この記事を更新します。
どんなオーダー品が出てくるか、
どうぞお楽しみに!
ご興味ある方はどうぞご覧ください。
1点ものも順次 追加します。

定番「ちょこっと名刺入れ」の絵入り 507N
2025/08/10
昇進祝いでご注文いただいた
可憐なブルーポピーの絵柄付きの
定番名刺入れをご紹介します。
「ちょこっと名刺入れ」という
名のこの定番は、その名の通り
20枚ほど入れて持ち歩く名刺入れ。
たくさん入れない方でしたら
これで十分です。
また、カード入れとして
お持ちのカードすべてを
お入れになっている方もいます。
ウェブショップでは
店のオリジナルレザーのみで
お申込みを受け付けておりますが、
他の革色や革素材をご希望の場合、
個々にお尋ねいただいて
ご相談を承っております。
本日の名刺入れは
そんなご相談からのご注文品。
この名刺入れは
本体にポケットがついていますから
お渡しする名刺を分けておけますし、
フタ側のポケットに
いただいた名刺も入れられます。
横幅に適度なゆとりがありますから、
コンパクトサイズでも
悠々とした出し入れができて、
人前で扱うのに
とても良い製品です。
今回お選びいただいたのは、
エルメス社の革でロイヤルブルー。
鮮やかなお色は
この会社の革ならではのお色です。
この革に対して
リクエストいただいた絵柄は、
ブルーポピーでした。
ブルーに対してブルーの花なので
アーティストがどのように応えるか、
相談しながら仕上げた絵です。
*ご依頼者から頂戴したお写真
何枚かの下絵を描いてもらって、
その中でイメージの合うものを
修正していきます。
ポピーの絵柄はシンプルで
可愛らしくなりがちですから、
仕事の場で使うものに合うよう
可愛くなり過ぎないようにしました。
白を少し多めに入れたことで
きりっとした清楚なイメージです。
対外的な意味でも
良いイメージになったと思います。
お届けしましたら
ご感想を頂戴しました、ご紹介します。
************
自身の昇進祝いでオーダーしました。 素敵な仕上がりで 大変満足しております。 自身の肌の色に馴染む ロイヤルブルーです。 ブルーポピーは堀文子さんの絵で知り 堀文子さんの 群れない、慣れない、頼らないという モットーに憧れており、名刺入れに 入れていただきました。 明日、早速 商談の機会があるため使用いたします。 この度は誠にありがとうございました。 ************ ブルーポピーには そのような意味があったのですね。 きっと商談の席でも人目を惹き、 会話も順調に進むでしょう。 ご昇進、おめでとうございます。 ますますのご活躍をお祈り申します。 このたびもありがとうございました。 お写真にも感謝します!

ゾウ革とは?
2025/08/09
ゾウ革は、ワシントン条約に準じて
提供される革素材です。
当店が入手しているのは、
主にジンバブエの革。
記憶にある一番昔のゾウ革の色は、
ブラック、ライトグレー、グレー。
そこにたまにブラウンが加わり、
ずっとその4色だけでした。
上のゾウ革は
濃い目のグレーに見えますが、
墨染め(水染め)のグレーです。
国内で染めています。
このように、ここ5~6年は
染色前の革を
入れるようになりましたから、
日本での染色が可能になりました。
先に挙げたベーシックな黒やグレーは
ジンバブエで染めています。
そしてそれが日本に入り、
私たちのもとへやってきます。
*ジンバブエ染色のライトグレー
ゾウ革の特徴は、ワイルドな柄と
丈夫さにあります。
それはそれは丈夫です。
下の2枚のお写真は、製品は違いますが
ゾウ革黒のオーダー品出来上がり直後と
長くお使いいただいた使用後です。
*ブラックの出来立て。
深い黒がうつくしい。
ツブツブが起っていて、
表面はざらざら。
*長くお使いいただいた黒の使用後。
ツルツルで、
最初とは全く違う手触り。
説明にあるとおり、
この革の使い始めは
皮膚にツブツブがあって、それが
起ち上っている状態なので、
ざらざらした手触りです。
例えば、作り立てのジーヴズを
ズボンのポケットに入れようとすると
ポケット入り口の布にひっかかって
うまく入れられません。
ところが、使っていくと
革の表面がツルツルに変化していき、
スルスルとポケットに入るように
なります。
これが経年変化のおもしろさ。
*革の中の柄のない部分のバッグ
そして、革の柄(筋のような線)の
あるところとない場所がありますから
人によっては、
上のお写真のような部分での
ご注文をくださいます。
*きれいな柄の入り方をした鞄。
いずれにしても
大きな体を持つ野生動物ですから、
一頭一頭柄も違えば
一頭の部位によっても柄が違います。
どんな製品を作っても一期一会。
他に誰も持っていません。
そして、環境を守るために
毎年間引かれるゾウ達の命を
無駄にしないために、
私たちは彼らの革を使います。
ご笑覧ください。