実際のオーダー例
40年3,000件を超えるオーダー実績
貴方のオーダーのヒントになさってください。
カテゴリー
ブラックシャークの手帳カバー 50910
2025/11/05
細かく、
きれいな斑柄のシャーク革。
かつての気仙沼シャークです。
たまたまお持ち込みいただいた
スケジュール帳にぴったりサイズ
だったため、お薦めしました。
今までに様々な革で
ご注文いただいたクライアントは、
今回革をお任せくださいました。
女性らしい方なので、
メンズの雰囲気濃厚なこの革とは
思い切りミスマッチの方向にして
お選びしました。
ここでご本人の個性が出たのが
水色で柔らかいイメージ糸の色。
この糸色のおかげで、
メンズっぽいシャークが
正反対のイメージをも持つ、
複雑で完璧なミスマッチに
なりました。
斑柄だけ見ますと
シャークは硬そうですが、
この革はほこほこと柔らかく
手触りがとても良いことも、
意外に感じることでしょう。
近年、気仙沼シャークは
ほとんど見つかりません。
この手帳カバーサイズだからこそ
製作できた、まさに
この手帳のためだけの革でした。
今まで使ってくださっていた
ワインカラーのリザードの手帳も
「まだこれからも使いますけど、
このサイズも必要になって…」
とのことです。
そのカバーのこともあって、
今回は全然違うイメージに。
シャークの経年変化は大きく、
マットな表面は、日が経つほど
ツルツルとツヤが出てきます。
いままでお使いいただいた革とは
まったく違いますので、きっと
お楽しみいただけると思います。
「今回は今までと違う革にしよう
と思いましたが、
これまで使った経験から言うと、
私はやっぱりゾウ革が好きみたい。」
たくさんの種類を
実際にお使いになったからこそ出る
ご自分の好みです。
経年変化という観点からしますと
シャークはゾウと似ています。
この方が、使って行くにつれて
どう感じるかをお伺いするのは、
私たちにとっても楽しみです。
革は、使ってみて初めて
好きか嫌いかがわかる素材。
それぞれの種類によって、
手触りも香りも経年変化も
まったく違いますから。
自分の好きな革を探求するのも
わくわくするような冒険です。
以前に比べると
より多種の革素材が出てきましたが、
新しい素材は、使って行って
どう変わるかがわからないところ…
それもまた楽しいですが、
長く使ってきたからこそ
安定してわかる好みもあります。
あなたには何が一番でしょう?
ネイビーゾウ革の定番バッグ「アルルカン」509N
2025/11/03
遠方のクライアントで
これまでたくさんのお品を
オーダーしてくださった方が、
今回、種々の革の候補から
ゾウ革をお選びになりました。
デザインは以前お作りしたもので、
定番の「アルルカン」という
ショルダーバッグです。
出番の多いバッグだったご様子で、
この方にぴたりと合うバッグが
見つかって、
ほんとに良かったと思います。
今回お届けしましたら、
ゾウ革のすばらしさを表現する
非常に的確なご感想を頂戴しました。
デザイナーは
「私がうまく表現できていなかった
ゾウ革の非凡さ、すばらしさを、
短い表現で
ずばりとお書きくださった!」と
驚き、とても喜んでいます。
以下に掲載させていただきます。
************
しばらく留守をしていて 今日帰宅しましたら、 バッグが届いていました。 いそいそと開けましたら 本当に素敵なバッグが出てきました。 綺麗なネイビーで、 クロコダイル程には主張しないけれど 無視はできない存在感があって。 大事に使います。 大事にしすぎて使わないのは 一番勿体ないことなので 頑張って使いますね。 ありがとうございました。 ************ 拝読して、膝を打ちました! すべての文章が、嬉しい!
「クロコダイルほどには主張しない、
でも、無視はできない存在感が…」
まさにゾウ革の特徴を
見事に言い当てています。
そしてこの革の表面は
最初マットなのに、
使っていくことで
つぶつぶがキラキラと光り出し、
ついには革全体がツルツルになって
最初とはまったく別の顔を
見せてくれます。
使った人だけがわかる、
ふたつ目の楽しみです。
当店のオリジナルレザー、
ヌメのツルツルとした革表面の
経年変化には驚くものがありますが、
表面につぶつぶのあるゾウ革は、
最初がマットな状態だけに
”衝撃的な”変化と感じます。
ご注文者のパートナーは
フランスブルーのゾウ革で
二つ折り財布をお持ちくださいました。
今回メールをやり取りしましたら、
************
長く使うと象革の表面が ツルツルキラキラになってくる との事ですが、 夫の財布に少し そのような変化が見られます。 ************ というお返事を頂戴しました。 順調に育っているようです!
当店で扱っている革は、
㈱栃木製作によるオリジナルレザー
各種エキゾチックレザー
イタリアのリネアペッレレザー
ハイブランドの革
など多彩です。
同じ革はふたつと作れませんから
どの革も世界に1枚きりですが、
自然動物の身体の斑柄を見られる
エキゾチックレザーは、やはり
もっとも特別なもの、と感じます。
両者を見て
クロコダイルに魅了される人、
ゾウ革に魅了される人、がいて、
その両方の良さを好んでくれる人も
いますが、お好みは
どちらかに分かれる傾向があるように
見受けられます。
華やかなクロコダイルはもちろん
正当なキラキラ感があって、
”革の宝石”と呼ばれるのは
当然と感じます。
でもまたそれとはひと味違って、
ボディブローのように
良さがしみ込んでくるゾウ革は、
とくに革がお好きでない人にも
お奨めしたくなります。
もう1年以上、デザイナーは
買いを即決したくなったゾウ革に
会っていませんが、
次に出会った時には、再びみなさまに
ご紹介したいと思います。
お誕生祝の31枚パーツの長財布 50811
2025/11/01
以前の長財布ご注文者から
ご紹介をいただいて
ご来店くださったご依頼者。
お誕生日の前においでくださり
それだから、
というわけでもないですが、と
持っているお財布と同じ形を
ご注文くださいました。
こちらがじつは、先に紹介した
31枚パーツの大作長財布です!
この方がお選びになった革は
エルメス社のピンクxブルー。
ご紹介者の方はというと、
同様の革でピンクxレッドでした。
どちらも、出来上がりましたら
ほんとにきれい!見た途端、
気分がアップします。
こんなきれいなお色を出せるのは
さすがエルメス社です。また
型押しがきっちりしてますから、
フォーマル感もあります。
そのあたりが
人気の秘密でしょうか。
*手前のパーツを開くと、
下のお写真になります。
*ここには、交通系が1枚。
この長財布の断面は
ブルーとピンクがキメラに混ざり、
ミルフィーユのような重なりに
なっています。
このようなオーダー品ですと
大変なのがコバ処理。
色の問題と、
仕上げ材の問題があります。
今回なら色の選択肢としては
ピンクにするかブルーにするか
ですが、ジャストカラーは
市販品に存在しません。
ですから、近い色を作ります。
また、苦労して合わせた色でも
革の断面に塗った瞬間、黒く
変色してしまうこともあれば
明るく出ることもあります。
くわばらくわばら。
端処理の仕上げ方法と
色の作り方をかけ合わせますと、
コバ処理に多くの種類があって
ベストの方法を出すまでに
何種類かのテストが必要です。
そのあとは
決めた方法で手を付けますが、
やり始めたら
やり直しがきかないのが、
私たちがれを恐れる理由です。
ですから、とても慎重に
製品全体のイメージを見ながら
どうするかを決めていきます。
毎回、緊張する決断です。
話は変わりますが、
このご依頼者は、長期間
あるお寺で修業した占い方法を
生業とする方ですが、
お客様のご希望に対して
真摯に取り組む方なので、
デザイナーの
「私たちは、ひとり一人の
ご依頼者に対して作ってますから
ご希望の品や色が同じであっても
その人の個性によって
違ったものが出来上がります。
文字通り命かけて作ってます。」
という言葉に、
心底「わかります。」と
共鳴してくださいました。
この方は
「たくさんの人を見てますと、
他人がその場にいようがいまいが
その人の為す日頃の行いが
人生の道をガイドすることが
よくわかります。
善く生きることが
人生を善くしていくことです。」
とおっしゃいました。
身に染みるお言葉です。
このご縁を、
ありがたく存じます。
ウェブショップのお休み。本日31日(金)~11月1日(土)
2025/10/31
ただいまウェブショップを
メンテナンス中です。
本日10月31日~11月1日の2日間
お休みしますので、
よろしくお願いいたします。
デザイナーが好きな「苔」の
お写真です。ご笑覧ください。
実物はものすごくちっちゃいです。
藍染めクロコダイルの名刺入れ 50904
2025/10/30
先日お作りした
藍染クロコダイルを丸っと一匹使った
手帳カバーのクライアントと
いろいろお話ししてましたら、
「この手帳に挟める
薄い名刺入れを作ろうかな。」と
ご注文くださいました。
薄くて
札入れや手帳にも挟める名刺入れは
割と人気ですが、
今回お奨めしたのは
お作りしたおしゃれなタイプ。
タネを明かすと、
もうこのクロコダイルの革が
ほとんどなかったからです。
でも、お奨めしたお品は
とても良いと思っていましたから、
こういうお品の記憶があって
ほんとに良かった!と思いました。
というわけで、手帳カバーだけでも、
丸1枚すべて使いつくした感が
ありましたが、
この名刺入れのご注文で
きれいに平らげられました。
きっとこの手帳カバーを見たのち
お揃いの名刺入れを見ましたら、
革1枚の斑柄を余さず見ることができ
いつまでも見飽きないと思います。
*しっぽの部分の竹斑柄
ご依頼者は、お受け取り時にも
「先日の手帳カバーは
受け取ってから毎日使ってます。」
とお見せくださいましたが、
毎日手でなでてくださるだけあって
すでにツヤが出てきています。
濃い藍色ですから、
最終的には黒っぽくなり、
つやつやになっていきます。
想像するだけで
もっと手でなでたくなる革です。
手触りも良いです。
*名刺入れを挟んだところ。
こんな逸品を毎日使っているなんて
最高の毎日と思います。
あまり出番がないアイテムに
贅沢なお品を選ぶ方も
いらっしゃいますが、
毎日お持ちいただくのであれば、
それは自分のスタンダードを
作ることになっていきます。
この方は、着心地の良さそうな
少しカジュアルなスーツに、
凝ったメガネを着てらっしゃいます。
おしゃれはバランス。
そして、良いものを知るには
良いものを毎日使うことです。
いつもいつもありがとうございます。



























