革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2021.04.2

サコッシュ、ショルダーバッグ、ポシェット 005

 

数年前から定着したと思われる言葉に

「サコッシュ」というのがあります。

 

これはフランスでは

「簡易な袋バッグ」のことですが、もともと

自転車レース時に 補給物を入れるために

使われているバッグのことで、

取り出しやすく、

じゃまにならない袋、を指すそうです。

 

開け口は、取り出しやすければ、

ファスナーでも

ホック留めでも構わないようです。

 

 

 

そんなわけで、小さく軽く、

身体にフィットして、

ものの出し入れしやすい、

今回のバッグは、紛れもない「サコッシュ」。

 

一点目のトートバッグを

お届けしたクライアントから、

「まあまあ、どうしてこんなに

私が欲しいと思ったバッグそのものを

こんなにちゃんとできるの?」と

お電話で喜びのお言葉をいただくとともに、

 

「もう一点欲しい物があるので、

デザインをファックスしますね。」という

嬉しいごお引き合いもいただきました。

 

そう、こちらのクライアントとは

一度もお目にかかっていませんが、

いただいたFAXからスケッチ画を起こして

オーダー品に仕上げた仲です。

 

 

 

お互いスケッチ画を見ながら、

当初は真っ黒で作るはずだったバッグの色を

変えていく相談になりました。

 

「前回の鞄はちょっとだけ2色にして、

それがとても気に入ったから、

今回も少しだけ色を入れようかしら?」

そんな時、電話で話すだけでも

クライアントのイメージが浮かびますから、

このようなご提案になりました。

 

また、裏面を真っ黒に残しておけば、

弔事の時にもなんとか使えます。

 

 

 

「もうね、70代も後半になってくると、

たくさんの持ち物はいらないの。

 

バッグなら、とにかく軽くて、

両手を空けて持つことができて、

そんなにたくさんものは入らなくていいから、

そんなものが、

 

気に入ったデザインで 上質なものが、

ひとつあれば、それでいいんです。

毎日、どこへでも

持って行けるものがいいんです。」

 

お電話では上品で、ずっとお若く感じる

クライアントで、年齢を伺って驚いたくらい。

 

年代によって体力や生活が変わることで

本当に必要なものも変わってきます。

 

「革は一生ものですね。」とおっしゃる方は

たくさんいらっしゃいますが、

20代で持ち始めたバッグを

60代でも持つことができるでしょうか?

 

当店では、ライフステージが変わる10年ごとを、

愉しみを感じながら、健康で

快適に過ごしていただけるよう、

軽くて、使いやすい革製品をご提案しています。

 

もちろんライフステージの変化には、

「大人としての持ち物」という格も

付いてきます。

 

高品質で、流行にとらわれず

ずっと持つことのできる格の高いデザインなら、

どんな場所へ出かけても

肩身の狭い思いをすることがありません。

 

ひと目で分かるブランド品とは違って、

良い意味での注目も浴びるでしょう。

 

当店はずっと、サステナビリティと

ホスピタリティの考えを持って、

みなさまにオーダー品を作り続けています。

 

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